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2012年11月29日 (木)

外国語の翻訳本って・・・??

現在私がアレクサンドル・デュマ作の長編小説『シャルニー伯爵夫人』を読んでいることは皆さんご存知のことと思いますが、ちょっと私が気になっているのはこの翻訳(フランス語から英語への翻訳)って誰がしているの??ってことなんです。ペーパーバックにはそのあたり書いていません。出版社の名前だけなのです。日本なら出版社はもちろんのこと翻訳者の名前も明らかにされているじゃないですか?というか海外小説の場合、翻訳者が数名いるような作品だとどの翻訳者の作品にするかさえ選んじゃいますよね?つまり自分の好みの翻訳をしてくれる人のを読むというか・・・そういうの外国にはないんでしょうか?翻訳者は重要視されないんでしょうか??そういうことはHannahに聞け!って感じですかcoldsweats01??私の拙い英語でその辺りのニュアンスが伝わるかどうかわかりません・・・

あっ、という訳で本日より2巻に突入しております。2巻から判型が変わって、大きくなり、行間も広くなったので、書き込みがしやすくなりました。2巻は50章あります。1日2章ずつ消化しても25日かかります・・・sweat01がんばれ、私sweat01!!

『シャルニー伯爵夫人』英訳版1巻読了:その5\(≧▽≦)/!【ネタバレ注意】

*以下、『ジョゼフ・バルサモ』及び『王妃の首飾り』を未読の方はネタバレご注意ください。あと全文翻訳している章が正しく翻訳されているかどうかは保証しません。あくまで私の理解なので・・・sweat02

24章『パン職人フランソワ』:この章は暴徒化した市民の残酷な行動が描かれています。国民議会の議員にパンを提供していたパン屋がパンを買いに来て売切と言われた老女にパンを隠していると告発され、ジルベールの助力も虚しく、暴徒化した市民に殺されます。一気に革命色が強くなった話です。デュマの革命色が強い描写って結構シビアで残酷です。

25章『切断された頭から得られる利益』読:長かった、この章。ジルベールは王妃にミラボーと組むことを説得し、何とか彼女から了解を得る。それを直ちにミラボーに伝えに行き、新しい内閣案リストを得る。ジルベールはまた王妃の元に戻るが、王妃は暴徒化した市民に殺されたパン屋のフランソワの妊娠中の妻が彼の頭が槍に突き刺さって高く掲げられているのを見て失神したという話を聞かされ、動揺し、政治的な判断ができず、ジルベールへの返答を翌日に先延ばしにしてしまう。ジルベールの元にはミラボーから議会で彼が行ったことを報告する手紙が届く。

26章『シャトレ裁判所』:この章は裁判所の成り立ちやシャトレ裁判所の歴史などが語られているあんまり面白くない章だったので、読むペースも遅くなってしまった。でも最後の方でまたしてもバルサモがジルベールの前に現れてきたので、次章は面白いはず!

27章『サン・クロード通りの家』:バルサモと再会したジルベールがバルサモからミラボーと君主制を結びつけることは彼を死に至らせることを予言される内容。

28章『ジャコバンクラブ』:バルサモが予見としてジルベールにジャコバンクラブの成り立ちやロベスピエールの人物とこれまでの生涯、そしてナポレオンについて語る章です。すでにバルサモはこの時点でナポレオンのことまで見抜いているんです!恐るべしバルサモ! 

29章『メスとパリ』:シャルニー伯爵が王の極秘の命令を受けてメス(ロレーヌ・モーゼル地方の街)の司令官のブイエ侯爵の元に到着するも、王から直接話がしたいと主張し、自分の息子をパリに行かせるという話。息子のブイエ伯爵はラファイエット将軍の従弟に当たるので、問題なくパリに到着でき、将軍と共に王に拝謁するしようとするところまで。但し伯爵は父親から委ねられた任務をラファイエットには内緒にしています。

30章『王妃』:ラファイエット将軍とルイ・ド・ブイエ伯爵が王妃に謁見し、王妃はブイエ伯爵には大変な好意を示す一方、ラファイエットには辛辣な嫌味を言い、ラファイエットもそれに応酬する話。

31章『国王』:テュイルリー宮殿に作った鍛冶場で錠作りをしている国王の元にラファイエット将軍とブイエ伯爵が謁見する内容。国王はヴェルサイユにいる鍛冶職人のギャマンをパリに呼びたいことをそれとなく話し、伯爵がその隠された意を受けて、退出していく。前章と対をなしている章。

32章『昔馴染み』:ある3人家族が登場しますが、最初はタイトルから前章でルイ・ド・ブイエ伯爵がヴェルサイユに古い親戚がいると言っていたので、その人たちなのか?と思いきや、全く違っていて、何とあのボーシールとニコルとその息子の3人だった!しかもボーシールはあいかわらず博打打ち状態で絶対に負けない組み合わせのトランプで今夜億万長者になるとニコルに宣言し、呆れられる。そんな中、飴を買いに出掛けた息子がルイ金貨を持って帰ってくる。どうしたのか聞くと食料品店である紳士からもらったという。もう絶対バルサモ!って思ったら、案の定そうで、彼はその後ボーシールの家に行き、3人と対面して終わります。東様が『シャルニー伯爵夫人』はこれまでの登場人物総出演と書いていたけど、本当だったわ。ボーシールとニコルとバルサモってきたらもう悪事がないわけはないので、この後どうなるのかかなり心配・・・

33章『不変の変化』:タイトルの原題は『IN CHANGE UNCHANGED』で、どうもうまく訳せず、もう直訳のままです。バルサモがボーシールに自分の計画に加担し、大金を手にすることをそそのかす話です。もちろんボーシールだけに受けてしまいます。バルサモは国王の誘拐or逃亡をもくろんでいるのです。これによって更に革命が進むので。この章も長かったけど、バルサモが話している場面は吸い込まれてしまう・・・という感じです。本当にうまいんです。相手の心を見透かして、攻めていきます。

34章『ロトとオイディプス』:このタイトルの原題は『LOT AND OEDIPUS』となっていて、オイディプスはともかくこの「LOT」って何?って感じなんですが、話の中で「the patriarch Lot」という表現が出てくるので、Lotは名前かと。前章に引き続き、バルサモとボーシールが場所を変えて(死刑になった罪人用の墓地で)今後のことについて密談する話です。共謀者はボーシール含めて6名。その話を進めていく中で例え話としてオイディプスの予言について語られます。タイトルはそこから来ているのかと。ロト総大司教という人ももしかすると『アンジュ・ピトゥ』で既出の人なのかもしれません。ちょっとよくわかりません。バルサモはボーシールに自分は今ザンゾーネ男爵を名乗っていることも告げます。

【追記】:Lotという地名がありました。大司教はそれですね。しかし旧約聖書の登場人物にもLotという人がいました。オイディプスを思えばこのロトですかね?

35章『ギャマンと弟子』読了!31章でラ・ファイエットに承認してもらった鍛冶職人のギャマンとその弟子をヴェルサイユからテュイルリーに連れてきてほしいという願いが聞き届けられ、二人がテュイルリーにやってくる。ギャマンと弟子がここに来るまでの経緯を国王に語る。そして今日中に家に帰ると約束してきたので、国王が作った錠前をギャマンは2時間で直すといい、その間国王と弟子は二人きりになるというところで終わり。で、この弟子のふりをして潜入したのがルイ・ド・ブイエ伯爵で、彼は31章で国王がほのめかした意味を正確に読み取り、実行したというオチがつく話になっています。弟子の名前はルイ・ルコント(Louis Lecomte)と名乗り、名前から弟子がルイ・ド・ブイエ伯爵であることをほのめかしています。(Louis le comteはルイ伯爵という意味をもじっています。)ここら辺がデュマならでは面白いオチの部分です。

36章『錠前作りが果たす重要でない役割』:ギャマンが錠前を直している間に国王とルイ・ド・ブイエ伯爵が国王の隠居に関するブイエ侯爵の意見を聞き、国王の意向を確認する内容。これまでもルイ16世は絶対にフランスを離れないと誓っており、ここでもそう述べる。なのに何でヴァレンヌへの逃亡未遂が起きるのかと思っていたら、バルサモのボーシールとの陰謀やこの章で隠遁地として候補に挙げられた土地に向かう道について話し合われた時にヴァレンヌを通る道を国王が示す場面があり、その辺りが絡んでくるのかなと推察。

37章『本当に飲んだくれの摂理を示しているように思えるもの』:ギャマンはテュイルリーでワインを振る舞われながら仕事をして、家路に戻ろうとする途中で酒場で酒を飲むか飲まないか葛藤しながら、結局は飲んで、酔っ払って、倒れてしまう。その彼の後を注意深く追っていた人物がいて、その人物が流しの馬車を捕まえて、彼を運び去る。もちろんそれはバルサモ!というところで終わります。

38章『偶然と呼ぶもの』:バルサモがギャマン親方を二人が最初に出会った居酒屋に連れて行き、以前会ったことがあることを思い出させた上で、道に倒れるまでに起きたことを全部話させてしまう。まあバルサモマジックといえばそうなんだけど、ギャマン親方も口が軽すぎっていうか、こんな人物をルイ16世は信用していたところを人を見る目がないというべきなんでしょうね。ギャマン親方はルイ16世とルイ・ド・ブイエ伯爵が思いもよらなかったところまでしっかり見ていて、かなりの狸じじいです。また王妃の振る舞われたグラス1杯のワインとケーキに毒が盛られていたとかいうし・・・これで計画はすべてバルサモに筒抜けになって、ヴァレンヌにつながっていくんだろうなと推察します。何だかな、もう・・・

39章『ギヨタン博士の発明』:色々な事情を把握したバルサモは今度はジルベールの家を訪れ、彼をビセトル刑務所の中庭に連れて行く。そこではギヨタン博士が大工たちに例の発明品の製作の仕上げをさせていた。そしてその実験の立ち合いとしてお客が招待されていた。お客の中には死刑執行人の名称「ムッシュウ・ド・パリ」で知られたシモンもいた。雨がひどく振ってきた中最後のお客が到着して、いよいよ刑務所の囚人たちを使って実験が執り行われようとしているところで終わる残酷な雰囲気の章です。ギヨタン氏、怖いです。

40章『王室歓迎会』:ランバル公爵夫人が開いた歓迎会に国王夫妻、プロヴァンス伯爵(国王の弟)、エリザベート王妹、そしてトリノから戻ってきていたイシドール・ド・シャルニーが参加して、トランプをしながら、王妃、伯爵、イシドールが国王にファヴラ侯爵の計画を薦める。しかし伯爵を信用できない国王は「自分がパリを去る時はそなたも私と一緒に行くだろうな?」と聞くと伯爵は口ごもってしまい、答えられない。国王は自分はフランスから逃げるつもりはないと言い、イシドールはファヴラが住むパレ・ロワイヤル広場21番地へ向かうというところで終わり。私がちょっと気になっているのが、イシドールは初出子爵になっていたのに、この章では男爵になっていること。同じことはファヴラにも言えて、侯爵だったり、男爵だったりするんだけど、この爵位表現の不統一は何なんですか??

