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2013年7月31日 (水)

25章:待ち伏せ

*以下はLONDON & GLASGOW COLLINS' CLEAR-TYPE PRESSの『THE FORTY-FIVE GUARDSMEN』を見つつ、原書のフランス語からの翻訳を行っています。翻訳内容が正しいかどうかは保証しませんsweat01。また意味が取れないと明らかに直訳になっているところもありますsweat01。固有名詞の読み方も間違っている可能性が高いです。あしからずsweat02

シコは人々が知っている通り、決心するのに長くかからなかった。

彼は待っていること、そして可能な限り最高に便利である決心をした。

濃密なあかしでの並木道を通り抜けて、彼は興味を引くかもしれない往来する人々を気付かせないでおかないために自分で覗き穴を作った。

道は人けがなかった。

シコの視界は更に遠くまで広がったが、騎士もやじ馬も農民も現れなかった。

前日の群衆の全ては原因となった見世物と共に消え失せていた。

シコはそれゆえ道路の上を水平に移動し、フランス国王陛下の舗道の上を先のとがった長い棒で測量している、とてもけちけちした身なりをした男しか見なかった。

シコは全くすることがなかった。

彼は自分にとって注目の的を提供するその男を発見したことで満足していた。

彼は何を測量しているのか?彼はなぜ測量しているのか?1ないし2分の間メートル・ロベール・ブリケの最も真面目な熟考が以上だった。

それゆえ彼はそれを見失わないように決心した。

不幸にも、測量がちょうど終わりに達しようとした時に、その男は頭を起こそうとし、目を他の場所の方に上げることを強いながら、より重大な発見が彼の全注意を奪いに来た。

ゴランフロのバルコニーの窓は扉いっぱいに開かれ、人々はモデスト尊師のかなりの肥満、そして、彼の大きく見開かれた大きな目と祝日の微笑と大変親切な態度で、毛皮の飾りのついたビロードのマントの下にほとんど身を隠していた貴婦人を導いていたのが見えるのがわかった。

「おお!おお!」シコが独り言を言った。「告解者がいるぞ。歩きぶりは若いな。少し頭を見せろ。そこだ、そうだ、もう少しこちら側に振り返ってもらえませんかね。結構だ!私が見ている顔の全てと似ていると思うのは本当に奇妙なことだぞ。私はそこに何て悪い癖を持っているんだ!よろしい、今は従者がいる。おお!おお!彼に関しては、私は間違わない。まさにマイヌヴィルだ。そうだ、そうだ、反り返った口髭、貝殻のエペ、彼自身だ。しかし少し考えよう。もし私がマイヌヴィルについて間違わないとしたら、何てことだ!なぜ私はマダム・ド・モンパンシエについて間違うのだ?というのはこの女性は、ああ、そうだ!ちくしょう!公爵夫人だ。」

シコは、人々が考えたかもしれないように、その瞬間その二人の有名な人物を見失わないために、測量の男を見捨てた。

一瞬後、彼は彼らの後ろに、マイヌヴィルが何度も繰り返して質問していた、ボルロメの青ざめた顔が見えるのがわかった。

「それだ。」彼が言った。「全ての人々がいる。いいぞ!陰謀を企てろ、それは流行だ。しかし、ちくしょう!公爵夫人はモデスト尊師の家に住むことを偶然望んだのか?ここから100歩のところにベレ-スバ(Bel-Esbat)の館を既に持っている彼女が?」

今、シコの注意は新しい興奮の動機を感じた。

公爵夫人がゴランフロと話をしている、正確に言えば彼に話をさせていた間に、ムッシュー・ド・マイヌヴィルは外の誰かに合図をした。

しかしながら、シコは測量の男以外は誰も見なかった。

その合図が送られたのは彼宛であったことは確かだった。その結果測量の男はもはや測量していないという結果になった。

彼は、横と表がパリの方に向けられたバルコニーの正面に立ち上がった。

ゴランフロは告解者と共に愛想の良さを続けていた。

ムッシュー・ド・マイヌヴィルはボルロメに何かを耳打ちした。そしてボルロメはすぐに小修道院長の後ろでシコには理解できない、しかしどうやら測量の男には明らかなやり方で、盛んに身振りをし始めた。というのは、彼は遠ざかり、別の場所で待ち伏せし、そこでボルロメとマイヌヴィルの新しい合図が彼を彫像のように釘付けにした。

数秒の不動状態の後、兄弟ボルロメによってなされた新しい合図に基づき、彼は、その目的を見抜くことができないシコをそれだけますます心を奪ったある種の練習に熱中した。

測量の男は、自分がいた場所から小修道院の門まで走り始めた。一方、ムッシュー・ド・マイヌヴィルは手に懐中時計を握っていた。

「何と!何と!」シコが呟いた。「その全てが私には怪しく思えるぞ。謎が十分にかけられている。しかし、もし謎が十分にかけられているのなら、多分測量の男の顔を見ながら、私はそれを見抜くぞ。」

今、あたかもシコの霊感がぜひ願いを叶えて欲しいと願ったかのように、測量の男が振り返った。そしてシコは彼が長官の副官であり、同様に前日彼が古い胴鎧を売ったニコラ・プーレンであることを認めた。

「さあ、」彼が言った。「同盟万歳!私は残りを見抜くために少しの仕事で今十分見たぞ!ああ!それでもよい、人々が働くだろう。」

公爵夫人とゴランフロとマイヌヴィルの間で何か交渉が行われた後、ボルロメは窓を再び閉め、バルコニーは人けのない状態になった。

公爵夫人と従者は彼らを待っていた駕籠に乗るために小修道院を立ち去った。

モデスト尊師は門まで同行し、一生懸命最敬礼をした。

公爵夫人は小修道院長の挨拶に答えるためにその駕籠のカーテンをまだ開けたままにしていた。その時サン-タントワーヌ門を通ってパリから出てきたジャコバンの修道士が彼が好奇心に駆られて見た馬の頭にやって来て、それから駕籠の側でその中をじっと見つめた。

シコはその修道士がルーヴルから大股で戻り、マダム・ド・モンパンシエの前で恍惚となって留まっていた小さな兄弟ジャックであると認めた。

「さあ、さあ、」彼が言った。「私は運がいいぞ。もしジャックがもっと早く戻っていたら、私は公爵夫人を見ることができなかったし、私たちの待ち合わせ場所であるラ・クロワ-フォバンに走らざるを得なかった。今、ここに小さな陰謀を企てた後で立ち去るマダム・ド・モンパンシエがいる。そしてメートル・ニコラ・プーレンの番だ。あちらの人を私は10分で追い払うだろう。」

確かに、公爵夫人はシコの前を彼を見ることもなく、パリへ向かって乗って行った。そしてニコラ・プーレンはまさに彼女を追いかける準備をしていた。

公爵夫人のように、彼はシコが潜む生垣の前を通らなければならなかった。

シコは猟師が動物がやって来るのを見たように、彼がやって来るのを見て、手の届くところに来た時に彼を引っ張るように見えた。

プーレンがシコの手の届くところに来た時に、シコは引っ張った。

「ああ!廉潔の士、」彼が穴から言った。「どうぞこちらをご覧ください。」

プーレンは身震いをして、溝側に頭を向けた。

「あなたは私をご覧になっている。素晴らしい!」シコが続けた。「今、何でもないような様子をされていますが、メートル・ニコラ・・・プーレン。」

長官の副官は銃声で鹿が飛び跳ねるように、飛び上がった。

「あなたはどなたです?」彼が尋ねた。「そして何がお望みなのです?」

「わたしが誰かですって?」

「そうです。」

「私はあなたの新しい、しかし親密なお友達の一人ですよ。私が望んでいること、ああ!さあ、あなたに説明するにはほんの少し長くなります。」

「しかし、結局、あなたは何を望んでいるのですか?話してください。」

「私はあなたが私の元にやって来ることを大いに望んでいますよ。」

「あなたのところ?」

「そう、ここです。溝の中に降りてきてくださることを。」

「なぜそんなことをするのです?」

「あなたはそれを知りますよ。先ず降りてきてください。」

「しかし・・・」

「この生垣側を背中に座りに来てください。」

「結局・・・」

「私側から見ることなく、私がそこにいることを疑っている態度をあなたが持つこともなく。」

「ムッシュー・・・」

「それは大いに強い要求です。私がそれを大いに知っています。しかし、あなたが望んでいること、メートル・ロベール・ブリケは強く要求する権利があります。」

「ロベール・ブリケ!」プーレンがすぐに命令された演習の弁解をしながら叫んだ。

「さあ、さあ、座ってください、それだけですよ。ああ!ああ!私たちはヴァンセンヌの道の上でちょっとした寸法を測っているように見えますね?」

「私が!」

「何の疑いもなく。その後で、機会が生じた時に、その道路の職務をしている長官の副官を驚かせる何があるのです?」

「それは事実だ。」プーレンが少し安心して言った。「あなたは私が測量していたのを見たのですね。」

「それだけますます、」シコが続けた。「あなたはあまりにも有名過ぎる人物たちの監視下で行っていましたね。」

「あまりにも有名過ぎる人物たちですって?私は理解できません。」

「何と!あなたはご存知なかったのですか?・・・」

「私はあなたが意味していることがわからないのだ。」

「そのバルコニーの上にいて、再びパリへ向かったばかりのあの貴婦人と紳士を、あなたは彼らがいたことをご存知ないのですか?」

「誓って。」

「ああ!何と私にとってあなたにとてもお金持ちな新参者を教えなければならないことは幸せなことですよ!ムッシュー・プーレン、あなたが管理者のために道路の職務をしていたのはド・モンパンシエ公爵令夫人とド・マイヌヴィル伯爵殿なのですからね。どうぞ動かないでください。」

「ムッシュー、」ニコラ・プーレンが抵抗しようと努めながら、言った。「その言葉は、あなたが私にそれらを話しかけるやり方は・・・」

「もしあなたが動くのなら、私の親愛なるムッシュー・プーレン、」シコが答えた。「あなたは私をある窮地に追い込みに行かせます。ですから、落ち着いてください。」

プーレンはため息をついた。

「全く!いいですか、」シコが続けた。「私はそれゆえあなたに言ったのです。その人物たちの監視下で同様にまさに働いたばかりであったと。そして気付かれていなかったと。同様にそれを強く主張するのはあなたです。それゆえ私は言ったのです、私の親愛なるムッシュー、あなたが注目した別の有名人、例えば国王はあなたにとって大いに好都合であると。」

「国王ですって?」

「陛下、そうです、ムッシュー・プーレン。断言しますが、陛下は大いに全ての労働に感心し、全ての苦しみに報いる傾向があるのですよ。」

「ああ!ムッシュー・ブリケ、後生ですから!」

「私は繰り返しますよ、親愛なるムッシュー・プーレン、もしあなたが動いたら、あなたは死人になると。ですから、この不興を避けるために落ち着いていてください。」

「しかし、それではあなたは私に何をお望みなのです、天の名において?」

「あなたの幸せですよ。他のことではありません。私はあなたの友人と言いませんでしたか?」

「ムッシュー!」ニコラ・プーレンが絶望して叫んだ。「私はあらゆる人ではなく、陛下に対して、あなたに対して、した不正がどんなものか本当にわからないのです!」

「親愛なるムッシュー・プーレン、あなたは合法的に誰かに説明してください。それは私の仕事ではありません。ご覧のように私には私の考えがあります。そしてそれを持っています。この考えは国王の長官の副官がムッシュー・ド・マイヌヴィルの合図と指示で道路の仕事をした時に、国王が副官が従うことに同意するのを知るだけのことに過ぎません。その上、もし国王が長官の副官が毎日の報告書の中にマダム・ド・モンパンシエとムッシュー・ド・マイヌヴィルが昨日の朝自分の素晴らしい街であるパリに入ったことを記入し忘れたことを悪いと思わないのなら、誰が知りますか?ただそれだけのことですよ、さあ、ムッシュー・プーレン、あなたはきっと陛下と仲直りしますよ。」

「ムッシュー・ブリケ、書き落としは犯罪ではありません。そしてもちろん陛下はあまりにも見識のあるお方ですが・・・」

「親愛なるムッシュー・プーレン、あなたは妄想しているように思いますよ。私にははっきりと見えますよ、私には。この件に関して。」

「あなたは何を見えるのです?」

「素晴らしく、立派な絞首台が1つ。」

「ムッシュー・ブリケ!」

「ちょっと待ってくださいよ、ちくしょう!新しい縄を持って、東西南北に4人の兵士がいて、絞首台の周りにはかなりたくさんのパリ市民たち、そして縄の先には私の知り合いのある長官の副官がいるのです。」

ニコラ・プーレンはとても激しく震えたので、その振動であかしでの並木道全体を揺さぶった。

「ムッシュー!」彼は手を組み合わせながら、言った。

「しかし私はあなたの友人です、親愛なるムッシュー・プーレン。」シコが続けた。「そして友人の資格で、あなたに与える助言がここにあります。」

「助言ですって?」

「そうです、ありがたいことに従うのがとても簡単です!あなたはその足で行くのです、ちゃんと聞いていますか?見つけに行くのです・・・」

「見つける・・・」ニコラがたくさんの不安と共に遮った。「誰を見つけるのです?」

「ちょっと、私はよく考えます。」シコが遮った。「ムッシュー・デペルノンを見つけるのです。」

「ムッシュー・デペルノン、国王のご友人の?」

「その通りです。あなたは離れて彼を捕まえるのです。」

「ムッシュー・デペルノンをですか?」

「そうです、そしてあなたは道路の測量の出来事の全てを彼に語るのです。」

「それは狂気の沙汰では、ムッシュー?」

「逆に思慮分別です、最高の思慮分別です。」

「私には理解できません。」

「しかしながら、それはわかりやすいことですよ。もし私があなたをただ単に測量の男と胴鎧の男のように告発するのなら、人々はあなたを縄につなぐでしょう。逆にもしあなたが自ら進んで実行したなら、人々はあなたに報酬と敬意を浴びせるでしょう・・・あなたは確信を抱いていないように見えますね!・・・結構、それは私にルーヴルに戻るという苦しみを与えるでしょう。しかし、確かに、それでも私は行くでしょう。ただ私があなたのためにしないことのみを。」

そしてニコラ・プーレンはシコが立ち上がるために枝を乱しながら立てた音を聞いた。

「だめです、だめです。」彼が言った。「ここにいてください、私が行きます。」

「すぐにですよ!しかしあなたはお分かりだ、親愛なるムッシュー・プーレン、言い逃れはだけであることを。と言うのは明日私は国王にちょっとした手紙を送る予定なのです。私はあなたが私を理解しているような、正確に言えばあなたが私を理解していないような、親密な友人であるでるという光栄に浴しているのですよ。それで明後日の朝絞首刑に処せられないようにするために、同様にあなたが高く、そしてより短く吊り下げられるでしょう。」

「私は出発します、ムッシュー。」打ちのめされた副官が言った。「しかしあなたは絞殺につけこんでいます・・・」

「私がですか?」

「ああ!親愛なるムッシュー・プーレン、私を祭壇に掲げてください。5分あったら、あなたは裏切り者だ。私はあなたを祖国の救助者にしますよ。ところで、早く走ってください、親愛なるムッシュー・プーレン、と言うのは私はここから離れることをとても急いでいるのです。しかし、あなたが出発した時、私はそれが出来るだけです。デペルノン館です。お忘れないよう。」

ニコラ・プーレンは立ち上がった。そして絶望した男の顔をして、矢のようにサン-タントワーヌ門の方に突進した。

「ああ!危ないところだった。」シコが言った。「というのは小修道院から外に出た人がいたからだ。しかしそれは私の小さなジャックではないぞ。ああ!ああ!」シコが言った。「アトス山を切ることを望んだアレクサンドルの設計者のように切られたあのならず者は誰だ?何てことだ!私のような哀れな子犬に同行するのはあんな太った犬なのか!」

その小修道院の密使を見ながら、シコは急いで待ち合わせ場所であるラ・クロワ-フォバンに急いで走った。

環状道路を通ってそこに行かざるを得なかったように、右車線は彼にとって速さにおいて優位だった。大股で道路を遮った巨大な修道士はラ・クロワに最初に到着したと言うことである。

シコは、全く歩きながら、顔つきが全く気に入らなかったその男を調査する時間を更に少し失っていた。

確かにその修道士は本当のペリシテ人だった。彼がシコを見つけにやって来た慌ただしさの中で彼のジャコバンの僧服は閉じてさえもおらず、そして人々は裂け目の1つから筋肉がたくましく、全く俗人の半ズボンを身に着けて異様な姿にしていた彼の脚を垣間見た。

下手に降ろされた彼の頭巾はまだその上に小修道院の鋏が通っていないたてがみを見せていた。

外観に深く口角を引きつらせた宗教的でないある表情を持ち、そして彼が微笑から笑いに移ることを望んだ時に、厚い唇の城壁の後ろの根の生えた柵のように見えた3本の歯を見えるままにしていた。

シコのもののように長いが、より太った腕、ガザの門を取り除くことができる(*1)肩、帯の縄の中に通していた大きな包丁、それは彼の胸の周りに盾のように巻かれた袋と共に、そのジャコバンのゴリアテ(*2)の守勢・攻勢の武器だった。

「全く、」シコが言った。「彼はひどく醜い。そしてもし彼があちらの人のような頭を持って、私に素晴らしい知らせを持ってきていなかったなら、私はそのような生き物は地上に大いに無用であることが分かるだろう。」

修道士はシコが近づいてくるのを絶えず見ながら、ほとんど軍隊式に挨拶をした。

「きみは何が望みなんだい、私の友よ?」シコが尋ねた。

「あなたはムッシュー・ロベール・ブリケですか?」

「本人だよ。」

「その場合、私はあなた宛ての院長様からのお手紙を持っております。」

「くれたまえ。」

シコはその手紙を受け取った。それは次のような文面だった。

『私の親愛なる友よ、私たちが別れた後、私は大いによく考えた。私には主が私に預けた羊を狼が貪り食う世の中に行かせることは本当にできない。私はきみが大いに理解しているように私たちの小さなジャック・クレマンについて話しているのを聞いている。彼はさっき国王によって受け入れられ、そしてきみの伝言を完全に果たした。

年齢がまだ幼く、小修道院で奉仕しなければならないジャックの代わりに、私はきみに私たちの共同体の優れたそして立派な兄弟を送る。彼の品性は優しく、彼の気質は害がない。私はきみが彼を旅の道連れとして同意してくれることを確信している・・・』

「そうだ、そうだ、」シコが修道士に斜めに視線を投げながら、思った。「その上、考慮する。」

『私はこの手紙に私の祝福を付け加えると共にきみに生の声を与えなかったことを後悔している。

さようなら、親愛なる友よ!』

「何と素晴らしい文体がここにあるんだ!」シコが読み終えた時に言った。「その手紙は会計係によって書かれたと断言するぞ。彼は素晴らしい手を持っている。」

「確かにその手紙を書いたのは兄弟ボルロメです。」ゴリアテが答えた。

「ああ!その場合、私の友よ、」シコが大きな修道士に気持ちよく微笑みながら、答えた。「きみは小修道院に戻るんだ。」

「私がですか?」

「そうだ、そしてきみは院長閣下に私が意見を変え、一人で旅行することを望んでいることを伝えるんだ。」

「何と!あなたは私を連れて行ってくださらないのですか、ムッシュー?」修道士が脅しを逃れていない驚きと共に言った。

「そうだ、私の友よ、そうだ。」

「ではそれはどうしてです、よろしければ教えてください?」

「私は倹約しなければならないからだよ。天気は厳しい、そしてきみは並外れて食べるに違いない。」

巨人は3回抗弁を示した。

「ジャックは私と同じくらい食べますよ。」彼が言った。

「そうだ、しかしジャックは修道士だ。」シコが言った。

「では私は、私は一体何だと言うのです?」

「きみは、私の友よ、きみはドイツ人傭兵あるいは憲兵だ。ここだけの話だが、それは私が派遣された方の聖母を憤慨させるかもしれない。」

「それではあなたはドイツ人傭兵と憲兵について何を話しているのです?修道士が答えた。「私はジャコバンです。私は。私の僧服はそれだと分かるものではないのですか?」

「服装は修道士にしないよ、私の友よ。」シコが言い返した。「しかしナイフは兵士にする。それをどうか兄弟ボルロメに言ってくれ。」

そしてシコは、人々が追い払う犬のようにうなりながら、再び小修道院への道を取った巨人に一礼をして立ち去った。

我々の旅行者に関しては、彼の連れにならなければならなかった者を見えなくさせて、彼が修道院の大きな門の中に急いで入ったのを見た時に、生垣の後ろに隠れに行き、そこで自分の胴衣を脱ぎ、麻のシャツの下に我々が知っている上等の鎖帷子のシャツをさっと身に着けた。

身繕いを完全にして、彼はシャラントンの道に合流するために田畑を横切って行った。

<2013.7.31修正済>

*1:多分サムソンの話かと

*2:Goliath

ダビデに石で打ち倒された巨人

2013年7月27日 (土)

24章:告解者

*以下はLONDON & GLASGOW COLLINS' CLEAR-TYPE PRESSの『THE FORTY-FIVE GUARDSMEN』を見つつ、原書のフランス語からの翻訳を行っています。翻訳内容が正しいかどうかは保証しませんsweat01。また意味が取れないと明らかに直訳になっているところもありますsweat01。固有名詞の読み方も間違っている可能性が高いです。あしからずsweat02

このように院長によって告げられたパニュルジュはすぐに姿を現した。

彼が死亡した同音異綴語の後任者として認められたのは精神的なあるいは肉体的な形状を理由とするのではもちろんなかった。というのはより知的な顔は驢馬の名前を利用することによって決して名誉を傷つけられていなかったからだ。

小さな目ととがった鼻と前に突き出た顎を持った兄弟パニュルジュに似ていたのは狐だった。

シコは一瞬彼を見た。そしてその瞬間、それはとても短かったが、修道院の使者の価値を評価しているように見えた。

パニュルジュは扉の近くで控えめに留まっていた。

「こちらに来てくれ、ムッシュー郵便配達人。」シコが言った。「きみはルーヴルを知っているかい?」

「もちろんです、ムッシュー。」パニュルジュが答えた。

「そしてルーヴルの中にいる、アンリ・ド・ヴァロア何某を知っているかい?」

「国王ですか?」

「私はそれが確かに国王かどうかは知らないよ。」シコが言った。「しかし、結局人々はそのように呼ぶ習慣を持っているがね。」

「私が関わりになるのは国王なのですね?」

「その通り。きみは彼を知っているかい?」

「十分に、ムッシュー・ブリケ。」

「ああ!きみは彼と話したいと求めるのだ。」

「人々は私を到着させるでしょうか?」

「彼の部屋係までは、そうだ。きみの僧服はパスポートだ。陛下はきみも知っての通り、大いに敬虔だからな。」

「それで私は陛下のお部屋係に何と申し上げたらよいのでしょうか?」

「きみは影から送られたと言うんだ。」

「どんな影からですか?」

「好奇心は醜い欠点だよ、私の兄弟。」

「失礼しました。」

「きみはそれゆえ影から送られてきたと言うんだ。」

「はい。」

「そして手紙を待つんだ。」

「どんな手紙ですか?」

「また!」

「ああ!本当だ。」

「私の院長、」シコがゴランフロの方を振り返りながら、言った。「確かに私は別のパニュルジュの方がよかったよ。」

「することはそれで全てでしょうか?」郵便配達人が尋ねた。

「きみは影がシャラントン(Charenton)の道を少しずつ辿りながら待っていると付け加えるんだ。」

「それでは私があなたに合流するのはその道でですね。」

「もちろん。」

パニュルジュは扉の方に向かい、出て行くために扉のカーテンを持ち上げた。シコにはその動きを果たしながら、兄弟パニュルジュが立ち聞き者を暴露したように思えた。

それにもかかわわず、カーテンはとても素早く再び落ちたので、シコはそれが幻ではない現実とみなすことに反応することができなかった。

シコの鋭敏な精神は彼を非常に素早く、聞いていたのは兄弟ボルロメであるというほとんど確信に導いた。

「ああ!お前が聞いているのか。」彼が思った。「それはよかった。その場合、私はお前のために話してやるぞ。」

「かくして、」ゴランフロが言った。「国王の任務を賜ったきみがここにいる、親愛なる友よ。」

「内密のね、そうだ。」

「政治に関わることと思うが?」

「私もそう思うよ。」

「何と!きみは自分に課された任務がどんなものか知らないのか?」

「私は手紙を運ぶことを知っている、それだけのことさ。」

「疑いなく国家機密だろう?」

「そう思う。」

「それできみは疑っていないのか・・・?」

「私たちには私が思っていることをきみに話すだけで十分じゃないのか?」

「話せ。私は秘密に対しては墓だ。」

「ああ!国王は結局ダンジュー公爵を救援することを決めたのさ。」

「本当に?」

「ああ。ムッシュー・ド・ジョワイユーズがそのために今夜出発しなければならなくなったんだ。」

「しかしきみは、私の友よ?」

「私か、私はスペインの方に行く。」

「どうやってきみは旅するんだ?」

「もちろん!昔我々がしたように、それがあるのに応じて、徒歩で、馬で、馬車でだ。」

「ジャックはその旅にとってきみの良い連れになるだろう。そしてきみは彼に尋ねるといい、彼はラテン語を理解している、小さないたずら者は!」

「私に関しては彼が私を大いに気に入っていることを認めているよ。」

「それは私がきみに彼を与えたことには十分だ、私の友よ。しかし私は更に思うぞ、決闘の場合には彼はきみにとって恐るべき助手になることを。」

「ありがとう、親愛なる友よ、今や私はきみにお別れを言うだけしかないと思うよ。」

「さようなら!」

「きみは何をしているんだ?」

「私はきみに祝福を授ける準備をしているのだ。」

「ふん!私たちの間で、」シコが言った。「無用だよ。」

「きみは正しい。」ゴランフロが言い返した。「それは見知らぬ者たちにとってよいことだ。」

そして二人の友は愛情込めて抱き合った。

「ジャック!」院長が叫んだ。「ジャック!」

パニュルジュが2つのカーテンの間から彼のムナジロテンの顔を見せた。

「何と!きみはまだ出発していなかったのかい?」シコが叫んだ。

「お許しください、ムッシュー。」

「早く話しなさい。」ゴランフロが言った。「ムッシュー・ブリケは急いでいるのですよ。ジャックはどこです?」

兄弟ボルロメがさも優しそうな態度と楽しそうな口で、彼の番になって現れた。

「兄弟ジャックは?」院長が繰り返した。

「兄弟ジャックは出発しました。」会計係が言った。

「何と、出発したと!」シコが叫んだ。

「あなたはルーヴルに行く誰かをお望みではありませんでしたか、ムッシュー?」

「しかしそれは兄弟パニュルジュだったのです。」ゴランフロが言った。

「おお!私は何と愚かなのでしょう!私はジャックだと聞いていたのです。」ボルロメが額を叩きながら、言った。

シコは眉をしかめた。しかしボルロメの後悔はうわべだけはとても本心からだったので、非難は残酷に思えた。

「それじゃあ私は待つよ、」彼が言った。「ジャックが戻ってくるのを。」

ボルロメは彼の番で眉をしかめながら、頭を下げた。

「ところで、」彼が言った。「私は院長閣下にお知らせするのを忘れておりました。そして私はそのことでも上ってまいりました。名前のわからない貴婦人が到着したばかりでございます。そして彼女は院長の謁見を求めております。」

シコは巨大な耳をそばだてた。

「一人ですか?」ゴランフロが尋ねた。

「従者をお連れです。」

「彼女は若いのですか?」ゴランフロが尋ねた。

ボルロメは慎ましく目を下げた。

「よろしい!彼は偽善者だ。」シコが思った。

「彼女はまだお若いように見えます!」ボルロメが言った。

「私の友よ、」ゴランフロが偽のロベール・ブリケの方を向きながら、言った。「お前は理解しているかね?」

「私は理解しているよ。」シコが言った。「そして私はきみに任せるよ。私は隣の部屋か中庭で待つよ。」

「それだ、私の親愛なる友よ。」

「ここからルーヴルまでは遠いです、ムッシュー。」ボルロメが指摘した。「そして兄弟ジャックは大いに遅れるかもしれません。その方があなたに書いたものを、多分重要な手紙を子供に預けるのを躊躇するだけ一層。」

「きみはその熟考をするのが少し遅いね、兄弟ボルロメ。」

「もちろん!私は知りませんでした。もし人々がそれを私に打ち明けていたら・・・」

「結構、結構。私は小股でシャラントンの方へ出発していきますよ。それが誰であれ、使者は道で私に追いつくでしょう。」

そして彼は階段の方に向かった。

「どうぞこちらの段を、ムッシュー。」ボルロメが素早く言った。「名前の知らない貴婦人がそこを通って上がってくるのです。そして彼女は誰とも会わないことを大いに望んでいます。」

「きみは正しいよ。」シコが微笑みながら、言った。「私は小さな階段を通って行くよ。」

そして彼は小さな小部屋に通じている出口の扉の方に進んだ。

「そして私は、」ボルロメが言った。「私は告解者を院長様のお近くで紹介する名誉を賜りたいと思います。」

「そうですね。」ゴランフロが言った。

「あなたは道を知っているのですか?」ボルロメが不安げに尋ねた。

「素晴らしく。」

そしてシコは小部屋を通って出て行った。

その小部屋に続いて、部屋に達した。隠し階段はその部屋の踊り場に通じていた。

シコは真実を言っていた。彼は道を知っていたが、もはや部屋を知らなかった。

確かにそれは彼の最後の訪問以来大いに変わっていた。平和的な部屋が好戦的になっていた。外壁の仕切り壁は武器で覆い尽くされていた。テーブルと小テーブルはサーベル、エペ、ピストルでいっぱいだった。全ての角がマスケット銃と火縄銃のたまり場になっていた。

