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カテゴリー「guilt|pleasure 関連」の22件の記事

2015年8月22日 (土)

C88

もはやブログも月1更新?coldsweats01

今週は先週末の疲労からか調子が悪く、Twitterにはその都度UPしていますが、先週は何とC88に行き、最速でLittle by Littleをgetしてきました。

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Twitterにお昼過ぎから来ても大丈夫と出ていたので、安心して昼過ぎに出掛けたら(遠征の身なので、当然そうなります)、何とすでにおまけのステッカーの在庫がなくなっていて、頼まれていた方の分はもらってこれなかったという状況でした・・・sweat01

とにかく午前中ものすごい人出だったようで、私が行った12:30過ぎでも絶え間なくお客さんが来ていて、大盛況のご様子でした。午前中に比べたら人が少なかったので、私としてはNekoさんとお話しできる時間が持ててよかったんですけど・・・しかし自分の英会話が全く向上していないどころか退化している?ってくらいにひどい状況で、Nekoさんも呆気に取られていたことだろうと思いました・・・sweat02sweat02sweat02す、すみません・・・私、本当に読み書きだけなんです・・・・.sweat01まあ私の英語のひどさはNekoさん、よくご存知だけどね。とにかく再会できて、直にお話しできて、ものすごくうれしかったですhappy02happy02happy02

もちろん私はG|Pさんのブースに直行直帰で、それだけのためにカタログ代払ってきました・・・

ただ、あとからとんでもなく素晴らしいコスプレイヤーの方がいらした(何とエリザベートのドレスを作成し、コスしていた方々)のをTwitterで知り、これは見たかった~!!!と思ってしまいました!!!

遠征がこれだけに終わるはずもなく、その後の予定はびっしり詰まっていたのでした・・・coldsweats01

先週末とにかく暑くて、途中ポカリスエット900mlを買い、ごくごく飲んでいました。2日間とも・・・sweat01

行きも帰りもゆりかもめ座れたのもよかったです・・・coldsweats01

日本語版Little by Littleが世界最速で読めるLBLだったわけで、本当に私たち幸せねって思いました。(英語・中国語リーダーたちはこれからプレオーダー受付だからね)本当にありがとうございます~heart04

そして一刻も早く読みたかった私がLBLを一体どこで読んだか・・・?それはこの後明かします。

2015年5月20日 (水)

ITW13、昨日届きました!

Twitterの方には書いていたんですが、昨日ようやく『In These Words』のCh.13英語版が届きました。

Fullsizerender

Twitterに差し支えない範囲でちらっとネタバレともいえないレベルのちょっとした情報を書いたところ(しかも当然核心はついていないのですが・・・)、どうやらネタバレを好まない方が自重してくれ的なことを言っていたという話を耳にしたので、昨日のtweetは削除しました。(基本的に私はTwitterでは到着情報以外呟かず、とてもG|Pさんファンとは思えない状態になっているんですけどねぇ・・・coldsweats01

ただ私のブログに来てくださっている方はどちらかというとネタバレ希望派の方が多いと思われるので、もしch12.&13について差支えない範囲でネタバレ希望の方はコメント欄にその旨を記入して、送信可能なメールアドレスを記入して送ってください。追って内容をお送ります。

但し、現在ちょっと色々立て込んでいるので、ネタバレのお返事ができるの自体、少し先になりそうですが・・・coldsweats01それでもよろしければどうぞ・・・coldsweats01

表紙はあの例のまだ名前のないあの男です。公式ページにもあった通り、このch.13に登場しています。

【追記1】ネタバレについて、特にどのあたりのことが知りたいかなどは個々人によってご希望内容も異なると思いますので、そういう詳細のご希望も書いてくださればそれに沿って対応いたします。

【追記2】あの・・・感想をご希望の皆様へ:感想となると「早く続きが読みたい」だけになるんですが・・・sweat02話の概要ってことでよろしいのですよね?本当に感想をご希望でしたら上述の通りです。この一文以外はありませんcoldsweats01sweat01

【追記3】すみません、色々あって、今週末も着手できませんでした。コメントくださった皆様、今しばらくお待ちくださいますようお願いいたします。本当にすみません。ちょっと今目の調子が悪くて、眼科通院中でして・・・sweat02

【追記4】大変遅くなりましたが、5/31(日)23:55~6/1(月)0時過ぎにかけて、メールを発送させていただいておりますので、各自ご確認よろしくお願いいたします<(_ _)>。またお手数ですが、到着のご一報もお願いします。

【追記5】まだ何もご連絡をいただけていない方がおられます。yahooメールで送信しているため、迷惑メールフォルダーに入っている可能性もありますので、そちらもご確認の上、到着済かどうかのご連絡を必ずお願いいたします。

【追記6】今後送付は事後に到着(or未着)連絡がきちんとできる方に限ります。一方的に依頼だけして、何ら回答がないようなコミュニケーションの常識に欠ける方には対応しかねますので、ご注意ください。(到着・未着連絡はメールへの返信でなく、ここへのコメント投稿で結構です)

2015年3月12日 (木)

Homecoming (*2015.3.12更新版)

先日G|Pさんよりファンへのお年玉として"Homecoming"という短編が公式FBに投稿されました。Joさんの素晴らしい(鼻血ものの)イラスト付きで・・・(12/26の朝の通勤途中に読んでしまい、体調は最悪でしたが、気分は高揚し、心躍っていました・・・coldsweats01

Little Calicoさんより許可を得ましたので、拙訳を掲載します。

例によって例の如くのgoogle翻訳よりはちょっとましな日本語レベルのものですので、誤訳もあり得ます。そのあたりをお含みおきのうえ、内容理解の参考にしていただければと思います。

【2015.3.12追記】実は最初にJoさんが描かれたイラストで克哉が靴下を履いたままであったことをNekoさんの美意識がどうしても許さず、NekoさんとJoさんの間で検討し合った結果、Nekoさんの勝利に終わったようでcoldsweats01、青文字部分が加筆され、Joさんは何と靴下を脱いだ克哉を描き直されたのでした・・・coldsweats01。もうこのやりとりを今朝(3/12)FB上で発見し、大爆笑でしたhappy02happy02happy02!!!