41章『死のように正確な記憶』:歓迎会に集まっていた若者たちが暗い顔をして話をしているので、何かと思い、国王が話しかけると今日国民議会で話題騒然となっていたギヨタン博士の発明品のことについてだった。今朝その実験が行われたはずだが、誰かその場に居合わせた者はいないかと聞くと、ジルベールが「私がそこにいた」と答える。そこで国王は実験内容を聞き、ジルベールは2回目まではうまく行ったが、3回目で失敗した旨を伝える。国王はその機械の詳細を聞くが、ジルベールの説明ではうまく理解ができず、図解しろという。ジルベールはその機械を図示した。国王はそれを見て、すぐさま三日月形の刃の形が悪いという。刃の形を三角形することなど、自らがペンを取って改善すべき点を指摘し、図示した。そこに国王の周りに人だかりができていたことに気付いた王妃が彼の肩越しからその機械のスケッチを見てしまい、叫び声を挙げて、ジルベールの腕の中に倒れてしまう。それは20年前タヴェルネ家でバルサモが王妃に見せた恐ろしい機械そのものだった。それを思い出し、彼女は再び意識を失うというところで終わりです。タイトルはここから来ているのかと。ルイ16世もまさか自分が改良を提案したこの機械で死ぬことになるとは夢にも思わなかったでしょうね。

42章『肉体と精神のための医者』:気絶から意識を取り戻した王妃は手当に当たっていたジルベールに予言についてどう思うか尋ねる。バルサモの予言が当たることを話す。文章には出てこないが多分王妃の頭の中にあるのはかつてバルサモが彼女に見せた光景であるため、その事実を恐れる。ジルベールは王妃にマリア・テレジアの娘であることを忘れ、フランス人として国民と和解するように勧める。しかし彼女は国民に悪感情を持っているので、ジルベールの必死の懇願に耳を貸さない。更にファヴラ侯爵の計画の話をする。ジルベールはファヴラ侯爵についてバルサモが予言していることを話す。その時イシドール・ド・シャルニ―が戻ってくる。ファヴラ侯爵からの返事を待つ王妃にイシドールはファヴラ侯爵が逮捕され、シャトレ裁判所に送られたことを告げる。バルサモの予言が当たったことを知り、王妃はジルベールに「今朝あなたは実験に立ち会ってきた。この恐ろしい機械による死は発明者の主張通り安らかなものと思う?」と尋ね、彼はため息をつき、急いで手で顔を覆った。一方国王は自分は憲法に従うことを誓うと言い、プロヴァンス伯爵の言葉に耳を貸さなかった。そしてブイエとの計画は延期されるけれどもシャルニー伯爵にこの計画を更に精査させる時間を与えると思う。

43章『殿下がファヴラを運命に委ねる』:ファヴラ侯爵夫妻が逮捕され、パリ市内にはその告知文書がばらまかれ、市民に広く知られるところとなった。この陰謀の頭はプロヴァンス伯爵であるとあったため、伯爵が調査委員会に出向き、自分は関係ないと釈明する。伯爵の言い分を誰も本気にはしなかったが、続いて国王が議会及び市民に向けて憲法に従うことを誓う旨を宣言したことにより大喝采を浴び、議員及び市民は熱狂する。そしてあちこちで讃美歌と誓いがなされているのに国王はノートルダム寺院に赴かなかった。その理由を王妃が問うと、「自分は偽証したくない」という。何ですと~!!プロヴァンス伯爵はともかくルイ16世は心から憲法に忠誠を誓ったのとばっかり思っていたのに違っていただなんて、あんまりだ~!!と思ってしまいました。最初はプロヴァンス伯爵って・・・って思っていたけど、ルイ16世もええっ??って感じです。

1巻44章『フランスの紳士』:これが1巻の最後の章でした!1巻読了~\(≧▽≦)/!!18日間で44章読みました。1日平均2.4章ですね。明日(ってもう今日)から2巻に入ります~!!さて、この章ではバルサモがファヴラ侯爵が入っている刑務所に潜入し、彼に逃亡することを勧める。しかし彼は自分の主義だからといって死刑になる運命を受け入れ、逃亡の提案を固辞する。バルサモが必死に説得を試みるが彼の気持ちは変わらず、とうとうバルサモが折れ、しかしファヴラ侯爵のような有能な人物をみすみす死に追いやれないとフリーメーソン会員である看守にメモを渡し、それに従って動くように命令して去る(バルサモは看守がメーソン会員だと知って、それを利用して潜入)。ファヴラ侯爵は本当にいい人で、プロヴァンス伯爵や国王から見捨てられた事実を知ってもそれを恨まず、王党派としての自分の主義を貫こうとした立派な人物で、標題は彼を表しているのです。

『シャルニー伯爵夫人』英訳版1巻読了:その4\(≧▽≦)/!【ネタバレ注意】

*以下、『ジョゼフ・バルサモ』及び『王妃の首飾り』を未読の方はネタバレご注意ください。あと全文翻訳している章が正しく翻訳されているかどうかは保証しません。あくまで私の理解なので・・・sweat02

20章『国王が国、問題同様、家族にも自分自身が専心していること』

国王はあたかも彼が王妃の退出を見せかけにすぎないと恐れていたように、少し沈黙して、動かないままだった。しかし、廊下をあちこち歩くことによってこの点について満足した後、彼は召使の1人を呼んだ。

「あなたはシャルニー伯爵の部屋の棟がどこか知っているかね、フランソワ?」彼が尋ねた。

「伯爵は宮殿に部屋を持っていません、陛下。彼は別館のマンザード屋根の部屋を持っているだけです。」

「なぜ彼のような階級の将校がそのような部屋を与えられたのかね?」

「よりよい設備が彼に提供されたのですが、彼はそれらを拒否したのです。そしてこの部屋はあらゆる目的にかなっていると言いました。」

伯爵がこの呼び出しに答えて、国王の部屋に入った時、彼は背中にヴァン・ダイクの有名な絵を掛けながら朝食を摂っている君主を見つけた。

「ああ、あなたですね、伯爵。」彼はシャルニーに気づいて、心から言った。「私と一緒に朝食を摂りませんか?」

「私は既に朝食を済ませてまいりましたので、名誉をお断りせざるを得ません、陛下。」

「その場合、しばらく待っていてもらえますか?私はあなたにとても重要な問題を相談したいのです。そして私は食事をしている間、仕事の話をすることは耐えられないのだよ。私たちは他のことについて議論するとしましょうか。―例えばあなたのこととか。私がフランソワにたった今あなたがどこに滞在しているのか尋ねたところ、彼は私にあなたが部屋の提供を断り、屋根裏部屋を受け入れたに過ぎないと言ったのですよ。」

「それは全くの事実です、陛下。」

「ではなぜかを私は尋ねてもよいですか?」

「私は全く一人きりなので、私に支配者から宮殿の彼の部屋を奪う必要はないと思ったからです。もし私が彼の申し出を受け入れたなら、私がすべきだったように。」

「しかし伯爵夫人が宮殿に戻った時、彼女はどうなるのです?そのような部屋は彼女には合わないでしょう。」

「私は彼女が宮殿に戻るだろうと思っていません。彼女が特に陛下からそう要求されない限り。」

「彼女はどこに住んでいるのです?私は伯爵夫人が住んでいる間、あなたにテュイルリーに住むように強いるような、そんな暴君であるかのように無意識に振る舞っていたように見えたのだろうか?―あなたはどこと言いましたか?」

「コ・ケロン通りです。」

「そこはテュイルリーから遠いのですか?私は言うのが恥ずかしいが、ロシア人ならモスクワよりパリについてよく知らないのだよ。」

「コ・ケロン通りは宮殿のすぐ近くです、陛下。」

「それならよかったです。それがなぜあなたがテュイルリーに一時的な部屋しか持たないことを説明してくれますね。」

「全く逆です。私は昼でも夜でもどんな時も陛下が光栄にも私をお呼びくださるなら、現在の私の部屋に私を見つけることができます。

「これはどういう意味かね、ムッシュー?ばかげている!あなたは私が善良な市民で、模範的な夫で、その上他でも家庭的な男であることを知っていますね。わずか3年の結婚生活の後、シャルニー伯爵がテュイルリーに永久的な家を持ち、伯爵夫人がコ・ケロン通りに永久的な家を持つとは一体どういう意味かね?」