シコはこの部屋の中で一瞬立ち止まった。彼は熟考したいと感じた。

「人々が私からジャックを隠す。人々が私から貴婦人を隠す。人々が大階段を自由にさせるために私を小さな階段から押し出す。それが人々が私から若い修道士を遠ざけ、私から貴婦人を隠したいことを意味しているのは明らかだ。それゆえ私は十分な戦略で、人々が私がすることを望んでいることとと逆のことを正確にしなければならない。従って、私はジャックの帰りを待とう。そして謎の貴婦人を見るために待ち伏せしよう。おお!おお!ここにその隅に投げ出された素晴らしく、そして優れた鋼質のよい見事な鎖帷子のシャツがあるぞ。」

彼はそれに見とれながら、持ち上げた。

「ちょうど私は1つ探していたところだった。」彼が言った。「亜麻のように軽く、院長には大いに狭すぎる。確かにこのシャツが作られたのは私のためということを意味している。それゆえモデスト尊師からそれを借りよう。私は戻ってきた時に彼にそれを返すのだ。」

そしてシコは彼の胴衣の下に滑り込ませたチュニックを素早く折りたたんだ。

彼が最後の飾り紐を結び直した時に、兄弟ボルロメが敷居に姿を現した。

「おお!おお!」シコが呟いた。「またお前か。しかしお前は来るのがあまりにも遅すぎたよ、友よ。」

そして彼の大きな腕を彼の背後で組み、後ろにひっくり返りながら、シコは戦利品に見とれているかのようにした。

「ムッシュー・ロベール・ブリケはご自分に適当な何か武器をお探しですか?」ボルロメが尋ねた。

「私が、親愛なる友よ、」シコが言った。「何をするんだい?ああ、武器でなんて?」

「もちろん!人がとても大いに利用する時にですよ。」

「理論だよ、親愛なる友よ、理論だ。それだけのことさ。私のような哀れな中産階級は腕や足は器用かもしれない。しかし欠けているもの、そしていつも欠けているだろうもの、それは兵士の心だ。フルーレは私の手の中で十分優雅に輝いている。しかし、ジャックは、彼についてよく考えてくれ、エペの先で私をここからシャラントンへ後退させた。」

「本当に?」ボルロメが、かつてないほど自分を背中を曲げ、よじれ、やぶにらみにしたばかりのシコのとても素朴でとても気立てのよい態度によって半ば確信を抱いて、言った。

「それから、私には息が不足している。」シコが続けた。「きみは私が後退できないことに気付いていた。脚は最悪だ。これがとりわけ私の欠点だ。」

「申し上げにくいのですが、ムッシュー、その欠点はフェンシングをするために旅するにはとても大きすぎではありませんか?」

「ああ!きみは私が旅行することを知っているのか。」シコがいい加減に答えた。

「パニュルジュが私にそれを言いました。」ボルロメが赤面しながら、言い返した。

「おや、それは奇妙だな。私はそのことをパニュルジュに話していなかったと思うが。しかしどうでもいい、私は隠す理由がないのだから。そうだ、私の兄弟、私は小旅行をするのだ。私は大いにいかねばらない私の故郷に行くのだ。」

「あなたはご存知なのですか、ムッシュー・ブリケ、あなたが兄弟ジャックにとても大きな名誉を与えることを?」

「私に同行することかい?」

「何よりも、しかしそれから国王にお会いすることです。」

「あるいは彼の部屋係だ。というのも兄弟ジャックが他の者を見ないことはありえるし、また同様にありそうなことだ。」

「あなたはそれではルーヴルの常連なのですか?」

「おお!最も常連の一人だよ、ムッシュー。国王と宮廷の若い貴族たちに下のドレープを与えたのは私だからね。」

「国王のですか?」

「私はすでに彼がまだダンジュー公爵でさえなかった頃からの顧客だよ。彼がポーランドから帰ってきて、私を思い出し、私を宮廷の御用商人にしたんだ。」

「あなたはそこに素晴らしい知り合いをお持ちですね、ムッシュー・ブリケ。」

「陛下の知り合いが?」

「そうです。」

「全ての人々はそうは言わないよ、兄弟ボルロメ。」

「おお!同盟者たちは。」

「全ての人々は多かれ少なかれ今日ではそれだ。」

「あなたはほとんどそうではないと、あなたは、確実に?」

「私が、どうしてそんなことを?」

「人々が個人的に国王を知っているのに。」

「ああ!ああ!私は他の人々のように自分の政治を持っているよ。」シコが言った。

「そうです、しかしあなたの政治は国王のものと仲が良い。」

「信用してはいけない。私たちはよく争っているよ。」

「もしあなたが争うのなら、どのようにして彼はあなたに任務を任せたのですか?」

「用事ときみは言いたいのかい?」

「任務でも用事でもどうでもいいです。一方あるいは他方が信用を含んでいるのですから。」

「へえ!私が策を講じることをよく知っているのなら、それが国王が必要であることの全てだよ。」

「あなたの策ですって!」

「そうだよ。」

「政治的な策ですか、金融的な策ですか?」

「いいや、織物の策だ。」

「何と?」唖然としたボルロメが言った。

「疑いなく、きみは理解するだろう。」

「私は聞いています。」

「きみは国王がノートル-ダム・ド・シャルトル(Notre-Dame de Chartres)に巡礼したことを知っているね。」

「はい、相続人を手に入れるために。」

「その通り。きみは国王が熱心に求めた結果に確実に到達する手段があることを知っているね。」

「いずれにせよ国王はその手段を使うとは思えません。」

「兄弟ボルロメ!」シコが言った。

「何です?」

「きみは奇跡的に、そして別な風ではなく、王位の相続人を手に入れることが重要であることを全く知っているのだね。」

「その奇跡は、人々が望んでいることでは?・・・」

「ノートル-ダム・ド・シャルトルで。」

「ああ!そうです、シャツですか?」

「まさか!その通りだ。国王はその素晴らしいノートル-ダムでシャツを身に着けた。そしてそれは王妃に与えられた。それでそのシャツの代わりに、彼は彼女にノートル-ダム・ド・トレド(Tolède)のものによく似た服を与えたいのだ。それは噂によると世の中に存在している最も美しく、最も高価な処女の服なのだ。」

「それであなたは行くと・・・」

「トレドにね、親愛なる兄弟ボルロメ、トレドにこの服の策を講じ、同じようなものを作りに。」

ボルロメはシコの言葉を信じるべきか、信じないべきか躊躇ししているように見えた。

熟考の後、我々は彼がそれを信じなかったと思うことの許可を与える。

「それではきみは判断するんだな、」シコが続けた。「あたかも兄弟会計係の心の中に過ぎ去ったことを全く知らなかったように、きみはそれゆえ聖職者の連れが私にとってこんな場合にはとても快いということを判断するんだな。そして兄弟ジャックは今や遅れることができない。更に、私は彼を外で、例えばラ・クロワ-フォバンで待つことにするよ。」

「私もそうすることがよいと思います。」ボルロメが言った。

「それじゃあきみは彼が到着したらすぐに、親切にも連絡してくれるかい?」

「はい。」

「きみは私に彼を送ってくれるね?」

「必ずそうします。」

「ありがとう、親愛なる兄弟ボルロメ、きみと知り合いになれてとてもうれしいよ!」

二人とも頭を下げた。シコは小階段を通って出た。彼の後ろで、兄弟ボルロメが閂の扉を閉めた。

「さあ、さあ、」シコが言った。「見たところ、私が貴婦人を見ないことが重要のようだ。それゆえ彼女を見ることが重要だ。」

そしてこの計画を実行するために、シコはジャコバンの小修道院を出来る限り最高にこれみよがしに出て、門番修道士と話をし、道路の真ん中を辿りながら、ラ・クロワ-フォバンの方に向かった。

ただ、ラ・クロワ-フォバンに到着すると、彼は農家の壁の角で姿を消した。そしてそこで、ボルロメのような鷹の目を持つ小修道院の全てのスパイたちに挑むことができると感じながら、建物の縦に滑り込み、穴の中で帰着した生垣を辿って、気付かれることなく、修道院のまさに正面に広がっていたとても十分生い茂っていたあかしでのトンネル状の並木道に達した。

彼が望むことができたような観察の中心を示したその位置に達して、彼は座った。より正確に言えば横たわった。そして兄弟ジャックが修道院に戻ってくるのと貴婦人が出てくるのを待った。

<2013.7.27修正済>

2013年7月25日 (木)

平成25年迎賓館赤坂離宮参観申込結果が来た~!

7月中に当落結果が来るはずの迎賓館赤坂離宮参観申込結果が中々来ないので、いつになったら来るんだろう?と思っていたら、今日の午前中にメールが届きました!

そして何と日曜日申込だったにもかかわらず、両親分も私の分も当選してました~happy02!!もう迎賓館見れたら、あと見たいと思うものないよ~!!(すでに宮内庁系は制覇済)

ところが、この期に及んで(?)父が難色を示し、父は行かないかもしれません。歩けないからって・・・いや別に父が行かないことには問題ないんだけど、自分で行かないって選択肢を選んだんだから、後で文句言わないでねってだけです。

母も一瞬「東京暑いから・・・」と難色を示したので、「何言っているの、この人は?」と思ったら、私が行かないと思ったからだったらしく、「じゃあ、私一人で行くから。」って言ったら、「えっ、あんたも行くの?」と途端に手のひらを返した母・・・sweat02

本当に何だかもう・・・これ逃したら、あなた方、もう一生見れませんよannoy!!冥途の土産にって思って申し込んだのが当たったんだからさ。

意外にも観覧には時間指定がなく、この時間帯の好きな時間に来てください方式で、それはこちらとしては大変ありがたかったです。まあ1日で2000人だもんねぇ・・・sweat01

ただ、これが落選したら、大曲の花火大会を見に行くと約束していた友人には悪いことしてしまいましたsweat01。まさか当選しているとは思わなかったので、自分の中ではもう大曲モードになっていたんだよねえ・・・でも、ごめんよ、花火よりも迎賓館な私なのでした・・・coldsweats01

それにしてもここ最近ずっと花粉症ですか?ってくらいにひどい鼻炎に見舞われて、廃人状態です・・・sweat02ってか実際のスギ花粉症シーズンは薬を飲んでいるので、めったに鼻をかむということがないんですが、今は薬がないから恐ろしいほど鼻をかみまくっています。前にアレルギー検査した時には秋草アレルギーには反応するものがなかったんだけど、免疫力の低下で秋草にも反応してきているのかな?

というのも他の地域の方々には申し訳ないのですが、思いっきり涼しいので、どうやら秋草が前倒しで飛んでいるらしいんです・・・(娘を耳鼻科に連れて行った友人談。)coldsweats02。それに反応しているのかも・・・です。今日は比較的落ち着いているのですが、明日耳鼻科に行こうかなって思っています。目も痒いんだよねえ・・・sweat02

とにかくそれでだと思うのですが、どうもoffモードで、翻訳も進んでいません。2日に1章で精一杯って感じで、こんなんじゃあ終わる目途立たない・・・sweat02頑張れ、私!!

2013年7月24日 (水)

23章:稽古

*以下はLONDON & GLASGOW COLLINS' CLEAR-TYPE PRESSの『THE FORTY-FIVE GUARDSMEN』を見つつ、原書のフランス語からの翻訳を行っています。翻訳内容が正しいかどうかは保証しませんsweat01。また意味が取れないと明らかに直訳になっているところもありますsweat01。固有名詞の読み方も間違っている可能性が高いです。あしからずsweat02

フェンシングは、我々が出来事を語るだけでなく、風習や習慣を描写するように努めている時代において、今日のようなものではなかった。

両刃のエペは先でとほとんど同様に刃でもよく突くことがなされていた。更に、短剣で武装した左手は守勢と攻撃が同時だった。その結果たくさんの傷、正確に言えばかすり傷が生じ、それは実際の戦闘においては強力な興奮の動機となった。

もし19番目の傷がその死までもはや離れることがなかったベッドに横たえさせなかったら、ケリュスは18か所の傷から血を失いながらも、まだ立ったままであり、戦い続け、そして倒れなかっただろう。

フェンシングはイタリアからもたらされたが、まだ技術の黎明期にあり、それゆえこの時代においては射撃手を著しく移動させ、偶然によって選ばれた場所で、地面の最も起伏のないところにおいてたくさんの障害物と出会わなければならなかったというたくさんの変化から成っていた。

射撃手が伸びたり、縮んだり、右に跳んだり、左に跳んだり、手を地面に押し付けるのを見るのは珍しいことではなかった。手だけではなく、脚、そして身体全体の敏捷さが技術の第一条件とならなければならなかった。

シコは学校でフェンシングを学んでいたようには見えなかった。逆に人々は彼は全ての優位、とりわけ全ての優雅さである現代の技術が手の敏捷性と肉体がほとんど不動の状態であることにおいてであることを予想していたと言った。

彼は、しなやかであると同時に力強い手首と、先端から刃の真ん中までがしなやかで曲げやすい籐の杖のように見えた、そして鍔から真ん中までがしなやかな鋼鉄だったエペを持って、右に一方と他方の脚でしっかり立ち止まった。

最初の突きで、この手首だけが生き生きとしているように見えたブロンズの男を自分の前に見ながら、兄弟ジャックはシコが自分の敵の動きの中ではほとんどない見えない隙間で腕と足を緩めさせることで他の効果を生み出したにすぎなかった試合にいらいらしていた。そして、人々は切先と同じだけの剣先で突くというこの習慣とともにこの隙間が頻繁にできたことを理解した。

この隙間のそれぞれに、その大きな腕がそれゆえ3ピエ(*1)伸びた。そして修道士の胸に、まるで不確かで不均衡な肉体の器官ではなく、構造が支配しているかのような体系的なボタンの突きを右に押した。

このボタンの突きのそれぞれに、ジャックは怒りと競争心で赤くなり、後ろに飛び跳ねた。

10分間、その子供は彼の驚異的な敏捷性の能力の全てを大いに示した。彼は豹猫のように突進し、蛇のようにうねり、シコの胸の下に忍び込み、右に左に飛び跳ねた。しかし、シコは落ち着いた態度と大きな腕と共に時機を掴み、敵のフルーレを全く遠ざけながら、彼に向けられた恐ろしいボタンの突きを絶えず叩きつけた。

兄弟ボルロメは少し前彼を過度に興奮させた情熱の全てを抑圧し、青ざめた。

結局、ジャックは最後の回にシコに飛びかかった。シコはジャックが下手にしっかり立っていることを見ながら、彼にぎりぎりまで片足を大きく前に出して突っ込ませるために隙間を見せた。

ジャックはそれをしくじらなかった。そしてシコはぎこちなくかわし、平衡線の哀れな生徒を彼が取り乱し、倒れるまで、退けた。

シコは岩のように不動で、同じ場所に留まっていた。

兄弟ボルロメは血が出るまで指を噛んだ。

「あなたは私たちにおっしゃいませんでしたね、ムッシュー、あなたがフェンシング練習場の柱だったということを。」彼が言った。

「彼が!」呆気にとられた、しかし理解するのが容易な友情の感情によって勝ち誇ったゴランフロが叫んだ。「彼は、彼は決してそんな出身ではない!」

「私は、哀れな中産階級ですよ。」シコが言った。「私が、ロベール・ブリケが、フェンシング練習場の柱、ああ!ムッシュー会計係!」

「しかし、結局、ムッシュー、」兄弟ボルロメが叫んだ。「あなたようにエペを扱うには非常に訓練していなければならない。」

「ああ!ああ、そうです、ムッシュー、」シコは気立てのよさと共に答えた。「私は確かに時々エペを握っていました。しかしそれを握りながら、私はいつも1つのことを見ていたのです。」

「どんなことです?」

「それを握る者にとって、思い上がりは悪い助言で、怒りは悪い援助ということですよ。さあ、聞くんだ、私の小さな兄弟ジャック、」彼がつけ加えた。「きみは大した手首を持っているが、脚も頭も持っていないんだ。きみは活発だが、考えていない。フェンシングにおいては本質的なことが3つある。第一に頭、それから手と脚だ。最初のもので、人は身を守ることができ、最初と二番目のもので、打ち破ることができる。しかし、3つをまとめると、人はいつも打ち破るんだ。」

「おお!ムッシュー、」ジャックが言った。「それでは兄弟ボルロメと試合をしてください。それはきっと見るのが大いに素晴らしいものになるでしょう。」

シコは横柄にその提案を断るつもりだった。しかし彼は多分自分が優位を手に入れた高慢な会計係についてよく考えた。

「それでもいい。」彼が言った。「もし兄弟ボルロメがそれに同意するのなら、私はその命令に従おう。」

「いいえ、ムッシュー、」会計係が答えた。「私は敗北するでしょう。私はそれを明らかにするよりも認めることを好みます。」

「おお!何と彼は謙虚なのだ、何と彼は親切なのだ!」ゴランフロが言った。

「お前は間違っている。」情け容赦のないシコがゴランフロに耳打ちした。「彼は自惚れの狂人だ。彼の年齢の時、もし私が似たような状況を見つけたら、私はジャックが受け取ったばかりの稽古を跪いてお願いしただろう。」

そういって、シコは厚い背中と曲げた脚といつものしかめっ面を再び取り戻して、腰掛に座りに再び戻った。

ジャックは彼の後を追った。若者においては崇拝が彼を敗北の恥辱の上に運んだ。

「それでは私に稽古をつけてください、ムッシュー・ロベール。」彼が言った。「院長閣下はそれをお許しくださいますよね、院長様?」

「そうだ、私の子供よ。」ゴランフロが答えた。「喜んで。」

「私はきみの師匠の縄張りを荒らしたくないんだよ、私の友よ。」シコが言った。

そして彼はボルロメにお辞儀した。

ボルロメは発言した。

「私はジャックだけの師匠ではありません。」彼が言った。「私はここでフェンシングだけを教えていません。名誉さえも持たないだけでなく、私が敗北さえも持たないことをお許しください。」

「それでは彼の別の教師は誰なんだい?」ボルロメにおいては軽率さを犯したことの恐怖を暴露して、赤くなっているのを見ながら、シコが急いで尋ねた。

「もちろん誰もいませんよ。」ボルロメが答えた。「誰もいません。」

「確かに!確かに、」シコが言った。「私は完全に聞いたよ。それできみの別の師匠は誰なんだい、ジャック?」

「ああ!そうだ、そうだ、」ゴランフロが言った。「ボルロメ、きみが私に紹介した太って背が低い人だ、そして時々ここにやって来るよ。顔色の良い、気持ちよく飲む。」

「私はもはや彼の名前を覚えておりません。」ボルロメが言った。

兄弟ユーゼブはうれしそうな顔をして、ナイフをベルトに通し、愚かにも前に出た。

「私は彼を知っております、私は。」彼が言った。

ボルロメは兄弟ユーゼブに彼が見ていなかった合図を増やして送った。

「それはメートル・ビュッシィ-ルクレールです。」彼が続けた。「ブリュッセルでフェンシングの教官をしていた方です。」

「ああ!そうだ、そうだ。」シコが言った。「メートル・ビュッシィ-ルクレール!確かにフェンシングの名手だ!」

自分ができた全くの無邪気さでそれを言いながら、シコは途中でボルロメが不幸なおべっか使いに投げた怒り狂った一瞥を捉えた。

「おや、私は彼がビュッシー-ルクレールという名前だったなんて知らなかったよ。人々は私に知らせ忘れたんだな。」ゴランフロが言った。

「私はその名前が院長閣下の少しも関心を引かないと思っておりました。」ボルロメが言った。

「確かに、」シコが答えた。「フェンシング、あるいは別の師匠は立派でありさえすれば、そんなことはどうでもいい。」

「確かにそんなことはどうでもいい。」ゴランフロが答えた。「彼が立派でありさえすれば。」

そしてすぐに彼は、全体の賛美を伴って、自分の住居の階段への道を取った。

訓練は終わった。

階段の下で、ジャックがボルロメへの大きな不満で、シコに彼の要求を繰り返した。しかしシコは答えた。

「私は実地教授することを知らないのだよ、私の友よ。私は全て熟考と実践だけで行っているのだ。私のようにするんだ。健全な精神に大いに利益をもたらす。」

ボルロメは全修道士たちに帰還のために建物の方に向かう動きを命令した。

ゴランフロはシコにもたれかかり、厳かに階段を上った。

「私は願っているよ、」彼が思い上がって、言った。「ここに国王への奉仕に献身的に仕えている、そして何かに適した家があることを、そうだろう!」

「何だと!私は大いにそう思うね。」シコが言った。「人々はきみの家にやって来た時に、素晴らしい院長を見るだろう。」

「そのことの全ては1ヶ月内、1ケ月以内でさえある。」

「きみによってなされるのか?」

「私によってなされるのだ、私によってだけ、きみが見ているように。」ゴランフロが姿勢を正しながら、言った。

「私はもはや待たないだろう、私の友よ。そして私が任務から戻ってきた時・・・」

「ああ!本当だ、親愛なる友よ!それではきみの任務について話そう。」

「私は伝言がある、正確に言えば私の出発の前に国王に送る使者を持っているだけにますます喜んで。」

「国王に、親愛なる友よ、使者をだって?きみはそれでは国王と連絡を取るのか?」

「直接ね。」

「きみには使者が必要だと言っているんだな?」

「私には使者が必要だ。」

「きみは私たちの兄弟の一人を望んでいるのだな?もし私たちの兄弟の一人が国王に拝謁したら、それは修道院にとって名誉になるだろう。」

「その通り。」

「私はきみの命令にとって私たちのよりよい脚の2人を置こう。しかし私に話してくれ、シコ、きみが死んでいると思っていた国王がどうやって・・・」

「私はすでにきみにそのことを話したぞ。私は仮死状態にいたにすぎないのだ・・・。そして時期がやって来て、蘇ったのだ。」

「そしてお気に入りに戻るためか?」ゴランフロが尋ねた。

「かつてないほどに。」シコが言った。

「それでは、」ゴランフロが立ち上がりながら、言った。「きみは国王に私たちがここで彼のためにしていることの全てを話すことができるのだな?」

「必ずそうするよ、私の友よ、私は必ずそうするよ、安心してくれ。」

「おお!親愛なるシコ。」自分が司教に見えたゴランフロが叫んだ。

「しかし先ず、私はきみに2つのお願いがあるんだ。」

「どんな?」

「最初に、金だ。それは国王がきみに返すだろう。」

「金か!ゴランフロが慌ただしく立ち上がりながら、言った。「私は金庫にたくさん持っているよ。」

「誓って言うが、きみは本当に幸せだな。」シコが言った。

「1000エキュ欲しいのか?」

「いいや、それはあまりにも多すぎる、親愛なる友よ。私は流儀において謙虚で、願望において慎ましい。私の大使と言う肩書は私を高慢にしない。そして私は自慢しないことよりむしろそれを隠すのだ。100エキュで私には十分だ。」

「さあこれだ。それで二番目の事は?」

「従者だ。」

「従者?」

「そうだ、私に随行させるための。私は社交界を愛している、私は。」

「ああ!私の友よ、もし私が昔のようにまだ自由だったなら。」ゴランフロがため息をつきながら、言った。

「そうだな、しかしきみはもはやそうではない。」

「偉大さが私を束縛するのだ。」ゴランフロが呟いた。

「ああ!」シコが言った。「人々は同時に全ての事が出来ない。きみを尊敬に値する連れとして持つことはできないよ、大変親愛なる院長、だから私はそれを小さな兄弟ジャックで満足するよ。」

「小さな兄弟ジャックで?」

「そうだ、彼は私を気に入っている、元気で活動的な男だ。」

「お前は正しいよ、シコ。そしてそれは珍しく、前途有望な臣下だ。」

「私はもしお前がそれを認めてくれるなら、先ず彼を250リュー先に連れて行くつもりだ、私は。」

「彼はお前のものだよ、私の友よ。」

院長は鐘の上を叩き、その騒音で召使修道士が駆けつけた。

「修道士ジャックと街に使い走りの任務を持っている修道士を上がらせなさい。」

10分後、二人とも扉の敷居に姿を現した。

「ジャック、」ゴランフロが言った。「私はきみに特別な任務を与えます。」

「私にですか、院長様?」若者が驚いて、尋ねた。

「そうです、きみは大いなる旅立ちにおいて、ムッシュー・ロベール・ブリケに随行して行くのです。」

「おお!」若い修道士は感激の放浪の中で叫んだ。「私がムッシュー・ブリケと旅行に出かける、私が大いなる空にいる、私が自由の中にいる!ああ!ムッシュー・ロベール・ブリケ、私たちは毎日のようにフェンシングをしますよね?」

「ああ、私の子供よ。」

「そして私は私の火縄銃を持って行くことができますか?」

「お前は持って行くだろう。」

ジャックは悦びの叫びと共に飛び跳ね、部屋の外に突進した。

「用事に関しては、」ゴランフロが言った。「私はきみに命令を与えることを望みます。前に出なさい、兄弟パニュルジュ(Panurge)。」

「使者に関してですが、あなたにお願いする命令を与えます。前に進みなさい、兄弟パニュルジュ(Panurge)。」

「パニュルジュだって!」シコが言った。「その名前は喜びを免除されていない記憶を思い出させる。パニュルジュ!(*2)」

「ああ!そうだ、」ゴランフロが言った。「私は別の者のようにパニュルジュという名前のこの修道士を選んだのだ、彼が別の者がした用足しをするために。」

「彼はそれでは勤務外なのか、私たちの昔の友は?」

「彼は死んだのだ。」ゴランフロが言った。「彼は死んだのだ。」

「おお!」シコが憐憫と共に言った。「事実は彼は老齢まで生きたに違いないということだな。」

「19年だ、私の友よ、彼は19歳だった。」

「それは注目すべき長寿の出来事だな。」シコが言った。「よく似た前例を与える修道院はないよ。」

<2013.7.24修正済>

*1:pied

1pied=32.4㎝なので、3ピエは約1m

*2:Panurge

前作『モンソローの奥方』の中で、シコがゴランフロに買い与えた驢馬の名前。

2013年7月23日 (火)

22章:兄弟ボルロメ

*以下はLONDON & GLASGOW COLLINS' CLEAR-TYPE PRESSの『THE FORTY-FIVE GUARDSMEN』を見つつ、原書のフランス語からの翻訳を行っています。翻訳内容が正しいかどうかは保証しませんsweat01。また意味が取れないと明らかに直訳になっているところもありますsweat01。固有名詞の読み方も間違っている可能性が高いです。あしからずsweat02

シコが院長殿を支えながら、大階段を通って、中庭に到着した時、眺めはまさにフル稼働中の巨大な兵舎のものだった。

各々100人の2つの隊に分けられて、修道士たちは矛槍、槍、あるいはマスケット銃を足元に置き、兵士たちのように彼らの指揮官のお出ましを待っていた。

最も力強く、最も熱心な者たちの中のおよそ50人は頭に兜あるいはサラド(*1)を被り、腰に長い剣を結びつけたベルトをしていた。彼らに絶対的に欠けていたのは古代メディア人(*2)に似ている手あるいは現代の中国人に似ている反り返った目だけだった。

他の者たちはその上を鉄の篭手で音を立てるのを好んだ、張り出した胴鎧を思い上がって、見せびらかしていた。

最後に腕甲や腿甲で覆われた他の者たちはその部分的な背甲によって彼ら個人の関節の柔軟性を発達させる訓練をしていた。

兄弟ボルロメは修練士の手から兜を受け取り、ドイツ人騎兵あるいはドイツ人傭兵がすることができたのと同じくらい素早く、規則正しい動きで、頭の上にそれを置いた。

手綱をつなぎながら、シコはその兜を見ずにはおれなかった。そして全くそれを見ながら、彼の口は微笑んだ。ついに全く微笑みながら、彼はあらゆる側面に感心するためかのように、ボルロメの周りを回った。

更に彼は動き、会計係に近付き、そしてその兜の凹凸の1つに手を載せた。

「きみは素晴らしいアルメ(*3)をそこに持っているな、兄弟ボルロメ。」彼が言った。「それで、きみはそれをどこで買ったんだい、私の親愛なる院長?」

ゴランフロは、今人々が彼を輝く胴鎧の中につないでいたので、答えることができなかった。それはファルネーゼのヘラクレス(*4)を置くのに十分ゆったりしていたが、立派な院長の肉の豊かなうねりを苦しそうに締め付けていた。

「そのように締め付けるでない、ああ!」ゴランフロが叫んだ。「その力で締め付けるでない。私は窒息してしまう。私はもはや声を出せない。もういい!もう結構だ!」

「あなたは院長様にお尋ねになっている思いますが、」ボルロメが言った。「私の兜をどこで購入したのかを?」

「私はそれを院長殿に尋ねているのだよ、きみではなくね。」シコが答えた。「なぜなら、他の全ての中においてのように、この修道院では、院長の命令に基づいて生じないものはないと思うからだ。」

「確かに、」ゴランフロが言った。「ここでは私の命令によってしか生じるものはない。きみは何を尋ねているのだ、親愛なるムッシュー・ブリケ?」

「私は兄弟ボルロメにその兜がどこから来たのか知っているかどうかを尋ねているのだよ。」

「それは院長様が修道院を武装させるために昨日購入された甲冑の山の一部をなしていたのです。」

「私が?」ゴランフロが言った。

「閣下がご命令されました。覚えておいでだと思いますが、ここに色々な兜や胴鎧を持ってくることと、閣下の命令を遂行することを。」

「その通りです、その通りです。」ゴランフロが言った。

「何てことだ!」シコが言った。「私の兜はそれじゃあ主人と大いに結びついているのだな。それは私自身がギーズ館に運んだ後、迷子の犬が私と再会するように、ジャコバンの小修道院にやって来ているのだから!」