という訳で加筆された部分を更新しました。(青文字部分です)

続きを読む "Homecoming (*2015.3.12更新版)" »

2015年2月21日 (土)

Little Vices (*編集前のテキスト使用)

ヴァレンタイン・デーにG|Pさんの公式FBに掲載されたDavid&克哉物のショートストーリーですheart04

先週は東京に外出しており、また今週はその疲労のため(老婆だから中々回復しない)調子が上がらず、1週間も経過してしまいました・・・sweat01

作者のNekoさんのご了承をいただきまして、以下拙訳を掲載させていただきます。尚、2/14に投稿されたのは編集前のテキストでした。まだ編集後のものがupdateされていないので、当初のテキストを使用しております。最新版がupdateされたら、その時点で修正します。

私はズブの素人ですので、いつも通り、google翻訳よりマシなレベルです。誤訳も大いにあり得ます。そのあたりをお含みおきのうえ、あくまで大体こんな感じの内容?ってことを理解するための一助にしていただければ幸いですcoldsweats01

続きを読む "Little Vices (*編集前のテキスト使用)" »

2015年1月29日 (木)

Paper Doll (The story of Master David) chapter3 【1/31決定稿内容反映済】

昨年の11月にG|PのNekoさんが投稿された"Paper Doll"の3章の続きが2015.1.26にFBにUPされました。昨年からの体調不良をいまだに引きずっていて、1/26分をとりあえず今何とか完了させました・・・sweat02(なのであんまり見直ししてませんsweat01。)現行の私の体調ではこれがいっぱいいっぱいです・・・sweat02すみません・・・sweat01

尚、拙訳掲載についてはNekoさんのご了承はいただいております。

いつも通り、google翻訳よりマシなレベルです。あくまでこんな感じの内容?ってことを理解するための一助にしていただければ幸いですcoldsweats01

また、タイプミス及び誤訳がありましたら、すみませんsweat01

尚、1章の拙訳はこちら、2章はこちらになります。

ちなみにこの"Paper Doll"は今度プロの翻訳家の方に日本語翻訳を依頼して、小冊子にしてコミケのオマケとして新しいイラストを加えて配布する予定だそうです。(3月末のC6(オタクサミットとかいうイベントです)から配布開始だそうです。)英語の決定稿はFB上で1/31にPDFファイル化され、フリーダウンロードできる形になっています。

※2015.2.4:全章の拙訳に決定稿の内容を反映済

***********************************

彼はそっと体を揺すられて、目を覚ました。そして彼が最初に感じたのはとてつもない寒さだった。彼は壁の隅に楔で留められ、ボールのように丸くなっていた。綿の手袋をはめた温かい両手が片方の頬をかすめ、軽く叩いた。

「Master浅野」囁くような声が言った。「ここから出ましょう」

彼の首から首輪が取り外された。地面に金属がガチャっと音を立てるのが聞こえた―その細く金属的な音でついに彼は完全に意識を取り戻した。彼は一瞬自分がどうしてWalterを見ているのか理解しないまま、瞬きをした。

「立てますか?」Walterが手を差し出しながら尋ねた。

Walterが立ち上がるのを手伝い、克哉は歩けるかどうか確認しようともがきながら、ただ頷いた。氷のような壁に押し付けられ、横たわっていた側面は麻痺していたが、右腕にはゆっくりと多少の感覚が戻ってきていた。ついに立ち上がった時、彼は壁にもたれかかることができただけだった。彼はつま先から腿まで這い上がってくる穿痛感を覚え、右脚を動かすことができなかった。痛みがあった。

「真夜中過ぎです」Walterが言った。「あなたの寝室に戻りましょう。そこにお食事とお飲み物を用意してあります。召し上がって、ちゃんとお休みください。朝、Masterとお会いすることになるでしょう―」

Davidに関する言及がなされたことで彼の体に一瞬突発的な怒りが走った。

「どうして私はここで囚われの身になり続けているのですか―」克哉はその小さな、誰もいない部屋で大声を出した。

突然の爆発に反応した微かな動揺によって彼は目を上げ、自分が以前気付いていなかった人影が入口で監視しているのを見た。彼をそこに連れてきた男たちのうちの一人だった―鼻がつぶれている男だった。男は部屋に歩を進めたが、Walterが手を上げ、彼を制止した。

「大丈夫だ、Samuel」Walterが言った。Samuelはその場に立ち止まり、腕を組んで、待った。

「あなたは落ち着かなければなりませんね、Master浅野」Walterが言った。「今やあなたの思い通りになるものは何もありません。これは現実です。もしあなたが真実をお知りになりたいのでしたら、まずは我慢していただかなくてはなりません。あなたはご自身の最初の不法侵入に対してほんの少しだけひどい目に遭わされたのです。次は・・・」

Walterは間を置いた。そしてそれ以上何も言わないことに決めた。

「わかっています」克哉がついに言った。というのはその湿っぽく冷たい場所を立ち去ること以上の理由がなかったからだ。

克哉は部屋から出て、Walterに従いながら、黙っていた。Samuelが二歩後ろに続いていた。そのうちSamuelは彼らから離れ、Walterは部屋まで克哉に付き添った。

「朝に誰かを呼びに来させます」前の晩に克哉に与えられていたのと同じスケルトンキーでドアを開けながら、Walterが言った。「召し上がって、お休みください。明日は長い一日になるでしょう」

それらの言葉と共にWalterは克哉に部屋に入るように合図した。しかし今回、Walterは外側から部屋に鍵をかけた。その単純な音―錠が回り、もう一晩大邸宅に彼を閉じ込めること―は克哉をひるませた。Walterの足音が階段を降りながら消えて行くのを聞いたずっとあとまで、克哉はドアのところに立ったままでいた。

空腹だったが、食べることができなかった。彼はテーブルに置かれていた銀のドーム型の覆いの下にある食べ物を調べることさえもしなかった。小さな地下牢のような部屋からの苦痛と寒さの全てを熱いシャワーで洗い流した後、彼はベッドに這い上がり、眠った。

寒さが再びやってきた。今回は克哉ははっきりとした記憶があった。彼の髪を滑るように動き、不思議な優しさで髪の毛を梳る―冷たい巻きひげのような指。克哉はその時自分が子供の頃、父親がどうやって彼の髪を撫でてくれていたかを思い出した。父は彼に本を読み聞かせながら、一方の手で本を開き、もう一方の手で彼を寝かしつけようとして、髪を優しく撫でた。

