2017年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
フォト

« 三菱一号館美術館 | トップページ | SWAN MAGAZINE vol.39 »

2015年3月12日 (木)

Homecoming (*2015.3.12更新版)

先日G|Pさんよりファンへのお年玉として"Homecoming"という短編が公式FBに投稿されました。Joさんの素晴らしい(鼻血ものの)イラスト付きで・・・(12/26の朝の通勤途中に読んでしまい、体調は最悪でしたが、気分は高揚し、心躍っていました・・・coldsweats01

Little Calicoさんより許可を得ましたので、拙訳を掲載します。

例によって例の如くのgoogle翻訳よりはちょっとましな日本語レベルのものですので、誤訳もあり得ます。そのあたりをお含みおきのうえ、内容理解の参考にしていただければと思います。

【2015.3.12追記】実は最初にJoさんが描かれたイラストで克哉が靴下を履いたままであったことをNekoさんの美意識がどうしても許さず、NekoさんとJoさんの間で検討し合った結果、Nekoさんの勝利に終わったようでcoldsweats01、青文字部分が加筆され、Joさんは何と靴下を脱いだ克哉を描き直されたのでした・・・coldsweats01。もうこのやりとりを今朝(3/12)FB上で発見し、大爆笑でしたhappy02happy02happy02!!!

という訳で加筆された部分を更新しました。(青文字部分です)

『帰宅』

Davidが半開きのドアから講義室にそっと入って来た時に、克哉は反射的に緊張し、話している途中で言葉を止めた。彼は座りながら、克哉にウィンクをした。Davidは誰もいない後ろの列に座っていたので、講義室の中で彼らの間にはとても距離があったにもかかわらず、克哉は落ち着かなかった。

克哉は咳払いをし、再び実習生たちの方に視線を動かし、再び注目した。

「どんな状況においても、それが友好関係にあっても敵対関係にあっても、保つべき最高の思考力はいつも『コントロール』しなければならないということです」克哉が続けた。「身振りあるいは口頭で身体的に伝えながら、状況を、人々をコントロールするのです。どんな場合も始まりは自分であることを心に留めておいてください」

克哉は再び言葉の抑揚を戻した。Davidは一時的に忘れられた存在になった。Davidが身振りで克哉の気をそらしたのは講義の終わりの方の数分だった。

彼は先ず自分に指を差し、そうしながら歯を見せて笑った。それから半分丸めた人差し指と伸ばした親指で―彼はハートマークを作った。Davidが彼に向けた時、克哉の言葉が止まった。

「質問があるのですか、クラウス刑事?」学生たちが気づく前に落ち着きを取り戻しながら、克哉が大声で言った。全員アイロンのかかった青い制服を着た実習生たちの列がDavidの方に振り返った。

「質問と言うより観察だな」

Davidが椅子の中で身体をまっすぐにしながら、言った。

「つまり?」

「俺の学校時代に興奮させる教師がいたらなあと思ったのさ」

控えめなくすくす笑いが起きた。克哉はDavidを厳しく叱責するのをこらえた。それは事態を悪化させただろう。Davidが更にばつの悪いことを言うだけに過ぎなかった。代わりに、克哉はため息をつき、クラスを解散させた。彼は餌に食いつこうとしなかった。

Davidは実習生たちが本や書類を集めているのを見ていた。若者たちは皆、髪が短く刈り込まれ、とりわけぴったりと作られていたわけではないパリッとした新しい制服を身に着けていて、高校生のように見えた。最後のわずかな実習生たちが散り散りに立ち去るや否や、Davidは講義室の通路を降りてきて、堂々と克哉の隣に立った。

最後の実習生の後ろでドアの1つがついにバタンと閉まった―講義室の沈黙で間断の無いハロゲンライトのうなりが不気味なほど耳をつんざいた。

Davidは克哉の後ろに歩を進め、克哉のウェストに腕を回した。克哉は書類をかき集め、ブリーフケースにしまい込み続けた。

「俺に会えなくてさみしいか?」Davidが克哉の首筋にキスを浴びせながら言った。

Davidがキスをしようと身をかがめた時、克哉が振り返り、Davidの口を手でふさいだ。

「ここではダメです」克哉が言った。「それより、どうしてここにいるんです?あなたとあなたのチームは大晦日までボストンにいると思っていましたよ」

「警部が俺たちを24時間自由の身にしてくれたのさ」Davidが克哉の手にふさがれたまま言った。「だが、俺は彼がそうしたのはクリスマスの買い物をするために家にいなかったことについて奥方から散々お小言を受けたからであって、俺たちを気に入っているからじゃないって思ってる」

