2017年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
フォト

« Paper Doll (The story of Master David) chapter3 【1/31決定稿内容反映済】 | トップページ | 2/14(土)第19回公演NODAMAP「エッグ」@東京芸術劇場 »

2015年2月21日 (土)

Little Vices (*編集前のテキスト使用)

ヴァレンタイン・デーにG|Pさんの公式FBに掲載されたDavid&克哉物のショートストーリーですheart04

先週は東京に外出しており、また今週はその疲労のため(老婆だから中々回復しない)調子が上がらず、1週間も経過してしまいました・・・sweat01

作者のNekoさんのご了承をいただきまして、以下拙訳を掲載させていただきます。尚、2/14に投稿されたのは編集前のテキストでした。まだ編集後のものがupdateされていないので、当初のテキストを使用しております。最新版がupdateされたら、その時点で修正します。

私はズブの素人ですので、いつも通り、google翻訳よりマシなレベルです。誤訳も大いにあり得ます。そのあたりをお含みおきのうえ、あくまで大体こんな感じの内容?ってことを理解するための一助にしていただければ幸いですcoldsweats01

小さな欠点

「今度、課から無期限で派遣勤務につくことになった」Davidが克哉の前にワイルドライス(*1)を敷き詰めた上にきちんと仕上げられたサーモンを置きながら、言った。「Mikeが俺の仕事を担当することになるだろう」

克哉はDavidが話をする前に台所から自分の皿を取ってきて、テーブルにつくまで待った。

「何のためにです?」Davidが話を続けなかったので、克哉が促した。

「4日前ハンプトンズで発見された3つの死体を調べているんだ」彼が言った。ナイフとフォークを手に取り、克哉に食べるように合図をした。

「どうしてあなたの管轄外の殺人事件を調べているんですか?」

一瞬の躊躇があった。克哉は何日もそれを感じていた。心の動揺とよそよそしさを。

「俺が長官にその許可を求めたんだ」Davidがついに言った。彼は皿の脇にナイフとフォークを戻した。「犠牲者の一人を知っていたんだ」

克哉はじっと待った。Davidが話を続けるまで、一層落ち着かないひと時が過ぎた。

「二人の犠牲者の女のうちの一人と・・・高校時代1年間一緒にいたんだ」

克哉は頷いた。

「動機として十分か?」Davidが言った。彼は克哉がその時そっと身に着けていた職業的な様子にイラついていた。

「もちろん」克哉が言った。「1年は長い期間です。この方はあなたの人生において意味のある方だったんでしょうね」

一瞬沈黙が流れた。そして今回はDavidが苛立ちを露わにした。

「それだけか?」彼が言った。「あんたが自分のカウンセリングに来る奴らに対して与えている一般的な答えは?」

「私にどう言って、どうして欲しかったんですか?」克哉が言った。「過去にあなたが他の人と一緒にいたことに嫉妬することですか?あなたが昔一緒にいた人にまだ持っていたかもしれない感情の痕跡に基づいてあなたの事件ではないものを何週間も何ヶ月も調査するために出掛けるつもりだったということに取り乱すことですか?」

「そうだ、何か感じるんだ」Davidが言った。「あんたが俺が他の奴らと寝ることを結構だとほのめかしたり、俺が元カノの話を持ち出しても少しの嫉妬も感じていない時に理不尽なまでに俺は苛立つんだ」

克哉は全く楽しんでいることを表すべきか、あるいは抑えるべきか分からず、椅子でのけ反った。代わりにワイングラスに手を伸ばし、一口飲む時間をほんの少しだけ得た。

「嫉妬は私が望んでいる好ましい感じ方ではありませんよ」克哉が言った。「私は絶対的にあなたを信頼し、尊敬しているんです。あなたを私の所有物であるかのように考えたくありません」

Davidはナイフとフォークを皿の端に置き、テーブルの上で腕を組んだ。

「今日がヴァレンタイン・デーで、これが俺たちの最初の喧嘩になるとは皮肉だな」

「前にも意見の相違はありました」

「これは副菜をえんどう豆にするか人参にするかについてのつまらない議論じゃないんだ」声を落ち着かせるように抑えながら、Davidが言った。「これはあんたが愛情深くなりうるのと同じくらいに、俺があんたの出勤初日に出会ったあの無関心な他人にもなりえるってことを言っているんだ」

克哉は小さなため息をもらした。そして彼らが本当に以前その会話をしたことについてDavidを正すことを控えた。それは彼が学んでいたことだった―Davidが怒っている時は同じように緊張を高めたり、言葉を矢継ぎ早に返すのは無駄だった。Davidの敵が降伏するまでずっと続いた。克哉はまだ戦いに勝ったことがなかった。