彼はその懐かしく、穏やかな追想とそれから彼の心の奥底で鳴り響いている苦痛を感じた。とても鮮明だった種類の苦痛だったので、はっきりと理解できた。彼は泣き濡れて、目を覚ました。彼は何年も前に棺の中に横たわっている父親を見た時に感じたことを思い出すことができなかった計り知れない悲しみによって心が食い入られながら、ばかばかしいと感じていたけれども、今や彼はいつも自分の心の内にあった闇によって丸飲みされるがままになっていた。

翌朝、克哉は、篠原が迎えに来た時に「おはようございます」と言ったのに対して答えなかった。自分の物ではない一揃えの服がベッドの上に置かれた時、抗議さえしなかった。

「彼の考えですか?」自分自身のリネンのシャツのボタンを外し、それをベッドの上に放り投げながら、克哉が尋ねた。「今や私は彼のドレスコードにも従わなくてはならないんですか?」克哉は黒いシャツを素早く身につけた―シルクは彼の素肌に柔らかく、冷たかった。ボタンを閉めながら、彼の目は篠原を見据えた。

「何と申し上げてよいかわかりません」篠原が言った。

「とんでもない大きな秘密の家だ」克哉が言った。彼はズボンを緩め、怒りをあらわにした動きで素早く脱ぎ、自分に贈られたズボンに手を伸ばしながら、床に投げつけ、脇に蹴飛ばした。「私は留まりますよ」克哉は急いでパンツを身につけながら、言った。「私はここに留まります。そして真実を知るまであらゆることを引き出すつもりです。例えそれがこの場所をめちゃくちゃに破壊しようとも」

篠原は頷いて見せただけで、ドアの方へ合図した。克哉は寝室から彼の後に従い、階段を降りながら、何も話さなかった。そしてついにダイニングルームへ入った。予想通り、そこにはすでにDavidがいた。彼は自分のカップからコーヒーを飲んでいた。篠原は同様のカップとソーサーのセットを置き、金属のカラフェから克哉のためにコーヒーを注ぎ、そして立ち去った。

しばらくの間、二人とも話さなかった。

「あなたは私があなたの・・・その・・・奥様との逢引の場所に踏み込んだことについて謝罪することを待っているんですか?」Davidはついに彼を見渡し、微笑んだ。「妻などいない」

「それではそれは何なのです?」克哉がDavidの薬指の銀の指輪を見ながら、尋ねた。

Davidは答えなかった。彼はコーヒーを飲み終え、カップを下に置いた時、微笑んだままだった。「きみの祖父は成功した実業家だった」彼が言った。「『奇跡的』と言われるかもしれない種類の成功だった。多分唯一神に通じうる種類のものだ」

「そうでしょうね」克哉が言った。彼はコーヒーに手を伸ばし、飲んだ。苦く、熱い液体が彼の喉から腹へと流れ落ちる温かい道を作った。おいしかった。「彼の財産はそれほど多く私の父の世代や私自身に辿り着きませんでしたよ。父は祖父とそのお金を完全に拒絶していましたから」

「きみの祖父は随分前に成功を手に入れた」Davidが言った。間があった。「私から」

克哉は笑いたい気持ちを隠した。そしてもう一口飲むためにカップを持ち上げた。彼は一瞬そのばかげた話を消化させた。

「では、あなたはある種の不死の存在なのですか、二世代前の私の祖父をを知っている?」克哉がかろうじて歯をむき出しにして笑うのを抑えながら、言った。

「私は不死などではない」Davidが言った。そして克哉の面白がっている微笑みに答えた。

*以下2015.1.26投稿分(決定稿の内容を反映済)

それからしばらく沈黙したままの間があった。Davidは椅子を後ろに押しのけ、立ち上がった―椅子の脚が石の床をこすってガタガタいう音が耳をつんざくように響き渡った。Davidがカラフェを手に取り、半分空になったカップにコーヒーを補充するために近付いてきたのを克哉は見ていた。

「彼はどうやって成功を得たのです?」克哉がついに言った。「祖父はお金を持っていなかったと父が言っていました。それどころか、祖父は自分の父親から借金を相続していたくらいですから」

間があった。それからカラフェが克哉のカップの側に置かれた。

「彼は私に伴侶を約束したんだ」Davidが言った。

Davidの手の甲が頬に沿ってそっと動いた時、克哉はあたかも火傷をしたかのようにひるんだ。広い手は温かく、親しみがあったが、克哉はどう反応してよいのかわからず、席でじと動かずにいた。

「その時彼は息子を持っていた」Davidが手の向きを変え、掌で克哉の顔を撫でることを可能にしながら、続けた。「彼は息子に十分な生活を望み、そして父親の借金やみじめな生活を負わせたくないと言った。きみの父親は3歳だった」

Davidは克哉の顔を掌で覆い、見下ろした。かつてDavidの目の中にあった敵意と傲慢さはなくなっていた。彼の眼の中には今、克哉がDavidのような人間が持つことができるとは思えない種類の愛情がこもっていた。

「きみの祖父は自分が持っているものを失うのに耐えられないような人だった。自分の息子を失うという考えはひどく恐ろしかったので、彼は代わりにきみの父親が持つ最初の子供を約束したのさ」Davidが続けた。彼は声をやわらげ、とても近くに前かがみになったので、克哉はDavidの目の中の血だけを見ることができた。「子供が女なら、私の花嫁になっただろう。子供が男なら・・・」

言葉が途切れた。そしてDavidは微笑んでその間を埋めた。彼は克哉に短いキスをした。魔法を解くキスだった。克哉は身体を無理矢理引き離し、Davidを押しのけた。あまりにも素早く立ち上がったので、彼の椅子は後ろに叩きつけられた―ガタガタと騒々しい音がした。

「よくもこんなことを・・・」

克哉は掌の付け根で口をごしごしこすった。

「きみはまだこれが全て手の込んだ嘘だと信じているのか?」Davidが尋ねた。「きみがちょうど今私を見ながらここに座っている時に。どうしてきみの父親がきみの祖父から引き離されたのか、きみは一度も質問しないな?きみが幼児の時に、どうしてきみの父親がきみを連れて逃げたのかを?」