今、ボルロメの合図に基づき、列が規則正しく作られ、集団の中に沈黙が生じた。

シコは気楽に演習を見物するために腰掛に座った。

ゴランフロは2本の柱のような足でしっかり、立ったままでいた。

「気をつけ!」兄弟ボルロメがとても低い声で言った。

モデスト尊師は鉄の鞘から巨大なサーベルを抜き出した。そして、それを宙に振りかざし、大音声で叫んだ。

「気をつけ!」

「閣下は命令をお与えになるのに多分お疲れでございましょう。」その時兄弟ボルロメが優しい気遣いと共に言った。「閣下は今朝はご気分がすぐれません。もし大切なお体をいたわることをお望みでしたら、今日は私が訓練の指揮をいたします。」

「私はそれを大いに望みます。」モデスト尊師が言った。「確かに私は気分が悪い。息苦しい。本当に。」

ボルロメは頭を下げた。そして、その種の同意に慣れている人間のように、その集団の前に身を置きに行った。

「何という親切な下僕だ!」シコが言った。「そこにいる元気で活動的な男の鑑だな。」

「彼は素敵だ!私はお前に彼のことを大いに話したぞ。」モデスト尊師が答えた。

「私は彼が毎日のようにお前に同じことをしていると確信するね。」シコが言った。

「おお!毎日のようにだなんて。彼は奴隷のように従順だよ。私は彼に気遣いをとがめるだけだ。謙遜は隷属ではない。」ゴランフロが格言風に付け加えた。

「それでお前はここですることが何もないんだな。そしてお前は枕を高くして眠ることができるんだな。兄弟ボルロメはお前のために徹夜しているんだ。」

「おお!神よ、そうだ。」

「お前が知りたかったことはここにあるよ。」シコが言った。「注意は彼一人だけに向いていたということだ。」

戦争の馬によく似て、甲冑の下で修道士たちの会計係が姿勢を正しているのを見ることは驚異だった。

彼の拡張した目は炎を放ち、彼の力強い腕は剣に衝撃をとても巧妙に刻み込んだので、人々は兵士たちの集団の前で苦心している武器の点では主人だと言っていた。

兄弟ボルロメが実演をする度に、ゴランフロは付け加えながら、それを繰り返した。

「ボルロメは正しい。しかし私はすでにきみにそのことを言っていたぞ、私は。それゆえ私の昨日の教訓を思い出しなさい。一方の手から他方の手に武器を渡しなさい。槍を支えなさい、だからそれを支えるのです。目と同じ高さに剣です。その姿勢で、聖ジョルジュに誓って!ひかがみです。左への半回転は右に半回転するのと全く同様です。それが全く逆であると言うことを除いては。」

「何てことだ!」シコが言った。「お前が巧みな実演者だとは。」

「そうだ、そうだ。」ゴランフロが三重顎にそっと触れながら、言った。「私はとてもよく演習を聞いているのだよ。」

「それで、お前はボルロメの中に優秀な弟子を持っているんだな。」

「彼は私を理解している。」ゴランフロが言った。「彼はこの上なく頭がいい。」

修道士たちはその時代にとても流行した種類の演習である、武器を打ち合い、剣の打ち合い、槍の打ち合い、そして銃の訓練という軍事工程を実行していた。

人々がその最後の試練にいた時に、

「お前は私の小さなジャック(Jaques)を見に行かないか。」院長がシコに言った。

「お前の小さなジャックって誰の事だ?」

「私が自分自身の側に置きたいと思っている親切な少年だ。なぜなら彼は落ち着いた容貌をしているが、力強い手といずれにせよ硝石の活発さを持っているのだ。」

「ああ!本当に!それで一体彼はどこにいるんだ、その素敵な子供は?」

「待て、待て、私はお前に彼を見せに行くよ。そこだ、ほら、あそこだ。そこで手にマスケット銃を持って、最初に撃つ準備をしている彼だ。」

「それで彼はうまく撃つのか?」

「100歩のところで、そのいたずら者は薔薇のような貴族をしくじらないという噂だ。」

「そこにミサにひどく奉仕しなければならない元気で活動的な男がいるぞ。しかし、ちょっと待ってくれは今度はお前の番だ。」

「一体何をだ?」

「いやもちろん・・・!いや違う・・・!」

「お前は私の小さなジャックを知っているのか?」

「私はちっとも知らないよ。」

「しかしお前は何より彼を知っていると思ったんだろう?」

「そうだ、私には日中、いや正確に言えば告解場の中に隠れていた夜に、ある教会で彼を見たように思えたんだ。しかし、違う、私は間違えていた。それは彼ではなかった。」

今回、我々は白状しなければならないが、シコの言葉は事実と正確に合致していなかった。シコはあまりにも優れた人相見だったので、彼が一度顔を見たら、決してその顔を忘れることができなかった。

気付くことなく、院長とその友人の注意の対象であった間、ゴランフロが呼んでいたように、小さなジャックは確かに重く、そして彼自身のように長いマスケット銃に装填していた。それから装填されたマスケット銃を彼は的から100歩のところに勇敢に身構えに行った。そして、そこで全く軍人のような正確さで右足を後ろに置き直し、狙いを定めた。

一撃が放たれ、弾は的の真ん中に命中しに行き、修道士たちの大喝采が挙がった。

「ちくしょう!よく狙ったぞ。」シコが言った。「そして私の言葉に基づけば、大した少年がここにいるぞ。」

「ありがとうございます、ムッシュー。」ジャックが答えた。その青白い頬は喜びで赤く染まった。

「お前は上手に武器を扱うのだな、私の子供よ。」シコが答えた。

「しかし、ムッシュー、私は練習しているのです。」ジャックが言った。

そしてその言葉に基づいて、彼が与えた巧みさの証拠の後、無益となった彼のマスケット銃をそのままにして、彼は仲間の手から槍を受け取り、シコが完全に実行していると感じた素早い回転をした。

シコは賛辞を繰り返した。

「彼が優れているのはとりわけ剣においてなのだよ。」モデスト尊師が言った。「自己をそうだと知る者は自分を大いに強いと思うのだ。いたずら者が鉄のひかがみ、鋼鉄の手首を持ち、朝から晩まで鉄を削っていることは事実だ。」

「ああ!それを見よう。」シコが言った。

「あなたは彼の力を試したいのですか?」ボルロメが言った。

「私は証拠を持ちたいんだよ。」シコが答えた。

「ああ!」会計係が続けた。「ここには多分私を除いては彼と闘うことができる者はいないのです。あなたはお力をお持ちなんじゃないですか、あなたは?」

「私は哀れな中産階級に過ぎないよ。」シコが頭を振りながら、言った。「昔、私は私のありふれた決闘(*5)を駆り立てた。しかし今では私の足は震え、私の腕はよろめき、私の頭はもはや強くはないのだ。」

「しかしあなたはいつも行っているのではないのですか?」ボルロメが言った。

「少しね。」シコが微笑んでいたゴランフロにゴランフロの唇からニコラ・ダヴィッド(*6)の名前を引き出す一瞥を投げながら、答えた。

しかしボルロメはその微笑みを見ていなかった。ボルロメはその名前を聞いていなかった。そして全く落ち着いた微笑と共に、彼はフルーレとフェンシング用のマスクを持って来るように命じた。

ジャックは彼の冷たく、陰気な外観の下で、全く喜びに輝きながら、自分の僧服を膝まで持ち上げ、足を踏み鳴らしながら、砂の上で自分のサンダルを動かないようにした。

「確かに、」シコが言った。「修道士のようでも兵士のようでもないな。私にはフェンシングをしていなかった時代があるのだ。お願いだ、どうか兄弟ボルロメ、筋肉と腱だけのきみが兄弟ジャックに稽古をつけてくれないか。きみはそれに同意してくれるな、親愛なる院長?」シコがモデスト尊師に尋ねた。

「私はそれを命じる!」院長はいつも言葉を差し挟むことにうっとりしながら、朗々と言った。

ボルロメは彼の兜を脱いだ。シコは急いで両手を差し出し、シコの手の間に置かれた兜は再び昔の主人がその身許を確認することを許した。それから、我らが中産階級の人がその調査を果たしている間、会計係は帯の中に彼の僧服を持ち上げ、準備をしていた。

全ての修道士たちは団結心で活気づいていて、生徒と教師の周りに円を作りにやって来た。

ゴランフロは彼の友人の耳に身をかがめた。

「晩課を歌うことと同じくらい面白いだろう?」彼は無邪気にも言った。

「それは軽騎兵たちのことを言っているのか?」シコが同様に無邪気に答えた。

二人の戦闘員たちは構えながら、注意深く見た。ボルロメは手加減なく、力強く、身長で勝っていた。彼はその上冷静さと経験を与えるものを持っていた。

火がジャックの目の活発な輝きによって上がった。そして彼の頬の頬骨をひどく興奮した赤さで活気づけた。

人々は少しずつボルロメの敬虔な仮面が落ちるのを見た。彼はフルーレを手にし、巧みな戦いのとても心を引く行動によって奪われ、フェンシングの男に変わっていた。彼は各々の突きに激励、助言、非難を交えた。しかし、しばしばジャックの力強さ、素早さ、跳躍が彼の師匠の質に打ち勝った。そして兄弟ボルロメはいくつかの優れた突きを胸の真ん中に受けた。

シコはその光景を食い入るように見つめていた。そしてボタンの突きを数えた。

試合が終わった時、正しく言えば射撃者たちが最初の休憩を取った時に、

「ジャックは6回触れた。」シコが言った。「兄弟ボルロメは9回だ。生徒にとっては大いに素晴らしいことだが、師匠にとっては十分ではないな。」

シコを除いては全ての人々に気付かれなかった閃光がボルロメの目を通り過ぎた。そして彼の性格の新しい特徴を暴きに来た。

「結構だ!」シコが思った。「彼は高慢だ。」

「ムッシュー、」ボルロメがやっとのことでさも優しそうになるのに成功した声で言い返した。「フェンシングの訓練は全ての人々にとって激しく骨が折れるのです。そしてとりわけ私たちのような哀れな修道士たちにとっては。」

「そんなことはどうでもいいよ。」シコは師匠ボルロメを激しく攻撃することを決め、言った。「師匠は生徒に勝るのが半分以下であってはならない。」

「ああ!ムッシュー・ブリケ、」ボルロメが全く青ざめ、唇を噛みながら、言った。「あなたは随分と高飛車なようにお見受けしますが。」

「結構!彼は怒っているぞ。」シコが思った。「二つの大罪だ。たった一つでも人間を破滅させるには十分だと言われているのに。私は優勢な立場にいるぞ。」

それから声に出して、

「そして、もしジャックがもっと落ち着いていたならば、」彼は続けた。「私は彼が互角の勝負をしたと確信している。」

「私はそうは思いませんよ。」ボルロメが言った。

「ああ!私は確信しています、私はね。」

「ムッシュー・ブリケ、フェンシングを知っている者が、」ボルロメが厳しい口調で言った。「ジャックの力を自分自身で試さなければなりません。その時よりよい者であることに気付くのです。」

「おお!私は、私は年老いている。」シコが言った。

「そうです、しかし精通されている。」ボルロメが言った。

「ああ!お前は嘲笑しているな。」シコが思った。「待て、待て。しかし、」彼が続けた。「私の観察から評価を取り除くことが1つある。」

「どんなことです?」

「立派な師匠である兄弟ボルロメは親切心から少しジャックに触らせるがままにしていたと確信していることですよ。」

「ああ!ああ!」眉をひそめながら、言うのはジャックの番だった。

「確実にそうではありません。」ボルロメが自分を抑えながら、しかし実際は激怒しながら、答えた。「私は確かにジャックを愛しています。しかし私はそのような種類の気遣いで彼を堕落させることはしません。」

「それは驚くべきことだな。」シコが自分自身に言うように言った。「私はそれを信じる。私を許してくれ。」

「結局、話しているあなたが、」ボルロメが言った。「それでは試してはどうですか、ムッシュー・ブリケ。」

「おお!私を脅かさないでくれ。」シコが言った。

「ご安心ください、ムッシュー。」ボルロメが言った。「人々はあなたに寛大ですよ。人々はっ教会の掟を知っております。」

「不信心者め!」シコが呟いた。

「さあ、ムッシュー・ブリケ、一突きだけ。」

「試せよ、」ゴランフロが言った。「試せよ。」

「私はあなたを苦しめません、ムッシュー。」彼の師匠の決心を受け入れるのが彼の番になったジャックが言った。そして自分側で強く望んでいたので、少し辛辣な言葉を浴びせた。「私の手はとても柔らかいのです。」

「親愛なる子供よ!」シコが若い修道士に無言の微笑によって終わった表現のしようのない視線を注ぎながら、呟いた。「では、」彼が言った。「全ての人々がそれを望んでいる以上は。」

「ああ!いいぞ!」当事者たちは華々しい勝利の激しい欲望と共に言った。

「ただ、」シコが言った。「私は3突き以上はもはや応じないことを予め予告しておく。」

「あなたのお気に召すように、ムッシュー。」ジャックが言った。

そして座りに戻った腰掛からゆっくり立ち上がりながら、シコは自分の胴衣を引き締め、フェンシング用の手袋を通し、蝿を捕まえる亀の敏捷さでマスクをしっかり留めた。

「もしあちらの人がお前の真っ直ぐな突きに対して受け流しができるようになったら、」ボルロメがジャックにささやいた。「私はもはやお前と試合をしない。お前に予め言っておく。」

ジャックは次の言葉を意味する微笑を伴って、頭で合図をした。

「安心してください、師匠。」

シコはいつもと同様の遅さと同様の慎重さで、彼の大きな腕と長い脚を伸ばしながら、構えた。そしてその正確さの奇蹟によって、巨大なばねと計り知れない広がりを隠すように準備をした

<2013.7.23修正済>

*1:salade

10章の*1参照

*2:Mèdes

BC715~BC550頃、イラン西部中心に広がっていた王国。

*3:armet

こういう兜らしいです。

220pxarmet_castelnaud

*4:l'hercule Farnèse

紀元前4世紀頃の彫刻家リュシポスの像みたいです。これらしいです。

240pxherakles_farnese_man_napoli_in

*5:brette

実はこの単語、辞書にも仏版wikiでも調べられなかった単語です。bretteurで「決闘好きな人」という単語の意味があったので、とりあえず「決闘」としてみました。

*6:Nicolas David

前作『モンソローの奥方』の登場人物。弁護士。

2013年7月21日 (日)

21章:会食者たち

*以下はLONDON & GLASGOW COLLINS' CLEAR-TYPE PRESSの『THE FORTY-FIVE GUARDSMEN』を見つつ、原書のフランス語からの翻訳を行っています。翻訳内容が正しいかどうかは保証しませんsweat01。また意味が取れないと明らかに直訳になっているところもありますsweat01。固有名詞の読み方も間違っている可能性が高いです。あしからずsweat02

ゴランフロは命令を与えるのに時間を掛けなかった。

もしその価値のある小修道院長が彼が強く主張したように、上昇している線上にまさにいたのなら、それはとりわけ食事の詳細と料理の学問の発展についてだった。

モデスト尊師は兄弟ユーゼブを呼び寄せた。そして兄弟ユーゼブは自分の指導者の前ではなく、裁判官の前に出頭した。

彼が要請されたように、その上彼は尊い院長の家の自分の場所で何か異常なことが起こったことを見抜いた。

「兄弟ユーゼブ、」ゴランフロが厳しい声で言った。「ムッシュー・ロベール・ブリケがそなたに言おうとしていることを聞きなさい、私の友よ。そなたはそれについてなおざりにしているように思えますね。私はそなたの最後の濃厚スープの重大な無作法とそなたの耳の軟骨に関する致命的なぞんざいについての話を聞きましたよ。気を付けなさい、兄弟ユーゼブ、気をつけなさい、たった一歩が体全体を悪の道に引っ張るのですよ。」

その修道士は代わる代わる赤くなったり、青ざめ、全く認められなかった言い訳を口ごもりながら言った。

「もう結構です。」ゴランフロが言った。

兄弟ユーゼブは黙った。

「今日の朝食には何があるんです?」尊い小修道院長が尋ねた。

「雄鶏の鶏冠のいり卵です。」

「それから?」

「きのこのひき肉詰めです。」

「それから?」

「マデイラ産の葡萄酒で煮たザリガニです。」

「それらはすべて取るに足らないものではありませんか、取るに足らないもの。土台となるものは、さあ、早く言いなさい。」

「さらにピスタチオの実のハムを。」

「ふん!」シコが言った。

「失礼しました。」ユーゼブがおずおずと遮った。「それはへレスの辛口のワインで煮たものです。私はそれにエクスの油の香料をきかせた液汁の中で柔らかくした牛を刺しました。それは人が脂身でないハムを食べる牛の脂身であり、脂身のない牛を食べるハムの脂身で作られたものです。」

ゴランフロは敢えてシコの方に承認の合図の視線を送った。

「それで十分ではないですか、」彼が言った。「ムッシュー・ブリケ?」

シコは半分満足した合図をした。

「それで、それから、」ゴランフロが尋ねた。「まだ何かあるのですか?」

「すぐにうなぎを調理することができます。」

「うなぎなんてどうだっていい!」シコが言った。

「私は信じております、ムッシュー・ブリケ。」ユーゼブが少しずつ自信を持ち始めながら、答えた。「あなたはひどく後悔することなく私のうなぎを味わうことができると信じております。」

「一体どんな珍しいものなんだい、きみのうなぎは?」

「私はそれらを独特のやり方で育てているのです。」

「おお!おお!」

「そうです、」ゴランフロが付け加えた。「古代ローマ人あるいは古代ギリシア人だったか、私はあまりよく知らないが、とにかくイタリア人がユーゼブがしているようにやつめうなぎを育てていたらしい。彼はスエトニウスという名の古代の作家が料理について書いたものの中でそれを読んだのだ。」

「何と!兄弟ユーゼブ、」シコが叫んだ。「きみは人間をきみのうなぎの食べ物として与えているのか?」

「いいえ、ムッシュー、私は家禽や獲物の腸や肝臓を細かく刻み、そこに少し豚肉を加え、私のうなぎたちに投げ込む一種のソーセージの肉を作るのがその全てになります。そして、うなぎたちは軟水の中で、細かい砂利を敷いて水を取り替えられ、1ケ月で脂肪質になり、そして全く大いに太く、長くなるのです。今日私が院長閣下に提供するのは、例えば9リーヴルの重さ(*1)があるものです。」

「それじゃあ蛇だな。」シコが言った。

「それは6日目の鶏のひなを一口で飲み込みました。」

「きみはそれをどのように調理するんだい?」シコが尋ねた。

「そうです、そなたはそれをどのように調理するのですか?」小修道院長が繰り返した。

「皮を剥ぎ、強火で焼き、アンチョビのバターを塗って、上質なパン粉の中で巻きます。それから10秒間再び焼き網の上に置きます。それから、私は唐辛子とにんにくの薬味のソースに浸して、それをあなた方に提供する名誉に浴します。」

「しかしソースは?」

「そうです、ソース自体は?」

「レモンと辛子をあわせてかき混ぜた、エクスの油のシンプルなソースです。」

「文句なしだ。」シコが言った。

兄弟ユーゼブはほっとした。

「ところで、砂糖菓子が欠けていますね。」正しい判断力で観察していたゴランフロが言った。

「院長閣下のお気に召すことができる何か料理を考え出します。」

「結構です。そなたに任せます。」ゴランフロが言った。「私の信頼に値することを証明しなさい。」

ユーゼブはお辞儀をした。

「それでは私は退出してもよろしいでしょうか?」彼が尋ねた。

小修道院長はシコに相談した。

「彼を退出させるんだ。」シコが言った。

「退出なさい。そして私に兄弟ソムリエをよこしなさい。」

ユーゼブはお辞儀をし、退出した。

兄弟ソムリエは兄弟ユーゼブの後に続いた。そして、同じくらい正確で、同じくらい詳細な命令を受け取った。

10分後、上等な亜麻のテーブルクロスに覆われたテーブルの前で、二人の会食者たちはクッションをいっぱい備えた2つの大きな肘掛け椅子に身を沈め、決闘者たちのように、フォークとナイフを手にして、片方が他方と向き合った。

テーブルは6人に対して十分大きなものであったが、ソムリエが集めた色々な形とラベルの瓶の山でいっぱいになった。

ユーゼブは予定に忠実にいり卵、ざりがに、トリュフのまろやか湯気のように香り付けをしたきのこ、クリームのような新鮮なバター、タイム、マデイラ産の葡萄酒を送った。

シコは飢えた人間として取り掛かった。

小修道院長は逆に自分自身、彼の料理人、彼の会食者を疑わしく思っている人間として取り掛かった。

しかし、数分後、シコが観察している間に貪り食ったのはゴランフロだった。

ラインの葡萄酒で始まり、それから1550年物のブルゴーニュの葡萄酒に及んだ。そして時代のわからない人里離れたところに足を伸ばし、サン-ペルレ(Saint-Perrey)をかすめ、結局告解者の葡萄酒に及んだ。

「きみは何と言ったかね?」敢えて意見を述べることなく、3回味わった後で、ゴランフロが尋ねた。

「口当たりが良いが、薄いな。」シコが言った。「きみの告解者は何と言う名だ?」

「私はそれを知らないのだよ、私は。」

「へえ!きみはその名前を知らないのかい?」

「ああ、そうだ、私たちは使者を通して交渉しているのだ。」

シコは口の中に留めておいた葡萄酒の一口を飲み込む前にゆっくり味わうためのように、しかし実際は熟考するために、そっと目を閉じている間、止まっていた。

「それでは、」5分後に彼が言った。「私は食事をする光栄に浴しているのは向かい合っている軍の将軍ということだな?」

「おお!神よ、そうだ!」

「何と!きみはそれを言いながらため息をつくのか?」

「ああ!それは大いに疲れさせるのだよ、本当に。」

「確かに、しかし尊敬に値するし、立派なことだ。」

「素晴らしく立派なことだ!ただ私にはもはや聖務の静寂さがないだけだ・・・そして一昨日は夕食の一皿を禁止せざるを得なくなったのだ。」

「一皿の禁止・・・一体どうしてだ?」

「私のより良い兵士たちの数人が、私はそれを認めなければならないのだが、大胆にも第三金曜日に与えられるブルゴーニュの葡萄のゼリーの皿では不十分だと思ったからだ。」

「それを調べるんだ!不十分とは!・・・そして彼らはその不足にどんな理由を認めていたんだ?」

「彼らはまだ空腹でいると強く主張し、小鴨、ウミザリガニあるいは薬味の利いた魚のような何かやせた肉が欲しいと要求してきたんだ。きみはこの貪欲さを理解できるか?」

「もちろんだ!もし彼らが訓練をしていたのなら、彼らが、その修道士たちが空腹であることは全く驚くことではないぞ。」

「それではどこに長所があるのだ?」モデスト神父が言った。「よく食べ、そしてよく働く、それは全ての人々がすることができていることだ。何ということだ!主に彼らの窮乏を示さなければならない。」立派な神父は兄弟ユーゼブが話していなかった、出されるためにはあまりにも簡単すぎるが、献立表には示した料理であるガランティン(*2)のすでにかなりの一口の上にハムと牛の4分の1を積み重ねながら、続けた。

「飲め、モデスト、飲め。」シコが言った。「きみは喉を詰まらせてしまうよ、私の親愛なる友よ。きみは真っ赤になっている。」

「憤慨しているんだ。」小修道院長は半パイント(*3)含んでいた彼のグラスを空にしながら、言い返した。

シコは彼をなすがままにしておいた。それからゴランフロがテーブルの上に再び彼のグラスを置いた時に、

「さあ、」シコが言った。「きみの話を最後まで話してくれ。それは私に大いに関心を引いている。名誉にかけて誓うが、きみは彼らが十分に食べていないことに気付いたから、それゆえ彼らの料理を取り下げたんだな。」

「全くその通りだ。」

「それは気が利いている。」

「同様に罰が厳しい効果をもたらしていた。私は人々が反抗していると思った。目は輝き、牙はかちかちいっていた。」

「彼らは空腹だったんだ。」シコが言った。「何てことだ!それは全く自然なことだ。」

「彼らが空腹であったということなのか?」

「疑いなく。」

「きみはそう言っているのか?そう考えているのか?」

「私は確信している。」

「ああ!私はその夜奇妙な、そして科学的な分析を忠告しようとしていた出来事に気付いたぞ。私それゆえ兄弟ボルロメを呼び、彼にその料理の剥奪に関して、私が反逆と思って、付け加えた葡萄酒の剥奪に関して、彼に私の指示を与えたのだ。」

「結局?」シコが尋ねた。

「結局、その仕事を仕上げるために、私は反乱のヒドラを打ちのめしたかったので、新しい訓練を命令したのだ。詩篇がそう言っている。きみも知っている。待っていろよ。Cabis poriabis diagonem.(*4) ああ!きみもそれを知っているだけだ、ちくしょう!」

「Proculcabis draconem.(*5)」シコが小修道院長に飲み物を注ぎながら、言った。

「Draconem、それだ、いいぞ!竜に関しては、それゆえそのうなぎを食べさせろ。それは口を運ぶ。素晴らしいぞ!」

「ありがとう、私はもはや息をすることができないよ。しかし、話せ、話せ。」

「何をだい?」

「きみの奇妙な出来事についてだ。」

「どんな?私はもう覚えていないよ。」

「きみが学者たちに忠告したいと思っていることだ。」

「ああ!そうだ、わかった、大いに。」

「聞くよ。」

「私はそれゆえ夜の訓練を命じたのだ。私はくたびれて、蒼くやつれた、汗まみれの私のいたずら者たちを見ることを予期して、『私のパンを食べる者』の聖句に基づき十分立派な説教を準備していたのだ。」

「乾いたパンだ。」シコが言った。

「その通り、乾いたパンだ。」ゴランフロが巨人の笑いでがっしりした顎を膨らませながら、叫んだ。「私はその言葉に賭けていたのだ。そして前もって全く1時間だけ笑った。なのに私は中庭の真ん中で、生き生きとした、神経質な、バッタのように飛び跳ねている元気で活動的な男たちの集団がいるのに気づいたのだ。そしてこれが私が学者たちに相談したいと思った幻覚だ。」

「幻覚を調べよう。」

「1リューから葡萄酒の匂いを感じたんだ。」

「葡萄酒だって!それでは兄弟ボルロメがきみを裏切っていたのか?」

「おお!私はボルロメを信頼している。」ゴランフロが叫んだ。「盲従の化身だよ。もし私が兄弟ボルロメに小さな火で火傷するように命じたら、彼はすぐに焼き網を探しに行き、薪束を暖めるだろう。」

「それは悪い人相見ってことだな。」シコが鼻を掻きながら、言った。「彼は私にその結果のすべてを負わせないな、私には。」

「しかし、私にはありうる。お前が知っての通り、私がお前を知っているように、私は私のボルロメを知っているのだから、私の親愛なるシコ。」優しくなったモデスト尊師は酔っ払いながら、言った。

「それで、お前は彼らが葡萄酒の匂いを発していることを言ったのか?」

「ボルロメに?」

「いいや、お前の修道士たちにだ。」

「酒樽のように、彼らがざりがにのように赤くなっていることを別にして、私はボルロメを観察したのだ。」

「いいぞ!」

「ああ!それで私は眠れないのだ、私は。」

「それで、彼は何と答えたのだ?」

「待て、それはとても微妙なのだ。」

「私もそう思うよ。」

「彼はあまりにも激しい欲望は満足の欲望によく似た効果を生み出すと答えたのだ。」

「おお!おお!」シコが言った。「確かに、お前が言う通り、それは大いに微妙だな。何てことだ!お前のボルロメは随分有能な男じゃないか。私はもし彼が鼻と薄い唇を持っていてももう驚かないよ。それで、そのことはお前を納得させたのか?」

「全くね。そしてお前自身も納得するだろう。しかし、私に少し近づいてくれ。というのは、私はもはやめまいすることなく動くことができないのだ。」

シコは近づいた。

ゴランフロは彼の大きな手で音響の円錐形を作り、シコの耳に押し当てた。

「えっ?」シコが尋ねた。

「だから待ってくれ、私は自分の考えを要約しているんだ。きみは私たちが若かった時代を覚えているか、シコ?」

「覚えているよ。」

「血を・・・慎みのない欲望を・・・燃やした時代を・・・?」

「院長!院長!」貞節なシコが言った。

「言っているのはボルロメだ。そして私は彼は正しいと力説する。強い欲望は時々現実の錯覚を生み出したことはないのではないか?」

シコは大変激しく笑い始めたので、テーブルは全ての瓶と共に、船の床のように揺れた。

「結構、結構。」彼が言った。「私は兄弟ボルロメの学校に行き始めるよ。そして彼が私に彼の理論を確信させる時に、私はきみに許しを乞うだろう、私の尊師よ。」

「それはきみに与えられるだろう、シコ、きみがきみの友人に願うものの全てのように。ところで、ねえ、その許しとは何なんだい?」

「きみが私に8日の間だけ小修道院の会計係の職を引き受けさせるということさ。」

「それでその8日間できみは何をするんだ?」

「私は兄弟ボルロメを彼の理論で食べさせるのだよ。私は彼に次のように言いながら、空の皿とグラスを出すんだ。『きみの飢えと渇きの力の全てでマッシュルームの七面鳥とシャンベルタン(chambertin)(*6)の瓶を望むんだ。しかし、そのシャンベルタンで酔うことに注意するんだな、その七面鳥で消化不良を起こすことに注意するんだな、私の兄弟哲学者。』ってね。」

