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2014年11月29日 (土)

David's middle name story

今日、G|PのNekoさんがとっても素敵なお話を公式FBにupされました。
許可をいただきましたので、拙訳をupします。
例によって例のごとくGoogle翻訳などよりはマシなレベルです。誤訳もありえますので、予め御了承ください。

***********************

お互い二人きりでいてから、ほぼ1週間が過ぎた。彼らは招待を受けていた高級ディナーパーティーへの不参加を決め、代わりに紙箱から中華料理のテイクアウトの食べ物を食べ、瓶入りの水を飲んだ。

リビングルームのカウチの上でいくぶんカロリーを消費した後、再びシャワーに行き、彼らは急いで革の表面を掃除した後、再びカウチに行き着いた。Davidはそっと自ら下に横たわった。一方克哉は彼の上で倒れないようにバランスを取っていた。頭と胸をつき合わせて。しばらくの間、二人とも暗闇の中で何も話さなかった―部屋は窓からこぼれていた街の光によってまばらに照らされているだけだった。ニューヨークの夜のざわめきが半開きのバルコニーの入口を通ってそっと入り込んでいた。大人の子守歌だった。

「ねぇ」しばらくしてから克哉が言った。彼は低い囁き声で話していたけれども、静かな部屋では彼の声は大きく聞こえた。「どうして私があなたの真ん中の頭文字が何を表しているかを尋ねているのか、わかっているでしょう?それにいつも私に『S』で始まる違う名前を教えていることも?」

克哉の身体に巻き付けられていたDavidの両腕が克哉をしっかりと抱き締めた。Davidはわずかに身体を起こし、克哉の頭の上にキスをした。

「Scoutだ」

「『Scott』って、あなたが私に言ったのは昨日ですよ」

「また間違ったのさ。今はScoutだ」

克哉は上に押し上がって、Davidの顔の暗い輪郭を見下ろした。

「私は今朝することになってなかったことをしたんですよ」克哉が言った。

「俺たちがこの高価な革のカウチの上ですることになっていなかったことの別の仕事の方はあんたを許したと思うぞ」

克哉は軽くDavidの頰の側面をつねった。

「頑固ですね」彼が言った。「私はあなたの個人ファイルを見たんですよ」

Davidは黙っていた。克哉は表情に違いなかったものを見抜くことができなかった。Davidの口角が完全に苛立って引き締められたことを想像した。眉が内側に寄せられていて…

「それだけか?」Davidが、その時克哉の心を曇らせていた嫌な考えを遮りながら、言った。

「どういう意味です?」

「俺のミドルネームのことだろう?」

「それは、その…意外にも型にはまらない…」

克哉が言葉を締めくくることができなかった時、Davidが笑った。

「男の子にはな」彼が言った。両腕が滑り落ち、克哉の尻を軽く叩いた。

「俺の母親は具体的な物事に対する感情や思い出を大切にするタイプの人だったのさ。最初のデートの時、父は彼女に花束を持って行った―彼女は叫んだ。人間の美的な悦びの瞬間のために花が死んだんだと彼女は言った。その後、父は実際鉢植えの植物を持って現れた」

「彼女は本当に素晴らしいようですね。まるで大地に通じているかのようだ」

「ああ、客観的に見てね。だが、俺を育てたことについてはそれ自体が桁外れな叙事詩的な話の別なシリーズさ。とにかく、父がプロポーズしようと決めた時…彼らはタホ湖に向かって山をノロノロ旅行したのさ、一週間、その…自然な欲望のことをして過ごすためにな」

「ああ!Sierra(シエラ(ネヴァダ))で!」

「今一つ理由にならないな。それで、指輪の代わりに―俺の父親は彼女に子犬を買っていたんだ。日本からのとんでもなく高価な犬さ―柴犬っていう。父が日本に行き、出張の一つの間、彼の心を捉えていた子犬さ。母はもしその小さな小動物がどれほどの値段か知っていたら、雌牛を飼っていたことだろうさ。だが、それがほとんど取引を決定したのさ。女に自分と一緒に彼女の残りの人生を過ごして欲しいと頼みながら、両手に覆われたかわいい小さなキャンキャン吠えている犬を拒絶することはできないさ」