克哉は指を丸め、拳を作った。彼が感じていた絶望はあまりにも明らかであり、あまりにも広範囲だったので、彼はDavidが真実を話していると分かった。しかしながらそれを受け入れることは別問題だった。彼は即座にそれを受け入れないと決心することで話す力と怒りを持ち続ける力を得た。

「それはあなたが他の誰かとした契約だ」克哉が無理矢理声の調子を落ち着かせるようにしながら、言った。「私には関係がない」

Davidの微笑が大きくなり、彼は笑った。

「とても簡単だろうな?たった数語でそれを無視することは」彼らの間にある距離を縮めながら、彼は前に歩を進めた。

克哉は踏みとどまることと一歩も後には退かないことを思い出さなければならなかった。

「あらゆることがきみと関係がある。もしきみの祖父が私と契約を取り決めていなかったなら、それならきみは存在していなかっただろう。きみの命はきみの父親の命のために取引されたんだ」

克哉が答えようとする前に、Davidは片方の手首を掴んだ。握り締めた手は鉄のようだった。力強かった。彼らが部屋を立ち去った時、克哉は引きずられた。彼の抵抗は廊下にいた召使たちに無視された。。あたかも彼がまさに声の無い幽霊であるかのように、無視された。Davidの住んでいる邸宅の翼棟の方へ引きずられながら、克哉は篠原からつかの間の表情を捉えた。その表情は哀れみと心配を帯びていた。それから彼らは角を回り、邸宅の人のいない方に入っていった。

「どうして私がここにいるんだ?!」克哉が大声で叫んだ。「あなたは花嫁を望んでいる!私はあなたに後継者なんて与えることはできないぞ!」

Davidは答えなかった。彼らは克哉に見覚えのあった暗くなっている廊下に入った―Davidの寝室に通じている廊下だった。

克哉は激しく狼狽し、ただ再びもがき始めた。「あなたには何も与えられない!」声を後方に鳴り響かせながら、克哉が言った。

Davidはその時その場に立ち止まり、克哉を壁に押し付けた。彼らはまだ暗闇の中にいたけれども、克哉はDavidの顔に浮かんでいる怒り狂った表情を眼に浮かべることができた。

「きみが私に与えることができるものが何であるか決めるのはきみではない」声を野獣のようなうなり声に落としながら、Davidが言った。彼は片手を克哉の喉に巻き付けた。指が喉をしっかり握り締めた。「手に入れたいものを決めるのは私次第だ。もし私がきみを望まないと決めれば、私はきみを処分する。きみには自分自身の命にさえもはや所有権はないんだ、わかったか?」

彼の意味するところを強調するために、指がさらに激しく締め付けた。「もう私が認めていないことで、きみが私に差し出すことができるものは全く何もないんだ」Davidがかがんで、克哉の両腿の間に片膝を押し込みながら、言った。「きみは死ぬ権利さえないんだ」

残酷な言葉がどういうわけか彼がいつも知っていた恐ろしい秘密の存在を明らかにした。そして今やそれが明るみになったことで息が詰まった。克哉はまだ震えていた。彼の両腕は両側で力が抜けていた。そしてDavidの膝はつま先で立ちながら、ほとんどそれで動いていることができるくらい高く持ち上げられていた。

克哉の首の周りを握り締められていた手が緩められた。克哉の喉の上をかすめ通った―優しく、羽毛のような―Davidの温かい息と著しい対照をなした。柔らかく、濡れた彼の舌が克哉の顎まで進みながら、後を辿り、それから下唇をまたいでさっとなでた。後に続いたキスは激しく、舌が絡まった。彼に衝撃を与えた。

Davidがキスを止めた後でさえ、克哉はまだ深呼吸をしていた。Davidはそれから克哉の喉柱に沿って、鎖骨の間の小さな結合部分へと下に向けて舐め始めた。

克哉は我知らずうめき声を漏らした。一瞬、彼は自分がどこにいて、どうしてそこにいるのかを忘れ、彼が今まで経験したことのない方法で求められた純粋な興奮にとらえられた。純粋な欲求だった。

彼の首の側面に熱い痛みが貫いた時―熱せられた矢のように彼に打ち込まれた時―彼は息を吸い込み、止めた。痛みは猛烈であるとともに心を奪った。克哉は自分の身体がその感覚で緊張していると感じた。そして痛みが和らいだ時―喜びが取って代わった。克哉は両腕をDavidにしがみつくために持ち上げ、身構えなければならなかった。彼の指は硬く、筋肉質の背中に食い込んだ―どんどんきつく。

そしてそれから彼の心は廊下そのもののように、陰鬱になった。

<2015.1.26投稿分まで→この後もう少し話は続いて完結のようです。>

2014年8月18日 (月)

Bad Company

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今日Guilt|Pleasureさんの夏コミ新刊”Bad Company”をgetしましたhappy02

もう一刻も早く読みたくって、超特急で会社から帰ってきましたcoldsweats01

既に予告されていた通り、Davidが痛い目に遭っています・・・cryingcryingcryingcryingcrying

「ぎゃああああああああああああああああ~~~~~っ、David~~~っcryingcryingcrying!!!!!」って感じです・・・sweat01

いや、もう早く続きが読みたくて仕方がないんですが、多分この続きはかなり先になることでしょうね・・・sweat02とにかく気長に待ちます・・・sweat01

もちろん中身のネタバレはしませんが、すでにNekoさんが見せてくださっていたカットのような克哉とDavidの甘~いシーンがありますheart04。何と言うのか私の場合、事が終わった後のアンニュイな雰囲気の中でのラブラブな二人が好きなんですよね~lovely。そこが私のツボっていうんでしょうか?そういう二人にものすごく胸がきゅんとするんですlovelylovelylovely。これは絶対に篠克ではありえないんですよ!手の甲にキスなんてもう超萌え萌えですよ~~~heart04heart04heart04

いや、私、ITW本編よりこっちの続きの方が早く読みたいかも・・・coldsweats01。ええ、David☓克哉loveですからheart04heart04heart04

なので(?)David受けは絶対になしなしなし~~~っ!!!!!!!!!止めて~~~~~ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!!!!!!もう絶対に止めてとNekoさんに懇願してます。ええ、今後もしつこく懇願することでしょう・・・sweat01