「それでは、」ゴランフロが言った。「お前は強い欲望を信じていないのだな、不信心者め?」

「結構!結構!私は私が信じていることを信じている。しかし、その理論に基づいて壊そう。」

「それでもよい。」ゴランフロが言った。「壊して、少し現実について話そう。」

そしてゴランフロは自分でグラス一杯に注いだ。

「お前がさっき話したあの良き時代に乾杯。」彼が言った。「『豊穣の角』での夕食に乾杯!」

「いいぞ!私はお前はそのことを全て忘れていたと思っていたよ、尊師。」

「俗人め!そのことの全ては私の地位の威厳の下に眠っているのだ。しかし、ちくしょう!私はいつも変わらないのだ。」

そしてゴランフロはシコの「シッ、シッ」に反しながらもお気に入りの歌を歌い始めた。

♪ろばの子が放された時、葡萄酒が栓を抜かれた時、

ろばの子は耳を立て、葡萄酒は瓶から出る、

しかし葡萄棚の真ん中の修道ほどとても吹きさらしのものはない

しかし自由な修道士はどとても荷鞍を外されたものはない♪

「しかし、黙れ!全く、下手だ!」シコが言った。「もし兄弟ボルロメが入ってきたら、きみが8日間飲まず食わずだったと信じるぞ。」

「もし兄弟ボルロメが入ってきたら、彼は私たちと一緒に歌うよ。」

「私は信じないね。」

「そして私は、私はお前に命じる・・・」

「お前が黙っていることと私の質問に答えることを。」

「それでは話せ。」

「お前は私に時間を与えないんだな、酔っ払いめ!」

「おお!酔っ払い、私が!」

「さあ、武器の訓練という結果からお前の修道院は本当の兵舎に変わったんだ。」

「そうだ、私の友よ、その言葉通り、全くの兵舎、本当の兵舎だ。先週の木曜日、それは木曜日かな?そうだ、木曜日だ。待ってくれ、私はそれが木曜日かどうかもはやわからないのだ。」

「木曜日あるいは金曜日、日付は構わない。」

「その全く通りだ、それだけのことではないのか?ああ!木曜日あるいは金曜日に、廊下で、私は二人の修練士たちが、激しく戦うために自分の側に準備した二人の介添え人と共にサーベルで互いに戦っているのを見つけたのだ。」

「それで、お前は何をしたのだ?」

「私は逃げ去った修練士たちを打つための鞭を持って来させたのだが、ボルロメが・・・」

「ああ!ああ!ボルロメ、またボルロメだ!」

「いつもだ。」

「しかしボルロメが?」

「ボルロメが彼らを捕まえた。そして何と彼らを懲らしめたのだ。それで彼らはまだベッドにいる、困った奴らだ!」

「私は兄弟ボルロメの両腕の力強さを評価するために彼らの肩を見てみたいな。」シコが言った。

「他の者の肩を見るために羊たちの肩を邪魔してはならない、決して!とにかくこの杏のパテを食べるんだ。」

「いいや、ちくしょう!私は喉を詰まらせる。」

「それでは飲め。」

「もういい。私は歩かなければならない、私は。」

「ああ!私が、それではお前は私が全く歩く必要がないと思っているのか?しかし私は飲むぞ。」

「おお!きみは違う。そしてそれから命令を叫ぶためにきみには肺が必要だ。」

「それでは、1杯、ユーゼブだけが秘訣を持っているこの消化を助けるリキュール酒をただ1杯。」

「よろしい。」

「それはとても有効なので、貪り食うような食事をした時、食後2時間で必ず空腹であることに気付くのだ。」

「その哀れな人たちに対してどんな処方なんだ!もし私が国王なら、ユーゼブの頭を刎ねさせるということをお前は知ることだな。彼のリキュール酒は王国を飢えさせることができるのだ。おお!おお!あれは何なのだ?」

「始まった訓練だ。」ゴランフロが言った。

確かに、中庭からやって来た声と古鉄の大騒音が聞こえてきたばかりだった。

「指導者無しにか?」シコが言った。「おお!おお!とても行儀が悪い兵士たちがいるように私には見えるぞ。」

「私無しに?決して!」ゴランフロが言った。「更にそれはありえないことをお前は理解しているのか?命令するのは私なのだから、教練教官は私なのだから。そして、証拠を持っている。私の命令を受け取りにやって来ている兄弟ボルロメに聞いているのだから。」

確かに、まさにその瞬間にボルロメがシコに斜めの、そしてパルティアの危険な矢のような素早い視線を放ちながら、入って来た。

「おお!おお!」シコは思った。「お前が私にそのような視線を放つのは間違っているぞ。それがお前をばらしているのだ。」

「院長閣下、」ボルロメが言った。「人々はあなたが武器と胴鎧を点検し始めるのをもはや待っていられません。」

「胴鎧!おお!おお!」シコは全く低く独り言を言った。「ちょっと待て、私が行くぞ、私が行くぞ!」

そして彼は大急ぎで立ち上がった。

「きみは私の演習に参加するんだな。」脚に根付いている大理石の塊を作っているかのように、自分の番になって立ち上がりながら、ゴランフロが言った。「きみの両腕を、私の友よ。きみは素晴らしい訓練を見に行くのだ。」

「事実は院長閣下が鋭い戦術家でいらっしゃるということです。」ボルロメがシコの平然とした顔つきを探りながら、言った。

「モデスト尊師は全てのことにおいて優れている人間です。」シコが頭を下げながら、答えた。

それから全く低い声で、自分自身に、

「おお!おお!」彼は呟いた。「手堅く勝負しよう、私の鷲のひなよ。あるいはお前の羽毛を引き抜いたミラノ人がここにいるぞ。」

<2013.7.20修正済>

*1:livre

1リーヴル=500gなので、9リーブルは4.5kg

*2:galantine

仔牛・鶏などの骨抜き肉を詰め物にして煮た後を煮こごりにして供する料理。

*3:demi-pinte

pinteは英米の単位。英は1パイント=0.568L、米は1パイント=0.473L

*4:Cabis poriabis diagonem.

ゴランフロはラテン語をよく知らないので、この文章は間違っていて、意味をなさないようです。

*5:Proculcabis draconem.

ゴランフロはこれを言いたかったようです。「竜を踏みにじる」という意味のようです。(google翻訳より)

*6:chambertin

ブルゴーニュの有名なワイン

2013年7月18日 (木)

Best of YELLOW MAGIC ORCHESTRA ~ from WORLD HAPPINESS byWOWOW

昨日から何だかものすごくこのブログの記事を検索している人がいて、ものすごく気持ち悪いんですけど・・・sweat01一体、何でそんなに果てしなく記事をチェックしているのか不明・・・sweat02普通は何かの検索でヒットするケースばっかりなんだけど(特に舞妓さん関係。)、目的がよく分からないだけに不気味です・・・shock

さて、7/15にWOWOWで放映されたYMO結成35周年記念番組のDVDがいつも大変お世話になっているT様から送られてきて、早速見ましたhappy02!T様、本当にいつもありがとうございますhappy02!!

実は外付けのBDハードディスクを3月に購入して以来、使っていなくって、ようやくセットアップして、使用しました。部屋にTVがないので、PCで観るしかないんですよ。夜はDVDレコーダーが置いてあり部屋が使えないので。

この番組は毎年放映されているWORLD HAPPINESSからの未放映曲や初のワールドツアーの際のお宝映像を流すと言うことでしたが、確かに1979年10月のパリ公演の映像はお宝映像でしたが、その他は何となくすべて見たことあるようなものばかりだった気がしました。

内容は以下の通り。途中途中で幸宏氏のインタビューが入っていました。

Fire Cracker

Solid State Survivor

Cosmic Surfin'

Absolute Sgo Dance

Day Tripper

Seoul Music

Taiso

Gradated Gray

****************

初のワールドツアーのパリ公演の映像(1979年10月20日:パリ・エンパイア・シアターにて)

Rydeen

La femme Chinoise

****************

Tokyo Town Pages

The City of Light

Tibetan Dance

Thank You For Talkin' To Me Africa

Lotus Love

Tong Poo

Nice Age

Hallo, Goodbye

Technopolis

Fire Bird

全20曲、2時間弱の番組でしたlovely

みんな「かっこいい~happy02!」「最高~happy02」って声援を送っていましたが、本当にかっこいいおじ様達ですよ、このお三方は!!いつまでもファン心をくすぐる素敵なおじさま方でいて欲しいです。

2013年7月15日 (月)

20章:二人の友人たち

*以下はLONDON & GLASGOW COLLINS' CLEAR-TYPE PRESSの『THE FORTY-FIVE GUARDSMEN』を見つつ、原書のフランス語からの翻訳を行っています。翻訳内容が正しいかどうかは保証しませんsweat01。また意味が取れないと明らかに直訳になっているところもありますsweat01。固有名詞の読み方も間違っている可能性が高いです。あしからずsweat02

モデスト尊師は自分がとった満足げに首をかしげた姿勢を止めなかった。

シコは彼の元に行くためにその部屋を通り抜けた。

小修道院長だけが新しくやって来た人に気付いたことを示すために静かに頭を傾けることを大いに望んだ。

シコは一瞬も小修道院長の無関心に驚いていないように見えた。彼は歩き続けた。それから、丁重に測った一定の距離のところで、彼は小修道院長に挨拶をした。

「おはよう、院長殿。」彼が言った。

「ああ!きみが来たのが。」ゴランフロが言った。「きみはそこによみがえったように見えるな?」

「きみは私が死んだと思っていたということかい、院長殿?」

「もちろんだ!人々はもはやきみに会っていなかったのだから。」

「私は忙しかったんだよ。」

「ああ!」

シコは古いブルゴーニュワインの2~3本によって温められなければ、ゴランフロは話をするのを惜しむことを知っていた。ところで、全くありそうなことに従って、日中の少し早い時間から見て、ゴランフロはまだ何も食べていないようだった。彼は良い肘掛け椅子を掴み、暖炉の隅に、足を薪の置台に伸ばし、腰を柔らかい椅子の背で支えながら、黙って身を落ち着けた。

「きみは私と朝食を食べるということかね、ムッシュー・ブリケ?」モデスト尊師が尋ねた。

「多分、院長殿。」

「もし私が望む全ての時間をきみに与えることが不可能になるのなら、ムッシュー・ブリケ、私は望んではならなかった。」

「ああ!一体全体誰がきみの時間を望むんだい、院長殿?何てことだ!私はきみに朝食を摂ることさえも望んでいないよ。そして、それを私に提案したのがきみだとしても。」

「確かに、ムッシュー・ブリケ。」シコの十分断固たる語調を証明した不安と共にモデスト尊師が言った。「そうだ、疑いなく、私がきみに提案した、しかし・・・」

「しかし、きみは私が受け入れないと思っていた?」

「おお!違うぞ。それは私の政治的な習慣だというのか、ねえ、ムッシュー・ブリケ?」

「人はきみのような優位な人間である時、手に入れたいと思う全ての習慣を手に入れるさ、ムッシュー院長。」シコが彼のものだけであるその微笑と共に答えた。

モデスト尊師は目を細めながら、シコを見た。

彼にはシコが冷やかしているのか、真面目に話しているのか見抜くことはできなかった。

シコは立ち上がった。

「なぜきみは立ち上がるんだ、ムッシュー・ブリケ?」

「私は出掛けるからだよ。」

「ではなぜきみは私と一緒に朝食を摂ると言ったのに出掛けるんだ?」

「先ず、私はきみと朝食を摂るなんて言っていないよ。」

「失礼、私がきみに提案したのだ。」

「そして私は多分と答えたのだ。多分ははいを意味しない。」

「きみは怒っているのか?」

シコは笑い始めた。

「私が、私が怒っているって、」彼が言った。「私が何を怒るんだ?きみが軽率で、無知で、粗雑なことか?おお!親愛なる院長殿、あまりにもずっと前から私がきみの小さな欠点について腹を立てていることについてきみは知っていると思うが。」

彼の客のその無邪気な攻撃によって震え上がらせられたゴランフロは口を開き、腕を落としたままだった。

「さようなら、ムッシュー院長。」シコが続けた。

「おお!行ってはダメだ。」

「私の旅行は遅らせることができないのだよ。」

「きみの旅行?」

「私には任務があるんでね。」

「誰からのだい?」

「国王さ。」

ゴランフロは深淵から深淵までさまよった。

「任務、」彼が言った。「国王の任務!それではきみは彼と再会したのか?」

「疑いなく。」

「それで彼はどうやってきみを受け入れたのだ?」

「熱狂的に。彼は記憶がいい、彼は、全く彼は国王だからな。」

「国王の任務、」ゴランフロが口ごもった。「そして私が軽率で、私が無知で、私が粗雑・・・」

彼の心は注射の針によって空気を失わされたボールのようにそれにつれてしぼんでいった。

「さようなら。」シコが繰り返した。

ゴランフロは彼の肘掛け椅子から立ち上がった。そして、彼の大きな手で、容易に攻撃されるがままになっていたことを彼に認めさせた去っていく人を止めた。

「さあ、説明しよう。」小修道院長が言った。

「何についてだい?」シコが尋ねた。

「きみの今日の過敏さについてだよ。」

「私の?私は今日もいつもの通りだよ。」

「いいや。」

「私が一緒にいる人々の単なる鏡だ。」

「いいや。」

「きみが笑えば、私も笑う。きみがすねれば、私はしかめっ面になる。」

「いや、いや、いや!」

「そうだとも、そうだとも、そうだとも!」

「ああ!じゃあ、私は認めよう、私が気を奪われていたことを。」

「本当か!」

「きみは最もつらい仕事に襲われている男に対して寛大であることをちっとも望まないのかい?私の頭は私のことに集中している、ああ、神よ!この小修道院は地方の政府のようではないかい?従って、私が200人を指揮していることや、私が同時に倹約家、建築家、経理係であることを考えてくれ。そのことの全ては私の教会に関する職務を数えることなしにだ。」

「おお!確かに神の名に値しない下僕にとってはあんまりすぎだ。」

「おお!それは皮肉だな。」ゴランフロが言った。「ムッシュー・ブリケ、きみはキリスト教徒の隣人愛を失ってしまったのかい?」

「それじゃあ、私が持っているのは?」

「私は同様に、君の行いには妬みが含まれていると思う。そこに気を付けるんだな。妬みは大罪の1つだ。」

「私の行いに妬みね。それで、私は何を妬むことができるんだ、私が?きみにそれを教えて欲しいね。」

「ふ~む!きみは言ったぞ。『小修道院長モデスト・ゴランフロ尊師は徐々に上り、彼は上昇する線の上にいる。』と。」

「一方私は、下降している線の上にいるとじゃないか?」シコは皮肉っぽく答えた。

「それはきみの間違った地位の罪だ、ムッシュー・ブリケ。」

「ムッシュー院長、きみは福音の聖句を覚えているかい?」

「どんな聖句だ?」

「上る者は下され、下がる者は上るだろう。」

「ふん!」ゴランフロが言った。

「さあ、神聖な聖句を疑う者がいるぞ、異端者だ!」シコが両手を組み合わせながら、叫んだ。

「異端者!」ゴランフロが繰り返した。「異端者なのはユグノーたちだ。」

「それでは離教者だ!」

「さあ、きみは何が言いたいんだ、ムッシュー・ブリケ?本当に、きみは私を惑わしている。」

「私が旅行のために出発すること、そしてきみにお別れをしにやって来たということ以外は何も。それゆえ、さようなら、モデスト尊師閣下!」

「きみはこのようにして私と別れないのでは?」

「もちろんだとも、ちくしょう!」

「きみが?」

「そう、私が。」

「友人の?」

「栄光の中で人はもはや友人を持たないよ。」

「きみは、シコ?」

「私はもはやシコではない。きみはさっきそれについて私を非難した。」

「私が!いつそんなことを?」

「きみが私の間違った地位について話した時だよ。」

「非難した!ああ!きみは今日何という言葉を持っているんだ!」

そして小修道院長は三重顎が雄牛のような首に対して唯一反対につぶれた彼の大きな頭をうなだれた。

シコは横目で彼を観察した。彼はゴランフロが少しばかり青ざめているのを見た。

「さようなら。そして、私がきみに言った事実に対しては恨みっこなしだ。」

そして、彼は出て行こうとして、動いた。

「私にきみが望んでいることの全てを言ってくれ、ムッシュー・シコ。」モデスト尊師が言った。「しかし、私に対してそのような目つきはもう持たないでくれ!」

「ああ!ああ!少し遅い。」

「決して遅すぎていない!ああ!留まってくれ、人は食事なしに出発することはしない。ちくしょう!それは健康に良くない。きみ自身が私に20回もそれを言ったんだぞ!ああ!朝食を食べよう。」

シコは彼の優位の全てを唯一の一撃で取り戻すことを決めていた。

「確かに、違う!」彼が言った。「人々はここであまりにもひどい食事をしている。」

ゴランフロは勇敢にその他の打撃を我慢していた。彼は後者のものに押しつぶされていた。

「人々が私の家でひどい食事をしているって?」彼が無我夢中で口ごもった。

「それは少なくとも私の意見だ。」シコが言った。

「きみはきみの最後の夕食に対して不平を言わなければならなかったのか?」

「私はまだ口蓋に耐えがたい味を持っている。おお嫌だ!」

「きみは『おお嫌だ』と言ったのか!」ゴランフロが天に両手を上げながら、叫んだ。

「そうだ。」シコが断固として言った。「私は『おお嫌だ』と言った!」

「しかし、どんな理由でだ?話してくれ。」

「豚の骨つきのあばら肉はひどく焦げていた。」

「おお!」

「ひき肉を詰めた耳は歯でかりかり噛めなかった。」

「おお!」

「米を添えた去勢された雄鶏は水の匂いしか感じなかった。」

「何と!」

「濃厚スープは脂肪が取り除かれていなかった。」

「大変だ!」

「人々はまだ私の胃の中にクーリ(ピューレ)の上に浮かんでいる油を見ていたよ。」

「シコ!シコ!」モデスト尊師が、カエサルが息を引き取る際に彼の暗殺者に言った「ブルータス!ブルータス・・・!」という同じ口調で哀訴した。

「それから、きみは私に与える時間を持っていない。」

「私が?」

「きみは私に仕事を持っていると言った。きみは私にそう言った、はいかいいえか?きみが嘘つきになるようであればもうおしまいだ。」

「おお!その仕事は延期することができる。女性の請願者と再会することだ、それだけのことさ。」

「じゃあそれを迎えろよ。」

「いや!いや!親愛なるムッシュー・シコ!とはいえ、彼女はシチリアの葡萄酒を私に100瓶送ってくれたのだが。」

「シチリアの葡萄酒を100瓶だって?」

「私は彼女を迎えないつもりだ。とはいえそれは多分あまりにも偉大過ぎる貴婦人だが。私は彼女を迎えない。私はきみしか迎えたくないんだよ、私の親愛なるムッシュー・シコ。彼女は私の告解者になることを望んでいる、シチリアの葡萄酒の瓶をどっさり送ってくれるその偉大なる貴婦人は。ああ、もしきみが強く望むなら、私は彼女に精神の助言を与えることを拒否するだろう。私は彼女に別な忠告者を持つように言うだろう。」

「それで、きみはその全てをするつもりなのか?・・・」

「きみと朝食を摂るために、親愛なるムッシュー・シコ!きみに対しての私の誤りを償うために。」

「きみの誤りはきみの獰猛な思い上がりから生じているのだ、モデスト尊師。」

「私は謙虚になるよ、私の友よ。」

「きみの無礼な怠惰からだ。」

「シコ!シコ!明日から、私は一日中修道士たちに対して訓練させながら、苦行するのだ。」

「きみの修道士たちに、訓練!」シコが目を見開きながら、言った。「それで、どんな訓練なんだ、フォークの訓練は?」

「いいや、武器の訓練だ。」

「武器の訓練だって?」

「そうだ、しかしながら、それは指揮することで疲れさせることなんだ。」

「きみがジャコバンたちの訓練を指揮するのか?」

「私が修道士たちにそれを指揮しに行くのだ。」

「明日から?」

「もしきみが強く望むなら、今日からだ。」

「それで、一体修道士たちに訓練させるなんてその考えは誰が持ったんだ?」

「私だ、見たところ。」ゴランフロが言った。

「きみが?ありえない!」

「もちろんだ、私が兄弟ボルロメにその命令を与えたのだ。」

「その上、兄弟ボルロメというのは誰だ?」

「ああ!本当だ、きみは彼を知らないのだ。」

「彼は何者だ?」

「会計係だ。」

「お前は私の知らない会計係をどうやって持っているんだ、やくざ者?」

「彼はきみの最後の訪問以後ここにいるのだ。」

「それで、どこからその会計係はお前のところにやってきたんだ?」

「ギーズ枢機卿殿が私に彼を紹介してくださったのだ。」

「本人がか?」

「手紙でだ、親愛なるムッシュー・シコ、手紙でだ。」

「それは私が下で会ったミラノの人物か?」

「まさにそれだ。」

「私を取り次いだ奴か?」

「そうだ。」

「おお!おお!」シコが無意識に言った。「それで、そいつはどんな性質なんだ、ギーズ枢機卿殿によってとても熱心に送られてきたその会計係は?」

「彼はピタゴラスのように計算する。」

「きみがその武器の訓練を決めたのは彼とか?」

「そうだ、私の友よ。」

「きみに修道士たちの武器の提案をしたのは彼と言うことではないのか?」

「いいや、親愛なるムッシュー・シコ。その考えは私のものだ、全く私のものだ。」

「では、どんな目的でだ?」

「彼らに武装させる目的でだ。」

「思い上がるな、強い罪を犯しているぞ。高慢は大罪の1つだ。その考えを思いついたのはきみじゃないな。」

「私か、あるいは彼だ。私はその考えを思いついたのが彼なのか私なのかもはや全くわからないのだ。いいや、いいや、やっぱりそれは私だ。私はその際にあまりにも適切で、あまりにも輝かしいラテン語の言葉を発したようにさえ思えるのだ。」

シコは小修道院長に近付いた。

「ラテン語の言葉、きみが、私の親愛なる院長!」シコが言った。「それで、きみは覚えているのか、そのラテン語の言葉を?」

「Militat spiritu...」

「Militat spiritu, militat gladio か?」

「それだ、それだ!」モデスト尊師は熱狂的に叫んだ。

「さあ、さあ、」シコが言った。「きみがそれをしないことを進んで実行することはありえないな、モデスト尊師。私を許してくれ。」

「おお!」ゴランフロが同情して言った。

「きみはいつまでも私の友だ、私の本当の友だ。」

ゴランフロは涙を拭った。

「しかし、朝食を摂ろう。そして私は朝食に対して寛大になる。」

「なあ、」ゴランフロが熱狂的に言った。「私は兄弟料理人にもし大切な人が王家の人でなくとも、彼を牢獄に突っ込むだろうと言わせるつもりだ。」

「しろ、しろ、」シコが言った。「きみは主人だ、私の親愛なる院長。」

「私は私の知識を使って、きみを助けよう、私の友よ。」

「私はきみを抱擁するよ、シコ!」

「私を窒息させないでくれ、そして話をしよう。」

<2013.7.15修正済>

2013年7月14日 (日)

19章:ジャコバンの小修道院

*以下はLONDON & GLASGOW COLLINS' CLEAR-TYPE PRESSの『THE FORTY-FIVE GUARDSMEN』を見つつ、原書のフランス語からの翻訳を行っています。翻訳内容が正しいかどうかは保証しませんsweat01。また意味が取れないと明らかに直訳になっているところもありますsweat01。固有名詞の読み方も間違っている可能性が高いです。あしからずsweat02

国王が誠実な奉仕と何よりも輝かしい能弁に報いるためにゴランフロに与えた小修道院はサン-タントワーヌ門のもう一方からマスケット銃2丁分、少し近くに位置していた。

その当時、サン-タントワーヌ門の地区は、その時代はまだ『ヴァンセンヌ(Vincennes)の森』と呼ばれていたヴァンセンヌの城に国王がよく訪問していたので、大いに気高く頻繁に通われていた地区だった。

ヴァンセンヌの塔への道あちらこちらに、素敵な庭と素晴らしい中庭を持った大貴族の小さな家がいくつも城の専有物のように建っていた。そしてよい貴族は自分にそこを会合の場所として与え、それで、その当時国家の問題に専心している最も少ない中産階級を持っている癖にもかかわらず、我々はあえて政治は念入りに除外されていたと言おう。

異なる点は別として、その道路が当時今日におけるシャン-ゼリゼが獲得している重要性を持っていることがその中庭の人の往来から生じた。

それはヴァンセンヌの道の右側に堂々と建っている小修道院にとって素晴らしい位置に変えたということだった。

その小修道院は、木々が植えられた巨大な中庭、建物の後ろに位置した菜園、村に広がったその小修道院に与えていたたくさんの付属家屋を含む四辺形の建物で作られていた。

200人のジャコバン派の修道士たちが中庭の内奥に、道路と平行して位置していた共同寝室に住んでいた。

前方の上の4つの大きな窓はその4つの窓の長さに行き渡る鉄のバルコニーを持ち、小修道院の住居に空気、日光、そして命を与えていた。

包囲されるかもしれないと推測する街に似て、小修道院はそれらの全ての財産はシャロンヌ(Charonne)、モントルイユ(Montreuil)、そしてサン-マンデ(Saint-Mandé)に従属している領土と思っていた。

牧場はいつも完全な50頭の牛と99頭の羊の群れを太らせていた。慣例にせよ、成文法にせよ、宗教的な規律は何も100ごとに所有することができなかった。

ある独特の大建築物は、モデスト尊師自らによって選ばれた豚肉屋によって愛情ととりわけ自尊心をかけて飼育されていた、独特の種類の同様に99匹の豚を保護していた。

その尊敬に値する選択から、豚肉屋はおいしいソーセージ、豚ひき肉詰の耳(*1)、そしてブーダン(*2)をかつてホテル『豊穣の角』(*3)に供給していたえぞ葱に借りがあった。

モデスト尊師はかつてメートル・ボノメ(Bonhommet)の家で食べたおいしい食事に感謝して、同様にゴランフロ修道士の借金を返済した。

職務と地下倉庫については話すに及ばない。

小修道院の樹檣(じゅしょう)(*4)は東と南に向けられ、比類のない桃、杏、葡萄を生み出した。その上、その果物の砂糖漬けと甘いパテはパリ市役所が最後の儀式の宴会が催された時に二人の王妃たちに提供した有名なコンフィチュールの岩を作った本人である某ユーゼブ修道士によって作られていた。

地下倉庫に関しては、ゴランフロはそれらの全てがブルゴーニュであることを自分自身に示しながら、そこを上った。と言うのは、彼は全ての真の酒飲みにあっては概してブルゴーニュの葡萄酒は本当に葡萄酒の唯一の物であると強く主張するように、その生来の偏愛を持っていた。

それはこの小修道院の真っ只中にある怠け者と美食家の本当の楽園である。その2階の豪華な住居には街道に面してバルコニーがあり、我々は二重顎と、睡眠と満足感の不変の習慣が最も下品な人相を与えているその種の尊敬に足る重々しさで飾られたゴランフロに再会にし行くだろう。

彼の雪のように白い僧服には彼の大きな肩を暖める黒い小ケープが付いていて、ゴランフロはもはや彼の平修道士の灰色の僧服における態度と同じだけの自由を持っていないが、彼は威厳はある。

彼の子羊のような脂肪の多い手は片手で全く覆う四折判の本の上でもたれかかっている。彼の太い両足は簡易ストーブ(*5)を押しつぶし、彼の両腕はもはや彼の腹に帯をつけるのに十分な長さではない。

朝の9時半の鐘が鳴ったばかりである。

小修道院長は、院長には他の修道士たちよりも1時間多い睡眠を与えられるという規則を利用して、最後に起床した。しかし、彼は羽根布団のように柔らかい耳付きの大きな肘掛け椅子の中で彼の夜を静かに続けている。

立派な神父がまどろんでいる部屋の家具類は宗教的というより世俗的である。高価な絨毯で覆われた脚付きの回転テーブル、その時代にのみ発見される、愛と献身が入り混じった奇妙で、上品な宗教的絵画、教会の高価な花瓶あるいは食器台の上のテーブル、窓にはその老朽化にもかかわらず、最も高価で新しいヴァネツィア製の錦の大きなカーテンが光り輝いていた。以上がモデスト・ゴランフロ尊師が所有者となり、そしてそれは神の、国王の、そしてとりわけシコの恩恵によるものであった財産の詳細である。

それゆえ、小修道院長は日が毎日彼を訪れにやってきて、彼の銀色の所有物を緋色がかった色調に、眠っている人の顔を真珠の光沢にそっと変えている間、肘掛け椅子の中で眠っていた。

その部屋の扉がそっと開いた。そして二人の修道士たちが小修道院長を起こさずに入ってきた。

最初の人は30~35歳くらいの、やせて、青白く、彼のジャコバンの僧服の中で神経質に弓型に反った男だった。彼は頭を高くもたげ、視線は鷹の目の閃きのように、まさに彼が話す前に命令していた。しかしながら、その視線は彼の目を縁どっていた錆色の大きな円を下げながら、くっきりと浮かび上がらせていた白く長い瞼の動きで和らいでいた。しかし、逆にその濃い眉と淡黄褐色の枠がついた眼窩の間の黒い瞳が輝いた時、人々は二つの銅の雲のうねりから発する輝きと言っていた。