「私は陛下に対する答えとして、マダムは一人で住むことを好んでいるとしか言うことができません。」

「しかしあなたは毎日そこに行くのでしょう?」

「私は陛下が私を彼女について尋ねるために送って以来、光栄にも伯爵夫人には会っておりません。」

「なぜだね?それが終わったのは一週間前だ!」

「10日前です、陛下。」シャルニーはわずかに口ごもって答えた。

「おやまあ、伯爵。」国王が自分自身をそう呼ぶのを愛している、家庭的な男に合う上機嫌のからかいの口調で叫んだ。「これはすべてあなたの間違いに違いない。」

「私の間違いですか?」シャルニーは自分自身のことにもかかわらず、顔を赤らめて、繰り返した。

「あなたはそんなことは私の知るところではないと思っているかもしれませんが、伯爵、しかしそうなのですよ。あなたはきっとあなたをとても愛しているこのかわいそうなタヴェルネ嬢にとても感謝していないでしょう?」

「誰が私をとても愛しているですって?失礼ですが、陛下、私は国王をきっぱり否定することが許されていると思っていないことは存じておりますが、―。」

「あなたは好きなように私をきっぱり否定して差し支えありませんよ。私は私が話していることを知っています。私は10月6日のあの恐ろしい夜に伯爵夫人の目はあなたが私たちに加わった後、あなたから決して離れなかったことを知っています。そして一度だけ、雄牛の目の間がほとんど無理矢理こじ開けられそうになった時に、私は哀れな貴婦人があたかも彼女が愛している男と彼を脅かす危険の間に身を投げるかのような動きをしたのを見ましたよ。」

シャルニーの心臓は激しく鼓動した。彼もまた、あの時伯爵夫人によってなされた動きの中にそのような衝動を見たように思っていた。しかしアンドレとの彼の最後の痛ましい会見の詳細が彼にとって彼の心の中とはあまりにも違い過ぎていたので、国王側のこのような断言から多くの慰めを得ることができなかった。

「私は陛下の推測は正しいと思います。」彼は悲しげに答えた。「更に国王が私を危険な、あるいは重要な任務に送りたいと思っている場合には、シャルニー夫人の私への大きな愛情について気に病む必要はないと思っております。私に関して言えば不在、あるいは危険は等しく歓迎されるものです。」

「しかし1週間前、王妃があなたをトリノに送ることを望んだ時にあなたはパリに留まりたいように見えましたよ。」

「私は私の弟が十分等しくその任務を果たすことができ、そして私自身はもっと困難あるいは危険なもののために取っておくべきだと思ったのです。」

「その時が今やってきたので、それはとても賢明に見えるよ、私の親愛なる伯爵。これは私があなたの奥方の孤独と今の無防備な状況を話した理由の1つなのですよ。私は彼女の夫を送り出す前に友人と彼女に会いたいと思っています。」

「私は伯爵夫人に手紙を書きます、陛下。そしてあなたの願いを彼女に伝えます。」

「彼女に手紙を書きなさい!あなたは出発の前に伯爵夫人に会いたいと思わないのですか?」

「私は一度以外許可なしに伯爵夫人のところに押しかけていくことは決してしませんでした、陛下。そして彼女が私を受け入れてくれる礼儀作法の後、私にとって未来においても彼女の許可を求めることは、私が陛下の緊急の命令で行かない限り、とても必要なことでさえあるのです。」

「わかりました、わかりました。それなら私たちはそのことについてもう話すのは止めましょう。」テーブルから立ち上がって、国王が叫んだ。「私の書斎に入りなさい、伯爵。私はあなたにとても重大なことを話します。」

国王は2週間テュイルリーに住んでいたけれども、彼の部屋のたった2つだけが完全にふさわしいものだった。これらは彼の仕事場と書斎だった。後で読者は最初に言及された部屋について紹介されるだろう。しかし、今私たちはシャルニーの後を追い、国王の私室に行った方がよい。そこで彼は国王がまさに座った机の前に立っている。この机は地図、地理学的な著書、英字新聞、複数の紙で厚く覆われていた。ルイ16世の筆跡を持っているものの中は上から下まで紙で覆われており、脇に余白さえ残していない、書かれた線の注目に値する終わりによって容易に区別されていた。と言うのは、国王はとてもケチだったので、紙の最も小さな切れ端も無駄にすることを許さなかった。シャルニーが国王と彼には何かの理由あるいはむしろするのをいやがる何かのように思えた会話を再び始めるのを待つ間、彼は2~3年間、国王夫妻ととても親密な関係で生活していたので、あまりにもそのような詳細を見慣れ過ぎていたので、私たちが言及したものについて特別な注意を払わなかった。自分自身に少し時間を、あるいは多分勇気を与えてくれたかのように、国王は引き出しを開け、数枚の書類を取り出し、彼は側の小さなテーブルの上に置いた。

「私は気付いていました、ムッシュー・ド・シャルニー。」彼はついに言った。「10月5日と6日の夜、あなたが王妃の近くにあなたの弟を置き、私と共に留まってくれたことを。」

「あなたが国の長であるように、私は私たちの家族の家長です、陛下。そのため必要ならば私の君主の近くで死ぬことは私の権利なのです。」シャルニーが答えた。

「しかしながら、それがもしどんな時にでも私が危険なあるいは困難な命令を実行することが必要ならば、私がフランス人としてあなたの忠誠を、そして友人としてあなたの愛情を安全に信頼することができることを私に感じさせた小さな出来事だったかもしれません。」国王は感情で満たされた声で言った。「あなたは36歳に過ぎないけれども、年齢以上に思慮深い。そしてあなたはそれらから推測することなしに最近起きた出来事についてかろうじて目撃することができています。そしてそれを改善するどんな手段があると思いますか?」

「陛下、私は単なる粗野な兵士に過ぎません。」シャルニーが困惑より躊躇して答えた。「そしてこのような重大な問題は全く私の理解の範疇を超えています。」

「あなたは男だ、ムッシュー。」国王は静かな威厳を持って答えた。「そしてあなたを友人として見做すもう一人の男は単にあなたの正直な心と明晰な頭脳で、もしあなたが彼の立場にいたらどうするかを尋ねているのです。」

「このような全く重大な状況の中で、国王が今私にしているように、王妃もまた光栄にも私に一度助言を求めてくださいました。それは嵐のようなバスティーユの日です。王妃は通りや大通りに群がっている10万人の武装したパリ市民に対して8千~1万人の外国人部隊を送りたがっていました。もし王妃が私の感情をとても十分に理解してくださらなかったら、もし彼女が私の心を満たしていた尊敬と献身を読むことができなかったら、私の答えは多分彼女の気分を害していたことでしょう。ああ、陛下、私は私側の正しい答えが今日国王の気分を害することを恐れるだけの十分な理由を持っていないでしょうか?」

「あなたは王妃に何と答えたのですか?」

「私はあなたが征服者として入って来るのに十分強くないならば、父としてパリに入らなければならないと言いました。」

「それでは、それは私が採用した道ではなかったですね?」

「はい、本当に、陛下。」

「今や私が分別よく振る舞っているかどうか見られているままになっているのです。というのは―私に本当のところを答えてください。―私は国王としてあるいは囚人としてここにいるのですか?」

「国王は私が率直に話すことをお許しくださいますか?」

「もちろん、私はあなたに助言を求める時は、あなたの正直な意見も求めています。」

「陛下、私はヴェルサイユでの宴会について非難します。私はあなたの不在時に王妃に劇場に行かないようにお願いしました。陛下、王妃は足で国家の帽章を踏みつけにし、オーストリアの象徴である黒い帽章を示した時―、私は絶望しました。」

「シャルニー、これが10月5日と6日の暴動の本当の原因だと思うのですか?」

「いいえ、陛下、しかしそれらは彼らに口実を与えました。陛下、あなたは国民にあまりにも多くを負わせるべきではありません。彼らは心から悪くありません。彼らはあなたを愛しています。彼らは本当に王党派です。しかし彼らは恐ろしく苦しんでいるのです。彼らは寒く、飢えています。彼らの上にも下にもあらゆる側面に彼らを駆り立てる中傷者たちがいます。彼らはいつも物事を押し、群がり、倒しています。しかし彼らは自分たちの力を知らないのです。一度彼らを緩めさせてください。洪水あるいは大火が確実に後に続きます。

「しかし伯爵、私は溺れるのも燃やされるのも好まないと思いませんか?私は何をするべきなのですか?」

「洪水も家事もそれ自体広がる口実を与えません。しかし、お許しください。私はそれが国王の命令でさえあるということを忘れていました。」

「あなたは私の熱心な要求に答えているのですよ、伯爵。続けてください、ムッシュー・ド・シャルニー。国王はあなたに続けることを求めます。」

「では陛下、あなたはとても長い間彼らの君主の存在を奪われ、あなたの帰還を、飢えた人間のように喜んでいるパリ市民を見ています。あなたはヴェルサイユで呪い、破壊し、人を殺している彼らを見ました。―いやむしろあなたは彼らを見たと考えています。しかし彼らは本当の国民ではなかったのです。あなたはテュイルリーのここであなたを見たことで大喜びの叫び声で空気を引き裂いている彼らを見ています。」

「そうです、私はこれらすべてを見ています。そしてそれゆえ疑っているのです。私は人を殺し、破壊した人々、あるいは愛撫し、喝采している人々のどちらが本当の国民なのか自分自身に何度も尋ねています。」

「これらの最後です、陛下。これらの最後です!彼らを信頼してください。そして彼らは他の人々からあなたを守るでしょう。」

「伯爵、あなたはジルベール医師が今朝、ほとんど2時間前に私に言ったこととまさにほとんど同じことを言っています。」

「もしあなたが医師のように賢明で分別がある人に助言を求められたのなら、なぜ私のような粗野な兵士の私にへりくだってそれを尋ねるのですか?」

「あなたに教えましょう。それはあなた方二人の男たちの間にはとても大きな違いがあるからです。あなたはあなたの君主に献身しています!ジルベール医師は君主制にだけ献身しているのです!」