2014年8月15日 (金)

"Midnight Snack "by Suzume

大変遅くなりましたが、先日G|P公式ページにUPされたSuzumeさんのDavid☓克哉storyの翻訳をいたしました。(原文はこちらからご覧になれます。)

これまでのNekoさんの文章とは異なり、かなり読み解くのが大変でした。私は外国語の文章を読む時は読みながら場面を頭の中でイメージしているのですが、今回それができなかったため、ものすごく時間がかかってしまったのですsweat01

この"he"ってDavid?克哉?とか、この二人、今どういう態勢になっているんですか?とか読んでいても中々理解できず、「???」の連発でした。

海外のファン仲間に助けてもらって、何とか日本語にしてみました。いつも以上に誤訳ありありな状態ですので、そこをご理解の上、お読みくださいsweat02。(タイプミスも多々あると思います)

尚、掲載にあたってはNekoさんから許可をいただいております。(Suzumeさんの作品はG|Pに属するので、許可はNekoさんでOKだそうです。)

で、このお話なのですが、かなり官能的描写が多いので、表示方法を変えましたcoldsweats01。(そのまま掲載ではG|Pさんのことを知らない友人たちにドンびかれてしまうので・・・sweat01

ですので、Guilt|Pleasureさんが何者かご存知ない方は決して続きを読まないでくださいsweat01!!!(R18ですねcoldsweats01

尚、今回の翻訳にあたっては表現の理解に関して懇切丁寧に教えて助けてくれた友人のC嬢に心より感謝いたします<(_ _)>。

最新更新:2014.8.15, 22:35

続きを読む ""Midnight Snack "by Suzume" »

2014年5月13日 (火)

Noir Project Prints

GW中にNoir Project Prints をgetしてまいりましたhappy02lovelyhappy02 !!!!!

どれもJoさんの素敵なイラストばかりなのですが、克哉押しの私はもうこれですよ!Davidの制服の上着を引っ掛けた克哉heart04heart04heart04

現在David☓克哉欠乏症につき、気を高めるために、いつものごとく額装して、部屋の壁に飾りました。隣にグッドウッド寮長を飾る予定・・・coldsweats01

もうmon amourな二人・・・heart04heart04heart04

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2014年3月 6日 (木)

ITW10&11 英語版

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日付が変わって、昨日になってしまいましたが、IT10&11が届きましたhappy02!発送から5日で届きました。今週末くらいかなと思っていたので、こんなに早く届いてうれしいですhappy02

実は今回これは誕生日プレゼントとして友人に買ってもらったものなんです。友人はこんなものを買ってくれと言う私にかなり驚愕し、嫌がっていましたが、私がこれしか欲しくないと言ったので、根負けして、買ってくれましたcoldsweats01。(私の誕生日は1月なのですが、これが欲しいがために友人に待ってもらいましたcoldsweats01

ch.10は”Between Devil and the Deep Blue Sea"プロローグの浅野先生と篠のイラストに受けていましたhappy02

それでなんですが、ch.11はすでに雑誌で読んでいたにもかかわらず、原書を読んだら、全く別物を読んたかのような興奮の渦に巻き込まれ、もう大変でした・・・coldsweats01

もう、本当にすごいですよ、ITW11 English versionはlovelyheart04heart04!!!!!!

ただ、ちょっと気になったのが日本語の翻訳がかなり原書を意訳したものだったことがわかりました。意味が合っていれば気にも留めない私ですが、かなり飛ばしている感があり、一部のファンの方々がch.11の浅野先生の態度に失望している様子なのですが、英語版のセリフを読んだ限りでは、そういう高慢さは感じないのです。それでちょっと感じたのが、原作者のNekoさんの許可も得ないで勝手に浅野先生のイメージを作り変えているんじゃないかと疑問を持ち始めました・・・sweat01

雑誌の浅野先生は篠原のことを「篠原刑事」と読んでいますが、実際は「篠原さん」でしたし、P.40Pの1コマ目で篠が変な顔をしているところは、BBGだとあの吹き出しのセリフは浅野先生のものになっていますが、本当は篠のセリフで"And I suppose our rendezvous will be by appointment only."でした。つまり「つまり俺たちのデートは約束した時だけになるってことですね」くらいの意味ですね。そして最後の浅野先生のセリフも「週末は全部空いています。予約不要です」ってな感じでしたよ~っ!!

どうも高慢なステレオタイプなツンキャラに作り変えられている気がしてなりません・・・sweat02

あっ、ちなみに写真上部に並べているカードはITW11プレオーダーの得点でCTBKのメッセージカードでした。

【追記】「篠原刑事」のことで、かなり切れたので、また出版社に意見しようと思いました。というのも完全誤訳を3つも見つけてしまったからです。(私は自分も仏文翻訳しているので、翻訳自体には多分他の方々よりも寛容だと思います。その難しさを痛感しているので。でも今回見つけたのは明らかな誤訳と改ざんでしたので、許せませんでした)

そこで日本語版と英語版の両方をお読みになっている方にお願いです。「ここの翻訳おかしいんじゃないの?」と思われたら、出版社に声を挙げてください。これが出来るのは両方を読んでいる読者だけです。そしてその人たちが動かなければ、永遠に間違った訳のままで掲載され続けてしまいますので。正しく翻訳された日本語版をみんなが読めるようにご協力を何卒よろしくお願いいたします<(_ _)>!

【追記2】日本語版のITWしか読んでいない読者の方へ:翻訳に関して何かしら噂を耳にしている方はぜひそれを出版社に声を挙げてください。そうでないと永遠に間違った翻訳の作品を読まされることになります!正しく翻訳された日本語版をみんなが読めるようにご協力何卒よろしくお願いいたします<(_ _)>!