「それであなたはセックスするために何時間もかけて車で戻ってきたというわけですか・・・」手を取り除きながら、克哉が言った。

「あんたの目の中の欲望と一緒に今すぐ俺を見つめるべきだな。俺がここに戻ってくる運転中にどれだけ多くのまずいコーヒーに耐えなきゃならなかったのか知るべきだ。大いなる愛以外ない」

「それでしたら、ちゃんとしたコーヒーを差し上げましょう。それとおそらく食事を―」

Davidは机の縁が尾骨で押されるまで克哉を机に後退させた。

「あんたは俺が本当にコーヒーのためにわざわざ戻ってきたと思っていたのか?」Davidが尋ね、克哉の口にキスするために身をかがめた。

Davidがどんなに克哉に対して腰を動かしていたにもかかわらず、キスは優しかった。痛いほど机に打ち込まれた。もし机の脚がボルトでしっかり留められていなかったなら、大きな音を立てて動かされていただろう。

キスは短く、浅いものから始まっていた。それが徐々に激しくなってきた時、Davidは克哉のメガネを外し、脇に置いた―それで舌を深く入れることができるように。そしてしばらくの間、克哉はその一瞬の中に押し流されていた。アフターシェイヴローションの微かな痕跡が残る、Davidからの力強い男の香り・・・克哉は自分がそれを恋しがっていたことに気付いていなかった。身体がそれに反応し始めるまで。

「ここではできません・・・」そう言った時の声にあまり説得力はなかったけれども、息遣いが聞こえる状態で、克哉が言った。

克哉が言葉を続けるより先に、Davidは銀のキーリングに掛けられていた唯一の真鍮の鍵をかざした。鍵には黒のマーカーでA44と書かれた赤いプラスチック製の円状のものがついていた。

「あとであんたを食事でもてなしてやるよ、だが・・・」Davidは克哉から身体を押しのけ、ドアの方へ全力疾走した。彼は内側から鍵を掛け、引き返す前に取っ手を回して、数回動かした。

「本当は、入ってきて、あんたを見てすぐにあのクソガキどもに部屋から出て行けって言いたかったのさ」

克哉が笑った。彼は机の縁に座った。Davidが忍び寄った―彼らは目と目を合わせていた。

「あなたのセックス・ドライヴは感動的ですね」

「あんたにはわからないね」Davidが克哉に優しくキスしながら、言った。

克哉は手でDavidの顔を覆い、Davidの額に自分の額を押し付けた。「こんなことする必要がないことはわかっていますよね。このことについて話し合ったじゃないですか。私はあなたが他の人たちと一緒にいても気にしませんから」

「知ってる。でも俺は気になるんだ」Davidが言った。「俺の中では同時に違う奴らといることはないんだ。そんな余裕はない。そんな気力もない。つまりはっきり言えば、俺はあんたがそうほのめかしてきたことにちょっと腹を立てているんだ。あんたは内緒で貢物をしてくれるパパでも持っているのか?」

克哉は再び笑った。そのうれしそうで、陽気な声が広い部屋に響き渡った。

「私を買う余裕がある、あるいは私に我慢ができる他の男がいるかどうかはわかりませんね」

Davidが笑った。そして克哉にもう1つキスをした。彼の口が優しく克哉の口を撫でた。

「このことは二度と持ち出すな、いいな?」

克哉は頷き、お詫びを囁いた。

「あなたの性的緊急性以外に」克哉が両手をDavidの顔に置いたまま、言った。そしてDavidの肩にもたれた。「あなたが学生だった時にいたところでセックスしたいと思うなんて変だと気付いていますよ。多分まさにこの部屋ではなかったとしても、それでもやはりあなたのキャリアの始まりだったところですよね」

Davidの指が克哉のズボンを脱がすために動いた。

「そんな風には思っていないね。俺は学校に特別な思い入れはないんだ」

ベルトのバックルがキラリと光り、ボタンとジッパーがはずされた。彼らはそうするのに慣れていた―会話を続けながら、服を脱ぐことに。それは超然とした行為だった。

「あなたには興奮させる先生がいたんですか?」

Davidが笑った。「いや、Silverman先生は全人生を海軍で過ごし、多分他のことは何も知らない気難しい老人だったよ。俺たちが間違った間違った答えをしたら、黒板消しやチョークを投げつけてきた」