「あなたのおっしゃっていることが理解できません、陛下。」

「もし王国が―つまり君主制の原理が安全なら、彼は喜んで国王を見捨てるだろうということを私は意味しているのだよ。」

「それでは私たちの間には大きな相違があります。と言うのはあなたは私にとって国王であり、王国なのです。そしてもしどのような方法でもあなたに奉仕することができるのなら、私はあなたに私を使ってくださいと懇願します。」

「まず最初に、ムッシュー、私はこの穏やかな会見の中であなたが懇願するのは誰であるかということを知りたいのです。2つの嵐の間のこの短い間隔を私は恐れています。誰が過去の嵐の全ての足跡を一掃することができ、私たちの上に急に起ころうとしているように見える台風が起こるのを防ぐことができるのかを。」

「もし国王にとって私が名誉と不幸を持つのなら、私はヴェルサイユからの私の旅行の間の空気をつんざくような叫び声を思い出し、私の右手をラファイエットに、左手をミラボーに差し出すべきだと思っています。」

「あなたが一方を憎み、他方を嫌悪している時に、どうやってそのようなことを言うことができるのですか?」

「それは個人的な好き嫌いの問題ではありません、陛下。私たちが考えなければならないのは国王の安全と君主制の保持なのです。」

「それはジルベール医師が言ったことと全く同じだ。」国王はあたかも自分自身に話しているかのように呟いた。

「私の意見がジルベール医師のようなとても傑出した人物の意見と合致していたことをうれしく思います。」シャルニーが答えた。

「それで、私の親愛なる伯爵、あなたはこれら二人の男たちを結び付けることが私たちの国に平和を取り戻すと思うのですか?」

「はい、そう思います、陛下。」

「しかし、もし私がこの結合を成し遂げ、この協定に同意するべきとしたら、しかもこれら二人の男たち同様に私の全ての努力にもかかわらず失敗したら、その時はどうなるのです?もしこの内閣の組み合わせが無益に終わったら、何をするべきなのです?」

「私にはあなたが神があなたの自由に使えるように置いたすべての手段を使い尽くし、そしてあなたに委ねられた全ての義務を果たした時、国王は自分自身の安全と彼の家族の安全を与えることについて十分に正当化されると思います。」

「それではこのような出来事の中で、あなたは逃亡を助言しているのですか?」

「私はメス、ナンシー、あるいはストラスブールのようなどこか十分に強化された町に、あなたが信頼できると感じている連隊と紳士たちと共に隠遁することを助言しているのです。」

国王の顔が輝いた。

「献身の確信できる証拠を与える将軍たちの全ての中で、シャルニー、率直に教えてください。―あなたは彼らの全てを知っています。―彼の国王を受け入れ、守る危険な義務を委ねることができるのは誰ですか?」

「ああ、陛下、そのようなことを国王に助言する試みは恐ろしいことです。私はあまりにも強制的すぎて、自分自身が判断を知らず、欠けていることに気付いています。私は本当に陛下にどうかご容赦くださることをお願い申し上げます。」

「それでは私はその点についてはあなたの心を解放してあげましょう。」国王が答えた。「私の選択は既に決まっています。あなたが送り届けることを依頼される手紙と共に私があなたを送ることを提案する人物の肩の上にかかっています。今私に教えてください、シャルニー。もしあなたがあなたの君主をあなたの知り合いの男の勇気、忠誠、そして能力に委ねることを余儀なくされたら、あなたは誰を選びますか?」

一瞬熟考した後、シャルニーは答えた。「私は真面目に陛下に保証します。友情の結びつきのためではなく、私がほとんど彼に縛り付けられている関係と言えるかもしれません。国王に熱烈な献身を示す男が一人だけおります。―彼はアメリカでの戦争の間、とても効果的にアンティーユにおいて私たちの財産を守り、それ以来いくつもの重要な命令をゆだねられています。そして彼は今メス市の軍司令官をしていると信じています。これはブイエ侯爵です。父として私は私の息子を彼に委ねるでしょう。息子として私は私の父を委ねるでしょう。臣下として私は私の国王を委ねるでしょう。」

ルイ16世は内気だったので、彼は伯爵の言葉を明らかに心配して聞いていた。そしてシャルニーが考えている人物が誰なのか気付き始めた時、彼の顔は輝いた。伯爵がついにその名前を言及した時に、国王はほとんど喜びの叫びを抑えることができなかった。

「これを、この手紙の住所を読んでください!」彼は叫んだ。「そして私が神によってあなたを呼び出すことを奮い立たされていないかどうかを見てください。」

シャルニーは手紙を受け取った。そして次の宛名を読んだ。

『ムッシュー・フランソワ・クロード・アムール・ド・ブイエ侯爵、メス市の司令官』

喜びと誇りの涙がシャルニーの目にこみ上げてきた。

「陛下。」彼は叫んだ。「このような一致の後、私が言うことができるのはたった一つです。―私は陛下のために死ぬ覚悟が出来ております。」

「そして私たちの間にまさに起こったことの後で、私はあなたにどんな秘密も持つべきだと思っていません。ですから、その時が来ているのですから、それを言いましょう。私自身という人間を、そして私たちの子供たち同様に王妃という人間を私が委ねるのはあなたが理解しているようにあなたの世話とあなたの一人ぼっちの家族に対してなのです。私に今提案されている計画―私は従うことを断りましたが―を今聞いてください。これはもちろん最初に私に思い浮かんだものではありません。あるいは私の周りの者たちによって提案されたものです。10月5日と6日の夜、私は王妃の逃亡のための準備について考えていました。馬車はランブイエに連れて行くことになっていました。私はそこに馬に乗って彼女に会いに行くことになっていました。そしてその町から私たちが容易に国境に到着できたでしょう。と言うのは私たちが今受けている厳しい監視はまだ始められていなかったからです。計画は失敗しました。なぜなら王妃が私と離れることに同意をしなかったからです。その後すぎにムッシュー・ド・ブルトゥイユがダンニスダール伯爵を通して私に交渉を開始して、そして1週間後に私はソルールから手紙を受け取りました。」

国王は止まった。しかし伯爵が沈黙して身動きもせず立っているのを見て、「あなたは答えないのですね、ムッシュー。」と言った。

「私はブルトゥイユがオーストリアの手先であることを知っています、陛下。そして国王が妻の兄であるオーストリア皇帝ヨーゼフ二世に対してそれとなくとても自然に好意的な感情を持つことを恐れています。」

国王はシャルニーの手を掴んだ。そして前屈みになって、囁いて言った。「あなたはそれについて何の心配もする必要はありませんよ、伯爵。と言うのは私はあなたと同じくらいオーストリアが好きではないのです。伯爵、あなたのような男が別の人間のために自分の命を危険にさらそうとする時、彼がこの献身の証拠を与える男について完全に理解するべきであるということは唯一正しいことなのです。私はオーストリアが好きではありません。私は今まさにそう言いました。そしてそれを繰り返します。私はマリア・テレジアを愛していませんでした。彼女は20万の兵士と200万フランとアメリカにおける1700リーグの領土を犠牲にさせる戦争に私たちを巻き込み、ポンパドゥール夫人と呼ばれる売春婦を親愛なる従妹と呼び、ショワズールによって私の神聖なる父に毒を盛ったのです。そして外交上の手先として自分の娘を使い、オーストリア大公女マリー・アントワネットによってフランスを支配しようとしたように、オーストリア大公女カロリーヌによってナポリを支配しました。そして今まさにこの瞬間マリア・テレジアは死んでいますが、誰が王妃に影響を与え、助言しているのですか?彼女の兄のヨーゼフ二世は幸運にも終わりが近いのです。しかし誰が彼女の相談相手なのですか?あなたは彼らが彼女のかつての教師であるヴェルモン神父であることを私同様に知っています。しかし、実際のオーストリアのスパイはブルトゥイユ男爵、そしてオーストリア大使のメルシー・ダルジャントーです。これらの男たちは実際には単に操り人形に過ぎず、彼らの後ろにはオーストリアの大臣である70歳代のカウニッツが立っています。これらの男たちがフランス王妃に、彼女の帽子屋のベルタン嬢と彼女の美容師のレオナールという雇われの代理人を通して影響を与えているのです。そして彼らは彼女をどこに導こうとしているのですか?オーストリアとの同盟にです。―オーストリアは友人としてあるいは敵として、いつもフランスを破滅させる存在であり、オーストリアはジャック・クレマンの両手にナイフを、ラヴァイヤックの両手に短剣を置きました。オーストリア、軽率なオーストリアは自分自身の剣をハンガリーに、自分自身に向けています。先の見通せないオーストリアはその王冠の最も豊かな宝石であるオランダをベルギーの聖職者によって盗まれることを許しています。オーストリアはヨーロッパに振り返り、反撃しているのです。そしてトルコに対して、私たちの同盟者であるロシアの利益のために最も優れた軍隊を使っているのです。いいや、いいや、ムッシュー・ド・シャルニー、私はオーストリアを憎んでいるのですよ。そして私はオーストリアを信用していないし、信用することができない。しかしながら、これらの予備交渉は私が受け取った唯一のものではないのですよ。あなたはファヴラ侯爵を知っていますか?」

「はい、陛下。」

「あなたは彼をどう思いますか?」

「彼は勇敢な兵士であり、正直な紳士です。しかし不幸が彼を絶えず、むしろあまりにも向こう見ずすぎるくらいに彼を動かしています。にもかかわらず、彼はかなりあまりにも多く、多分危険な経験をかわす傾向にあるかもしれませんが、もし約束をしたなら、一言の不平も言わずに死ぬであろう名誉ある人間ではあります。しかし、そのような困難な仕事の指導者として選ばれるには完全な人間ではありません。」