2014年3月 4日 (火)

Paper Doll (The story of Master David) chapter2

本日ここにUPされた『Paper Doll』の2章の拙訳をUPします。事前に原作者のNeko様の了承はいただいております。

いつも通り、google翻訳よりマシなレベルです。あくまでこんな感じの内容?ってことを理解するための一助にしていただければ幸いですcoldsweats01

また、タイプミス及び誤訳がありましたら、すみませんsweat01

ちなみに1章の拙訳はこちらです。

※2015.2.3_一部修正済

**************************

彼は目覚ましが鳴る前に目が覚めた。一晩中眠っていたが、安らかではなかった。首の付け根に奇妙な痛みがあった。彼は重いカーテンの縫い目から入り込んできた細い日の光をじっと見つめながら横たわっていた。しばらくの間、彼は何をしたらよいかわからなかった。

自分がいるべきところではない場所に当惑した独特の感覚があった。しつこく答えを求めようとする欲求があったが、彼はどう質問してよいのかわからなかった。彼はこれをさらにじっくり考えながら、そこに横たわっていた。するとドアで静かなノックが聞こえた。側のナイトテーブルの上にあった携帯電話をちらっと見て、彼は朝食に遅れていることに気が付いた。

克哉は重い羽根布団から飛び出し、速足でドアに向かった。彼は錠の中にあった鍵を回し、ドアを開けた。彼は戸口に憲司がいるのを見て驚いた。

「おはようございます」彼は上機嫌に言った。彼は濃い青のシャツを着ていて、黒っぽいスラックスの中にシャツを押し込んでいた。彼の髪は少し湿っていた―わずかに赤みを帯びたほとんど茶褐色の髪だった。「Walterは台所で目を光らせています。彼が私にあなたが起きているか確かめて、ダイニング・ホールにお連れするように頼んだのです」

克哉は頷いただけだった。

「ぐっすりお休みになられましたか」憲司が克哉の後を追い、部屋の中に入って来ながら言った。彼はすぐに窓に行き、重いカーテンを開いた。部屋は突然光で満たされた。

「まあまあですね」克哉はクローゼットの方に向かいながら言った。彼はクローゼットを開け、昨晩ハンガーに掛かっていた自分の服を調べた。「憲司・・・あなたが私のバッグから中身を出したのですか?」

「そうです」憲司が言った。「お気に障らないとよいのですが・・・」

「しかし、」克哉はハンガーから白のワイシャツを剥ぎ取り、ベッドの上に放り投げた。「私は自分が知らない人間が自分の個人的な物に手を触れることに慣れていないのです」

憲司がお詫びを口走る前に、克哉は手を挙げた。

「結構です。私は気分を害してはいません。でもそれはあなたにとって骨折り損かもしれません。私はここに長くいるつもりはないのです」

「どういう意味ですか?」

「全く今言った通りです」克哉が言った。彼はクローゼットから取り出したスラックスとシャツを手に取った。「私は本当にここに用事がないのです」

憲司は何が何だかわからないように見えたが、何も言わなかった。克哉が支度をするために隣のバスルームを使うと言って中座した時、頷いただけだった。

「あなたはここで働いてからどれくらいになるのですか、憲司?」克哉が尋ねた。それは彼らが克哉の部屋を立ち去り、階段を降りてから彼が口にした初めての言葉だった。

「1年とちょっとです」憲司が言った。彼は振り返らなかった。「ここで生涯を過ごした私の父から受け継いだ仕事なのです。父は病気になって、仕事が続けられなくなったので、私が引き継ぐのが唯一正しいことだと思ったのです。」

「あなたの知っているのはこれだけですか?この屋敷は?」

憲司は肩越しに振り返った。彼の顔に笑顔が浮かんでいた。

「何とも言えませんね」彼が言った。「Masterは寛大な御方です。私はここに戻って来る前まで8年間イギリスで勉強していました。広大な大地を歩き回るために家を空けた後時々、人はまさに狭い世界にいたいのだということに気付くものです」

克哉は憲司の微笑みに答えた。彼はWalterの明らかな公平無私を気に入っているように憲司をとても気に入っていた。彼には大邸宅とは、その主人とは違う温かさがあった。

「あなたにはもっと長く滞在していただきたいのです」憲司が言葉を続けた。彼らは地上階(*1)に到着していた。「Masterはずっとあなたと親交を深めることを楽しみにしておられたのです」

克哉は憲司にどういうつもりでこのように言ったのかを尋ねたいと思ったが、それは急を要しないことに決めた。彼らはダイニング・ホールの近くにいた。そして克哉はすでに遅れていた。憲司は克哉のためにドアを開け、立ち去った。Walterが給仕用のワゴンの側に立ちながら、そこにいた。Davidはすでにコーヒーを飲んでいた―彼の目は前方を見据えていた。Walterが彼に気付いて頷いた。

「申し訳ありません」克哉が切り出した。彼はテーブルについた。Walterは金の縁取りのある優美な白いカップとソーサーを置き、カラフェ(*2)からコーヒーを注いだ。

「ぐっすり眠れたかい?」Davidが自分のカップを置き、彼を見ながら言った。

「はい」克哉が言った。彼はコーヒーを見下ろしていた。彼が床に就いた時にあった落ち着かない感覚がまだそこにあった。Walterが克哉の前にステーキと卵の皿を置いた時、彼はまだコーヒーをじっと見つめていた。食べ物の重い臭いが彼に吐き気を催させた。

「私は祖父に呼び寄せられたと思ってやって来たに過ぎないのです」克哉は目を上げながら、ついに言った。Davidは皿の上にナイフとフォークを置き、待った。

「私はすぐに彼に会えるのですか?」

「きみにとって一度も会ったことのない人に会うことがそんなに重要なのか?」

克哉は少しの間Davidを眺めた。不安な気持ちに代わって彼はイライラしていた。答えがないこととわからない理由のために何かを追いかけるのは愚かであると感じて苛立っていた。「あなたは正しい」克哉が言った。彼は椅子を後ろに押して、立ち上がった。「私にとって見知らぬ人と会うのは無駄なことですね」

Davidは目を細め、眉根を寄せた。彼の口角が固く結ばれた。

「きみはまだ私の家のお客だ」彼が言った。

彼の声は低かったが、克哉はその中に抑制された怒りを聞くことができた。

「私に無礼を働くな。座れ」

克哉はびくともしなかった。苛立ちは怒りの炎になった。彼はWalterが静かに片方の肩に手を置いた時に、反射的に老人をほとんど押しのけようとした。

「どうぞお座りください、Master浅野。」

癇癪は起こったのと同じくらい素早く消え失せた。克哉は自分を押さえたWalterのしっかりとした手が彼を押し戻して座り直させるのを許した。Davidは自分のナイフとフォークを手に取り、朝食を食べ続けた。