「型破りですね」

「ある程度までは効いた。俺たちはチョークで書かれるのを恐れたからな。それで俺たちは欠点を失くし、幸いにも制服を洗うことが少なくなったんだ」

克哉は靴を蹴って、脱いだ。Davidはズボンと下着をおろした。

机の冷たい表面に克哉はたじろいだ。

「あんたが俺に・・・その・・・ここでさせてくれることにちょっと驚いてるよ。あんたは本当は抵抗しているって思っていたんでね」

「ドアに鍵をかけたじゃないですか」

「それがつまり全てってわけか―」

克哉の笑顔が大きくなった。彼はDavidの腕に沿って手をそっと動かした―せわしく克哉のシャツのボタンをはずしている両手の上に置かれるまで。

「私に『嫌だ』と言って欲しかったんですか?」克哉が言った―彼の両手はこの時Davidのデニムをはずすために滑り落ちた。「そして私は本当に全くそんな潔白な人間じゃありませんよ、David」

「あんたの最高の特徴の一つだ」

克哉の首からネクタイがはずされ、メガネの側にためて置かれた。ボタンがはずれたシャツが取り払われ、その瞬間Davidの口が克哉の胸を捉えた。軽く噛み、肌を含んだ―しゃぶりながら。Davidの口は肩甲骨から胸までの流れを舐め、噛み、しゃぶった―そして腹部の方へと。それから再び徐々に上にあがっていった。

「俺は本当にあんたに会いたかったんだ」Davidが卓上に克哉を滑り載せた時に彼を押さえつけながら、言った。彼は這い上がり、克哉の上に覆いかぶさり、下に閉じ込めた。「俺はあんたがいないとものすごくさみしいんだ・・・」

「待って・・・」克哉がDavidの胸を手で押しながら、言った。「立って」

Davidは困惑しながら、眉根を内側に寄せた。

「何だって―?」

「立ってください」しっかり押して、自分の頼みを強調しながら、克哉が再び言った。

Davidは身体をまっすぐにした。あたかもその時あやうく出そうになった矢継ぎ早の抗議を懸命に抑えるように努めているかのように、彼は口角を引き締めていた。

克哉は机の縁に脚をぶら下げながら、座った。

知っているでしょ、あなたが・・・することを推し測れないって。私が・・・するまで・・・」

何だって?」

答える代わりに、克哉は机の上に片足を引き上げ、ビジネス用の靴下の片方をそっと下した。そんなつまらない、意味のない仕事をすることでさえ、彼の集中力はそのたった一つの行為に向けられた。黒っぽい綿の生地の下で彼の指がそっと動き、アキレス腱で集められて置かれるまで、徐々に押しやったように。それからもう1回引っ張って、彼の足は剥き出しになった。彼は机の上の自分の隣にきちんとその片方の靴下を置いた。それからもう一方を。両方の靴下がお互いの上に平らに置かれるまで。

「これがいくらか好機を邪魔してるんだぞ」Davidが言った。

克哉は靴下を取り除き、3つ折りの四角形にきちんと丸めながら、肩をすくめた。

「そうです、でもあなたはまだとても硬い」

「俺は俺だ」

「本当に、そうですね」まもなく始まる彼らの情事で叩き落されないであろう机の向こう側の角に靴下を置きながら、言った。彼は仰向けに横たわり、両腕を開いた。「しましょうか?」

Davidは好きなだけその突然の休止について更に話し合いたかったが、彼もまた気に留めないことに決めた。克哉はDavidが決して理解できない、そしておそらく克哉自身以外には誰にもわからないたくさんの習慣や慣例的行為を持っていた。靴下はまさにもう一つのものだったのだろう。彼は再び克哉の上にそそり立った。この時は―もう中断はなかった。

克哉は肘で体を起こしながら、Davidに向かって微笑み、彼をキスで捕えた。彼はDavidの感触を恋しく思っていた。自分自身で認めていた。彼の指の感触は拳銃とウェイトトレーニングの組み合わせから少したこができて硬くなっている独特なものだった。Davidが彼に触れることを気に入っているように―緩い円を描きながら彼を愛撫する手を。そしてその匂いを・・・

「コンドームを持っているんですか?」克哉が言った。

Davidはまだついていた後ろポケットから2つの銀色の小袋を取り出し、片方の端を歯で引き裂いた。彼は最初に克哉のペニスにそれを被せた―克哉はまだ完全に勃起していなかったけれども、ゴムがその端から端まで下りるには十分な硬さだった。