「そう、彼は指導者ではないのです。」国王はかなり苦々しく言った。「お金を与えているのは私の弟のプロヴァンス伯爵なのです。―あらゆることをプロヴァンス伯爵が準備しているのです。私がファヴラと共に出発した時、ここに留まるだろう人物はプロヴァンス伯爵ですよ。あなたはこれをどう思いますか?これはオーストリアの計画ではありません。しかし王子たちによって、貴族たちによって考え出された計画なのです。」

「失礼ですが、陛下、私が前に言ったように私は男爵の忠誠も勇気も疑っていません。彼が陛下をお連れすると約束したら、どこにでも彼は連れて行き、あるいはその試みの中で死ぬでしょう。しかし、なぜプロヴァンス伯爵は陛下に同行しないのですか?なぜ彼はここに留まるのですか?」

「多分人々が彼らの国王を退位させることが得策だと考える場合に、あまりにも遠くに行くことを余儀なくされて、人々が摂政を見つけることができなくならないようにするためだよ。」

「陛下、あなたのおっしゃることは恐ろしいです。」

「私はあなたにみんなが知っていることを教えているのですよ、私の親愛なる伯爵。トリノで開かれた最後の協議会の中で私を退位させ、摂政を任命する便宜が議論されました。そしてその同じ協議会の中で私の従兄弟のムッシュー・ド・コンデはリヨンに向けて行軍することを提案したのです。それゆえ、あなたもわかっているように、私の窮地においてファヴラ、ブルトゥイユ、オーストリアあるいは王子たちを信用することができないのです。」

「私の旅行はあらゆる人たちから秘密にされますでしょうか、陛下?」伯爵が尋ねた。

「それは全く問題ないですよ、私の親愛なる伯爵。人々があなたの旅行の目的に気付かない限り、彼らはあなたが出掛けているかどうかを知らないでしょう。」

「それでは、それはブイエだけに明らかにされているということですね?」

「ブイエ氏だけにです。そして、それからあなたが完全に彼の意見を確信した時だけです。あなたにに彼に届けてもらう手紙は単なる紹介状です。あなたは私の状況、望み、そして不安を私の妻が理解しているより理解しています。―そしてネッケル、あるいはジルベールよりもずっと十分にです。それに従って行動してください。私はあなたの手に糸とはさみを置きました。あなたが最善と思う時に糸をほどくなり、切るなりしてください。」

彼はシャルニーに開いたままの手紙を手渡した。それは次のように読まれた。

『10月29日テュイルリー宮殿にて:ムッシュー―私はあなたがメスの司令官としての地位に満足し続けることを願っています。シャルニー伯爵はあなたの街をまさに通過しつつあり、私があなたのためにもっとしたいと思っていることをあなたが望んでいるかどうか尋ねるでしょう。もしそうなら、私が今、私の深い尊敬と敬意の保証を繰り返すこの機会を利用するのと同じくらい熱心にあなたに感謝する機会を利用したいと思います。ルイ』

「さあ、行ってください、ムッシュー・ド・シャルニー。」国王が言った。「あなたはもし何か約束が必要であると思うのなら、あなたが適していると判断した時にブイエ氏と好きなように約束してもらって結構です。私が守ることができるとあなたが確信を持ったものについてだけ、そうしてください。」

そして彼は伯爵に手を差し出した。シャルニーは献身の主張を再び行うのは不必要という感情と共にその手にキスをして、国王が幸福な日々にシャルニーに与えたすべての好意と幸せによってよりもこの信頼の表示によってシャルニーの心をずっとしっかり掴むことができたことを国王に確信させながら、退出した。

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20章も後から全文翻訳です。この章の目玉はルイ16世がアンドレのオリヴィエに対する気持ちを見て取っていたということですcoldsweats02。国王の目にさえ分かるのに当事者たちは・・・sweat02って感じです。オリヴィエの王妃への感情がトーンダウンした理由もこの章から読み取れます。それによって彼の気持ちはアンドレに傾いて行ったのか?またルイ16世がオーストリアに対する嫌悪感を露わにするのも読みどころです。

21章『名誉にかけてもしなければならないこと』

シャルニーが出発の準備をするために彼の部屋に急いだ時、王妃の腹心の召使であるウェーバーが、王妃が遅れることなく彼に会いたがっていることを告げるためにドアのところで彼を待っていたのに気づいた。この会見を避けることができる方法はなく、王冠の載せられた頭の緊急の望みは命令と等しかったので、シャルニーは自分の従僕に可能な限り早く彼の馬車に馬をつけておくように命令し、それからウェーバーに従って、王妃の部屋に向かった。

数日間マリー・アントワネットは心が深く狼狽した状態になっていた。彼女はヴェルサイユでの伯爵の献身を思い出し、その時彼女が彼を扱った厳しさの全てを深い後悔するのと同種のものを感じていた。と言うのは、彼女の部屋に通じる廊下で、血を流して横たわっていた彼の死にかけている弟の光景はまさに彼女の目の前で起こったのだった。しかし、彼女のパリへの帰還以来、彼女は伯爵の彼女に対して無関心は全く兄弟の深い苦悩に起因していると考えることができたか?多分この無関心はしかしながら単なるみせかけにすぎず、伯爵のトリノでの任務の拒否は彼女が恐れていたように彼の妻の近くに留まりたいという彼の願いのためではなかった。事実、アンドレがテュイルリーを去るや否や伯爵はコ・ケロン通りまで彼女の後を追った。しかし彼の不在は極めて短時間で、みんなが知っているようにその時以来シャルニーは宮殿を離れておらず、夫と妻はその波乱に富んだ夜以来お互い会うことができなかっただろう。

王妃は10月5日と6日のあの恐ろしい晩に彼女と一緒にいる代わりに国王と一緒に留まっていたためにシャルニーを非難したことは不当だったと、そして同様に伯爵が彼の弟を失ったことに深く苦悩していることに対し、より深く哀れみの感情を持たなかったことを不親切だったと確信していた。

それはこのように真実の愛と共にあった。私たちは私たちの愛情の対象に示している寛大さと等しく自分自身の過ちや欠点を厳しさと共に非難する。そして結果8~10日の別れの後、不在者は例え彼の振る舞いが叱られても当然だったとしても、以前より私たちの幸せにとってより愛しく、より絶対不可欠なように見え―もちろん、いつも別の夢中になっていることが最初の場所を強奪するためにこの不在を利用することはないことがないことが定められている。

王妃はドアが開き、シャルニーが敷居に姿を現した時、このような心の状態にあった。彼は国王の元を去ってきたばかりだったので、勤務中の将校として非の打ちどころがない服装だった。しかし、彼の振る舞いの中にもすぐそれ自体を感じさせる完全な服従と激しい冷淡さを持っていた。彼は低くお辞儀をし、ドアのすぐ内側に立ったままだった。王妃はあたかも彼が近づいてくるのを妨げるものを見るかのように辺りを見回した。それから彼が自分の自由意思でだけで離れていることに気付き、彼女は言った―。

「近くに来てください、ムッシュー・ド・シャルニー。私達だけしかいませんわ。」

伯爵は従った。それから低く、しかししっかりした、そしてわずかな感情の足跡も見つけることが不可能な声で、彼は答えた―。

「私は陛下のご命令でここにいます。」

「ムッシュー、あなたは私達だけしかいないと私が言ったのを聞かなかったのですか?」王妃は最も愛情のこもった口調で答えた。

「いいえ、マダム、しかし私は孤独が臣下が彼の君主に挨拶をする礼儀を変えるということを知らなかったのです。」

「私があなたを呼びにやった時に、ムッシュー、お友達が別のお友達を呼びにやるように呼びましたよ。」

かすかな、しかしかなり敵意を持った微笑みがシャルニーの唇に浮かんだ。

「ええ、ムッシュー、私はその微笑みの意味を、そしてあなたが自分自身に何と言っているかを理解しています。あなたは私がヴェルサイユであなたに対して不当だったと、そしてパリで私は最も気まぐれだったと思っているのよ。」

「不当と気まぐれはどんなご婦人にも許されています。あなたがご存知の通り、マダム、そしてもちろん王妃としてはそれは二重に。」

「そうかもしれないませんが、ムッシュー、あなたは王妃が助言者としてのあなたなしで済ますことができないことも、そして女性がお友達としてのあなたなしで済ますことができないことも十分よく知っているはずよ。」

彼女は話しながら、今はわずかに細くなったけれども、まだ彫刻家のモデルとして使える価値のある、美しい白い手を伸ばした。

「ええ、私は不当で、残酷でさえありました。」彼女は続けた。「あなたは私を守ろうとして最愛の弟を亡くしたわ、ムッシュー。彼は私のために死んだのよ。そして私は彼を失ったことをあなたと共に泣くべきだったのよ。でもあの恐ろしい時間の中で、恐ろしい愛、嫉妬が―私は女なのよ、シャルニー―私の涙を止めたのよ。でも私があなたをほとんど見なかった10日間の間、私は私の明らかな感情の欠如に対して償い以上をしているのよ。」

シャルニーが国王の手にキスをすることを許されてからあまりにも少しの時間しか経過していなかったので、彼は今単なる尊敬のしるし以外のものを王妃の手に押し付けた。

「本当に、このように親切に私を覚えていてくださったことに対して私は恩知らずではないと思います、マダム。」彼は答えた。「そして私の弟のためのこの深い苦悩に対して、しかし不幸にも私はふさわしい振る舞いで私の感謝を表す時間がほとんどないのです。」