食事の残りは言葉もなく、静かに進んだ。克哉はDavidが飲食するのを見ていた。彼は空腹を感じ始めていたけれども―最後の食事は彼が屋敷に到着する何時間も前で、脂っこいハンバーガー半分だった。彼は食べ物にも飲み物にも手を付けないことに決めた。彼はこの見知らぬ人から何も恩恵を被りたくなかった。

Davidは克哉の手つかずの皿とカップに困惑していなかった。彼がリネンのナプキンで口を拭いた時、面白がっているように見えた。彼はナプキンを皿の上に放り投げた。

「きみは私を悪い主人のように思わせることに決めたようだな」Davidが言った。

「あなたは悪い主人ですよ」克哉が言った。「全くここにいる理由がないのに私をここに引き留めているのですから」

Davidはテーブルの上で両手の指を組んだ。それは克哉がDavidの左の薬指にある銀の突起の無い指輪に気付いた最初だった。

「きみは礼儀正しいが、短気だな」Davidが言った。彼の顔にはほとんど笑顔が浮かんでいた。

克哉は渋顔をしていた。彼はおびき寄せられるのを拒絶した。

「3時間したら私の書斎へ会いに来てくれ」Davidが立ち上がった時に言った。彼はうわの空で袖からしわを伸ばした。「その時きみに話をする」彼は素っ気なく克哉に会釈をし、立ち去った。

克哉は彼が出て行ったのを見ていた。そしてそれから彼はWalterと二人だけになった。老人はDavidの皿とカップを片付けるために歩いてきて、それらを給仕用ワゴンの上に積み重ねた。

「もう一度お食事を温め直しましょうか、Mas―克哉?」

克哉は頭を振った。彼はコーヒーの側にあった水の入ったグラスに手を伸ばして取り、それを飲んだ。

「あなたはお腹がすいておられるに違いありません」Walterが言った。「もし後でMasterと活発な討論をなさるおつもりでしたら、何か召し上がるべきですよ」

克哉は長く冷え切っていた自分の食べ物を見た。Walterが彼に食べるように頼んだこと以外には特に理由もなく、彼は食べた。

Walterは克哉を壮麗な図書館に残し、時計が鳴った時にDavid個人の翼棟に行くためにそこを立ち去るように言った。図書館は客人用の待合室だった。特別な許可がない限りは使用人たちはそこを越えていくことは許されていないとWalterが説明した。彼はまた克哉から携帯電話も取り上げた。

「とにかくこの翼棟では受信できません」彼が自分のポケットにそれを滑り込ませながら、言った。「この電話はあなたのお部屋にお戻しするように取り計らいます」

克哉は頷いただけだった。克哉に挨拶をした後、Walterは立ち去った。克哉は自分を呼びに来るにDavidを待つべきか、あるいは敢えて彼個人の翼棟に立ち入り、彼を探すべきかをWalterに尋ねるのを忘れていたことに気が付いた。彼は気乗りせず、口がきけないのを感じ、壁に掛かっている真鍮の時計の振り子を見た。彼が家の主人自身を探し出す必要があることを確信しないうちに時計の針が15分進んだ。

彼はすりガラスのパネルの入ったフレンチ・ドア(*3)を開けた。彼は薄暗く明かりのついた廊下を見下ろしていた。それは長く延び、暗がりで終わっていた。静かだった。図書館の豪華な絨毯から石の床に歩を進めた時、彼の心臓は脈打った。

彼は前に歩き出した時、自分の後ろのフレンチ・ドアを開けたままにした。彼は未知の道に残すためのクッキーのくずを持っていたかった。彼が暗闇の方へ進んだ時、開かれたドアから投じられた光が彼の足取りの全てを覆い隠す影を投じた。

克哉はもはや自分自身の影を見なくなった後、立ち止まった。彼は肩越しに振り返り、自分が廊下の暗くなっている端に入ったことを確認した。それから躊躇いがあった。彼は自分自身と折り合いをつけ、その時彼をかき乱していた不安が価値があるものかどうか決めようとした。彼はほとんど踵を返しかけ、開いているフレンチ・ドアの方へ戻り始めた。その時音が彼の注意を引いた。彼は聞いた。音は弱かった。猫のようなニャーという声だった。彼は自分が聞いたものが何であるかを捉えしようとして、その後を追った。それは大きくなり、女の声になった。言葉を聞き取ることはできなかったが、彼は追い続けた。この翼棟にいる使用人だろうかと彼は思った。

突然鋭い音が―ほとんど金切り声のようなものが―克哉に行動を起こさせた。彼は何度も起こった金切り声―苦痛の中にいる女は必要な言葉を発することができなかった―が鳴り響く方に全力疾走した。彼は角を曲がり、目を素早く暗闇に順応させ、全く音によって廊下への道を感じ取っていた。彼は金切り声が聞こえてきた半開きの戸口にやって来た。彼はドアを押し開けた。そして彼は自分が目にしたもので目を見開いた。

Davidの裸の身体は彼の下にある華奢な身体の形を覆い隠し、ちょうど両方が一緒に動いていた。Davidは相手に激しく打ち込んでいた―彼の広い背中の筋肉の筋は一撃ごとに張り詰められた。女性の両脚はDavidの腰の上に引っ掛けられていた。そしてそれが克哉が彼女について見ることができた全てだった。その時起こったもう一つの甲高い金切り声は克哉に女性が困ったことにはなっていないことを確信させた。自分が歩いて入り込んだところがどこかを気付かせた時、熱の炎が克哉の顔を燃やした。

彼は走った。彼は出来る限り速く曲がり、走った。彼の足音が廊下に鳴り響いたので、彼は多分気付かれたと知っていた。彼は数回間違って曲がったが、何とか正しい廊下を見つけた。柔らかな光がこぼれるフレンチ・ドアを見て、彼は天国の篝火のようにその方向に引き寄せられた。

彼は自分の部屋に身を置くまで走るのを止めなかった。クローゼットからスーツケースを引き寄せ、自分の服と所持品を手際悪く積み上げ始めた時、彼はまだ奇妙な心の状態にあった。彼はもうこれ以上ここにいたくなかった。