この修道士は兄弟ボルロメ(Borromée)という名前だった。彼は3週間前から修道院の会計係をしていた。

もう一方は17~18歳くらいの、黒く、生き生きとした目をして、大胆な風貌で、突き出た顎を持ち、身長は低いがすらりとして、大きな袖をまくり上げながら、一種の思い上がりと共に盛んに身動きをするのが早い神経質な両腕を隠さないでいる若者だった。

「院長はまだ眠っていますよ、兄弟ボルロメ。」二人の修道士のうちより若い方がもう一方に言った。「起こしましょうか?」

「私たちはそんなことをしてはなりませんよ、兄弟ジャック(Jacques)。」会計係が答えた。

「こんなに長い時間眠っている院長を持つとは残念です。」若い修道士が言った。「というのは、今朝武器を試すことになっていたのですから。あなたはその数の中にどんなに素晴らしい胴鎧とどんなに素晴らしい火縄銃があるかお気づきですか?」

「黙りなさい、私の兄弟よ!聞きなさい。」

「何という不幸だ!」分厚い絨毯によって音がかき消された一蹴りを入れながら、小さな修道士が答えた。「何という不幸だ!今日はとても天気が良く、中庭はとても乾いているのに!何と十分な訓練ができたのに、兄弟会計係!」

「待たなければならないのだよ、私の子供よ。」兄弟ボルロメが見せかけの服従を、彼の視線の火によって打ち消しながら、言った。

「でも何であなたがいつも武器を配るように命じないのですか?」ジャックが再び垂れ下がった袖を持ち上げながら、猛然と答えた。

「私が、命令するですって?」

「そうです、あなたが。」

「私は命令しませんよ、それはあなたもよく知っていることだ、私の兄弟よ。」ボルロメが仰々しく答えた。「驚いたことにそこに主人がおられるのですから!」

「全ての人々が眠らずに過ごしている時に、その肘掛け椅子の上で・・・眠っている・・・」待ちきれないというより敬意に満ちていない口調で、ジャックが言った。「・・・主人?」

素晴らしく頭の良い視線は兄弟ボルロメの心の内奥まで見抜きたいように見えた。

「彼の地位と眠りを尊重しましょう。」後者がその部屋の真ん中まで前進しながら、言った。そしてそのことで、とても不幸にもはめ木の床に踏み台を倒してしまった。

絨毯が兄弟ジャックの踵の一蹴りの音を弱めたように、足置きの騒音を弱めたとはいえ、モデスト尊師はその騒音で、びくっとし、目を覚ました。

「そこに来ているのは誰ですか?」眠っている歩哨の震えている声で、彼が叫んだ。

「院長様、」兄弟ボルロメが言った。「もし私たちがあなたの敬虔な瞑想の御邪魔をしてしまいましたら、どうかお許しくださいませ。しかし、私はあなたのご命令を受け取りに参りました。」

「ああ!おはよう、兄弟ボルロメ。」ゴランフロが頭で軽い合図をしながら、言った。

それから、一瞬の熟慮の後、その間彼が自分の記憶の綱の全てをぴんと張ったばかりであったのは明らかであった。

「どんな命令かね?」彼は3~4回瞬きをしながら、尋ねた。

「武器と甲冑に関連することです。」

「武器とな?甲冑とな?」ゴランフロが尋ねた。

「疑いなく、院長閣下が武器と甲冑を持ってくることをお命じになられました。」

「誰にそんなことを?」

「私にです。」

「そなたに・・・?私が武器を注文しただって、私が?」

「何の疑いもございません。、院長様。」ボルロメが単調で、断固たる声で言った。

「私が!」モデスト尊師が驚きのあまり、繰り返した。「私が!それは一体いつですか?」

「8日前です。」

「ああ!もし8日前なら・・・しかし何をするのだね、その武器で?」

「あなたは私におっしゃいました、院長様。そして私はあなたのお言葉のまま繰り返します。あなたは私におっしゃいました。『兄弟ボルロメ、私たちの修道士たち、そして兄弟たちに武装させるために武器を手に入れることはよいことです。敬虔な激励が精神の力を発達させるように、体育の訓練は肉体の力を発達させます。』と。」

「私がそのようなことを言ったのですか?」ゴランフロが言った。

「はい、院長様。そして私、その名に値しない、しかし従順な兄弟である私は急いであなたのご命令を果たし、戦争の武器を手に入れたのでございます。」

「それは奇妙なことですね。」ゴランフロが呟いた。「私はそのことを何も覚えていないのですよ。」

「あなたはこのラテン語の文章さえ付け加えられたのです、院長様。『Militat spiritu,militat gladio.』(*6)と。」

「おお!」モデスト尊師は非常に大きく目を見開きながら、叫んだ。「私がその文章を付け加えたのですか?」

「私は正確な記憶を持っております、院長様。」ボルロメは瞼を謙虚に閉じながら、答えた。

「もし私がそれを言ったのであれば、」ゴランフロが頭を上下に揺さぶりながら、答えた。「私がそれを言う理由があったということですね、兄弟ボルロメ。確かに、身体を訓練しなければならないというそのことはいつも私の意見でした。そして、私が平修道士だった時、私は言葉で、そして剣で戦いました。『Militatat...spiritus...』大いに結構です、兄弟ボルロメ。それは主の着想だったのです。」

「それでは私はあなたのご命令を実行し終えようとしているところです、院長様。」ボルロメが、喜びで震えて、彼の僧服の裾を引っ張っていた兄弟ジャックと共に退出しようとしながら、言った。

「行きなさい。」ゴランフロが厳かに言った。

「ああ!院長様、」兄弟ボルロメが姿を消してから数秒後に戻って来ながら、答えた。「私は忘れておりました・・・」

「何をです?」

「面会室に院長閣下とお話しすることを望んでいるお友達がお見えです。」

「何という名前ですか?」

「メートル・ロベール・ブリケです。」

「メートル・ロベール・ブリケ、」ゴランフロが答えた。「それは私の友人ではないですね、兄弟ボルロメ、それは単なる知り合いです。」

「それでは院長様は彼にお会いにならないのですか?」

「もちろんですとも、もちろんですとも。」ゴランフロは投げやりに言った。「その男は私の気を紛らわします。彼を上に登らせなさい。」

兄弟ボルロメは2回お辞儀をして、出て行った。

兄弟ジャックに関しては、院長の住居から武器が置かれていた部屋に一足跳びで行っていた。

5分後、扉が開き、そしてシコが姿を現した。

<2013.7.14修正済>

*1:les oreilles facies

豚の耳と豚のひき肉を使った料理みたいです。調べたところ豚の耳の形のようなものに詰め物をしているものもあれば、パテみたいなもののあったので、どれが本当かはよくわかりませんが、豚のひき肉と耳は使っているみたいです。

*2:boudin

豚の血と脂で作った腸詰。

*3:l'hôtellerie de la Corne-d'Abondance

前作『La Dame de Monsoreau(モンソローの奥方)』に出てきたレストラン兼ホテル。「Corne-d'Abondance」を訳すと「豊穣の角」になります。『モンソローの奥方』ではそのまま「コルヌ・ダボンダンス亭」という名称で出てきました。主人の名前はボノメ(Bonhommet)。

*4:espalier

樹檣=果樹の幹や枝を支える棚や塀。

*5:chauffle-doux

教会などで使用されたポータブル・ストーブだそうで、中に炭を入れた箱や携帯カイロみたいなものみたいです。

*6:Militat spiritu,militat gladio.

「精神の戦い、剣の戦い。」という意味のようです。(google翻訳より。)

2013年7月13日 (土)

NODA・MAP第18回公演「MIWA」のチケット、無事get!

今日はAM11:00よりNODA・MAP「MIWA」の先行予約かけ℡の日でしたsweat01

NODA・MAP・・・それは毎回激戦なので、チケ取りが大変な舞台sweat02。しかも週末狙いなので、まずプレイガイド等の抽選先行予約で当たることはなく、毎回このかけ℡に全てが掛かっているという状態・・・sweat02

今日も当然のことながら携帯mobilephoneと家℡telephoneの2台体制。そして家℡の子機の充電池が切れていたことが判明し(数日前に発覚してよかった・・・)、今日のために昨日ヨドバシに行って買ってきました。充電池、今まで一度も取り替えたことがなかったので、知らなかったのですが、1個2180円もして、あまりの高額さにびっくりしてしまいましたcoldsweats02

しかし、かけ℡、いっつもつながるのは家℡telephoneの方なんです。今日も家℡の方でつながりました。

11:46頃につながったのですが、この時点で「大阪公演の予定枚数は終了しました。」とのアナウンスが既に入っていました。5公演で何枚分をこのかけ℡の先行で出したのやら・・・?

そう、今回は東京公演だけでなく、大阪・北九州公演分の受付も同時に行っていたので、よりつながりにくい状態にあったようです。でも1時間かからずにつながったので、私としては上々の出来という感じでした。(かけ℡は最低1時間は必須なんで。)

NODA・MAPのかけ℡はつながってからが長いんです。大体10分弱かかります。なので、電話回線が何本あるのかわかりませんが、1時間につながるのは6人☓回線数分のみです。なので、多少時間がかかっても、そんなに進んでいないんじゃないかな~と思って気を落ち着かせて、かけ続けているんですけどね。

いつもはコンビニ発券しているのですが、コンビニ発券と宅急便での配送に座席の違いが出るのかちょっと確認してみたかったので、今回は敢えて宅急便指定をしてみました。さて、吉とでるか凶と出るか?

まあ比較的早い時間に希望日でしっかり取れて、かけ℡から解放されたので、よかったですhappy01。あとはチケットが届くのを待つばかり・・・

やっぱり娯楽の神様は私を見捨てていなかったcoldsweats01!ありがとう、娯楽の神様happy02!!

【追記】7/18にチケットが宅急便で届きました。電話がつながったのが早かったからなのか、宅急便効果なのか、前方ブロックの席が来ました!コンビニ発券の場合はいつも後方ブロック(もしくは2階)なので、やっぱり宅急便いいのかな?

2013年7月10日 (水)

18章:シコの財布

*以下はLONDON & GLASGOW COLLINS' CLEAR-TYPE PRESSの『THE FORTY-FIVE GUARDSMEN』を見つつ、原書のフランス語からの翻訳を行っています。翻訳内容が正しいかどうかは保証しませんsweat01。また意味が取れないと明らかに直訳になっているところもありますsweat01。固有名詞の読み方も間違っている可能性が高いです。あしからずsweat02

シコは夜の全てを肘掛け椅子の中で夢を見ながら過ごした。

夢を見ることは言葉だった。と言うのは、実際、それは夢よりも彼が専心していた考えが少なかったからだ。

過去を見ることは記憶から既にほとんど消えた1つの時代の全てを唯一の視線の火で照らされるのを見ることであり、それは考え方ではない。

シコはその夜の全てを彼によって既に大いに後ろに放っておかれた、そして忠実なランプに似た青ざめた女性の視線が彼の幸せで恐ろしい記憶に付きまとうものと共に彼の前に1つずつ続いているのを見せた、有名あるいは優雅な影たちを住まわせた世界に住んだ。

シコはルーヴルから戻りながら、自分の睡眠を非常に惜しんでいたが、同様に寝ることは考えていなかった。

同様に、夜明けが彼の窓のステンドグラスを銀色に輝かせにやって来た。

「幽霊たちの時間は過ぎたな。」彼が言った。「少し生きている人々について考えることが重要だ。」

彼は立ち上がり、自分の長い剣を身につけ、肩の上に何よりも最も激しい雨も入り込めない紫ががった赤の毛織物を投げ掛けた。そして、賢者の動じない強さと共に、一瞥で彼の財布の奥まったところと彼の短靴の靴底を調べた。

こちらのものはシコにとって作戦を始めるに値するように見えた。あちらのものは特に注意に値した。

それゆえ我々は読者たちに我々の物語を語るための時間を持つために休憩をしよう。

シコは誰もが知っているように、創意工夫に富んだ男だったので、彼の家の端から端まで通っていた主梁に、飾りであると同様に、というのもそれは色々な色で彩色されていたからだ、堅さにおいても、というのもそれは少なくとも18プス(*1)の直径を持っていたからだ、に貢献していたものに穴を穿っていた。

この梁の中に、長さ1.5ピエ(*2)、幅6プス(*3)のくぼみによって、彼は側面に1000エキュ金貨を含む金庫を作っていた。

ところで、シコがした計算は以下の通りである。

「私は一日につき使う、」彼が言っていた。「このエキュのうちの1エキュの20分の1を。それゆえ私は何と2万日生きるのに必要なものをそこに持っている。私は決してそんなに生きないだろう。しかし、その半分は行くことができる。そして、それから、私が年を取るに応じて、私の欲求とそれに従って私の支出は増加する。と言うのは、さらに満足感は人生が短くなっているのに比べて向上しなければならないからだ。それらの全ては私に25年あるいは30年の生きるに十分な年数を与える。さあ、ありがたいことだ!全く十分だ。」

それゆえ、シコは我々が彼の後でまさにしたばかりの計算の恩恵で、パリの街で最も裕福な金利生活者の一人であることに気付いた。そして彼の未来における平安は彼にある自尊心を与えた。

シコはケチではなく、長い間同様浪費家だった。しかし、貧困は彼に嫌悪を催させた。というのは、彼はそれが肩の上の鉛のマントのように倒れこみ、最も強く曲がることを知っていたからだ。

それゆえ、その朝、自分自身に関して計算をするために彼の金庫を開きながら、言った。

「何てことだ!時代は厳しい、そして時間は全然寛大じゃないぞ。私はアンリと一緒にする仕事について慎み深さは持っていない、私は。この1000エキュ金貨は同様に彼から生じたものではなく、6回以上私に約束したおじの一人からのものだ。そのおじが独身だったことは本当だ。もしまだ夜ならば、私は国王のポケットの中の100エキュを受け取りに行くが、日中だ。そして私はもはや自分自身に財産はないぞ・・・そしてゴランフロには・・・」

ゴランフロから金を引き出すというその考えは彼の立派な友人を微笑ませた。

「それは十分教えるだろう、」彼は続けた。「私に財産を借りているメートル・ゴランフロが彼をジャコバンの小修道院長に任命した国王の奉仕に対して友人への100エキュを拒んだら、ああ!」彼は頭を上下に動かしながら、続けた。「それはゴランフロではないということを。そうだ、だがロベール・ブリケはいつもシコだ。しかし、その国王からの手紙、ナヴァールの宮廷を焼き払うことを運命づけるその例の物々しい手紙だ。私はその日の前にそれを探しに行かなければならなかった。そしてその日はやって来てしまった。ふん!それが送られたら、私は受け取るだろう。そして同様に、もしゴランフロの脳みそが私にとって説得するには難しすぎるように見えたら、それはゴランフロの頭蓋骨の上に恐ろしい一撃を与えるだろう。それでは、出発だ!」

シコは彼の隠し場所を塞ぐ板をきちんと直し、4本の釘で固定し、彼がその上に誇りをまき散らした、合わせ目を塞ぐのに適当な平板でそれを覆い、それから出発の準備をし、十分に幸せな日々以来、胸の中の心臓のように入り込めず、守られていたその小さな部屋を最後に一度見た。

それから彼は向かいの家に一瞥を投げた。

「ところで、」彼は独り言を言った。「あのジョワイユーズの悪魔たちは人目を避けた貴婦人を一瞬窓に引き寄せるためにある晩突然私の館に火をつけることが大いにありうるぞ。ああ!ああ!しかし、もし彼らが私の家を焼いたら、それは同時に彼らが私の1000エキュの地金にもするということだ!確かに、私は巨額の金を慎重に隠している。まさか!ああ!メッシュー・ド・ジョワイユーズが私の家を焼くなら、国王は私にそれを支払ってくれるだろう。」

こうして安心して、シコは鍵を持って来た扉を閉めた。それから川の縁に達するために出発した。

「ああ!ああ!」彼が言った。「あのニコラ・プーレンがここにやって来て、私の怪しい不在に気が付くことも大いにありうるぞ。そして・・・何だと!しかし今朝、私は野兎の考えしかもっていない。出発だ、出発だ!」

シコは彼の部屋の扉を閉めたのと同じくらい入念に通りの門を閉めた時、彼は多分ある朝会うことを予想しながら、全く気付いていない態度を取っていた、見知らぬ女性の召使が窓にいることに気付いた。

その男は我々が既に話したように、左のこめかみに受け、頬の一部分にまで広がった傷によって顔が全くゆがめられていた。その上、彼の眉の一方は殴打の暴力によって位置を変えられ、深くくぼんだ眼窩の中に左目をほとんど全く隠していた。

奇妙なことである!その禿げた額と灰色になりかかっている髭を持っていても、彼は青年期の若々しさのような活発な視線を地のままを残していた頬の上に持っていた。

門の敷居を降りていたロベール・ブリケを見て、彼は頭巾で頭を覆った。

彼は戻るために動いたが、シコは彼に留まるように合図をした。

「お隣さん!」シコが彼に叫んだ。「昨日の騒ぎで私の家はうんざりしましたよ。私は何週間か自分の小作地に行くつもりです。こちら側を時々見てくださると大変ありがたいんですが?」

「はい、ムッシュー。」見知らぬ人が答えた。「大いに喜んで。」

「それともしあなたが盗賊たちに気が付いたら・・・」

「私は良い火縄銃を持っていますよ、ムッシュー、安心なさってください。」

「ありがとう。しかし、私はあなたにまだもう一つお願いしたいことがあるんです、私のお隣さん。」

「話してください、私はあなたのお話を聞きますよ。」

シコは彼の対話者から自分を隔てている距離を目で測っているように見えた。

「とても遠くからあなたに叫ぶのは大いに難しいです、親愛なるお隣さん。」彼が言った。

「それでは私が下に降りて行きますよ。」見知らぬ人が答えた。

確かに、シコは彼の姿が見えなくなったのを見た。そして、その見えなくなっていた間にその家に近付いたように、彼は彼の足音が近づいてくるのを聞いた、それから扉が開いた。そして彼らはお互いが向き合った状態になった。

この時、召使は頭巾の中に彼の顔を全く覆い隠していた。

「今朝はとても寒いですね。」この不思議な用心を包み隠す、あるいは弁解するために彼が言った。

「凍りつくような北風ですね、私のお隣さん。」シコは彼の対話者をくつろがせるために、彼を見ないふりをして、答えた。

「私はあなたのお話を伺いますよ、ムッシュー。」

「それがですね、」シコが答えた。「私は出掛けるんです。」

「あなたは既に光栄にも私にそれをお話しくださいましたよ。」

「私は全く覚えています。しかし、出掛けながら、私は私の家にお金を置いているのです。」

「困ったことですね、ムッシュー。困ったことですね。それをお持ちになってはいかがです。」

「いいえ、人間はより重いので、自分の命と同時に財布を救おうと努める覚悟がありません。私はそれゆえここに、しかし十分に隠したお金を置いていきます。私は火事という悪運をひどく恐れているに過ぎないのと同じようにとても十分に隠しました。もしそれが私に起こったら、私のお隣さんであるあなたに、あなたがあそこに見ているある太い梁の焼失に注意してもらいたいのです。私が言っている、右に怪奇な像(*4)の形を彫刻した端を注意してください、そして灰の中を探してください。」

「確かに、ムッシュー。」明らかな不平不満と共に、その見知らぬ人が言った。「あなたは私を大いに気づまりさせていますよ。その信頼はあなたが知らない、あなたが知らないかもしれない人間に対してではなく、友人に対して最善の事ですよ。」

その言葉を言いながら全く、彼の輝く目はシコのさも優しようなしかめっ面に質問した。

「それは本当です。」シコが答えた。「私はあなたを知りません。しかし私は大いに人相を信じているのです。そして私はあなたの人相が正直な人間のものであるとわかっています。」

「しかし、見てください、ムッシュー、あなたが私に負わせている責任がどれだけかを。私の女主人があなた自身を困らせたように、あの音楽が全く私の女主人を困らせるほどのことはありえないと思いますが、それでは私たちが引っ越しましょうか?」

「ああ!」シコが答えた。「それでは全て語り尽くしました。そして私が非難しているのは全くあなたではないということです、お隣さん。」

「あなたが哀れな見知らぬ者に対して示してくださった信頼に感謝します。」召使は頭を下げながら、言った。「私は自分に恥じない行動を取るように努めましょう。」

シコに挨拶をしながら、彼は自分の家に帰った。

シコは自分の方としてはその彼に愛情をこめて挨拶をした。それから自分に向かって再び閉められた扉を見ながら、

「哀れな若者だ!」彼が呟いた。「今回だけはそこに本当の幽霊がいた。そして、しかしながら、私は彼がとても陽気で、とても生き生きとしていて、とても美しかったのを見ていたのだ!」

<2013.7.10修正済>

*1:pouce

1pouce=12分の1piedで2.6cmとのことなので、18プスは46.8cm

*2:un pied et demi

1pied=32.4cmなので、48.6cm

*3:*1より15.6cm

*4:gargouille

雨水落としのこのような怪奇な像のことです。ゴシック建築に多いとのこと。

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17章:セレナーデ

*以下はLONDON & GLASGOW COLLINS' CLEAR-TYPE PRESSの『THE FORTY-FIVE GUARDSMEN』を見つつ、原書のフランス語からの翻訳を行っています。翻訳内容が正しいかどうかは保証しませんsweat01。また意味が取れないと明らかに直訳になっているところもありますsweat01。固有名詞の読み方も間違っている可能性が高いです。あしからずsweat02

ルーヴルから家に行くために、シコが進んだ道は長くなかった。

彼は土手に降り、彼を一人で、そしてネスルの岸から導き、彼が運んで、ルーヴルの人けのない川岸につないでおいた小舟に乗って、セーヌ川を横切り始めた。

「奇妙だな。」彼が漕ぎながら、そして、宮殿の窓を、たった1つ、夜が更けた時間にもかかわらず照らされたままだった国王の部屋のものを見ながら、言った。「奇妙だな。あんなに多くの年が過ぎ去った後なのに、アンリはいつもと同じだ。ある者は増大し、ある者は落ち、ある者は死んだのに、彼自身は顔と心にいくつかのしわを得た、それだけのことだ。永遠に弱く、気品のある、不可思議で、詩的な心のままだ。人々が彼に与えることができないものをいつも求めている永遠に利己的な魂だ。無関心に対する友情、友情に対する愛情、愛情に対する献身、そして不幸な国王は、哀れな国王はいずれにせよ彼の王国で彼ほど悲しい者はいない。確かに、放蕩と悔悟、不敬虔と迷信というその奇妙な混合を調べたのは私だけだと思う。同様に寵臣たちが墓、亡命あるいは忘れ去られに行くために通り過ぎた廊下の中でルーヴルを知っているのは私だけである。危険なしに操り、指がやけどするのを待ちながら、たくさんの人々の思考を焼くその冠と遊ぶのは私だけであるように。」

シコは悲しみよりも哲学的にため息をついた。そして、力強く櫂を支えた。

「ところで、」突然彼が言った。「国王は旅行のための金について私に何も話さなかったぞ。その信用は私にとって私がいつも彼の友人であることを証明する名誉となることだが。」

そしてシコはそれが彼の習慣のように静かに笑い始めた。それから最後の1漕ぎで、彼は自分の船を細かい砂の上に投げ、そこに乗り上げ、留まらせた。

それから、この無邪気な時間で、我々が比較的に十分安全であると話す、彼が秘密の仕掛けを持っていた結び目で船首を杭に結び付けて、彼は、人々が知っているように、かろうじて川の縁から銃が2丁届く範囲内に位置していた、彼の住所の方に向かった。

デ・ゾーギュスタン通りを入りながら、彼は激しく驚いた。そして何より通常はこの夜が更けた時間にはとても穏やかな地区をハーモニーで満たした楽器と声が鳴り響くのが聞こえたことに激しく驚いた。

「一体全体誰かがここで結婚でもしたのかな?」彼はまず第一に考えた。「何てことだ!私は睡眠時間が5時間しかないっていうのに。そして目覚めていることを強制されるのか、結婚していない私が。」

近付きながら、彼はその通りに住み着いていた数少ない家の窓ガラスに大きな微光が踊っていたのを見た。その微光はお仕着せを着た小姓と従僕たちが持っていた12のたいまつによって生じていた。一方、24人の楽師たちが熱狂的なイタリア人の命令を受けて、彼らのヴィオラ、プサルテリオン(*1)、シストル(*2)、レベック(*3)、ヴァイオリン、トランペット、そして太鼓の猛威を振るっていた。

この騒々しい大群はシコがいささか驚いてそれを自分のものであると認めた家の前にかなりきちんと置かれていた。

その演習を導いていた目に見えない将軍はそれらすべてをするように楽師たちと小姓たちを配置していた。顔はロベール・ブリケの家の方に向けられ、目は窓に視線を注ぎ、その熟視のために呼吸し、生き、生気があるに過ぎないように見えた。

シコは一瞬茫然としてその動きの全てを見、その騒音の全てを聞くために留まった。

それから彼の骨ばった両腿と両手を叩きながら、

「しかし、」彼が言った。「無視だ。彼らがこんな注意を引くための大騒ぎをしているのは私のためではありえない。」

それから、一層近付きながら、彼はそのセレナーデが引き付けていた好奇心に加わり、注意深く自分の周囲を見ながら、たいまつの明かりが、まるで全てのハーモニーがそこに流れ込んでいるかのように、彼の家に反射しているのを確認した。その群衆の中では誰も向かいの家にも近所の家にも専心していなかった。

「本当に、」シコが独り言を言った。「全く私のためなのだ。誰か名の知れぬ姫君が偶然私と恋に陥ったということなのか?」

その仮定にもかかわらず、全てのおべっか使いはシコを少しも納得させなかった。

彼は自分の家の向かいの家の方に戻った。

「人々はこの家の中で激しく眠っているに違いない。」」シコが言った。「何てことだ!似たような乱痴気騒ぎで死者たちも甦らせたぞ!」

シコが自分自身にしたこの全ての問いと全ての答えは、あたかも国王たちや皇帝たちの前で演奏されたかのように、オーケストラはシンフォニーを続けていた。

「失礼だが、私の友よ、」それからシコがたいまつの持ち手の一人に言った。「しかし、よかったら、私にこの音楽の全ては誰のためのものか教えてもらってもいいかい?」

「そこにお住いの中産階級の方のためですよ。」その従僕はシコにロベール・ブリケの家を示しながら、答えた。

「私のためなんだ。」シコが答えた。「やっぱり私のためなんだ。」

シコは小姓たちの袖と胸の上で謎の解明をするために群衆を通過した。しかし全ての紋章は壁土色の一種のタバール(*4)の下で注意深く隠れていた。

「きみたちは誰のものなんだい?」シコは息で指を暖めていたので、その時はどんどん鳴らしていなかったタンバリン奏者に尋ねた。

「ここに住んでいる中産階級の方のですよ。」楽器奏者は彼の細い棒でロベール・ブリケの家を指し示しながら、答えた。

「ああ!ああ!」シコが言った。「彼らは私のためにここにいるだけでなく、更に私のものなのだ。ますますいいぞ。とにかくよく考えてみよう。」

そして彼が考えることができた最高に複雑なしかめっ面で顔を武装しながら、彼は困難が伴わないわけではない策で玄関に達するために、左右の小姓たち、お仕着せを着た従僕たち、楽師たちを肘で突いた。そして、たいまつの持ち手によって形作られていた円の中で目に見えて、輝いていたそこで、ポケットから鍵を取り出し、玄関を開き、入り、扉を押し返し、閂を掛けた。

それから、バルコニーに上がり、彼は張り出しに革の椅子を持ってきて、心地よく身を落ち着け、顎を手すりの上に置き、そこで彼が姿を現したことをもてなす笑いに気付いていないかのようにそこにいた。

「メッシュー、」彼が言った。「あなた方は間違っていませんか?そしてあなた方のトリル、カデンツァ、ルーラードは本当に私の住所宛なんですか?」

「あなたがメートル・ロベール・ブリケですか?」そのオーケストラ全体の指揮者が尋ねた。

「本人だ。」

「おお!私たちは全員あなたに奉仕するためにおります、ムッシュー。」イタリア人が新しいメロディーの突風を引き起こす棒を動かしながら、答えた。

「やっぱり、理解できない。」シコは彼の活動的な目をその群衆全体と近所の家に移動させながら、独り言を言った。

住人のいた家々の全てでは1つの家を除き、みんな窓にいたかあるいは玄関の前で立ち止まりその群衆に混ざっていた。

メートル・フルニション、彼の妻、四十五人の一行である女たち、子供たち、従僕たちの全てが『高潔な騎士の剣』の通路をいっぱいにしていた。

ただ、向かいの家だけが墓標のように陰鬱で、無言だった。

シコは絶えず目でその不可思議な謎の言葉を探していた。突然彼は足元に少しばかりあったバルコニーの床の隙間を通して、自分の家の庇の下に、地味な色のマントに全く身を隠し、赤い羽毛のついた黒い帽子と長い剣を持ち、見られていないと思っている、一人の男が向かいの家を、その人けのない、無言で死んだような家を全身全霊で見ているのを見たと思った。

時折、オーケストラの指揮者がその男に低い声で話に行くために、彼の持ち場を離れた。

シコはその光景の全ての関心がそこにあったこと、そしてその黒い帽子が紳士の顔を隠していたことに全くすぐに気づいた。

その時から彼の注意の全てはその人物に対して置かれた。彼にとって観察者の役は簡単だった。バルコニーの手すりの上の彼の位置は通りの中と庇の下をはっきりと見分けることができた。彼はそれゆえ最初の軽率な行動がその顔だちを明らかにするのを忘れることができなかったその不思議な見知らぬ人のそれぞれの動きの後を追うことに成功した。