「どういうことです?あなたは何を意味しているのです?」王妃が驚愕して言った。

「私は1時間以内にパリを去るということを意味しています、マダム。」

「パリを去るですって?」

「はい、マダム。」

「何てこと!あなたも残りのすべての人たちにように私たちを見捨てるの?」王妃が叫んだ。

「ああ、陛下はそのような残酷な言葉で私が本当に無意識に何か恐ろしい犯罪を犯したに違いないことをまさに証明されました。」

「私を許して、私のお友達、私を許して!でもあなたが去ってしまうといった時よ―。どうしてあなたは出かけるの?」

「私は国王が光栄にも私に任せてくださった任務を果たしに行くのです。」

「それであなたはしばらく不在になるのね?」

「わかりません。」

「でもあなたは1週間くらい前同じような任務を断ったわ、私は覚えていてよ。」

「そうです、マダム。」

「それではどうしてあなたは今この仕事を受け入れたのです?」

「なぜならたくさんの変化が男の人生において、その時において、続いて彼の計画において起こりえたのです。」

「それで、あなたはででかかれるのですが?ー一人で。」彼女はすぐに答えた」。

「そうです、マダム。」

王妃は再び息をしているように見えた。それからあたかも彼女がまさにしている努力に圧倒されたかのように、目を閉じ、額の上を質の良いキャンブリックのハンカチで拭った。

「それで、あなたはどこに行くのです?」彼女はすぐに尋ねた。

「私は国王が陛下に秘密を持たないことを、そしてもし王妃が彼に私のいる場所の方向や私の任務の目的を尋ねたら、彼はきっと彼女に知らせることを知っています。」シャルニーは恭しく答えた。

マリー・アントワネットは明らかな驚きと共に話し手をじっと見つめた。

「でも私があなたに尋ねることができる時にどうして彼に問い合わせなければならないの?」

「なぜならそれは国王の秘密であり、私のものではないからです。」

「私にはもし秘密が国王のものなら、それは王妃のものでもあるように思えるわ。」マリー・アントワネットは横柄に答えた。

「疑いなく、マダム。」シャルニーはお辞儀をしながら、答えた。「それが私が陛下に国王があなたにお話しすることを躊躇しないことを危険を冒して敢えて保証をする理由です。」

「この任務はあなたをフランスのどこかの街に、それとも外国に連れて行くの?」

「国王だけが陛下がお望みの情報を与える権利を持っています。」

「もしあなたが立ち去るのなら、あなたは確実にたくさんの危険に遭うわ、それにもかかわらず私はあなたがどこにいるのかも、あなたが陥っている危険がどんなものかも知らないでいるでしょう。」彼女は悲しげにつぶやいた。

「私がどこにいようとも、陛下は私の中にいます。私は忠実で献身的な臣下であることを誓います。そして私がさらされるかもしれない危険は私がこの世で最も崇める二人の人物への奉仕の中で招かれるので、私にとって気持ちの良いものでしょう。」

そして再びお辞儀をして、伯爵は明らかに王妃の退出の許可を待っていた。マリー・アントワネットはまさにむせび泣きのようなため息を重くつき、あたかも涙を塞ぎ返すかのように彼女の喉を手で押した。

「よろしくてよ、ムッシュー、行きなさい!」彼女が言った。

シャルニーは再びお辞儀をした。そしてしっかりとした足取りでドアまで歩いた。王妃が突然彼の方に腕を伸ばし、彼の名前を読んだ時、彼の手はドアノブの上にあった。彼は身震いして、振り返った。彼の顔は死人のように青ざめていた。

「ここに来て。」彼女は口ごもった。

彼は近づいたが、不確かな足取りだった。

「ここに来て―もっと近くよ。」王妃は付け加えた。「私を正面から見て。あなたは私を愛することをやめたのね。私は正しくないかしら?あなたはそれを否定することができないわ。」

シャルニーは氷のような冷たさが血管を走り抜けるのを感じた。彼は一瞬気絶しそうになっていると思った。この横柄な女性が、この誇り高き君主が彼の前で謙虚になった初めての時だった。どんな時でもどんな状況でも、彼は彼女の足元に身を投げ、彼女に許しを懇願していただろう。しかし今国王と彼自身の間でまさに起こったことの記憶によって支えられ、彼は全力を奮い起こした。

「マダム。」彼は優しく、しかしきっぱり言った。「国王がまさに私を圧倒した優しさと信頼の後で、もし私が陛下あなたに最も深い献身と尊敬以外のものを示したら、私は本当に卑劣漢に違いありません。」

「あなたは正しいわ、ムッシュー。あなたは自由よ。行きなさい!」

一瞬シャルニーは王妃の足元に身を投げたいというほとんど抑えられない欲望を覚えた。しかし彼の本質の一部である無敵の忠誠心が、例え全く消すことはなかったとしても彼のかつての激しい情熱の消えかけた燃えさしを握りつぶした。そして彼は部屋から急いで出て行った。

王妃は彼が振り返って、彼女の元に戻ってこないかと望みながら、彼を目で追っていた。しかし彼女はドアが開き、彼の後ろで閉められたのを見た。そして彼の退出していく足音が廊下の外で段々微かになっていくのを聞いた。彼の足音が全く消え去るまでの丸5分間、彼女は見守り、聞き続けた。その後まもなく彼女の注意は中庭の音―車輪の音―に引きつけられた。彼女は窓に突進し、伯爵の旅行用馬車が中庭を横切り、カルーゼル通りに入っていくのを見た。彼女はウェーバーを呼び出した。彼が入ってきた。

「もし私がコ・ケロン通りに行きたい場合、私はどの通りを取るべきなのかしら?」彼女は尋ねた。

「最初にカルーゼル通り、それからサン・トノレ通りを後にして―。」

「それで十分よ!彼は彼女に別れを言うために行ったんだわ。」彼女は声をひそめて、付け加えた。冷たいガラスに額を押し当てながら、彼女は食いしばった歯の間からそれぞれの単語をシーッシーッと音を立てて言いながら、続けた。

「コ・ケロン通りに行きなさい、ウェーバー。そしてそれからシャルニー夫人に私が今晩彼女に会いたがっていることを伝えなさい。」

「失礼ですが、マダム、陛下はすでにジルベール医師とお約束されていたと存じますが。」

「それは事実です。」王妃は躊躇しながら、言った。

「陛下は何をお決めになられるのです?」

「ジルベール医師の出席の命令を撤回します。そして代わりに彼に明日の朝の約束を与えます。」

「政治的問題は明日まで待つことができるわ。」彼女は自分自身に言った。「更に私が伯爵夫人とする会話はとにかく私の決定に影響を及ぼさないわ。」

そして手を振って、彼女はウェーバーを退出させた。

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21章も後から全文翻訳です。そして全文翻訳中、仏文から英文への翻訳の誤訳を見つけました。翻訳の誤訳と言うか単なる間違いと言うか、本来10月とすべきところが6月になっていた!でも初見では私も読み飛ばしていましたcoldsweats01。オリヴィエが王妃への愛情が冷めた理由は20章で国王に話した王妃の行動以外に、弟のジョルジュが殺された時の対応もからんでいるようなことが読み取れます。王妃が嫉妬したと言っていますし、国王もこの時のアンドレの様子にオリヴィエへの愛を感じているので、3人の間で何らかの感情のもつれがあったことが窺えます。この王妃の異常な嫉妬・・・sweat02それは『アンジュ・ピトゥ』のまさに終りの方の話なので、もうひたすら東様の翻訳を待つしかないです。結構、『アンジュ・ピトゥ』の内容はあなどれなかったと『シャルニー伯爵夫人』を読んで感じたところです。というのも、この『或医者の回想』シリーズは『ダルタニャン物語』のようにそれぞれの話が完結しておらず、そのまま次の作品につながっているようなところがあるので、そして『アンジュ・ピトゥ』と『シャルニー伯爵夫人』の間が特にそうなので(デュマは『アンジュ・ピトゥ』を尻切れトンボに終わらせて、『シャルニー伯爵夫人』に入ったらしいのです。なので、『アンジュ・ピトゥ』の話を読まずにこれを読むということ自体、かなり無謀な行為であったと言えますsweat01。でもこんな感じかな~と想像はできているので、まあ私は大きな問題は感じなかったのですが・・・細かい謎については随時東様に聞いてしまいましたcoldsweats01

22章『暗い景色』

王妃は間違っていた。シャルニーは伯爵夫人に別れを言うために出掛けたのではなかった。それどころか彼は彼の馬車のための早馬を得るために王立早馬駅に真っ直ぐ向かった。馬に引き具がつながれている間、彼は駅長室に入り、伯爵夫人宛の簡潔なメモを書いた。これを彼は彼自身の馬を馬小屋に連れ戻しに行った召使に預けた。

ウェーバーが王妃からの伝言と共に部屋に入ってきた時、伯爵夫人はこの手紙を読んでいた。そしてアンドレはウェーバーの伝言に対し、静かに自分は全く陛下の自由であると答えた。アンドレはウェーバーの出発後数分経過するまでは、王家の使者が入ってきた時慌てて隠した彼女の胸から伯爵の手紙を取り出さなかった。彼女はそれを読み終えた時、彼女はそれに優しくキスをして、悲しげな微笑みと共に呟いた。「神があなたをお守りくださいますように、私の親愛なる魂よ。私はあなたがどこにいるのか知らないわ。でも神はご存知よ。そして私は私の祈りの中であなたに神の祝福があることを祈りますわ。」