彼が詰め込み過ぎたスーツケースのファスナーを閉めようともがいている時に、後ろで彼の名前を呼ぶ声がして、驚いた。目を見開き、まだ息を喘がせながら、彼は振り返った。篠原が困惑しながら、彼をじっと見つめていた。

「大丈夫ですか?」彼が尋ねた。

「私はすぐに帰りたいのです」克哉が口走った。「私の車は・・・私の鍵はどこにありますか?」

篠原は眉をしかめた。

「あなたはMasterの許可なくお帰りになることはできません」彼が言った。「多分昼食の後には可能に―」

克哉は頭を振った。

「私は今帰りたいのです」彼は声を大きくしながら、言った。「私は誰の許可も必要としていません!私の車の鍵を寄越しなさい!」

「どうしてあなたが気分を害しているのかよくわかりません」篠原が言った。彼の声は一様の高さで、ほとんど冷静だった。「ですが、一旦あなたはこの土地にいるのですから、Masterの規則に従い我慢するべきです。Masterはあなたがお帰りになる許可を与えることができる唯一の御方です。」

克哉は悪態をついた。彼はベッドからスーツケースを引っ張り、てきぱきと部屋の外に歩いて出た。克哉が階段を降りた時、篠原は何も言わず、何もせず、彼の後を目で追っただけだった。

克哉はとんでもない場所から歩いて出ることになるだろうと心の中で思った。彼は屋敷の近くで通り過ぎたどんな家も思い出すことができなかったが、道路には彼が止めることはできる車があるに違いないと思った。彼は自分の車を取り返すために警察と共に戻って来なければならないと思った―ここに来て、彼が会わないことを注意されていた男を探す彼の早まった決心に対して支払われる代償だった。

彼はどうやって首尾よく正面玄関へ道を探すことができるかわからなかったが、行動した。見慣れた広大な空間は今やドアの側に立っている二人の見知らぬ男達によって脅威を感じさせた。彼らは背が高く、体格がよく、彼らの厚い体で彼らが着ていた黒っぽいスーツが引きつっていた。

「どうぞお部屋にお戻りください」短く刈り込まれた髪の男が言った。

克哉は躊躇したが、彼の目はまだその男たちの後ろから数フィートだけ離れたドアに集中していた。彼は肩をいからせた。そして脅されないように決意したが、脅された。

「邪魔しないでください」彼が二人の男たちを脇に押しのけようとして、前に進みながら言った。

「私たちはあなたを傷つけたくないのです」もう一方の男が言った。彼は固定されていないつぶれた鼻でよりずんぐりした四角顔をしていた。

「私をここに留めようとしているあなた方は一体何者なのです?」克哉が尋ねた。彼は足元で大きな音を立てながら、スーツケースを落とした。

男達は笑った。「私たちはあなたと遊ぶことを許されていないのを残念に思いますよ」つぶれた鼻の男が言った。「あなたは興味深いおもちゃだったでしょうに」

その言葉は意味がなかったが、克哉を更に激怒させた。彼は男たちが片側からそれぞれ彼の両腕を掴み、彼を簡単に引きずった時、彼をは叫び、悪態をついていた。そして克哉は男達と行くことを拒み、踵を食い込ませたが、ほとんど役に立たなかった。彼は両親によって引っ張られる御しがたい子供のように感じた。

彼らは彼を彼の部屋に連れ帰らなかった。彼は、自分がいなかった、その家の別な部分に連れて行かれた。彼らが彼を引っ張って行った時、彼の勇気はゆっくりと失われた。彼は恐怖を感じ始めていた。彼らが簡素な木製のドアで立ち止まった時、狼狽が彼を襲うほどまでになっていた。彼は片方の男が鍵を見つけるためにポケットに手を伸ばした時に男たちに掴まれている中でもがいた。

「体力を消耗しないようにしなさい」片方の男が彼に言った。彼の声は穏やかで、ほとんどまるで彼がその時克哉を哀れに思っているかのようであった。ヒューという音と共にドアが開いた。そしてすぐに冷たい重金属の臭いが飛び出した。

「どうか・・・私は何もしない・・・どうか私を解放してくれ・・・」思い浮かんだことを言いながら、克哉が懇願した。「私は間違ってここにやって来たんだ・・・お願いだ」

明かりがつけられた。天井の中の1本のケーブルから吊り下げられた剥き出しの電球があった。部屋にはマットレスがない金属の骨組みのベッド以外何もなかった。目の高さで壁に大きな輪付きボルトが打ち込まれていた。そして少なくとも床に2つあった。1つにはベッドの骨組みの隣の壁の低い位置につながれている長い鎖があった。克哉は自分が前方へ引きずられた時、再びもがき始めた。彼は短い鎖の端に開いた金属の首輪が見えた。

「どうしてあなたがたがこんなことをしているんだ・・・?」

首輪は彼の首の周りでカチッと締められ、男たちは引き下がった。彼らは彼に答えず、彼をもう一度振り返ることなく立ち去った。ドアが閉まり、克哉はドアで鍵が回るのが聞こえた。

本当に一人になり、克哉は輪付きボルトにだらりと下がっていた鎖の強さを試した。小さな穴には溝があった。最後にそこに閉じ込められた人が誰であろうが、そのもがきの表れだった。重金属の臭いは錆だった。彼は鎖と首枷からその臭いをかぐことができた。何も与えなかった。鎖以外に、首輪以外に。

彼は座って、まさに小型の地下牢を彷彿させた薄暗く照らされた部屋を見回し、それから、胸まで膝を引き寄せた。冷たい石の床と窓がないことが部屋を冷やしていた。彼は身震いし始めた。

おお、神よ、私をお助けください・・・

それは内面にあった克服すべき恐怖に襲われないようにもがいていた時に彼の心の中に浮かんだ唯一の考えだった。

<3章に続く>

*1:外国では日本でいう1階のことをground floorと言います。ただthe first floorの意味がアメリカとイギリスでは異なるので、原作者のNeko様に確認したところ、「the ground floor = the first floor 」というアメリカ式カウント方法であるという回答を得られましたので、1章にあった克哉の部屋が「the third floor」であることも日本同様の3階という認識でOKです。

*2:これのことです。

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*3:観音開きのガラスのドア

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