「この全てはさておくとしよう・・・あらゆることが無条件の信頼と愛と・・・」Davidは自分の考えを促す言葉を見つけようとしながら、指をくるくる回した。彼は止めて、話を続けた。「・・・その他もろもろだ。俺が不在の時、自分がいないことを寂しく思われているだろうと知ることは本当に不可欠なんだ。あるいは俺が元カノについて話している時にあんたがまさに嫉妬に苦しんでいたり、俺が誰かのいかしたケツを見ているのをあんたが見つけた時に俺に腹を立てたりするのを知るのがな・・・そうなればありがたいね」

「それであなたは私に否定的な感情を表したり、あなた自身の振る舞いに自治権を持っている理由であなたを非難したりすることで、自分が私の所有物であることを確認してもらいたいんですか?」

「そうだ!」Davidが少し大きすぎる声で言った。「それに俺はクライアントじゃない。俺にそんな超然とした言葉で話しかけるな」

克哉は考え込んで、ただ頷いた。

「俺の頭の中にあるくだらない空想が可能なのか知りたいんだよ―」

「くだらない空想ですって?」克哉が興味を掻き立てられながら、言った。彼の目はキラキラと輝いた。

「気にするな」Davidがテーブルから身を押しのけながら言った。彼は膝の上に広げていたリネンのナプキンを自分の皿の隣に置いた。「今や自分に聞いているんだから、俺はまるでホルモンの影響を受けた女子高生のように思えるな」

Davidは立ち上がり、リビングルームへ歩いて行った。克哉は後に従った。そしてDavidがソファに座った時、克哉は身体をDavidの膝の上に促し、その上に座った―彼と向き合って。克哉が学んだもう一つのことは延長戦だった―Davidが珍しく起こす癇癪をなだめるために、火を吹き消すために可能な限り親密であることが求められた。ちょっと前まで例えどんなに緊張していたとしていても、親密さはその緊張を素早く消し去った。それは決して失敗したことがなかった。

「教えて」

「それであんたは精神分析を行うことができるってわけか?」

克哉はDavidの首の周りに両腕を組み合わせ、Davidが自分の胸に押し付けられるまで寄りかかった。それは本能的な反応のようなものだった―その時Davidは克哉の匂いを深く吸い込んだ。克哉はDavidの穏やかな降伏が訪れ、彼の両手が上って、克哉の腰に載せるまで、彼を抱き締めた。

「時々私は無感覚で冷淡な印象を与えるということを理解しています」克哉が言った。そしてDavidの額にキスをした。「でもそれがどんなふうに私が育ったかなんです。あなたの手の内を見せること、とりわけあなたが私に露わにすることを望んでいるこのような感情の形を取って弱点を見せることは―私に力も抑制力もないと感じさせるんです。そのような感情がその時私を支配するんです」

「俺はあんたに感情的で濃厚な愛撫を絶えず要求してくれと頼んでいるつもりはない。だが―数日不在にすると伝える時に肩をすくめる以上のものが見たいんだ。あんたにとって俺がそうであるのと同じくらい俺があんたにとって重要であることを感じたいんだ」

克哉は頷いた。Davidは克哉のウェストに手を回した。

「俺たちが年を取ったら、ニューヨークの北部のどこかで同棲したいんだ」彼が続けた。「2階か3階の家を手に入れたいんだ。そうしたら俺はあんたの階段の上げ下ろしをするために手すりに取り付けられたあの詰め物付きの椅子を手に入れることができる。もし1年の内8ヶ月雪に埋もれていたって何とも思わないところにいたいんだ。俺が望む相手はあんただけだからだ」

「あなたのくだらない空想は素敵そうじゃないですか」克哉はそう言うと、Davidにキスをした。「あなたは私の世話をするより椅子に乗って階段を上り下りして多くの時間を過ごしそうに思えますけどね」

「ああ、確かに。俺たちの暮らしやすさの中に遊園地があるようなものだろうよ」

克哉は長いため息をもらした。「あなたは本当にあなたが不在の度に私がどう感じているのか知りたいんですか?例え2日間であっても?」

しばらく前に克哉がつけていた頑なな仮面が外れた。彼の目は優しくなり、そして一瞬、胸が張り裂けそうなくらいひどく悲しそうに見えたので、Davidは指先で何かを探し出そうとしながら、まさに悪い物で我慢していた気がした。何かを。そして克哉の傷痕をさらすことを犠牲にして、それは現れた。