それから彼女は、なぜ王妃が彼女を呼びにやったのか想像することができなかったけれども、静かにテュイルリーを訪れる約束の時間を待った。

しかしながら、王妃の振る舞いはそのような静けさによって特徴づけられていなかった。というのは彼女はイライラを抑えることができず、休むことなく歩き回っていた。ファヴラがどのように国王によって受け入れられているのかを見つけるためにテュイルリーにやって来ていたムッシュー(プロヴァンス伯爵)が彼女が1~2時間過ごすのを手伝った。シャルニーの旅行の目的を知らないので、王妃はこのような方法で明らかな逃亡がなされていることを不安に思い、国王に代わって、国王自身がしたであろう以上の多くの約束をした。そしてムッシューに目的を貫くように言い、正しい時が来た時、彼女の夫に関する限り困難はないと言った。プロヴァンス伯爵は彼女の味方で、十分な信頼があった。彼がジェノヴァの銀行家に発行させた貸付金は彼の自由裁量で使用できる200万フランあった。そして彼はこのお金でファヴラ男爵を促して彼の仲介としての奉仕に200クラウン受け入れさせることが可能になっただけだった。ムッシューは計画の全ての詳細について知らないままだった。事実、それが処理されるのは何であれ、彼が持っているものを示すものは何もなかった。本当にムッシューは自分の人気を増大させる手段としてこれを見つけたように、いつも彼の兄弟や従兄弟たちの逃亡に対して強く抗議をしていた。そのためルイ16世が言っていたように、国王が国を去った場合、ムッシューが摂政に任命されることは本当らしい以上のことになっていた。ムッシューが去った後、王妃はランバル公爵夫人と1時間を過ごした。この不幸な貴婦人は王妃に情熱的に献身的であったが、贔屓をアンドレ、そしてポリニャックと素早く移し、彼女を見捨てたマリー・アントワネットにとって便利のよい人以上の何者でも決してなかった。しかし王妃は彼女を知っていた。そして心からこの献身的な友人の残り全てを手に入れるために、和解に向けてたった一歩歩み寄らなければならないことを十分気付いていた。

夕食は別な時間に取られていた。彼らはその日は家族一緒にマダム・エリザベート、ランバル夫人、そして子供たちと夕食を摂った。

国王と王妃は両方とも黙っていて、何かに心を奪われたままだった。それぞれがそれぞれに対して秘密を持っていた。―王妃はファヴラの件を、国王はブイエの件を。何かの、革命であっても、むしろ見知らぬ人であっても、自分自身の安全の恩恵を被ることを好んだであろう国王と違って、王妃は非常に外国人を好んだ。フランス人が外国人と呼ぶ国民は王妃自身の国の人々であることを思い出さなければならなかったけれども。どうやって彼女が彼女の忠実な護衛たちを殺した悪漢どもやヴェルサイユで彼女を中傷した女たち、彼女の部屋で彼女を殺そうとした卑劣漢たち、彼女が救助を求めている国王たちにに対して、彼女の兄のヨーゼフ2世に対して、彼女の義兄のフェルディナンド1世に対して、そして彼女の従兄のカルロス4世に対して、彼女を「オーストリア女」と呼んだ群衆を好むことが出来たであろうか!

私たちは国王が心を露わにしたのを見た。そして今どれだけ深く彼が彼の兄弟の君主たちや王子たちを信用していないかを知っている。多くのことが仮定されたように、彼は王妃によって多くの影響を受けなかった。いや、国王は主として聖職者たちによって影響を受けていた。彼は彼らに属していた。彼は国王たち、王子たち、そして亡命者たちに対する全ての法令を承認したが、聖職者たちに対するあらゆる法令を拒否した。彼らのために彼は6月20日(ヴァレンヌの逃亡)の危険を冒し、8月10日(テュイルリー襲撃)を耐え、そして1月21日(ルイ16世の処刑日)を甘受した。そのためローマ法王は彼を聖人には出来なかったが、ついに殉教者にさせた。

いつもの習慣とは逆に、王妃は夕食の後、子供たちととても長く留まっていなかった。しかし彼女は書くものがあるという言い訳をして、早い時間に彼女の部屋に退出した。国王は彼女が去ったことにほとんど気づいていなかった。彼は警察長官が彼に報告してきたパリの平和を深刻に脅かすように見えたある出来事について熟考することにとても深く没頭していたからだった。これらの事件は手短に話すと、次のようなことである―。

議会はそれ自体を国王から分けることができないと宣言しており、国王とパリまで同行したが、そこで最初に行ったことはフランス及びナヴァールの国王という称号をフランス人の国王に変更することだった。「私たちは私たちの君主の知恵と権威によって」という決まり文句の使用も禁じられ、それに代わるものとして、国民議会が前にも後にもその他多くの立法府のように、重大なことに従事されるべきだった時に、最も単なるつまらないことにも注意を払うことを証明する「ルイ、神の恩恵による、及び国の立憲的憲法による国王」が予め決められた。例えば、文字通り飢えで死んでいたパリで食物を与える仕事に注意を向けるべきだった。パン屋、パン屋の妻、そしてパン屋の少年、そしてヴェルサイユでの彼らの設備の帰還は期待された影響を生み出さなかった。パンと小麦はまだ不足していた。毎日パン屋のドアには群衆がいた。そしてこれらの群衆が深刻な迷惑を起こしていた。しかし、平等宣言によって公共の集会の特権が保証されている間、どうやってこれらの迷惑を防ぐことができたであろうか?しかし、議会はこれらすべてについて知らないように見えた。その議員たちはパン屋のドアの列に並んで立つことを余儀なくされなかった。そしてもしいかなる議員が開会中に偶然空腹になったとしても、彼は100ヤードも離れていない、マルシェ・パル通りに住んでいて、1日に7~8回パンを焼き、議会の紳士たちのためにいつも少し確保している、フランソワという名前のパン職人の店でおいしく、新鮮なロールパンを確実に見つけた。

警察長官はいかなるよい朝に深刻な暴動に発展するかもしれないこれらの無秩序について報告をしていた。その時、ウェーバーが王妃の私室のドアを開け、到着の告知をしたー。

「シャルニー伯爵夫人です。」

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22章も後から全文翻訳です。王妃の嫉妬に対して、アンドレはオリヴィエの短信に対して彼の無事を神に祈るという健気な妻ですweep

23章『恋人と妻』

王妃はアンドレを呼び寄せ、続いてアンドレの到着が告げられるのを期待していたけれども、ウェーバーによって発せられた言葉は彼女を頭から足先まで震えさせた。しかし、ついに彼女の以前の友人に手を伸ばし、感情で口ごもるような声で、言った―。

「いつものように、今もあなたは歓迎されていますよ、アンドレ。」

シャルニー夫人は冷静で、意志が強かったが、彼女がテュイルリーに姿を現した時、この挨拶で震え上がったのは彼女の番だった。その口調は彼女にかつて王太子妃が使い慣れていたものをとても強く思い出させた。

「いうまでもなく、もし陛下がこのようにいつも私に話しかけてくださっていたなら、陛下が私と話したいと思われた時に宮殿の壁の外側に呼びに行かせる必要は決してなかったのではないでしょうか?」アンドレがいつもの率直さと正直さで、答えた。

「ああ、アンドレ、すべての女性たちは例え非常に高い地位にいる者であっても、あなたの驚くべき冷静さを持っていませんよ。―とりわけ私は、あなたも知っての通り、とてもよくあなたの助けを懇願することを余儀なくされていたのですから。」

「王妃は私が忘れてしまっている、そして彼女ももはや覚えていないと私が思っている時代についてほのめかしておられるのですか?」

「あなたの反駁は手厳しいわね、アンドレ。そして多分私はそれを受けるに値すると思います。ああ、私が幸せな間、私があなたの献身に報いなかったのは事実です!なぜならどんな人間にとっても、彼女の地位が高められようとも、私があなたに負っているような忠誠に報いることは不可能だからです。あなたは私を恩知らずだと思っているかもしれません。でも多分あなたが恩知らずと誤解しているものは単に私が恩に報いることができないことであるだけなのです。」

「もし私が王妃に何かを望み、あるいはお願いして、彼女が私の願いを拒否したとしても、私は不平をいう資格がありません、マダム。しかし、私があなたの手から何も頼んでも望んでもいない時に、なぜ陛下は私に不満を言いたいと思われるのですか?」

「私たち全てに起こった全ての月面下のことに対するこの驚くべき無関心がこのようにあなたを大いに恐れているということを私があなたに認めてもいいかしら、アンドレ?あなたは私にとって人間を超えた者―私たちを劣等感で押しつぶす、別な天体の居住者のように見えるわ。最初、決して口ごもらない、そしてすべての誘惑に勝っているだけでなく、何にもかき乱されることができない静けさを生まれつき持っているように見える人と直面する時、人は自分の弱点を恐れるわ。でも後で人は慈悲と完全が手に手を取っているという考えに慰めを見出すのよ。そして、私の深い嘆きの時間の中で、私はあなたの激しい非難を恐れているけれども、あなたに慰めを求めるのは単に自然なことよ。」

「ああ!マダム、もしこれがあなたが私にお望みのことでしたら、私はあなたのお望みは達成されないだろうと思います。」

「アンドレ、アンドレ!あなたはあなたがかつて私を支え、慰めてくれた恐ろしい状況下を忘れてしまったの?」

アンドレは青ざめた。そして王妃はアンドレがあたかも彼女の力が突然彼女から無くなったかのようによろめき、目を閉じたのを見て、アンドレの手を取って、アンドレを側のソファの上に引き下ろそうと試みた。しかし、アンドレは王妃の動きに抵抗し、立ったままだった。

「マダム。」彼女が言った。「もし陛下があなたの忠実な召使に思いやりをお持ちでしたら、彼女がほとんど忘れることを望んでいるこれらの記憶を味わせないでくださいませ。更に、私自身のように、人は誰かに、例え神にでさえも慰めを求めません。なぜなら神でさえある悲しみを和らげる力がないことを感じているので、彼女はきっと哀れな慰める人は他の人であることを証明するでしょう。」

王妃は自分の目をアンドレに鋭く見据えた。「それではあなたは私に打ち明けたもの以外に他の悲しみを持っていると言うの?」彼女は尋ねた。アンドレは返事をしなかった。

「お聞きなさい。」王妃が続けた。「私たちの間で十分な理解がなされなければならない時が来たので、私はその目的であなたをここに呼んだのです。あなたはムッシュー・ド・シャルニーを愛しているのですか?」