「これを全て計画していたんですか・・・?」Davidが2本の濡れた指を内部に押し込んだ時、声の調子を少し上げながら、克哉が言った。

Davidは指をゆっくり進めながら、微笑んだだけだった。ついに彼は克哉の身体が震えるのを感じた。

「俺もボーイスカウトにいたんだ」Davidが言った。彼は指を引き抜き、そしてこの時、小さな使い捨ての潤滑油の小袋で再び指を濡らした。指は滑らかに戻った―ひと突きで。克哉はうめき声を漏らした。

Davidは克哉から指を出し入れしながら―見ていた。彼は克哉の反応を見るのが好きだった―どんなふうに彼がよく声を漏らさないよう我慢するために下唇を噛んでいるか。克哉が目をぎゅっと閉じる様子―濃い睫が扇のように広がった。克哉の胸が上下する様子や腰のくびれのアーチが上がる様子。それはよく彼自身の昂ぶりが掻き立てられ、絶頂に達するために彼が必要としている全てになった。

Davidは内部が締め付けられている敏感な場所を押しながら、克哉の身体を挿入に慣れさせるように、指を出し入れして動かしていた―ついに克哉は完全に硬くなった。

「いいか?」Davidがデニムからもっと急ぎ始めながら言った。彼自身の張りつめたペニスは放出するほど硬くなっていたので、痛んでいた。彼は残っていたコンドームを引き裂いて開き、被せた。彼は指から指先の上に潤滑油の残りをこすり付けた。

「ええ・・・」克哉が言った。彼の目は半分開いていた。「どうぞ・・・」

最初はいつも困難だった。克哉の身体はどうしても太い先端を中に入れられず、最初は抵抗していた。力が注意深く、ゆっくりと進められ、ついに堅いつぼみは内部にいつも感じている、途方もなく大きなペニスを飲む込むためにこじ開けられた。克哉は決してそれを言わなかった―他の男に話すのはばかばかしいことだと考えながら。彼はそれから心の中で激しく自分を叱責した。セックスの最中にそんなことを考えていることに対して。

Davidはキスで克哉の気持ちを紛らわせながら、内側に屈みこんだ。彼の腰は小さなきつい円状の中で動いた。そして、完全に中に入り込むまで、どんどん深く動いた。その時、彼らはまだ―悦びと痛みの両方の感覚を味わっていた。

「今夜後でやってくるもののまさに予告だよ、浅野先生」Davidが半分引き抜き、そして再び押し返しながら、言った。「次の数時間には2週間分の価値がある。あんたは次の数講義をサボらなきゃならないな」

克哉はDavidの首の周りに腕を回した。

やってきた突きはゆっくりで、慎重だった。克哉の説得で、それはより激しく、速くなった。克哉がセックスと共にやってくる悦びと同じくらい痛みを気に入っていることを理解するのにはDavidを必要とした。どういうわけか、痛みは痛みではなかった。それは違う感じがしていた。なぜなら彼は誰かとそしてその人の温かさとつながっていたからだ。感覚は身体的なきずなだった。そんなわずかな快い瞬間に、彼は自分の中に誰かを持つことによって、完全になることができた。彼を愛する誰かを。そしてその考えが彼の中に違う種類のうずきを作った。彼の胸中に。

克哉は仰向けになり、口唇に指を押し当てた―叫び声が上がってくるのを感じる時に自分自身を落ち着かせようとして。うめき声と激しい息遣いが起こった。彼らが触れ合う濡れた音は最高に大きくなっているように思われた。大抵彼に恥ずかしい思いをさせていた、液体が浸透して濡れ、肌と肌が重なり合う音は―どういうわけかそうならなかった。その瞬間、彼が過去1ヶ月半の間、若くて健康そうな警官実習生たちに講義をしていた机の上で彼らはセックスしていたのだけれども。そのほとんどの男たちがかろうじてきちんと机の列に座っていた部屋の中で。それがどういうわけかふさわしいように感じた。

克哉が最初に達した―コンドームがその飛沫を捉えた。Davidがまだ自分のペースで続けていた時、彼はまだ喘いでいた。克哉の身体が繰り返し達するようになるように築き上げられていたリズムだった。彼の身体は机の表面で前後に転がされた。

Davidは続けることができた。しかしその時、ほとんど最初に行為を終える必要があるという気持ちになった。性的な充足感に対する必死の懇願を求め、それから数時間の間彼の衝動を駆り立てて、十分だった。Davidは達するために動きを止めた時、叫び声を飲み込んだ。克哉は内部のペニスの収縮だけを感じ、他は何も感じなかった。Davidが抜き取った時、彼のペニスはまだ硬かった。彼の息遣いは克哉のものよりも呼吸困難になってさえいた。