「もうしなくていい―」Davidが切り出した。

克哉は人差し指をかざして、Davidの口に押し付けた。

「一度だけ言うに過ぎませんよ。そしてこれがあなたにとってこれからの数年間の唯一のヴァレンタイン・デーのプレゼントになるでしょう。だからそれを味わった方がいいですよ」彼が言った。「あなたが不在の時、私は痛みを伴う孤独のようなものを感じています。とっても。私があなたに他の誰かと一緒にいるのは結構なことだと言う時に更に痛みを増します。それは単に私があなたが求める誰かでなければならないと自分自身に言い聞かせているからです。苦痛はやってきます。ほんのわずかな考えがある時に・・・あなたがまさに・・・」

言葉が途切れた。克哉はDavidの下唇を親指でさっと触れた。

「これは私が成長するとともに持った孤独のようなものなのです。そしてあなたを見つけることで私は自分がどんなに幸せであり得て、でもそれと同時にあなたを失うことはどんなに衝撃的であるかに気付いたんです。あなたが私と一緒にいない時はいつでも・・・その孤独が―その痛みがはっきりと理解できるんです。それは私の人生の大半で知っていたとても慣れている苦痛なんです。例え私がここにいてあなたに触れていても、止まることはないんです。分かりましたか?」

過ぎ去った沈黙は重苦しかった。Davidは両腕をしっかり締めて、克哉を自分に更に近づけた。

「あなたに約束することができる前に私が完全に克服しなければならない恐怖なのです」克哉がDavidの耳に囁いた。「それができるまで私はあなたにふさわしい人間ではありえません」

Davidは克哉の口に自分の口を押し付け、彼らはキスし合った。

「あんたの両親たちは本当にあんたをひどい目に遭わせたんだな?」Davidが克哉の目から乱れた髪を払いのけながら、言った。

克哉は肩をすくめ、微笑んだ。「私たちはみんな何らかの方法で両親たちによってひどい目に遭わされていますよ。あるものは他のものよりずっと埋め合わせされていますが」

「それがあんたが精神科医になった理由なのか?自分自身を治すために?」

克哉は笑った。「私が精神科医になったのは父がそうだったからですよ。残りは理解してください、刑事さん」

「ありがとう」Davidがしばらくしてから言った。「あんたにとってあんなことを言うことはつらいことだと知っている。でもどういうわけか、俺はそれらを聞く必要があったんだ。それがどれほど役に立つかはわからないが、かかる時間の限り俺はあんたを待っていることは言うまでもないさ。俺は階段昇降機が欲しくてたまらないんだ」

克哉は頷いた。彼らの間にあった重苦しさは突然消え失せた。彼はDavidの顔を両手で支えた。

「あなたはしばらく不在になるのですから」彼が言った。「たくさんの頭金を支払ってもらわなければなりませんね、Krause警官」

Davidは目をぎょろっと動かした。

「俺は先週クリーニング屋から制服を取り戻してきたばかりだ。全部のしみを取り除くのに100ドル以上かかったんだぞ」

「あなたはお金を支払うんです」

Davidは克哉を持ち上げながら、立ち上がった。

「あんたと付き合うことは日に日に高くつくと断言するね」Davidが言った。克哉はDavidのウェストに両脚を引っ掛けながら、笑った。「もしあなたが制服を取ってきたら、それなら私は日常業務全体をすることに着手しますよ。プラスティックの手錠(*2)とメース(*3)とかね」

「メースはとてもセクシーに聞こえるな」

Davidは克哉を運びながら、少し慎重な足取りで寝室の方へ向かった。一方でもし彼が家具に衝突し、克哉を落とすというムードをぶち壊しにするようなことについて考えることなく。

「俺はあんたに話したっけ?MacCainが先週ケツの中で催涙ガスの攻撃を受けたって」Davidが慎重な移動を続けながら、言った。「あいつは逆さまに留めた円筒弾をベルトの後ろの方に持っていたんだ。それであいつがパトカーの中で座った時に―封が当たって砕けて、あいつのケツの割れ目に素晴らしい流れを発射したのさ・・・」

「お黙りなさい、Krause警官」

「もちろん、sir・・・・」

<終>

*1:北米産の穀粒物

*2:こういうプラスティックの手錠のことをFlexicuffsというようです

Photo

*3:催涙神経ガスの名前っぽいです。職杖という意味もあるのですが、マッケインさんの話で "canister"と出ているので、彼が受けたのが棒や槍状のものだと辻褄が合わない?と思い、一応こんな訳にしています。

« Paper Doll (The story of Master David) chapter3 【1/31決定稿内容反映済】 | トップページ | 2/14(土)第19回公演NODAMAP「エッグ」@東京芸術劇場 »

guilt|pleasure 関連」カテゴリの記事

コメント

マトリョーシカ様こんにちは。
体調の方は大丈夫ですか?
お忙しい中翻訳して頂いてありがとうございます。

大人な短編と言う感じですね。
こう言う素敵な話は大好きです。

そして、あのデビッドでも時には少しイライラする事もあるんですね。
更に、克哉先生が魚(サーモン)も食べると言う事が分かって驚きです。
完全に肉専門かと思ってました。(^-^;