突然、そしてシコがその観察に全く没頭していた間に、二人の従者を従えた一人の騎士が通りの角に姿を現した。そして柊の細い棒を振り回して、楽師たちの観客になろうと頑張っていたやじ馬たちを精力的に追い払った。

「ムッシュー・ジョワイユーズだ。」その騎士が国王の命令により長靴を履き、拍車をつけたフランス海軍提督であることを認めたシコが呟いた。

やじ馬たちは散り散りにされ、オーケストラは静かになった。

多分、主人の合図が沈黙させた。

その騎士は庇の下に身を隠していた紳士に近付いた。

「ああ!アンリ、」騎士が彼に尋ねた。「何か新しいことはあったか?」

「何もありません、兄上、何も。」

「何もだと!」

「はい、彼女はそれどころか姿さえも現しませんでした。」

「それではそのおかしな者どもは全く大騒ぎしなかったんだな!」

「彼らはこの界隈中を耳をつんざくほど鳴り響かせていましたよ。」

「それでは彼らは彼を紹介するように叫ばなかったのか、あの中産階級の人に敬意を表して演奏しなかったのか?」

「彼らはとても大声で叫んだので、彼本人がセレナーデを聞きながら、バルコニーの上のそこにいますよ。」

「それでも彼女は姿を現さなかったのか?」

「彼女も誰も。」

「巧妙な考えだったんだけれどもな。」気分を害されたジョワイユーズが言った。「と言うのは、つまり彼女は自分を危険にさらすことなく、この全ての勇敢な人々のようにすることができ、彼女の隣人に与えられた音楽を利用することができたんだけどな。」

アンリは頭を振った。

「ああ!人々はあなたが彼女を全く知らないことを十分わかっていますよ、兄上。」彼が言った。

「そうだとも、そうだとも、私は彼女を知っているぞ。それは私が全ての女性を知っている、そして彼女がその数の中に含まれていると言うことだ。ああ!私たちは落胆してはならないぞ。」

「おお!ああ、兄上、あなたは全く落胆した口調でそれを私に言っていますよ。」

「全然だ。ただ今日以後、毎晩中産階級の人は彼のセレナーデを受け取らなければならないだけだ。」

「しかし、彼女が引っ越そうとするかもしれません。」

「お前が何も言わないのは、お前が彼女を示さないのは、お前がいつも隠れたままでいるのはどうしてなんだ?彼らが彼にこの親切をした時に、中産階級の人は話さなかったのか?」

「彼はオーケストラに演説をしたのです。ああ!さあ、兄上、また話に行く彼がそこにいますよ。」

確かにブリケはそのことを解明することを決心して、オーケストラの指揮者に2回目の質問をするために立ち上がった。

「その高いところで黙っていなさい。そして戻りなさい。」アンヌが不機嫌に叫んだ。「ちくしょう!あなたはセレナーデを受けているのだから、何も言う必要がありません。だから心安らかにしていてください。」

「私のセレナーデ、私のセレナーデ。」シコが最高に愛想の良い様子で答えた。「しかし私は少なくとも誰に私のセレナーデが送られているのか知りたいのですよ。」

「あなたの娘だ、愚か者め!」

「失礼、ムッシュー、しかし私は娘を持っていないのですよ。」

「それではあなたの妻にだ。」

「神に感謝を!私は結婚しておりません。」

「それではあなたにだ、あなた本人にだ。」

「そうだ、お前にだ、そしてもしお前が戻らなかったら。」

ジョワイユーズは結果を脅しに結び付けながら、楽器奏者たちを通り抜けて、彼の馬をそれこそまさにシコのバルコニーの方に押し進めた。

「何てことだ!」シコが叫んだ。「もし音楽が私のためならば、一体全体私の音楽を粉々にしにここにやって来たのはどなたです?」

「年老いた狂人め!」ジョワイユーズが頭を上げながら、ぶつぶつ不平を言った。「もしお前がお前の渡りカラスの巣の中にお前の醜い顔を隠さないのなら、楽師たちは彼らの楽器でお前の襟首を壊しに行くだろうさ。」

「その哀れな男を放っておいてください、兄上。」デュ・ブシャージュが言った。「事実は彼がひどく驚いているということなのです。」

「それではなぜ彼が驚くのだ、ちくしょう!更にお前は喧嘩を起こしているのをよく分かっている。私たちはある人を窓に引き寄せるんだ。それゆえ中産階級の人を殴りつけるんだ、必要なら彼の家を焼き払うんだ、しかし、ちくしょう!動こう、動こう!」

「後生ですから、兄上、」アンリが言った。「あの女性から注意を強奪するようなことはしないでください。私たちは負けたのです。諦めましょう。」

ブリケはその最後の会話の言葉を聞き逃さなかった。そしてそれはまだ混乱している彼の思考の中に真昼のまばゆい光を導いていた。彼は自分を攻撃した人の不機嫌を知っていたので、それゆえ心の中で防衛の準備をした。

しかし、ジョワイユーズはアンリの理屈に屈しながら、それ以上少しも固執しなかった。彼は小姓たち、従僕たち、楽師たち、そして大指揮者に帰ってもらった。

それから、弟を別に引っ張りながら、

「お前は私が絶望しているのが分かるな。」彼が言った。「あらゆるものが私たちに対して陰謀を企てているのだ。」

「あなたは何が言いたいのです?」

「私にはお前を助けるための時間がないのだ。」

「確かにあなたは旅行用の服装ですね、私はまだそのことに全然気づいていませんでした。」

「私は今夜国王の任務でアントワープに出発するのだ。」

「一体いつあなたはその命令を受けたのです?」

「今夜だ。」

「ああ神よ!」

「お願いだから、私と一緒に行ってくれないか?」

アンリは腕を落とした。

「私にそれを命令なさるんですか、兄上?」そこを離れるという考えに青ざめながら、彼が尋ねた。

アンヌは動いた。

「もしあなたがそれをお命じになるのでしたら、」アンリが続けた。「私は従うでしょう。」

「お願いだ、デュ・ブシャージュ、他のことは何もない。」

「ありがとうございます、兄上。」

ジョワイユーズは肩をすくめた。

「あなたが望む限り、ジョワイユーズ。しかし、ご覧ください、もし私がこの通りで夜を過ごすことをあきらめなければならないとしたら、もし私がその窓を見ることを止めなければならないとしたら・・・」

「それで?」

「私は死にます。」

「哀れな狂人だ!」

「私の心はそこにあるのです、ご覧ください、兄上。」アンリがその家の方に手を伸ばしながら、言った。「私の人生はそこにあるのです。もしあなたが私の胸から心を無理矢理もぎるるのでしたら、私に生きることを望まないでください。」

公爵は哀れみの入り混じった怒りで腕を組み、細い口髭を噛んだ。それから数分の沈黙の間よく考えた。

「もし私たちの父上がお前に懇願したら、アンリ、」彼が言った。「ミロン(Miron)にお前を治療させることを、彼は医者であると同時に哲学者だ・・・」

「私は父上に私はちっとも病気ではないこと、私の頭は正常であること、そしてミロンは愛の苦痛を治せないことを答えますよ。」

「それではそなたの物の見方を採用しなければならないな、アンリ。しかし、なぜ私を不安にさせるんだろう?その女は女だ。そなたは辛抱強い。それゆえ何も絶望するものはないのだ。そして私が帰って来た時に、私はお前が私よりも元気で、陽気で、歌うようになっているのを見るだろう。」

「ええ、ええ、親切な兄上、」若者が彼の友人の両手を握りしめながら、答えた。「ええ、私は回復しているでしょう。ええ、私は幸せになっているでしょう。ええ、私は元気になっているでしょう。あなたの友情に感謝します、ありがとうございます!それは私の最も大事な幸福です。」

「そなたの愛の次にな。」

「私の人生の前にです。」

ジョワイユーズは彼の見かけの軽薄さに反して深く感動し、不意に弟を遮った。

「私たちは出発するのだな?」彼が言った。「たいまつは消され、楽器は楽師たちの背中に、小姓たちは道の途中だ。」

「さあ、さあ、兄上、私はあなたの後に従います。」デュ・ブシャージュが通りを離れることにため息をつきながら、言った。

「私はそなたが言っているのを聞いているぞ。」ジョワイユーズが言った。「あの窓に最後の別れの言葉を言っているのを。それは正しい。それから同様に私のために別れの言葉を、アンリ。」

アンリは自分を抱き締めるために身をかがめた兄の首に両腕を回した。

「いいえ、」彼が言った。「私は門まであなたを送って行きます。ここから100歩だけ先で私を待っていてください。通りに人けが無くなったと思って、多分彼女が姿を現すでしょうから。」

アンヌは100歩先に立ち止まっていた護衛の一行の方に彼の馬を押し進めた。

「さあ、さあ、」彼が言った。「私たちはとりあえずのところ、もはやそなたたちを必要としていない。出発しなさい。」

たいまつが見えなくなった。同様にヴィオル(*5)から弦が引き抜かれ、取り乱した手によって軽く触れられたリュートのような最後のうめき声のように、楽師たちの会話や小姓たちの笑い声が消えた。

アンリはその家に最後の視線を投げた。その窓に最後の祈りを送った。そして絶えず振り返りながら、ゆっくりと二人の従者の前を進んでいた兄の元に戻った。

ロベール・ブリケは二人の若者たちが楽師たちと共に立ち去るのを見ながら、しかしながらもしこの光景が結末を持たなければならないとしたら、この光景の結末には理由があったのだと判断した。

従って、彼は騒々しくバルコニーから引き下がり、窓を閉めた。

ある執拗な好奇心がまたその場所にしっかり留まっていた。しかし、10分の終わりに最も辛抱強いものは無くなっていた。

その時間の間、ロベール・ブリケは自分の家の、フランドルの家のようなギザギザした屋根に達し、その歯状装飾の1つに身を隠し、正面の家の窓を観察した。

通りで騒ぎが止むとすぐに、もはや楽器も、足音も、声も聞こえなかった。全てがついにいつもの秩序に戻るとすぐにその奇妙な家の上の階の窓の一つが密かに開き、用心深い頭が外側に突き出た。

「もう何もありません。」男の声が呟いた。「従って多くの危険も。私たちのお隣宛の何か煙に巻くことでしたよ。あなたはご自分の隠れ場所から離れて構いませんよ、マダム。そしてあなたの家に再び降りてきて構いませんよ。」

こう言って、その男は窓を再び閉め、石で火花を発生させ、ランプに火をつけ、そして彼はそれを受け取るために伸ばされた腕の方に差し出した。

シコは自分の瞳の全ての力を使って、見た。

しかし、彼がそのランプを受け取った女性の青ざめて、崇高な顔を認めるや否や、彼が召使と女主人との間で交わされた快い、そして悲しげな視線を捕えるや否や、彼自身が青ざめ、彼の血管に氷ついた戦慄が走るのを感じた。

若い女性はせいぜい24歳くらいで、それから階段を降り、彼女の召使が彼女の後を追った。

「ああ!」シコが汗を拭うために手を額に当てながら、そしてあたかも同時に恐ろしい幻影を追い払いたいかのように、呟いた。「ああ!デュ・ブシャージュ伯爵よ、今陽気で、歌うような、元気になることを話している、気が狂ったように恋をしている、勇敢で美しい若者よ、お前の標語はお前の兄に伝わっている。と言うのは、もう決してお前は『陽気に』(*6)と言わないだろう。」

それから今度は彼の番で、あたかも何か恐ろしいものが通り過ぎた中を、血まみれで汚した何かの中に降りたかのように、額を陰気にして、部屋に降りた。そして影の中に加わった。しかし最後のものはその家の真ん中で広がっていた憂鬱の信じがたい影響で多分最も完全に彼を征服していた。

<2013.7.10修正済>

*1:psaltérion

こういう楽器のようです。

Salterio


*2:cistre

Lute_2_svg


リュートのような楽器のようです。

*3:rebec

Rebecwithbow

こういう弦楽器のようです。

*4:tabar

紋章付のタブレットのような服のことのようです。

*5:viole

15世紀以降ヨーロッパで用いられた3(6)弦の弦楽器

*6:hilariter

原書の注釈に以下のように書かれています。

「Joyeusement(陽気に、愉快に)は我々が既に話していた通り、アンリ・ド・ジョワイユーズの標語で、ラテン語のhilariterという言葉だった。」

2013年7月 7日 (日)

16章:どうやって、そしてどんな理由でシコが死んでいたのか

*以下はLONDON & GLASGOW COLLINS' CLEAR-TYPE PRESSの『THE FORTY-FIVE GUARDSMEN』を見つつ、原書のフランス語からの翻訳を行っています。翻訳内容が正しいかどうかは保証しませんsweat01。また意味が取れないと明らかに直訳になっているところもありますsweat01。固有名詞の読み方も間違っている可能性が高いです。あしからずsweat02

シコの実際の身体は、我々がこの話に影を紹介する大胆不敵さを持っていたと信じるのに十分な不思議な話を支持している我々の読者たちのお気には召すまいが、シコは彼の習慣に従って、冷やかしという形を使って、彼が国王に言わなければならなかった真実の全てを国王に言った後にそれから出て行った。

起こったことは次のことだった。

国王の友人たちの死後、ギーズたちによって混乱と陰謀が煽られて以来、シコは熟考した。

人々が知っているように、勇敢で、無頓着ではあったが、彼が選り抜きの男たちの全てに生じるように、楽しんだ人生を最高に重んじた。

この世に退屈し、他の事に気晴らしを探しに行く間抜け者たちはほとんどいなかった。

我々が示したその熟考の結果、ムッシュー・ド・マイエンヌの復讐は彼にとって国王の保護が役に立たないほど恐ろしく思えたということだった。そして、彼は彼を特徴づけていたその実践的な哲学で、この世において、何も物質的に作られた物を解体しない、従ってフランス国王の全ての矛槍と全ての裁判の裁判所は、もしほとんど目に見えなくても、ムッシュー・ド・マイエンヌのナイフがシコの胴衣に作っただろうある隙間を修理しないと心の中で思った。

それゆえ彼は更に分ごとに真面目な役に変わりたくてうずうずして、愉快な役の疲れた男を仕方がないものとして受け入れた。そして流れた時間毎に国王の親交は彼をまっすぐ破滅へと導いた。

シコはそれゆえムッシュー・ド・マイエンヌの剣とシコの皮膚の間に可能な限り最大限の距離を置くことによって着手した。

このため、彼はパリを離れること、彼の友人であるゴランフロを抱擁すること、そして我々の物語である『モンソローの奥方』を締めくくるその有名な手紙の中でとても熱烈に話題となっていた、その有名な1550年の葡萄酒を味わうことという三重の目的で、ボーヌ(Beaune)へ向けて出発した。

正直に言ってしまおう、慰めは有効だった。2ヶ月の終わりに、シコは自分が見る見るうちに太り、同様にゴランフロに近づいたほど太り、もはや才人にふさわしくないことに気付いた。

それゆえ、才気は物質に勝った。

シコはその有名な1550年の葡萄酒の何本かの瓶を飲み、小修道院の図書館の体裁を繕っていた、そしてその中に小修道院長が読んだラテン語の格言「Bonum vinum laetificat cor hominis.」(*1)があった22巻を貪り読んだ後、シコは胃がとても重く、脳にとても大きな空虚感を感じた。

「私は自分を十分に修道士にしている。」彼は思った。「しかし、ゴランフロの家で、私はあまりにも主人になり過ぎている。そして他の大修道院では、私は少しも十分にそうならない。確かに頭巾はいつまでもムッシュー・ド・マイエンヌの目から私を隠す。しかし、全ての悪魔たちの名において!ありふれた他の手段がある。探そう。私は他の本で読んだ。ゴランフロの図書館の中においては少しも「Quaere et invenie.」(*2)でないことは本当だ。」

シコはそれゆえ探した。そして以下に述べるのが彼が見つけたものである。

その時代、それは十分目新しかった。

彼はゴランフロに秘密を打ち明けた。そして彼の口述で国王に手紙を書いてくれるように懇願した。

ゴランフロはやっとのことで書いた。それは本当である。しかし結局彼はシコが小修道院に引きこもり、彼の主人と別れざるを得なかった悲しみは彼の主人がムッシュー・ド・マイエンヌと和解した時に彼の健康を悪化させ、彼は気を紛らわせながら、それと闘っていたが、苦痛が最大のものとなり、結局彼は死んでしまったことを書いた。

シコは、彼としては自分自身で国王に1つの手紙を書いていた。

その手紙は1580年付で、5つのパラグラフに分かれていた。

その各々のパラグラフは間隔を置いて、病気が進行するに従って、1日毎に書かれたと見なされた。

最初のパラグラフは十分しっかりした手で書かれ、署名されていた。

二番目は確実に悪くなった手で書かれていて、まだ読みやすかったとはいえ、署名はすでに大変奮える手で書かれていた。

彼は三番目の終わりに「Chc...」と書いていた。

四番目の終わりは「Ch...」だった。

ついに五番目の終わりはインクの染みと「C...」が1つあっただけだった。

瀕死の人のそのインクの染みは国王に最高に痛ましげな効果を生み出した。

それがなぜ彼がシコを幽霊や影と信じたのかを説明することである。

我々はシコの手紙をここで大いに引き合いに出しているが、シコは今日の人々が言うとても風変わりな男のようで、その文体がその人のようだったので、何よりも彼の手紙に関する文体はとても風変わりだったので、どんな結果であろうとも我々は待たなければならず、思い切ってその手紙をここで再現することはしない。

しかし、人々は星の回想録の中で彼と再会した。それは、我々が言ったように、1580年に遡り、『大変な寝取られ男達の年』とシコが付け加えていた。

その手紙の下に、そしてアンリの関心を冷めさせないために、ゴランフロは彼の友人の死以来、ボーヌの小修道院長は耐えがたくなり、パリをより好むようになったと付け加えた。

シコがゴランフロの指先を大いに引っ張り難かったのはとりわけその追伸であった。

ゴランフロは、それどころか驚くほどボーヌそして同様にパニュルジュ(Panurge)にいた。

彼は人々がそこにいない時に現場で決めるために、葡萄酒がいつも混ぜ物をしたものであるかということを哀れにもシコに監視させていた。

しかし、シコは毎年自らロマネ(romanée)、ヴォルネ(Volnay)、そしてシャンベルタン(chambertin)の貯蔵をしにやって来ることを立派な小修道院長に約束し、その点でもその他のたくさんの点においてものように、ゴランフロはシコの優位を認めていたので、彼の友人の懇願に負けて終わっていた。

今度は彼の番で、ゴランフロの手紙とシコの最後の別れの言葉への返事として、国王が自分の手で手紙を書いてきた。

『小修道院長殿、そなたは哀れなシコの神聖で詩的な埋葬について伝えてくれた。それを私は心から遺憾に思っている。と言うのは、彼が自分自身で彼の家系におけるあの世の高祖父と決して会うことができないとはいえ、忠実な友であっただけでなく、さらに十分優れた紳士であったからだ。

彼を花で囲んでくれ、そして彼が大いに愛した南の太陽で眠るようにしてくれ。私が共有する悲しみを私がますます授けるそなたに関しては、そなたが私にその願いを示すように、そなたのボーヌの小修道院を離れてくれ。そなたが遠くにいるために私は大いにパリで忠実な者たちと優れた聖職者たちを必要としている。従って、そなたの住所は、我々の哀れな友が全く特に愛した地区である、パリのサン-タントワーヌ門の近くに定め、私はそなたをジャコバンの小修道院長に任命する。

そなたの親愛なるアンリ、そなたの神聖なる祈りの中でそなたがそれを忘れないことを願う者より。』

もし彼がシコの天才の力を賞賛して見たのなら、そしてもし彼が急いで彼を待っていた名誉の方に飛び立ったなら、国王の手全体から発せられた、似たような短い言葉かどうか人々が判断することは小修道院長の大きな目を開かせた。

と言うのは、野心はすでに昔駆り立てられていたからだ。人々は名前をいつもモデスト(Modeste(=謙虚な))にしていて、すでにボーヌの小修道院長だった時以来、自分をモデスト・ゴランフロ尊師と呼ばせていたゴランフロの心の中のその粘り強い芽の1つを人々は覚えていた。

すべては国王とシコの願いに従って、同時に起こった。

遺体を物理的にそして寓意的に表すことのために取っておかれた1つのイバラの束が日向に、花々の真ん中で、葡萄の木の株の下に埋められた。それから、一旦肖像で死んでしまったら、シコはゴランフロの引っ越しを手伝った。

モデスト尊師は自分がジャコバンの小修道院の大変な壮麗さの中に住まわせられるのを見た。

シコはパリに忍び込むのを夜に決めた。

彼はビュッシー門の近くに300エキュで小さな家を買っていた。そして彼がゴランフロに会いに行きたい時に彼は3つの道を持っていた。より短いものである街を通って行くもの、最高に詩的なものである船に乗って水路で行くもの、最後は最も確実なものであるパリの市壁を沿って行くものだった。

しかし、シコは夢想家だったので、ほとんどいつもセーヌの道を選んでいた。そしてこの時代、大河はまだ石垣で築堤されていなかったので、詩人が言うように、水はその大きな岸を洗いにやって来て、その距離において一度ならずもシテの住人達はシコの長いシルエットが美しい月明かりによってくっきりと現れるのを見ることができた。

一旦落ち着き、名前を変えたら、シコは顔を変えることに専念した。我々が既に知っているように、彼はロベール・ブリケと名乗り、体を前にかがめて、軽快に歩いた。それから5~6年の相次ぐ不安と急変は彼をほとんど禿にした。従って彼のかつての縮れた黒髪は引き潮の海のように、彼の額からうなじの方に退いていた。

その上、我々が言っていたように、彼は巧妙な収縮によって、筋肉の自然な動きと人相の習慣的な動きを変えることにある昔のパントマイムの俳優たちのその貴重な技を勉強していた。その熱心な練習の結果、白昼の下で、彼が労を惜しまないことを望む時にはシコは本当のロベール・ブリケ、つまり口が片方の耳から他方の耳まで達し、顎が鼻に触れ、そして目は震えさせるためにやぶにらみである男であることが見られた。全てがしかめっ面無しだが、変化の素人たちにとって魅力がないわけではなかった。細く、長く、角ばっていたので、彼の顔は大きく、晴れやかで、先の丸い、そして甘ったるくなった。シコが短くできなかった長い腕と巨大な脚だけがあった。しかし、彼は非常に器用だったので、我々が言っていたのと同様に、背中を曲げ、腕をほとんど足の長さと同様にしていた。

彼はその人相学的な練習を誰とも関係を結ばないように用心することに結びつけた。

確かに、シコはとてもばらばらになっていたので、彼はいつまでも同じ姿勢を保つことはできなかった。

10時にまっすぐだったのに、正午には背中が曲がって見えるのは一体どうやってか、そしてあなた方が突然顔を変えるのを見た友人にどんな口実を与えるのか、あなた方は彼と散歩しながら、偶然怪しい顔に出会うからか?

ロベール・ブリケはそれゆえ世捨て人の生活を実行した。それは彼の好みに適していた。彼の気晴らしの全てはゴランフロを訪問しに行き、立派な小修道院長がボーヌの地下室の中に置き忘れないように大いに気を付けたあの1550年の有名な葡萄酒を彼と共に飲み終えることだった。

しかし平凡な精神は偉大なる精神のように変化の理由であった。ゴランフロは肉体的ではなく、変化した。

彼は自分の力の中に、そして自分の慎み深さに対し、両手の間に自分の運命を握っている者であると見た。

シコは小修道院に夕食を摂りにやって来て、自分がシコと言う名の奴隷のように思えた。そしてゴランフロはその時から、あまりにも自分のことを考え過ぎていたので、シコのことを十分に考えていなかった。

シコは感情を害されることなく、自分の友人の変化を見た。彼が国王の前で感じていたものはアンリが彼をその種の哲学に作り上げた。

彼は一層言動を慎んだ。そしてそれだけのことだった。丸2日小修道院に行くことをせずに、彼はもはや週に1回、それから2週に1回、とうとう1ケ月に1回しかそこに行かなくなった。

ゴランフロはとても図々しくなっていたので、気が付かなかった。

シコは敏感であるにはあまりにも哲学者過ぎた。彼はゴランフロの忘恩の岬の下で笑い、日頃の習慣に従って鼻と顎を掻いた。

「水と時間は、」彼が言った。「私が知っている元気をなくさせる二大強者だ。一方が石を割り、他方が自尊心を引き裂く。待とう。」

そして彼は待った。

この待っている間に我々が語ったばかりの出来事が起こった時だった。そしてその真ん中でそれは彼にとって政治的な大異変の前兆を示したその新しい出来事の誰かが現れたように思えた。

ところで、彼がいつも愛していた彼の国王のように、彼が全く死んでいたことは彼にとって未来の出来事の真ん中で彼が既に予防していたものによく似た何か危険が広まっているように思えた。彼は自分が幽霊の状態であるように思われるように努めた。そしてその唯一の目的において、それを知らせに前兆を彼に示した。

我々はどのようにしてムッシュー・ド・マイエンヌの次の到着の告知、ジョワイユーズの解雇において包み隠された告知、そしてシコが猿の知性で実際は彼の封筒を探され、シコが幽霊の状態から生きている者の状態に、そして預言者の立場から大使の立場に移させたのかを見た。

だめになった全てのものが我々の物語の中で難解に見え、説明された今、我々はもし我々の読者たちがそれを大いに知りたいのならば、シコがルーヴルを出て行ったところで再び取り戻し、我々はビュッシーの十字路の彼の小さな家まで彼を追う。

<2013.7.7完了>

*1:Bonum vinum laetificat cor hominis.

「よい葡萄酒は人の心を喜ばせる。」という意味のようです。(google翻訳より)

*2:Quaere et invenie.

「探せ、そして見つかるだろう。」という意味のようです。(google翻訳より)

【追記】この章は私が最初に読んでいた英訳本『THE FORTY-FIVE GUARDSMEN』では削除されています。同じテキストを使っているサイトがこちらです。

http://www.readcentral.com/book/Alexandre-Dumas-Pere/Read-The-Forty-Five-Guardsmen-Online

何でこの章が削除されるのか訳わからんって感じです。翻訳者のセンスを問いたい!

2013年7月 5日 (金)

今捨てられるのはこれだけ・・・

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友人のマンション引越計画の断捨離で、以前私が友人に押し付けた『残酷な神が支配する』が私の手元に戻ってくることになった・・・sweat02

私は萩尾望都先生のファンではないので、別に友人に断捨離されても問題はなかったはずだが、この漫画を取っておきたい理由はジェルミとイアンが旅行に行くウィルミントンの巨人の遺跡にいつか行ってみたいと思ったから。ただそれだけで残しておきたかったcoldsweats01。と言う訳で、16巻だか17巻だかの本を引き受けるためのスペースを作るべく、私も急遽断捨離することに・・・sweat01

あと5年したら100冊以上は捨てられると思うんだけど、今の時点ではすでに大々的な断捨離を終えた後なので、これしか出なかった。年齢によって残しておきたい作品と言うのは変わってくるので、10年単位で見直しを図るのがいいタイミングなのかなとここ数年感じているところ。

本は増殖していく一方なので、処分しないと・・・sweat01と思うけど、ここで捨てて本当にいいのか?と思っていつまで経っても捨てられない一方、今後読むことはないんじゃないの?と思い、毎回葛藤があるのが澁澤龍彦の本。『犬狼都市』が舞台化されちゃったりしていると、やっぱり捨てるべきではないのか・・・?と思ったり・・・sweat02

よく友人に言われるのが「本棚の一番いい場所に自分の一番好きな本が入っているのが当然で、それなのにマトちゃんが一番愛している『ダルタニャン物語』が横積み状態で突っ込まれているってどういうこと?」ってことなんですが、私の本棚で一番いい位置を占めているのが塩野七生さんの本なのです。もっと大きな本棚に変えれば『ダルタニャン物語』もいい場所をもらえるはずなんだけど・・・sweat01とにかく最近購入した本の扱いが最悪ですね。もう隙間につっこめ状態で・・・coldsweats01

当然のことながら、最近増殖した洋書などは入れるところもなく、納戸にぶちこんでいる始末・・・sweat02

新しい本棚を買いなさいってお告げかな?