「それでその犬がSierraと名付けられたと…プロポーズがなされた場所だったから」

Davidがくすくす笑った。彼は克哉の髪に手を走らせた。

「あんたは鋭いな。そうだ、その雌犬はSierraと名付けられた。だが、違うんだ。俺の名前はそこから来たんじゃないんだ。そうでなければ、俺の兄貴が代わりにその名前に繋がれたやつになっていただろうよ」

「それじゃあ?」

「俺がまだ母のお腹にいた間に犬は死んでしまった」Davidが続けた。「彼女は途方に暮れていた。父は仕事でよく不在だった。母が兄貴を生んだ後もな―彼女は自分のキャリアを諦めたんだ。俺の兄貴が癇癪を起こして世話を要求したことは別として、彼女は小さな会社を持っていたんだ。Sierraは彼女の忠実な話し相手であり、多分彼女が母の正気を保っていたんだ」

「じゃあ、あなたはペットに敬意を表する方法として、その名前を与えられたんですね」

Davidは首を振った。

「いや、まだだ。その名前は別の人間のために取っておかれたんだ」Davidが言った。「俺には子宮の中で死んでしまった双子の女きょうだいがいたんだ。彼女の名前だったのさ。そして最初の3ヶ月の後、彼女が子宮から消えてしまって(*1)、俺がそれを受け継いだんだ」

「最初の3ヶ月で胎児の性別を知ることができるなんて思っていませんでしたよ」

「母は双子は男女の一組だと確信していたんだ」Davidが言った。「最初の超音波検査で二つの心音を確認する前に、母が言い、感じ、夢さえ見たことだったんだ。彼女は初診から戻った日に名前を選んだ。経過検診で超音波は一つの心音しか聞くことができなかったんだ」

「それを聞いて残念に思うよ。それがあなたがそのことについて話すのが嫌な理由なのかい?あなたは自分が双子だと知らなかったけれども、女きょうだいがいたかもしれなかったという感情的な愛着がまだあるということかい?」

Davidは肩をすくめた。

「それほどでもない。100万の『ありえたかもしれない』シナリオを想像することができるが、どれもどんな種類の感情的な喪失をも呼び起こすことはない。なぜならそれを持っていないからさ。もし宝くじに当たったら持ち得るかもしれない金と人生に気が動転するようなものさ」

「なるほど」

「俺がその話をするのが好きじゃないのは、また犬のプロポーズの話を教えなければならないからさ」

*1:Nekoさんからの補足ですが、これは"Vanishing Twin Syndrome"と言って、実際によく発生している事例だそうです。いただいた参考資料はこれです。http://www.facebook.com/l.php?u=http%3A%2F%2Fwww.babycenter.com%2F0_strange-but-true-vanishing-twins_10364948.bc&h=wAQGrDno1

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コメント

マトリョーシカ様、こんばんは。

「Master David」と今回の「David's middle name story」の翻訳、ありがとうございます。
両方とも楽しく読ませて頂きました。(o^-^o)

「Master David」は前篇で先生は悲惨な状態で止め置かれていて、続きがかなり気になっていましたので、無事(?)が確認出来て良かったです。(^-^;

もうすぐ英語版ITW12とLucidityも届くのですね。
お暇な時で良いので、感想お待ちしています!
私は日本語版を正座して待ちます。

オール様

お久しぶりです。
お変わりないですか?

コメントありがとうございますhappy01

"Paper Doll"の続きは近日中にUPされる予定なんですよ。これはあくまで最初の4ページってことで・・・なので、この先どうなるかわからないですよ~coldsweats01。また痛い目にあわされちゃうかも・・・
でも私、できれば続きの掲載は遅い方がいいってコメントしてしまいました(苦笑)。ITW12とLucidityが届いたら、もうそれにかかりっきりだと思いましたので・・・
何しろITW12は52ページもあるので、読むのに時間がかかると思うんです。

実は今あんまり体調がよくなくって(年齢的なものです、多分coldsweats01)、しんどいってこともあったんですが、このDavidのミドルネームの話はとても感動的な話でしたし、何よりも私はこういうしっとりとした大人の話が好きなんです。露骨な性的描写は不要なんですよね、私の場合・・・こういう文脈から感じ取れる愛情表現の方がずっと好きなんです。なので、速攻翻訳してしまいました・・・coldsweats01

ITW12とLucidityは多分今週届くと思いますので、読んだら感想UPしますね!

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