オール様

こんばんはhappy01
コメントありがとうございます~happy02
色々ご心配いただき、ありがとうございます。
体調はあんまり・・・ですねcoldsweats01
この1週間、本当にやる気が出なくって困りましたcoldsweats01
家に帰ってくるとぐったりして、他のことできなくって・・・

私もこの話大好きですlovely!!!
というか基本Nekoさんの書かれるDavid&克哉物はものすごく琴線触れるんですよねえ~lovelylovelylovely
とりわけ今回の話は二人が胸の内を明かしあったので、尚更萌え萌えでしたlovelylovelylovely!!!
まあ、私的には「お願いだから、老後はDavidと一緒に住んでよね、克哉!」って感じですcoldsweats01

魚の件ですが、私は全く何も思わずに読んでいたんですが、やっぱりTwitterのフォロワーさんのお一人がオール様と同じことを感じたとおっしゃっていて、浅野先生の肉好きはもうファンの中でのすりこみ状態なのか?とか思ってしまいましたcoldsweats01

克哉の過去話の"Undertow"がどんな話か楽しみです。どんなことが起きて、彼が今回Davidにこんな話をしたのか、その一部が垣間見れるのかな?と思っています。英語版は今回発売する英語版のITW1・2巻の購入者先着1000名へのおまけとして一部の内容のプレビューが出され、その日本語版が夏コミで出されるそうです。で、完全版の小説は冬コミに出るとのことですので、楽しみに待ちましょうhappy01

マトリョーシカ様こんばんは。
連投失礼致します。

マトリョーシカ様の仰る通り、浅野先生は老後デビッドと暮らして欲しいです。(*´ェ`*)
本編は篠原エンドでしょうが、いやもうそれはもう仕方が無い事でしょうが、老後は・・・と言う事で。

若き先生の姿が見れる「Undertow」、私もとても楽しみです。
夏コミに冬コミですね。生きる目的にします!( ^ω^ )


>浅野先生の食生活

いやもう、「肉」は先生と切り離せないモノですから。(笑)
で、その後色々と考えたんですが、先生は「基本は肉派だけれどもデビッドの出すものは何でも食べる人」なのかもしれませんね。

そして、ワイルドライスと言う食べ物をこちらで初めて知りました。
調べたらあまりおいしそうではないですが(すいません)、健康的な食べ物みたいですね。
アメリカ食文化の勉強になりました。

オール様

お返事が遅くなり、すみません・・・
また絶不調で、何かと後手後手になっていて・・・

実はお魚の件、オール様以外の方々からも同様の反応をいただきましたhappy01
私は全くスルーだったのでcoldsweats01、逆に驚いておりました。
オール様が「先生は「基本は肉派だけれどもデビッドの出すものは何でも食べる人」なのかもしれませんね。」と話されていたとNekoさんにお伝えしておきましたよ。
そして私もオール様に同感だと!(笑)

ワイルドライス、私も分からなくて、「ワイルド」とわざわざあるからには普通の米のことじゃないんだろうと思って調べて、「まずそう・・・」って思いましたcoldsweats01
色からしてまずそうですよね・・・sweat01

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« Paper Doll (The story of Master David) chapter3 【1/31決定稿内容反映済】 | トップページ | 2/14(土)第19回公演NODAMAP「エッグ」@東京芸術劇場 »

お気に入り

  • Twitter
    twitter仲間大募集中!携帯からでもつぶやけるからさあ~、アカウント作って!。ちなみにブログより小ネタをリアルタイムでつぶやいています。(最近あまりブログを更新していないので、Twitterの方がリアルタイム情報です)
  • 東様によるデュマ作品翻訳HP
    日本で未翻訳の『或医者の回想』の第一部にあたる『ジョゼフ・バルサモ』が掲載されています。現在は第三部にあたる『アンジュ・ピトゥ』を毎週土曜日に翻訳連載ブログにて連載中!毎週の楽しみです!!私内的師匠です(笑)!
  • NODAMAP
    賄いエッセイにはいつも笑わせてもらっています。
  • Ryuichi Sakamoto Playing The Piano 2013
    教授の活動が見れます。
  • はなのきろく
    RAMAママさんの新しいブログ RAMAママさん宅の素敵なお庭の花の数々
  • DouzoMesiagare!!
    2児の母RAMAママさんによるお弁当ブログ新装版
  • リラフリ
    東京でリラクゼーションを無料体験!
  • Happiest Magic
    ディズニー大好き一家のHPです。膨大な量のキャラクターサインが自慢です。
無料ブログはココログ