2013年7月 4日 (木)

15章:国王が優れた大使を見つけることの困難さ

*以下はLONDON & GLASGOW COLLINS' CLEAR-TYPE PRESSの『THE FORTY-FIVE GUARDSMEN』を見つつ、原書のフランス語からの翻訳を行っています。翻訳内容が正しいかどうかは保証しませんsweat01。また意味が取れないと明らかに直訳になっているところもありますsweat01。固有名詞の読み方も間違っている可能性が高いです。あしからずsweat02

シコは相変わらず肘掛け椅子の中で人目を避け、ジョワイユーズはクッションの上に半分横たわり、アンリはベッドの中でだらりと丸くなり、会話が始まった。

「ああ!ジョワイユーズ、」アンリが尋ねた。「そなたは全く街中をさすらって来たのか?」

「もちろんですとも、陛下、大いにです。ありがとうございます。」公爵が投げやりに答えた。

「そなたはあそこからすぐにグレーヴに姿を消したようだが?」

「お聞きください、陛下、率直に、あれはほとんど気晴らしと言うものではありませんでした。その上、私は人々が苦しんでいるのを見るのが好きではないのです。」

「慈悲深い心だ!」

「いいえ、利己主義的な心です・・・他人の苦痛は私の神経に障るのです。」

「お前は起こったことを知っているな?」

「どこでのことです、陛下?」

「グレーヴでだ。」

「もちろん、いいえ。」

「サルセドは否認した。」

「ああ!」

「そなたは随分無頓着にそれを理解するのだな、ジョワイユーズ。」

「私がですか?」

「そうだ。」

「私はあなたに認めます、陛下、私は彼が言うことができたことに対して大変重要であると付け加えないことを。更に、私は彼が否認することを確信していたのです。」

「しかし、彼は自白していたのだから。」

「だから尚更です。最初の自白はギーズ達を警戒させました。彼らは陛下が静かにしていた間に働いていたのです。それは当然でした、そのことは。」

「何と!お前はそのようなことを予測していて、私にそれを言わなかったのか?」

「それは私が大臣であると言うことですか、私が、政治の話をするための?」

「そのことは見捨ててくれ。、ジョワイユーズ。」

「陛下・・・」

「私はお前の弟が欲しいと思っているのだ。」

「私の弟は、私のように、陛下、全く陛下にお仕えしておりますよ。」

「私はそれでは彼を当てにすることができるのか?」

「疑いなく。」

「ああ!私は彼にちょっとした任務を引き受けさせたいのだ。」

「パリの外ですか?」

「そうだ。」

「その場合、不可能です、陛下。」

「それはどうしてだ?」

「デュ・ブシャージュは今移動することができないのです。」

アンリは肘をついて起き上がり、目を大きく開きながら、ジョワイユーズを見た。

「それはどういうことかね?」彼が言った。

ジョワイユーズは最大に平静に国王の訝しげな視線に耐えた。

「陛下、」彼が言った。「それは理解するのがあまりにも容易過ぎることです。デュ・ブシャージュは恋をしているのです。ただ、彼はその恋愛交渉を悪く始めてしまっただけなのです。彼は手段を誤ってしまったのです。それで哀れな子供は痩せてしまったのです、痩せてしまったのです・・・」

「確かに、」国王が言った。「私は彼に気付いていた。」

「憂鬱になりながら、憂鬱に、ああ!あたかも彼は陛下の宮廷で生きていたかのようです。」

暖炉の角から発せられたある唸り声が、全く驚いて自分の周囲を見たジョワイユーズを遮った。

「注意しなくともよい、アンヌ。」アンリが笑いながら、言った。「それは肘掛け椅子の上で夢を見ているある種の犬だ。それで、お前は言ったな、私の友よ、その哀れなデュ・ブシャージュが悲しくなっていると。」

「そうです、陛下、死のような悲しみです。彼は世界のどこかで陰鬱な気質の女性と偶然出会ってしまったように思われるのです。それは恐ろしいです、そこでの出会いは。しかしながら、その種の性格で、人々は陽気な女たちと全く同様に成功しています。全ては振る舞うことを知ることからなのです。」

「ああ!お前は困ったことがないのだな、お前は、放蕩者め!」

「さあ!私が女たちを愛しているからあなたは私を放蕩者と呼ぶのですよ。」

アンリはため息をついた。

「それで、お前はその女が陰鬱な性格であると言ったな?」

「少なくともデュ・ブシャージュの言うところによると。私は彼女を知りません。」

「そしてその悲しみにもかかわらず、お前は成功していたのか、お前は?」

「もちろんです!その対照によって効果を生み出すことが問題ではありません。私は中間の気質の女との深刻な困ったことを知らないだけに過ぎないのです。前者の者たちはほとんどの人が組み合わせることに成功しない恩寵と厳しさの混合を攻囲者から強く要求します。デュ・ブシャージュはそれゆえ陰鬱な女に偶然出会ったのです。そして彼は陰鬱な恋をしているのです。」

「哀れな若者だ!」国王が言った。

「あなたはお分かりです、陛下、」ジョワイユーズが続けた。「彼が私に打ち明け話をするや否や、私が彼を癒すことに専心したことを。」

「それで・・・」

「それで丁度今治療が始まるのです。」

「彼はすでにあまり恋していないのではないのか?」

「いいえ、陛下。彼はその女がもっと恋するようになるという希望を持っていますが、それは自分から自分の愛を取り除く人々を癒すことにより快いやり方なのです。それゆえ、今夜以降、その貴婦人とそろってため息をつく代わりに、彼は普通にできることの全てで彼女を陽気にさせに行くのです。例えば今夜、私は彼の愛する女の元に彼女のバルコニーの下で猛威を振るいに行く30人ばかりのイタリアの楽師たちを送ります。」

「ちっ!」国王が言った。「平凡だ。」

「何と!平凡ですと!世界中で彼らに似た者はいない30人の楽師ですよ!」

「ああ!確かに、私がマダム・ド・コンデに恋していた時には、人々は私をさっぱり音楽で気を紛らわせようとしなかった。」

「そうです、しかしあなたは恋をしていたのです、あなたは、陛下。」

「狂人のように。」国王が言った。

冷やかしの嘲笑によく似た新しい唸り声が聞こえた。

「あなたはそれが全く別のことであることをよくご存知です、陛下。」ジョワイユーズは奇妙なやじが起こっているところを無駄に見ようと試しながら、言った。「それどころかその貴婦人は彫像のように無関心で、氷塊のように冷たいのです。」

「それで、お前は音楽がその氷塊を融かし、彫像を元気づけるだろうと信じているのか?」

「きっとそうなるだろうと信じています。」

国王は頭を振った。

「もちろん!私は言っていません。」ジョワイユーズが続けた。「最初の弓の一撃で、その貴婦人がデュ・ブシャージュの腕に身を投げに行くとは。いいえ。しかし彼女はその全ての騒ぎを起こしているのは彼の意図であることに心を打たれるでしょう。そして徐々に彼女はそのコンサートに慣れるでしょう。そして、もし彼女がそれに慣れないなら、ああ、私達には喜劇、大道芸人達、魔法、詩、馬、最後はこの世の全てのばかげたことが残っているでしょうから、もし陽気さが彼女に、その悲嘆にくれた美女に戻らなくても、少なくとも彼女はデュ・ブシャージュのものにならなければならないでしょう。」

「私は彼女がそうあることを願っているよ。」アンリが言った。しかし、デュ・ブシャージュを放っておきなさい、彼にとって今パリを離れることはとても困ったことなのだから。彼は私にとってこの任務を果たす必要不可欠な者ではない。しかし、私はとてもよい忠告から生じるお前を希望する。お前は彼のように誰か情熱的な美女の奴隷になってはおるまい?」

「私が!」ジョワイユーズが叫んだ。「私は私の人生において全く完全に自由であったことは決してありませんよ。」

「それは素晴らしいことだ。同様にお前は何もすることがないのでは?」

「全くありません、陛下。」

「しかし、私はお前は美しい貴婦人と一緒にいたいと感じていると思っていたが?」

「ああ!そうです、ムッシュー・ド・マイエンヌの恋人です。私を熱愛していた女です。」

「えっ?」

「ああ!今夜デュ・ブシャージュに説教をした後、私は彼女の家に行くために彼と別れることを想像してください。私は自分が展開したばかりの理論で興奮した頭で到着します。私はあなたに誓います、陛下。私は自分がアンリが恋しているのとほとんど同様であると信じていることを。ここで私は震えて、怯えている一人の女を見つけます。私が達した最初の考えは私が誰かの邪魔をしているということです。私は彼女を安心させようと試みますが、無駄です。私は彼女に尋ねます。彼女は答えません。私は彼女にキスをしたいと思います。彼女はそっぽを向きます。そして、私が眉をしかめると、彼女は腹を立て、立ち上がり、私たちはお互い喧嘩をし、彼女は私に私が現れる時にもはや決して自分の家にはいないだろうと知らせたのです。」

「哀れなジョワイユーズよ、」国王が笑いながら、言った。「そしてお前は何をしたんだ?」

「そうですとも!陛下、私は自分の剣とマントを掴み、立派な挨拶をし、後ろを見ずに出てきました。」

「いいぞ、ジョワイユーズ!それは勇敢だ!」国王が言った。

「私には彼女がため息をついているのが聞こえたように思えたので、陛下、ますます勇敢です、哀れな娘よ。」

「お前は自分の禁欲主義を後悔しないようにするんだな?」アンリが言った。

「はい、陛下。もし私が一瞬だけでも後悔していたなら、全くすぐにそこに走ったでしょう、あなたがご存知の通り・・・しかし、何もその哀れな娘が自分の意に反して私と別れるという考えから私を取り除きませんでした。」

「しかしながら、お前は立ち去ったのだな?」

「はい、そうです。」

「お前はそこに戻らないつもりなのか?」

「決して・・・もし私がムッシュー・ド・マイエンヌの腹を持っていたなら、私は言いませんでした。しかし、私はほっそりとしていますので、自慢する権利を持っています。」

「私の友よ、」アンリが真面目に言った。「それはお前の挨拶に対して全く適切だ、その絶交は。」

「私は違うとは言いません、陛下。しかし、もはやすることがありませんし、もはやどうなるのかを知る必要もありませんので、さしあたり、私は8日の間、ひどく退屈しようとしています。同様に非常に気持ちの良い怠惰な考えが私を駆り立てています。退屈することは面白いです、本当に・・・私は習慣を持っていません。そして私はそれが卓越したものであるとわかったのです。」

「それが卓越したものであると私は大いに思うぞ。」国王が言った。「私はそのことを流行らせたぞ。」

「ところで、私の計画があります、陛下。私はノートル-ダム聖堂前広場からルーヴルに戻りながら、それを全てしたのです。私は毎日のように駕籠でここに赴くでしょう。陛下は祈りを唱えているでしょう、私は、私は錬金術あるいは航海術の本を読むでしょう。私は海軍勤務なので、まだその方がよいでしょう。私はあなたのものと遊ばせる子犬たち、正確に言えば子猫たちを飼うでしょう。それはより優雅です。それから私たちはクリームを食べ、ムッシュー・デペルノンが私たちに短い物語を作るでしょう。私は同様に太りたい、私は。それから、デュ・ブシャージュの女が陰鬱から陽気になったら、私たちは陽気から陰鬱になった別の者を探します。それが私たちを変えるでしょう。しかし、いずれにせよ、動くことなくです、陛下。人々は確かに全く座っている、そしてあまりにも横たわっているに過ぎないのです。おお!良いクッションです、陛下!人々は陛下の室内装飾業者が退屈している国王のために働いていることを十分わかっています。」

「ちっ、おい!アンヌ。」国王が言った。

「何ですって!ちっ、おやおや!」

「お前の年齢で、お前の身分で怠惰になり、太るなんて、醜い考えだ!」

「私は思いませんよ、陛下。」

「私はお前をあることに専念させたいのだ、私は。」

「もしそれが退屈であるなら、私は大いにそれを望みます。」

3番目の唸り声が聞こえた。人々は犬がジョワイユーズが言ったばかりであった言葉を笑っていると言っていた。

「ここにとても利口な犬がいるのだ。」アンリが言った。「それは私がお前にさせたいことをするのを見抜いているのだ。」

「あなたは私に何をさせたいのですか、陛下?少しそれを見せてください。」

「お前は長靴を履いて行くのだ。」

ジョワイユーズは大きな恐怖で動いた。

「おお!いいえ、私にそれを頼まないでください、陛下。それは私の考えの全てに反します。」

「お前は馬に乗って行くのだ。」

ジョワイユーズが飛び跳ねた。

「馬にですって!いいえ、私はもはや駕籠では行きません。陛下は一体聞いていなかったのですか?」

「さあ、ジョワイユーズ、冷やかしの休戦だ、お前は私の話を聞いているな?お前は長靴を履いて、馬に乗って行くのだ。」

「いいえ、陛下、」公爵が最高に真面目に答えた。「それは不可能です。」

「それはどうして不可能なのだ?」アンリが怒って尋ねた。

「それは・・・それは・・・私が海軍提督だからです。」

「えっ?」

「ですから、海軍提督が乗るものは馬ではありません。」

「ああ!そのようだな。」アンリが言った。

ジョワイユーズは、子供たちが従わないために十分頑固であり、答えないために十分内気である時にするように、頭の身振りの1つによって答えた。

「まあ仕方がない!フランス海軍提督殿。そなたは馬では行かないだろう。そなたは正しい。馬で行くことは海軍職ではない。しかし、船と軍艦で行くことは海軍職だ。そなたはそれゆえ今すぐ船でルーアン(Rouen)に行くのだ。ルーアンで、そなたはそなたの海軍提督の軍艦を見つけ、すぐにそれを見せ、アンヴェール(*1)に向けて出帆させるのだ。」

「アンヴェールに向けてですって!」ジョワイユーズが叫んだ。「まるでカントン(*2)あるいはヴァルパライソ(*3)に向けて出発する命令を受け取ったかのように絶望しています。」

「私はそれを言っていたと思うぞ。」異論の余地なく長としての彼の権利と君主としての彼の意志を置いた冷ややかな口調で、国王が言った。「私はそれを言っていたと思うぞ。そして私はそれを繰り返して言いたくない。」

ジョワイユーズは、最も小さな抵抗を示すこともなく、マントをホックで留め、肩の上に剣を再び置き、肘掛け椅子の上にあったビロードの縁なし帽を被った。

「服従させるための何と言う苦しみだ、ああ!」アンリがぶつぶつ不平を言って、続けた。「もし私が時々自分が主人であることを忘れられたら、私以外の全ての人々が少なくとも覚えているに違いない。」

無言で冷淡なジョワイユーズは、勅命に従って、頭を下げ、彼の剣のつばの上に片手を置いた。

「ご命令ですか、陛下?」服従の語調によって、すぐに君主の意志を溶解する蝋に変わった声で彼が言った。

「お前は行くのだ。」国王が彼に言った。「お前が乗船することを望んでいるルーアンへ、お前が地上でブリュッセルに行くことを好まないのであれば。」

アンリはジョワイユーズの言葉を待った。ジョワイユーズは挨拶するにとどめた。

「お前は陸路をより好むのか?」アンリが尋ねた。

「私は命令を遂行することが重要である時に好みを持ちません、陛下。」ジョワイユーズが答えた。

「さあ、ふくれっ面を見せろ、行け!ふくれっ面を見せろ、ぞっとするほど醜い性格の!」アンリが叫んだ。「ああ!国王たちは友人を持っていないのだ!」

「命令を与える者は召使を見つけることを期待することができるに過ぎないのです。」ジョワイユーズが厳粛に答えた。

「ムッシュー、」感情を傷つけられた国王が答えた。「そなたはそれゆえルーアンに行くのだ。そなたはそなたの軍艦に乗り、私が取り替えさせるだろう、コードエック(Caudebec)、アルフルール(Harfleur)、そしてディエップ(Dieppe)の守備隊を集合させるのだ。そなたはそなたが私の弟への奉仕をする6隻の船に彼が待っている私が彼に約束した救援を乗せるのだ。」

「よろしければ私の委任状を、陛下?」ジョワイユーズが言った。

「いつ以来、」国王が答えた。「そなたはもはやそなたの海軍提督の権威で振る舞わなくなったのだ?」

「私は服従する権利を持っているに過ぎません。そして私がそれを出来る限りは、私は全ての責任を避けます。」

「結構だ、公爵殿。そなたは出発する時にそなたの館で委任状を受け取りなさい。」

「その時間はいつになるでしょうか、陛下?」

「1時間以内に。」

ジョワイユーズは恭しく頭を下げ、扉の方に向かって行った。いさに

国王の心は危うく砕けそうになった。

「何だ!」彼が言った。「別れの挨拶の1つさえもないのか?海軍提督殿、そなたはほとんど一般人ではない。それは人々が船乗り殿たちにしている非難だ。さあ、多分、私は私の歩兵隊の上級大佐に更に満足するだろう。」

「私をお許しくださいませんか、陛下。」ジョワイユーズが口ごもりながら言った。「しかし、私は悪い船乗りよりも更に一層悪い廷臣です。そして私は陛下が私に対してそれをしたことを後悔していると理解しています。」

そして彼は、風によって押し返され、膨れていたタペストリーの後ろの扉を荒々しく閉めながら、立ち去った。

「さあ、私が大いにしたことのために彼らは何と私を愛してくれていることか!」国王が叫んだ。「ああ!ジョワイユーズ!恩知らずなジョワイユーズ!」

「えっ!お前は彼を呼び戻さないのか?」シコがべッドの方に進みながら、言った。「何だ!偶然にお前は少しばかりの意志を持ったから、お前は後悔しているのだな。」

「それじゃあ聞いてくれ、」国王が答えた。「お前は素敵だ、お前は!彼が少なくとも10月に海上で雨風に見舞われに行くことを快いとお前は思うのか?私は大いにそこでお前を見たいと思うのに、利己主義者め!」

「お前の自由だ、偉大な国王よ、お前の自由だ。」

「渓谷を通り、道を通るお前を見ることは。」

「渓谷を通り、道を通る。そうだ、たった今最も激しい私の望みは旅行に行くことだ。」

「それでは、もし私がジョワイユーズを送ったばかりのように、お前をどこかに送るのなら、お前は承諾するのか?」

「私は承諾するだけでなく、志願するぞ、懇願するぞ。」

「任務でも?」

「任務でも。」

「お前はナヴァールに行ってくれるか?」

「私は悪魔にさらわれに行くのだな、偉大なる国王よ!」

「お前は冷やかしているのか、道化者よ?」

「陛下、私は自分の人生においてすでに大変陽気ではなかったのですよ。そして私は自分の死以来さらに大いに悲しくなっているとあなたに断言します。」

「しかしお前はさっきパリを離れることを拒否したではないか。」

「私の優しい君主よ、私は間違っていた、あまりにも大きく間違い過ぎていた。そして私は後悔しているのだ。」

「それでお前は今パリを離れたいのか?」

「すぐに、有名な国王よ、今すぐに、偉大な君主よ!」

「私はもはや理解できないぞ。」アンリが言った。

「それではお前はフランス海軍提督の言葉を聞いていなかったのか?」

「どんな?」

「彼がお前にムッシュー・ド・マイエンヌの恋人との絶交を知らせたことだ。」

「そうだ、えっ、それがどうしたというんだ?」

「もしその女が、公爵のような素敵な若者に恋をしていて、と言うのは、彼は素敵だからだ、ジョワイユーズは・・・」

「疑いなく。」

「もしその女がため息をつきながら彼を追い払うのなら、彼女は理由を持っている。」

「多分。そのことがなければ彼女は彼を追い払わなかった。」

「ああ!その理由だ、お前はそれを知っているか?」

「いいや。」

「お前はそれを見抜いていないのか?」

「ああ。」

「つまりムッシュー・ド・マイエンヌが戻って来ようとしているということだ。」

「おお!おお!」国王が言った。

「お前はとうとう理解したな。私はお前を賞賛しよう。」

「ああ、私は理解した。しかし・・・」

「しかし?」

「私はお前のあまりにも強い理由がわからない。」

「私にお前のものをくれ、アンリ、私はそれらが優秀であることに気付くことは望むところだ。さあ、くれ。」

「なぜその女はジョワイユーズを追い払う代わりにマイエンヌと別れなかったのだ?ジョワイユーズはムッシュー・ド・マイエンヌをプレ-オー-クレールに案内し、彼の太った腹に穴を開けるに十分な感謝を知らないとお前は思うか?彼は剣が下手だからな、我らのジョワイユーズは。」

「承知した。しかしムッシュー・ド・マイエンヌは危険な短剣を持っている、彼は。もしジョワイユーズが剣が下手であれば、お前はサン-メグランを思い出せ。」

アンリはため息をつき、目を天に上げた。

「本当に恋をしている女は自分の愛人を殺すことを望まない。彼女は彼と別れることを好み、時間を稼いでいるのだ。彼女は何よりも自分自身を殺されないことを好んでいるのだ。この親愛なるギーズ家の人々はひどく乱暴だからな。」

「ああ!お前は正しいかもしれない。」

「大いにうれしいね。」

「そうだ、そして私はマイエンヌが戻ってくるだろうと考え始めている。しかしお前は、お前は、シコ、お前は臆病なあるいは恋をしている女ではないではないか?」

「私は、アンリ、私は慎重な男だ、一部は始められている、ムッシュー・ド・マイエンヌと開始している賃借の勘定を持っている男だ。もし彼が私を見つけるなら、彼はまた再び始めたがるだろう。彼は震えさせる遊びをする人だ、この素晴らしいムッシュー・ド・マイエンヌは!」

「えっ?」

「ああ!彼は私がナイフの一撃を受けるだろうことで大いに遊ぶだろうさ。」

「ふん!私は知っているぞ、私のシコ、彼は返すことなく受け取らないことを。」

「お前は正しいよ、私は彼が裂くだろう10のものを彼に返すだろうさ。」

「それはよかった、勝負は終わったな。」

「仕方がない、ちくしょう!それどころか、残念なことだ!その家族がぞっとするような悲鳴を挙げるだろう。お前は同盟の全てを背負わされるだろう。そしてある日お前は私に言うだろう。『シコ、私の友よ、私を許してくれ、しかし私はお前を車責の刑にせざるを得ないのだ。』と。」

「私がそんなことを言うだろうか?」

「お前はそう言うだろうよ、そして同様に、一層悪いことに、お前はそうするだろう、偉大なる国王よ。私はそれゆえ別な風に回るものよりもよいものを愛するということがお前は理解しているか?私は私のように悪くない。私はそれを果たしたい。見ろ、恨みに適用されている等差級数の全てが私には危険に思われる。それゆえ私はナヴァールに行くのだ。もしお前が大いに私をそこに送りたいのならば。」

「疑いなく、私はそれを望んでいる。」

「私はお前の命令を待っているよ、優しい王子よ。」

そして、シコはジョワイユーズと同じ態度を取りながら、待っていた。

「しかし、」国王が言った。「お前はその任務がお前に適しているかどうか知らないのだ。」

「私がお前にそれを要求している以上は。」

「それは、見ろ、シコ、」アンリが言った。「私はマルゴと彼女の夫の間に不和を起こすある計画を持っているのだ。」

「支配するために談笑する。」シコが言った。「それはすでに100年前からある政治のいろはだな。」

「それではお前はいかなる反感も抱かないのだな?」

「そのことは私に関係するということか?」シコが答えた。「お前はお前が望むことをするだろう、偉大なる王子よ。私は大使だ。要するにそれだけのことだ。お前は私に返す賃貸勘定を持っていない。そして私が不可侵であるという条件ならば・・・おお!そのことに関してはお前は理解している、私はそれを果たす。」

「しかしまだだ、」アンリが言った。「お前は私の義理の弟に言うことを知らなければならない。」

「私が何か言うだって!だめだ、だめだ、だめだ!」

「どうして、だめだ、だめだ、だめだなんだ?」

「私はお前が望むところに行くが、完全に話さないぞ。その点について諺があるぞ。あまり掻き過ぎると・・・」

「それではお前は拒否するのか?」

「言葉は拒否するが、手紙は受け取る。言葉を運ぶ者はいつも何かしらの責任を持っている。手紙を差し出す者は決して二次的に忙殺されない。」

「まあ仕方がない!私はお前に手紙を与えよう。それは私の政治の中に含まれる。」

「そのようなわずかなものがあるのを見せろ!くれ。」

「お前はそれを何と言った?」

「私はくれと言った。」

そしてシコは手を伸ばした。

「ああ!そのような手紙がすぐに書けると思うな。それは組み合わされ、よく考え抜かれた一押しでなければならないのだ。」

「ああ!吟味して、よく考え抜いて、組み合わせろ。私は明日夜明けにまた立ち寄る、あるいは受け取りに人を送るだろう。」

「なぜお前はここで眠らないのだ?」

「ここで?」

「そうだ、お前の肘掛け椅子の中で。」

「何だと!終わったよ、私はもはやルーヴルでは眠らないだろう。人々が肘掛け椅子の中で眠っているのを見る幽霊、何とばかげたことか!」

「しかし、結局、」国王が叫んだ。「私はしかしながらお前がマルゴと彼女の夫に関しての私の意図を知っていることを望んでいるのだ。お前はガスコーニュ人だ。私の手紙はナヴァールの宮廷を騒ぎ立てに行くのだ。人々はお前に質問するだろう。お前は答えることが出来なければならない。何ということだ!お前は私の代理人になるのだぞ。私はお前が愚か者に見えることを望んでいないのだ。」

「ああ!」肩をすくめながら、シコが言った。「それじゃあお前はどれだけ鈍い頭脳を持っているんだ、偉大なる国王よ!何と!お前は私が中にあるものを知らずに250リュー先まで手紙を運ぶと思っているのか?しかし、さあ、安心しろ。何てことだ!通りの最初の角で、私が立ち止まる最初の木の下で、私はそれを開くつもりだ、お前の手紙を。何と!お前は10年前から世界のあらゆるところに大使たちを送っている、そしてお前はそのことより彼らがよいことを知らないのだ!さあ、肉体と魂を安らかにするんだ。私は、私は自分の孤独に戻るよ。」

「どこなのだ、お前の孤独とは?」

「グラン・ザンノサン(Grands-Innocens)の墓地だよ、偉大なる王子。」

アンリは、2時間前に彼に再び会って以来、自分の視線からまだ追い払うことができなかったその驚きと共にシコを見た。

「お前はそのことを予期していなかったんだろう?」シコがフェルト帽とマントを身につけながら、言った。「そうしている間に他の世界の人々と関係を持つことなのさ!承知したよ。明日、私あるいは私の使者が来ることを。

「よろしい、しかしまだお前の使者がお前の名においてやって来て、扉が開かれるために、合言葉の問いを持たなければならない。」

「素晴らしい!もしそれが私なら私の名においてやって来る。もし私の使者なら、彼は『影』の名においてやって来る。」

そして、この言葉だけで、彼はとても軽快に姿を消したので、アンリの迷信的な心は叫ばせることもなく扉を、のひだの1つを揺り動かすことなくタペストリーの下を通り過ぎて行ったのは本当に肉体だったのか、あるいは影だったのか疑った。

<2013.7.4修正済>

*1:Anvers

アントワープのこと

*2:Canton

中国の広東のこと

*3:Valparaíso

チリのバルパライソ州にあり、首都サンティアゴに近い港町(サンティアゴより約120km)。

*4:250lieues

1lieue≒4kmとのことなので、約1000km

2013年7月 2日 (火)

14章:シコの影

*以下はLONDON & GLASGOW COLLINS' CLEAR-TYPE PRESSの『THE FORTY-FIVE GUARDSMEN』を見つつ、原書のフランス語からの翻訳を行っています。翻訳内容が正しいかどうかは保証しませんsweat01。また意味が取れないと明らかに直訳になっているところもありますsweat01。固有名詞の読み方も間違っている可能性が高いです。あしからずsweat02

国王は、一瞬に過ぎないが我々が言ったように、彼の友人の計算に決して失望しなかった。彼は彼の欠点と長所を知っていた。そして、地上の王である彼は同様に正確に彼を天上の王にすることができた彼の心の深さを読んでいた。

彼はすぐにデペルノンが行きたがっていたところを理解していた。しかし、彼が与えたものと引き換えに何も受け取らないことを予期したように、彼が65000エキュと引き換えに45人の護衛を受け取るというガスコーニュ人の考えは彼には掘り出し物のように思えた。

そして、それから、それは新しいことだった。哀れなフランス国王は臣下たちに対して同様にそのとても珍しい商品にいつも気前よく与えていなかった。何よりも国王アンリ三世は、彼の犬を梳り、頭蓋骨を一列に並べ、必要な量のため息を発して、行進する時に、もはや何もすることがなかった。

デペルノンによって設けられた護衛は従って国王の気に入った。とりわけ人々が話していたからだ。そして、彼がポーランドから戻って以来、毎日のようにそこで見ていた他の事を人相を読むことによってだめにしていた。

少しずつ、この夜の突飛な遠足を十分不思議がらせた取次係が彼を待っている自分の部屋に近付くに従って、アンリは自分自身に45人の設立の利点を広めた。そして、全ての弱いあるいは弱められた精神のように、彼はデペルノンと交わしたばかりの会話の中にデペルノンが光を置いた考えが明るくなりながら、微かに見た。

「ところで、」国王は思った。「あそこの人々はおそらくとても勇敢で、多分とても献身的に仕えるだろう。幾人かは思いやりのある顔をしている。その他は不快な顔だが。ありがたいことに、全ての人々のために人々がいるだろう・・・そして、それから、いつも鞘から取り出す準備ができている45の剣の随行とは素晴らしいことではないか!」

彼の考えのその最後の鎖の輪は彼が声に出してとても痛切に、そして心の内でまだ更に痛切に惜しんでいるとても献身的に仕えた別の剣の記憶と接合しながら、アンリを、我々が苦労して到達し、人々がそれは彼の習慣的な状態であると言うことができる時代にとてもよく陥っていた深い悲しみに導いた。時は大変耐えがたく、人々は大変意地悪で、王冠は国王の前で大変ぐらついていたので、彼は一瞬でもこの以前の病気から抜け出すために大いに死にたいあるいは喜びたいと二度心に刻み込んだ。この時代、イギリス人は憂鬱な状態の我々の主人に「spleen(憂鬱)」という洗礼名をつけていた。

彼は目でジョワイユーズを探した。それから彼がどこにも見えないことに気づき、彼との面会を求めた。

「公爵殿はまだお戻りではありません。」取次係が言った。

「よろしい。私の部屋係を呼びなさい。そしてそなたは退出しなさい。」

「陛下、陛下のお部屋は準備が整っております。そして、王后陛下が国王のご命令をお尋ねになられていらっしゃいます。」

アンリは聞こえないふりをした。

「人々は王后陛下に話をさせなければならないのでしょうか?」取次係が思い切って言った。「枕元に侍ることを。」

「いいや、」アンリが言った。「いいや。私には私のお勤めがある。私の仕事がある。そして、それから私は気分が悪いので、一人で眠るだろう。」

取次係は頭を下げた。

「ところで、」アンリが彼を呼び戻しながら、言った。「王妃にこの眠らせるオリエントのコンフィチュールを運んでくれ。」

そして彼は彼のドラジェ入れを取次係に手渡した。

国王は自分の部屋に入った。そこには確かに従僕が準備されていた。

そこで一度、アンリはとても高価なアクセサリーの全てに一瞥を投げた。キリスト教徒の中で最も美しい男であるために最近までしていた常軌を逸したとても入念な身づくろいは最も偉大な国王にすることはできなかった。