Davidはコンドームをはずし、その端を結び、机の側のゴミ箱に投げ入れた。既に過ぎ去った瞬間の興奮と共に。そして克哉は上体を起こしていた―彼らは引き出しの一つに入っていたクリネックスの箱から取り出したティッシュで自分で身体を拭き取っていた時、彼はふらふらになっているのを感じた。

「俺たちはできるだけ早く家に帰らなければならない」Davidがズボンに勃起したままのペニスを押し込みながら、言った。「飢え死にしそうな男にまさに1本のランチョンミート(*1)を与えることは危険だからな」

「肉に関して言っているのでしたら」克哉が言った―彼の動きは緩慢で、不機嫌だった。服をかき集めながら、ゆっくり身に着けた。「ステーキですよ。あなたは私にステーキの借りがあるんです。何枚ものね」

身支度を終えた後、Davidは克哉のシャツを着るのを手伝った。

「来週戻ってきた時にあんたに肉だけをやるよ」Davidが言った。「そしてステーキもな」

克哉が笑った。

Davidは机の上から丸めたティッシュを取り除き、ゴミ箱に投げ入れた。彼はきちんと袋を結び、それを持った。

「証拠は残していない」Davidが言った。

「結構です」克哉がネクタイをブリーフケースに放り投げながら、言った。彼はそれをぱちんと閉じた。シャツを押し込め、直す代わりに―克哉はジャケットをそっと羽織り、ボタンを留めた。彼はくしゃくしゃになった髪を指で梳いた―ほんの少し役立った。彼はまさに廊下をぶらぶらしている実習生たちがいないことを祈った。

「おかえりなさい」克哉がDavidに振り返り、素早くキスを与えながら、言った。「例えほんの数時間でも」

「あんたといる数時間は一日飲んだくれていたり、ストリッパーを見ているよりずっといいよ」Davidがキスを返しながら、言った。

克哉はDavidの頬を軽く叩いた。

「とてもいいですね」彼が言った。「あなたは賢く選択しましたね」

「それは俺がすることをあんたが嫌っているが、俺は本当にするのが好きなあの”こと”をさせてくれるってことか?」

「違いますよ」克哉が笑顔を浮かべながら、言った。そして自分の手をDavidの手の周りにそっと動かした。「それは私が本当に混乱する時の私の『最高の』お詫びですよ」

克哉はDavidの手をぎゅっと握り締めた。

「家に帰りましょう」彼が言った。

<終>

注:私たちは二人が他の話で何もつけていないこととコンドームの概念について気付いています・・・とりわけ彼ら二人がそれを付けている時はある種の奇妙さがあります。Davidが準備してきた理由はとても人目につく場所でセックスすることを期待していたからであり、それは多分彼らがシャワーに飛び込むことができないところだからです。それで彼らは自分たちの性的興奮を収めるためのコンドームをつけたわけです。言わば、そうすることで彼らは市が所有するビルから脱出する前に知り合いに鉢合わせたとしても、服の上についている謎のしみについて説明する必要がなかったからというわけです。

*1:加工された肉製品で、ソーセージか成形された肉の塊の総称

« 三菱一号館美術館 | トップページ | SWAN MAGAZINE vol.39 »

guilt|pleasure 関連」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 三菱一号館美術館 | トップページ | SWAN MAGAZINE vol.39 »

お気に入り

  • Twitter
    twitter仲間大募集中!携帯からでもつぶやけるからさあ~、アカウント作って!。ちなみにブログより小ネタをリアルタイムでつぶやいています。(最近あまりブログを更新していないので、Twitterの方がリアルタイム情報です)
  • 東様によるデュマ作品翻訳HP
    日本で未翻訳の『或医者の回想』の第一部にあたる『ジョゼフ・バルサモ』が掲載されています。現在は第三部にあたる『アンジュ・ピトゥ』を毎週土曜日に翻訳連載ブログにて連載中!毎週の楽しみです!!私内的師匠です(笑)!
  • NODAMAP
    賄いエッセイにはいつも笑わせてもらっています。
  • Ryuichi Sakamoto Playing The Piano 2013
    教授の活動が見れます。
  • はなのきろく
    RAMAママさんの新しいブログ RAMAママさん宅の素敵なお庭の花の数々
  • DouzoMesiagare!!
    2児の母RAMAママさんによるお弁当ブログ新装版
  • リラフリ
    東京でリラクゼーションを無料体験!
  • Happiest Magic
    ディズニー大好き一家のHPです。膨大な量のキャラクターサインが自慢です。
無料ブログはココログ