しかし、かつて彼がとても勇敢に服従した苦役のために、もはや何も彼に話さなかった。その両性の組織の中でかつてあった女性のものの全ては見えなくなっていた。アンリはミサ典書と引き換えに彼女らの鏡に変えていた年老いたあだっぽい女たちのようだった。彼は最愛の人を持っている対象をほとんどひどく嫌った。

香水をつけた滑らかな手袋、練り粉をしみ込ませた極上の麻の仮面、髪を巻き毛にし、髭を黒くし、耳を赤くし、目を輝かせるための化学結合、彼はその全てをずっと前からすでにそうしているかのようにまだ無視をした。

「私のベッドを!」彼がため息と共に言った。

二人の召使たちは彼に習慣を失わせ、彼にフリースランド(オランダ北部の州)の極上のウールのズボン下をさっと着せて、彼を慎重に持ち上げ、シーツの間に滑り込ませた。

「陛下の朗読係!」一人の声が叫んだ。

と言うのは、アンリは、長くひどい不眠症の男で、時々朗読係と共に自分自身を眠らせていた。そして、かつて、最初にフランス人が彼にとって十分であると言われていた間に、驚くべき成果を上げるために、まだポーランド人を支えなければならなかった。

「いいや、人はいらない、」アンリが言った。「朗読係、あるいは自分の家で私の意図に対して祈りを唱える者は。ただ、もしムッシュー・ド・ジョワイユーズが戻ってきたら、彼を私の元に連れて来てくれ。」

「しかし、もし彼の戻りが遅い場合は、陛下?」

「ああ!」アンリが言った。「彼はいつも戻りが遅いな。しかし、彼が戻ってくるのが何時であっても、そなたは聞くのだ。彼を連れて来るのだ。」

その召使たちは蝋燭を消した。火の近くには青白く青みがかった炎を与えていたエッセンスのランプがともっていて、国王が彼の死を思わせる考えから戻って以来、国王に非常に夢中な様子を示した夢幻的な気晴らしから抜け出し、それから彼らはつま先で無言の状態で彼の部屋を去った。

アンリは実際の危険と向き合って勇敢ながらも、全ての恐れと子供と女性の全ての弱さを持っていた。彼は姿を見せることを恐れた。彼は幽霊を恐れた。しかしながら、その感情は彼の心を占めた。恐れながら、彼は長い拘留の無為を残念に思う囚人が拷問を受けることになることを知らせるものに答えるものに似て、退屈はしていなかった。

「よろしい、それはいつも一瞬私を止めさせるだろう。」

しかしながら、全く外壁の上のランプの反射の後を追いながら、全く部屋の最も暗い角を目で調べながら、全く1つの影の不思議な入場を暴ばかれた最小の騒音を捕えようと試みながら、アンリの目は昼間の見世物と夜の遠足で疲れていたので、曇っていた。そしてまもなく彼はこの静けさと孤独の中で眠った、正確に言えばまどろんだ。

しかし、アンリの睡眠は長くはなかった。前日の間のような眠りの間、彼の中で命を消耗させた内にこもったその熱に侵され、彼は部屋の中で物音を聞いたように思い、起き上がった。

「ジョワイユーズ、」彼が尋ねた。「お前か?」

誰も答えなかった。

青いランプの炎は弱くなっていた。それは格間の金を緑色にしていた青白い円の彫刻が施された柏材の天井にもはや反射していなかった。

「たった一人だ!まだたった一人だ。」国王が呟いた。「ああ!予言者は正しい。『陛下はいつもため息をついていることでしょう。』彼は最高のことを言った。『陛下はいつもため息をついています。』」

それから、一瞬の休止の後、

「ああ、神よ!」彼は祈りの姿をしながら、呟いた。「私の人生の間だけいつも、私の死後でだけのような力をお与えください!」

「ああ!ああ!お前の死後でだけ、それは確実じゃあないな。」金属製の打楽器のような振動した金切り声がベッドの数歩先で答えた。「そしてその詩をお前は誰のために受け取っているんだ?」

国王はぎょっとして、部屋の家具のそれぞれを激しい不安と共に調べながら、座った姿勢のまま起き上がった。

「おお!私はこの声を知っている。」彼が呟いた。

「それは幸せだ。」その声が答えた。

冷や汗が国王の額を流れた。

「まるでシコの声のようだ。」彼がため息交じりに言った。

「お前は正解にごく近いよ、アンリ、お前はごく近いよ。」その声が答えた。

それからアンリは、足をベッドの外に投げ出しながら、暖炉からいくらかの距離に、デペルノンに予め時間を示したその同じ肘掛け椅子の中に、レンブラントの背景の中に人々が最初の一瞥でかろうじて見ることができる人物を照らしている、唯一の淡黄褐色の反射の1つが少し注いでいた頭に気付いた。

その反射はその人物の腕がもたれていた肘掛け椅子の腕に、それから骨ばって、出っ張っていた彼の膝に、それから神経質で、痩せた、そして過度に長い脚で右の角を形作っていた足の甲に落ちていた。

「神は何と私をお守りくださっているのか!」アンリが叫んだ。「シコの影だ!」

「ああ!私の哀れなアンリケ、」その声が言った。「お前は一体いつも同じように愚かなのだな?」

「そう言っているのは誰だ?」

「影は話をしないよ、愚か者め、肉体を、従って舌を持たないのだから。」肘掛け椅子の中に座っている人物が答えた。

「それではお前は確かにシコなのか?」国王は喜びに酔いしれて、叫んだ。

「この点では私は何も決めたくないな。我々は私かどうかを後で分かるだろう。我々は分かるだろう。」

「何と、それではお前は死んでいなかったのか、私の哀れなシコよ?」

「それみたことか!お前は鷲のように叫んでいる。そうだとも、それどころか私は死んでいるのだ。100回死んだ。」

「シコ、私の唯一の友よ!」

「最低限、お前は私に対してこの優位に立つ、いつも同じことを言うことで。お前は変わっていないな、ちくしょう!」

「しかし、お前は、お前は、」悲しげに国王が言った。「お前は変わったのか、シコ?」

「全くそうあって欲しいね。」

「シコ、私の友よ、」国王が自分の2つの足をはめ木の床に置きながら、言った。「どうしてお前は私から離れて行ったのだ?言うんだ。」

「私は死んだからだよ。」

「しかし、お前はさっきそうではなかったと言った。」

「私はそれを繰り返すよ。」

「この矛盾で何が言いたいのだ?」

「この矛盾が言いたいのは、アンリ、私はある者たちのために死んでいて、またある者たちのために生きているということさ。」

「それでは、私のためには、お前はどうなのだ?」

「お前のためには私は死んでいるよ。」

「なぜ私のために死んでいるのだ?」

「理解するのは容易いことさ。よく聞くんだ。」

「ああ。」

「お前はお前の家の主人ではない。」

「何と!」

「お前はお前に仕えている者のために何もできていない。」

「シコ!」

「我々は腹を立ててはいけない、さもなければ私は怒るぞ!」

「ああ、お前は正しいよ。」国王はシコの影が消え失せてしまうことをひどく心配しながら、言った。「話してくれ、私の友よ、話してくれ。」

「さて、それじゃあ、私にはムッシュー・ド・マイエンヌと決着すべきちょっとしたことがあった。お前はそれを覚えているか?」

「もちろん。」

「私はそれを解決する。結構だ。私はその比類なき隊長を殴りつける。大いに結構。彼は私を絞首刑にするために私を探させている。そしてお前は、この英雄に対して私を守るための人を出し惜しんだ。お前は私を見捨てている。それを終える代わりに、お前は彼と和解している。それでは私は何をしたのか?私は自分が死に、私の友人であるゴランフロの仲介によって埋葬されたことを宣言した。従ってその時以来、私を探していたムッシュー・ド・マイエンヌはもはや私を探さなくなったと言う訳さ。」

「お前はそこに恐るべき勇気を持っていたのだな、シコ!お前は私がお前の死の原因になった苦痛を知らなかったのだな?言ってみろ。」

「ああ、それは勇敢なことだ。しかし、それは全てに恐るべきものではないぞ。全ての人々が私がもはや生きていないことを確信して以来、私はとても平穏に十分に生きていなかった。」

「シコ!シコ!私の友よ、」国王が叫んだ。「お前は私をぞっとさせる、私の頭は訳が分からくなっている。」

「ああ、ふん!お前がそのことに気づいたのは今日じゃないか、お前は?」

「私は信じることを知っていただけだ。」

「もちろん!お前は何かに気を留めなければならない。お前は何を信じているのだ、さあ?」

「ああ!私はお前が死んだこととお前が帰ってきたことを信じているのだ。」

「それでは、私は嘘をついている。お前は礼儀正しい。」

「お前は少なくとも真相の一部を私に隠している。しかし、さっき、古代の幽霊のように、お前は私に恐ろしいことを言おうとした。」

「ああ!それに関しては、違うとは言わないよ。だから準備をしろ、哀れな国王よ!」

「わかった、わかった。」アンリが続けた。「お前は主によって出現させられた影であると認めろ。」

「私はお前が望むだろうものの全てを認めよう。」

「さもないと、それはそうとして、お前はどうやってこの見張られている廊下を通ってここにやって来たのだ?どうやってそこにいるのだ、私の部屋に、私の近くに?それでは最初に現れた人が今ルーヴルに入っているのか?それではそのように人々が国王を見張っているところをか?」

そしてアンリは、捕えたばかりの空想上の大きな恐怖に丸々全部身を委ね、シーツで頭を覆う準備をしながら、自分のベッドに再び飛び込んだ。

「さあ、さあ、さあ、」シコがいくばくかの哀れみとたくさんの同情を隠した口調で言った。「さあ、興奮するな、お前が納得するためにお前は私に触れる必要はない。」

「それではお前は復讐の使者ではないのか?」

「何てことだ!それは私が悪魔のように角を持っている、あるいは大天使ミカエルのように燃える剣を持っているということか?」

「それではお前はどうやって入ってきたのだ?」

「お前はまたそこに戻るのか?」

「疑いもなく。」

「ああ!それでは私がいつも鍵を持っていることを理解するんだな。お前が私に与え、私が後ろにいるそれをぶら下げる権利を持たなかったお前の部屋の紳士たちをひどく悔しがらせるために首にかけていたものだ。ああ!この鍵で人々は入るのだ、そして私は入った。」

「それでは秘密の扉を通ってか?」

「ああ!確かに。」

「しかし、なぜお前は昨日よりむしろ今日入らなかったのだ?」

「ああ、本当だ、それは問題だ。ああ!お前はそれを知ってご覧。」

アンリはシーツを降ろし、子供を襲った無邪気な同じ口調で、

「私に不愉快なことは何も言うな、シコ。」彼が答えた。「頼むから。おお!もしお前が私にお前の声を感じさせる何か楽しみを知っているなら!」

「私は、私はお前に真実を言うだろう、要するにそれだけのことだ。もし真実が不愉快ならば、仕方がない。」

「それは本気ではないな、」国王が言った。「それはお前のムッシュー・ド・マイエンヌの恐れではないな?」

「それどころか大いに本気だよ。お前は理解している。ムッシュー・ド・マイエンヌは私を50回棒で打たせた。私は復讐した。そして彼に剣の鞘で100回打つことで返した。剣の鞘で2回打つことは棒で1回打つことに値すると仮定しろ。そして我々は1回戦対1回戦だ。決勝戦を注意するんだな!剣の鞘の一撃が棒の一撃に値すると仮定するのなら、それはムッシュー・ド・マイエンヌの意見かもしれない。それなら、彼は私に棒あるいは剣の鞘で50回打つ借りがある。ところで、私はこの種の債務者たちを全く恐れていない。そして、もしムッシュー・ド・マイエンヌがソワッソン(Soissons)にいることを知らなかったとしても、お前が私をどれほど必要としようとも、私がここにやって来たのはまさにそれではない。」

「ああ!シコ、そういうわけだから、お前が帰ってきたのは私のためだから、私はお前を私の保護下に置く。そして、私は望むよ・・・」

「お前は何を望むのだ?気をつけろ、アンリケ、お前が『私は望む』という言葉を発する度にお前は何か暴言を吐く準備をしている。」

「私はお前を蘇らせたいのだ、お前を白日の下に外出させたいのだ。」

「やれやれ!私は全くそう言ったぞ。」

「私はお前を守るつもりだ。」

「よろしい。」

「シコ、私はお前に国王の約束をするよ。」

「ばかな!私はそれよりいいものを持っているんだ。」

「お前は何を持っているんだ?」

「私がひっそり暮らせるところだよ。そして私はそこにいる。」

「私はお前を守るつもりだ、私はお前に言っている!」ベッドの階段の上に立ち上がりながら、国王は力いっぱい叫んだ。

「アンリ、」シコが言った。「風邪を引くぞ。もう一度横になれ、お願いだ。」

「お前は正しいよ。しかし、同様にお前は私をひどく苛立たせる。」国王はシーツの間に再び入りながら、言った。「何と、私が、フランス国王アンリ・ド・ヴァロアが自分の護衛のために十分なスイス兵、スコットランド兵、フランス衛兵、紳士たちがいると思っている時に、ムッシュー・シコは満足し、安全だと思わないのか?」

「さあ、聞くんだ。お前はどうやってそれを言った?お前がスイス兵を持っていると・・・」

「そうだ、トックノー(Tocquenot)によって指揮されている。」

「結構、お前が持っているスコットランド兵は・・・」

「そうだ、ラルシャン(Larchant)によって指揮されている。」

「大いに結構、お前が持っているフランス衛兵は・・・」

「クリヨン(Crillon)によって指揮されている。」

「素晴らしい。で、それから?」

「それがどうだというんだ?もし私がお前にそのことを言わなければならないとしても私は知らないぞ。」

「それを言うな。誰がお前にそれを要求したんだ?」

「それから、新しいものがある、シコ。」

「新しいもの?」

「そうだ、45人の勇敢な紳士たちを想像してくれ。」

「45人!お前はそのことを何と言った?」

「45人の紳士たちだ。」

「お前はどこで彼らを見つけたのだ?いずれにせよ、パリではないな?」

「そうだ、しかし彼らは今日そこからパリに到着したのだ。」

「確かにそうだ!確かにそうだ!」突然1つの考えが閃いたシコが言った。「私は彼らを知っている、お前の紳士たちを。」

「本当か!」

「ずた袋が欠けているに過ぎない45人の乞食たちを。」

「私は言っていない。」

「笑い死にそうな人物たちだ!」

「シコ、彼らの中に素晴らしい男たちもいるのだよ。」

「結局ガスコーニュ人たちだ、お前の歩兵隊の上級大佐のようなね。」

「そしてお前のようにだ、シコ。」

「おお!しかし私は、アンリ、全く違うぞ。私はガスコーニュを離れて以来、もはやガスコーニュ人ではない。」

「一方彼らは?」

「まったく逆だ。彼らはガスコーニュにおいてガスコーニュ人ではなかった。そしてここでは二倍のガスコーニュ人だ。」

「そんなことはどうでもいい、私は45の恐るべき剣を持っているのだ。」

「その46の恐るべき剣を指揮するのは人々がデペルノンと呼ぶ者か?」

「正確に言えばそうではない。」

「では誰によって?」

「ロワニャックによってだ。」

「ふん!」

「今はロワニャックを軽視するな。」

「私は大いに身を守るね、それは私の29親等のいとこだ。」

「そなたたちは全く親戚だ、そなたたちの他のガスコーニュ人たちだ。」

「あなたが決してそうではないようにそれはあなたの他のヴァロアとは全く逆ですよ。」

「結局、お前は答えるのか?」

「何についてだ?」

「私の45人についてだ。」

「お前はそれでお前を守ろうとしているのか?」

「そうだ、ふん!そうだ。」苛立ったアンリが叫んだ。

シコ、あるいは彼の影、と言うのはその点について国王によりよい情報を与えていなかったので、我々は我々の読者を疑念を抱かせたままにしておかざるを得ない。シコは我々が言うように、膝で頭より高い角の頂上を形作るように、踵でその同じ肘掛け椅子の縁を支えながら、肘掛け椅子の中に忍び込んだままだった。

「ああ!私は、」彼が言った。「私はお前のためにたくさんの軍隊を持っているのだ。」

「軍隊だって?お前が軍隊を持っているだって?狂気の沙汰だ!いいではないか?」

「ではどんな軍隊を?」

「お前は見るんだ。私は先ずメッシュー・ド・ギーズがロレーヌで作っている軍隊の全てを持っている。」

「お前は気が狂っているのか?」

「いいや、少なくとも6000人の本当の軍隊だ。」

「しかし、どんな目的で、さあ、ムッシュー・ド・マイエンヌをとても恐れているお前がまさにムッシュー・ド・ギーズの兵士たちによって自分を守らせるつもりなのだ?」

「私は死んでいるからだよ。」

「またその冗談か!」

「ところで、ムッシュー・ド・マイエンヌが恨みをいだいているのはシコだったのだよ。それゆえ私は肉体を、名前を、そして社会的地位を変えるためにその死を利用したのだよ。」

「それではお前はもはやシコではないのか?」国王が言った。

「そうだ。」

「一体お前は何者なのだ?」

「私はロベール・ブリケ、以前の仲買人、そして同盟者だ。」

「お前が同盟者だと、シコ?」

「怒れ。そうすることで、お前は分かる。ムッシュー・ド・マイエンヌをあまりにも間近で見ないと言う条件で、私は神聖同盟の一員であるブリケとしての私を個人的に守るために、先ずここにロレーヌの軍隊を持っている。6000人だ。その数字を十分送るぞ。」

「私はそこにいるのだ。」

「それから約1万人のパリ市民たちだ。」

「有名な兵士たちだ!」

「お前を大いに不快にするために十分有名だ、私の王子よ。それゆえ、1万と6千で1万6千だ。それから、議会、ローマ法王、スペイン人たち、ブルボン枢機卿猊下、フランドル人たち、アンリ・ド・ナヴァール、ダンジュー公爵。」

「お前は名簿を使い尽くし始めるのか?」イライラしていたアンリが言った。

「まさか!私にはまだ3種類の人々が残っている。」

「言え。」

「お前を大いに望んでいる者たちだ。」

「言え。」

「先ずはカトリック教徒たち。」

「ああ!そうだ、私はユグノーたちの4分の3を皆殺しにしたに過ぎなかったのだから。」

「それからユグノーたち、お前が彼らの4分の3を皆殺しにしたから。」

「ああ!そうだ。そして3番目の者は?」

「政治家たちはお前に何と言っているんだ、アンリ?」

「ああ!そうだ、私も、私の弟も、ムッシュー・ド・ギーズも望んでいない彼らだ。」

「しかし、お前のナヴァールの義理の弟を大いに望んでいるぞ。」

「彼が公然と捨てると良いのだが。」

「ご立派なことだ!そしてそれは彼を困らせることのようじゃないかい?」

「何だと!しかしお前がそこで話した人々は・・・」

「何だって?」

「全てフランスだ。」

「まさに。同盟者である私にとって、私の軍隊があるんだよ。さあ、さあ!加えて、比較しろ。」

「私たちは冗談を言っているのではないのか、シコ?」ある身震いが血管の中を走るのを感じながら、アンリが言った。」

「冗談を言う時間であることと共に、お前は全ての人々に対してたった一人であるという時なのさ、私の哀れなアンリケ!」

アンリは全く国王の威厳のある態度をとった。

「私はたった一人だ。」彼が言った。「しかし、同様に命令するのも私だけだ。お前は私に軍隊を見させてくれた、大いに結構。今、私に指導者を見せてくれ。おお!お前は私にムッシュー・ド・ギーズを示すつもりだな。私が彼をナンシーに引き留めていることをお前は見ていないのか?ムッシュー・ド・マイエンヌ?お前は自分自身で彼がソワッソンにいることを認めている。ダンジュー公爵?お前は彼がブリュッセルにいることを知っている。ナヴァールの国王?彼はポーにいる。私が、私が一人でいるのに対し、それは本当だ。しかし、私の家は自由だ。平原の真ん中で敵がやって来るのを見るように、猟師は毛あるいは羽毛の獲物が周囲の森から外に出るのを見るのだ。」

シコは鼻を掻いた。国王は彼を打ち負かしたと思った。

「お前はこれに何と答えるのだ?」アンリが尋ねた。

「お前はいつも何と雄弁なことか、アンリ。お前に言葉は残っていないぞ。私は信じていなかったというのがより本当のところだ。そして私はお前に大いに心からの賛辞を贈る。しかし、私はお前の話の中のことを攻撃したに過ぎないぞ。」

「何のことだ?」

「おお!何と、つまらないことだ、ほとんどつまらないことだ、修辞学の形態だ。私はお前の例えを攻撃するだろう。」

「どんな点で?」

「お前が獲物を待ち伏せしている猟師であると強く主張したことにおいてだ。一方、私は全く反対にお前は猟師がねぐらまで追い詰めた獲物だと言うよ。」

「シコ!」

「さあ、待ち伏せしている人だ、お前は誰がやって来るのを見たんだ?言ってみろ。」

「誰も、そうだとも!」

「しかし、ある人物がやって来た。」

「私がお前に挙げた彼らの中でか?」

「いいや、正確に言えば違う。しかし大体のところは合っている。」

「それで誰がやって来たんだ?」

「女だ。」

「私の妹のマルゴか?」

「いいや、モンパンシエ公爵夫人だ。」

「彼女が!パリに?」

「ああ!神よ、そうだ。」

「ああ!それはいつだ、私が女たちを恐れて以来か?」

「それは本当だ、人々が男たちを恐れるに過ぎない。それじゃあ、少し待て。彼女が前触れとしてやって来たことをお前は聞いていないのか?彼女は兄の到着を知らせにやって来たのだぞ。」

「ムッシュー・ド・ギーズの到着か?」

「そうだ。」

「そしてお前はそれが私を困らせると信じてるのだな?」

「おお!お前は、お前は何も困らせられないよ。」

「私にインクと紙をよこせ。」

「何のためにするんだ?ムッシュー・ド・ギーズをナンシーに留めておく命令に署名するためか?」

「まさしく。その考えはよい。彼女がお前と同時に私の元にやって来たのだから。」

「最悪だな!全く逆だぞ。」

「なぜだ?」

「彼はその命令を受け取るや否や彼の存在がパリに緊急に必要であることを見抜き、駆けつけるだろう。」

国王は怒りが頭に上ってくるのを感じた。彼は斜めにシコを見た。

「もしそなたが私にするためにそのような通知を受け取らなかったら、そなたはそなたがいるところを持つことが大いに可能だったな。」

「お前は何がしたいのだ、アンリ、幽霊はおべっか使いを持っていないぞ。」

「それではお前は自分が幽霊であることを認めるのか?」

「私はそれを否定していないよ。」

「シコ!」

「さあ!怒るな、と言うのは、お前は近視だからだ、お前は盲目になるだろう。さあ、お前はフランドルにいるお前の弟を引き留めたと私に言わなかったな?」

「いいや、確かに、それは得策だ。私はそれを維持するぞ。」

「今、聞くんだ、我々は怒ってはならない。お前はムッシュー・ド・ギーズがナンシーに留まっているのには何か目的があると思っているのか?」

「そこで軍隊を編制するためだ。」

「よろしい!静かに・・・彼はその軍隊を何のために取っておこうとしているのだ?」

「ああ!シコ、そなたは私のその問題の全てで私を疲れさせる。」

「疲れろ、疲れろ、アンリ!お前は後でよりよく休めるだろう。お前がそれを約束するのは私にだぞ。我々はそれで彼がこの軍隊を取っておくつもりだと言ったな?」

「北部のユグノーたちとの戦いのためだ。」

「正確に言えば、ブラバン公爵を名乗らせ、フランドルに小さな王座を築かせようと努め、その目的を達成するために絶えずお前に救援を求めているお前の弟のダンジューを邪魔するためだ。」

「私がいつも彼に約束し、私が決して彼に送らないだろう救援、もちろんだ。」

「ギーズ公爵殿の大きな喜びのためだな。ああ!アンリ、忠告は?」

「どの?」

「もしお前がきっぱりとその救援を送ることを約束するふりをしたなら、もしその救援がブリュッセルの方に進んだら、途中まで行かなければならないことに過ぎないぞ?」

「ああ!そうだ!」アンリが叫んだ。「私は理解している。ムッシュー・ド・ギーズは国境を動いていなかった。」

「そして、我々の別な同盟者たちに対して、ムッシュー・ド・ギーズが8日前にパリにいるという我々がマダム・ド・モンパンシエにした約束は?」

「その約束は流れた。」

「それを言ったのはお前だ、私の主人よ。」シコが全く気ままに振る舞いながら、言った。「さあ、お前はどんな忠告を考えているんだ、アンリ?」

「私はそれがよいと信じている・・・しかし・・・」

「まだ何かあるのか?」

「その二人の紳士たちがあそこで、北で、他方の一方を占領している間に・・・」

「ああ!そうだ、それは南ではないのか?お前は正しい、アンリ、雷雨がやって来るのは南だ。」

「その時間の間、私の3番目の禍はぐらつかないだろうか?お前は彼がすることを知っているのでは、ベアルネ人よ?」

「いいや、悪魔にさらわれてしまえ!」

「彼は求めている。」

「何を?」

「彼の妻の持参金を生み出している街々を。」

「ふん!彼がフランス王家と縁組をした名誉が十分ではなく、敢えて彼に属するものを要求する無礼者であるとそなたは考えているのか!」

「例えばカオール(Cahors)だ。あたかもそれがよく似た街を敵に委ねる得策だったかのようだった。」

「いいや、確かに、それは得策ではない。しかしそれはまた何て正直な男なんだ。」

「ムッシュー・シコ!」

「私は何も話していなかったことを手に入れるんだ。お前は私がお前の家族のことに関わり合わないことを知っている。」

「しかし、それは私を不安にしないのだ。私は自分の考えを持っている。」

「よろしい!」

「それではまずは緊急の用件に取り掛かろう。」

「フランドルについてか?」

「私はそれゆえそこに誰かを送るつもりだ、フランドルに、私の弟に・・・しかし私は誰を送ったらいいのだろうか?私は誰を信用することができるのか、ああ神よ!この重大な任務のために?」

「もちろん!・・・」

「ああ!私はそれに注意を払う。」

「私も同様だ。」

「お前がそこに行け、シコ。」

「何で私がフランドルに行くのか、私が?」

「いいではないか?」

「死者がフランドルに行く!ばかな!」

「お前はもはやシコではないのだから、お前はロベール・ブリケなのだから。」

「よろしい!中産階級で、同盟者で、ムッシュー・ド・ギーズの友人がダンジュー公爵殿の近くで大使の代わりを務める。」

「それはお前が拒否しているということか?」

「もちろん!」

「何でお前は私に従わないのだ?」

「私がお前に従わないって!それは私がお前に服従しなければならないということか?」

「お前は私に服従する義務はないのでは、不幸な人よ?」

「お前はお前と約束した私に決して何も支払わなかったのでは?私が持っているわずかなものは遺産から生じている。私は乞食で、世に知られていない。私の領地のシコテリー(Chicoterie)を侯爵の領地(*1)に昇格させて、私を重臣格公爵(*2)にしてくれ。私に50万エキュを与えてくれ。そしてそれから我々は使者の話をしよう。」

アンリは答え、人々が国王たちにそのような非難をする時にいつも国王と見做してくれるようなよい理由の一つを見つけようとしていた。その時カーテンレールの上で頑丈なビロードの扉のカーテンが軋む音が聞こえた。

「ジョワイユーズ公爵殿です!」取次係の声が言った。

「ああ!何てことだ!お前のことだぞ!」シコが叫んだ。「アンヌ閣下がそれをしないよりよりよい人物がお前の代理をするために私は大使を見つけるぞ、私はお前に挑む!」

「その点については、」アンリが呟いた。「確かにこの嫌な奴は私のいかなる大臣たちも決して持っていなかったよりよい忠告をしている。」

「ああ!それではお前は認めたんだな?」シコが言った。

そして、彼は玉のような形を取りながら、彼の肘掛け椅子の中に更に深く押し入った。従って、王国の最も熟練した船乗りは地平線の最も小さな点を見分けることに慣れていて、彼がうずくまっていた大きな肘掛け椅子の彫刻の向こうの突起を見分けることができなかった。

ムッシュー・ド・ジョワイユーズはフランスの大提督であったけれども、彼はそこに更に他の人物がいるのを見ていなかった。

国王は彼の若い寵臣に気づいて、喜びの叫びを挙げた。そして彼に手を差し伸べた。

「座ってくれ、ジョワイユーズ、私の子供よ。」国王が彼に言った。「ああ!お前は何と遅くやって来たのだ!」

「陛下、」ジョワイユーズが答えた。「陛下は気付いてくださるなんて全くご親切ですね。」

そして公爵はベッドの壇に近付き、この壇の階段の上にこのために散らかっていた百合の花飾りのついたクッションの上に座った。

<2013.7.2修正済>

*1:marquisat

打ち間違いではなく、本当に「侯爵の領地」です。

*2:duc et pair

打ち間違いではなく、本当に「公爵」と「大貴族」です。私の持っている仏和辞典にはこの表現を「重臣格公爵」と訳していたので、そのまま使っています。

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