「はい。」

王妃は傷ついた雌ライオンのような苦痛の叫びを挙げた。

「私はそれを疑っていました!私はそれを疑っていました!」彼女は呻いた。「あなたはどれくらい長く彼を愛していたのです?」

「私が彼に会った最初の時からです。」

ついに心を持っていることを認めたこの大理石の像の前で、王妃はほとんど恐怖で後ずさりした。

「それでは、あなたはこの愛を彼から隠し続けていたと言うの?」

「あなたがよくご存知の理由だと思いますが、マダム。」

「でもどうしてあなたは黙っていたの?」

「私はあなたが彼を愛していたことを知っていたからです。」

「あなたは私が彼を愛しているよりあなたが彼を愛しているということを含んで言っているよね?なぜなら私がこのすべてに気付いていなかったから。」

「あなたは彼があなたを愛していたので、このすべてにお気づきじゃなかったんですわ、マダム。」アンドレが辛辣に答えた。

「ええ、そして今わかったわ。なぜなら彼はもはや私を愛していないからよ。それがあなたの意味していることかしら?」

アンドレは黙ったままだった。

「答えなさい!」王妃はアンドレを今や手ではなく腕を掴んで、叫んだ。「もはや彼が私を愛していないことを認めなさい。」

アンドレは言葉でも身振りでも答えなかった。

「本当にこれは死そのものだわ!」王妃が叫んだ。「でももはや彼が私を愛していないということを私に言うことによって完全に私を殺して頂戴。彼はもはや私を愛していないのよ、そうでしょう?」

「シャルニー伯爵の愛あるいは無関心は彼が最善と思う時にもらし、あるいは隠す、彼自身のものです。私のためにそれらを明らかにすることはありません。」

「でも彼の秘密はもはや彼だけのものではないと思うわ。彼があなたを彼の信頼のおける人としていることを疑っていないように。」

「シャルニー伯爵はあなたに対する愛についても、あなたに対する無関心についても私に決して一言も言っておりません。」

「今朝でさえも違うと言うの?」

「私は今朝彼に会っておりません。」

「あなたは伯爵の出発を知らないと私に言っているつもりなの?」

「私はそうは言っておりません。」

「では、もしあなたが彼と会っていないなら、あなたはどうやって彼の出発を聞いたの?」

「彼は私にそれを手紙で知らせてきました。」

「ああ!彼があなたに手紙を書いただなんて!」王妃が叫んだ。

そしてリチャード三世のように最高の瞬間に叫んだ。「馬のための私の王国!」マリー・アントワネットは叫びたい気持ちになっていた。「その手紙のための私の王国!」

アンドレは王妃側のこの熱烈な欲望を理解していたが、しばらくの間彼女のライヴァルを不安定な状態にしておく満足を否定することができなかった。

「それで伯爵が彼の出発の前日にあなたに書いたこの手紙を、私はあなたが偶然にも持ってはいないと思うのだけれども?」王妃は危険を冒して言った。

「あなたは間違っておりますわ、マダム。それはここにあります。」

そして胸から手紙を取り出し、アンドレはそれを王妃に手渡した。王妃はそれを受け取った時に身震いがした。彼女は指の間に手紙を握っている間、あたかもそれを持っているべきか、返すべきか悩んでいるかのように、一瞬眉をしかめてアンドレを見つめた。しかし、ついに全ての良心の咎めを退け、叫んだ―。

「ああ!誘惑はあまりにも大きすぎるわ!」彼女は手紙を開け、明かりの方に体を傾け、次のように読んだ。

『マダム―私は国王からの公式な命令に従って、1時間以内にパリを去る。私は私がどこになぜ行くか、どれくらい長く去っているのかを自由に言うことができない。―たぶんすべての事態はあなたにとってほんの一瞬のことだと思うが、もし私がそうすることを許されたなら、あなたに話すことをとてもうれしく思う。私は私の出発について自ら知らせにあなたを訪れようと一瞬考えた。しかし、あなたの許可なく敢えてそうはしなかった。』

王妃は彼女が最も知りたいと思っていたことを知った。そしてアンドレに手紙を戻したいように見えた。しかし、アンドレはあたかも今命令し、従わないのは彼女の番であるかのように、言った。

「最後までお読みください、マダム。」そして王妃は読み続けた―。

『私は以前私に提示された任務を断った。なぜなら私はその時信じていた、いや正確に言えば望んでいた。哀れな馬鹿者である私はある相互の共感が私をパリに引き留めるだろうということを。しかしあの時以来、ああ!私は逆の証拠を持った。そこで私は自分に対して無関心な心から自分自身を引き離す機会を喜びと共に受け入れた。もし私が自分の旅行中にジョルジュの運命と出会ったら、私は自分に起こった不幸について最初に聞く人はあなたであることと、続いてあなたの自由を保証する準備をした。それから、その時まで、あなたの崇高なる献身―若く、美しく、そしてきっと幸せになるために作られたあなたが若さと美しさと幸せを生贄にした人によってあまりにも乏しく報われている献身―が私の心の中で起こしている深い賞賛をあなたは知らないだろう。マダム、私が神にそしてあなたにお願いすることの全ては自分が持っていた宝物の価値に気付くのがあまりにも遅すぎた不幸な男のことをあなたが時々考えてくれることだ。心からの尊敬を込めて。オリヴィエ・ド・シャルニー。』

王妃は手紙をアンドレに手渡し、アンドレはこの時はそれを受け取った。

「それでは、マダム、あなたは裏切られていたのですか?」彼女は叫んだ。「私は失敗しましたか、私があなたが私にした誓いの中で言ったのではなく、あなたが私に置いた信頼の中で言ったことを?というのは、私はあなたに誓っていなかったからです。」

「私を許して、アンドレ、私を許して!私はとても苦しんでいるのです!」

「あなたが苦しんでいるとは!あなたが敢えて私の前でご自分が苦しんでいるとおっしゃるのですか!では、私は自分自身に何と言ったらよいのでしょうか?―私は苦しんでいません。―私は他の女性たちがよく同じ考えを知らせる言葉を使いません。いいえ、私は私の不幸を表現し、私が受けた激しい苦痛を述べる新しい言葉を必要とします。あなたは苦しんでいるとおっしゃいましたね、マダム!それでも、あなたは今まであなたが愛していた男があなたの愛に無関心であることや別の女性に心を跪いている最中であることを見たことがありますか?あなたは今まであなたの兄上が、無宗教の人が自分の神を敬愛するように心ひそかに敬愛していた他の女性に嫉妬し、あなたが愛していた男と喧嘩をするのを見たことがありますか?あなたは今まであなたが愛していた男があなたの兄上に打ち倒されて、致命的であることを証明してるかのように見えた怪我を負い、彼の意識混濁の中であなたが信頼を置いていた他の女性を呼んでいるのを聞いたことがありますか?あなたはもし狂った情熱がこの命を長続きさせないなら、それはついにその犠牲者をまさに墓の縁にまで伴うことを証明していたそれらの支離滅裂な言葉を聞くために、あなた自身が絶えず訪れていた廊下を幽霊のようにその他の女性が通り抜けていたのを今まで見たことがありますか?あなたは今までこの男が、あなたのライヴァルの足元に再び身を投げるためだけに、自然と科学の奇蹟によって命を取り戻したのを見たことがありますか?―あなたのライヴァル、そうです、マダム、と言うのは偉大なる愛は全ての社会的な差別を平等にするのです。あなたは今まであなたを夢中にさせていた情熱を十字架の足元で失わせることを望みながら、絶望の中で25歳で修道院に引きこもったことがありますか?それから、精進と激しい苦痛と祈りの1年の後のある日、あなたの幸せなライヴァルがこの全てを何も疑わず、あなたの引きこもりからあなたを呼び出し、この苦しみの全てを弱めさせることがなかった古い友情のために、妻としての彼女の名誉のために、そして危うくされた忠誠心のために、あなたに妻になることを―誰の妻に?―あなたが密かに何年も崇拝していたまさにその男の妻にです。―経帷子が世間の目から遺体を隠すように、世間の鋭い目ともう一方の幸せの間の仕切りになることを求めたことがありますか?あなたはあなたのライヴァルの恋人として以外決して戻らないために、結婚式の1時間後にあなたの側を離れた男を聖職者があなたの夫として受け入れるように求めるのを今まで聞いたことがありますか?ああ、マダム、これらの最後の3年間は本当に激しい苦痛の年月でしたわ!」

王妃はアンドレの手を取るために震える手を伸ばした。しかしアンドレは彼女の手を引き離した。

「私に関して言えば、私は何も約束していませんわ。それにもかかわらず、あなたは私が約束したと思っていらっしゃる。」年下の女性は告発者となって、続けた。「あなたに関して言えば、あなたは私に2つのことを約束してくださいましたわ。」

「アンドレ、アンドレ!」

「あなたは決して再びムッシュー・ド・シャルニーに会わないと約束してくださいました。―私があなたにそれを求めなかった時、すべてにおいてより神聖になるべきだった約束ですわ。」

「アンドレ!」

「それから、あなたはこのとき手紙で私を妹として扱ってくださることも約束してくださいましたわ。―それが求められていない事実から、すべてにおいてより神聖不可欠なものであり続けるもう一つの誓いでしたわ。」

「アンドレ!」

「私はあなたにその約束の時期を思い出させなければなりませんか?私が私にとって命よりもずっと大切なもの―この世で来るはずの私の幸せ、そして多分私の救済―を生贄に捧げようとしたあの瞬間になされたのですよ?と言うのは私たちは行為だけで罪を犯しているのではないのです、マダム。神が私の熱狂的な欲望と不信心な誓いを容赦してくださることを誰が私に約束することができたでしょうか?あの生贄の時間に、あなたは私に手紙をくださいました。あたかも炎の中で書かれたかのように、私はその手紙の全ての言葉をまだ自分の目の前に見ることができますわ。それをあなたに思い出させて差し上げます―。」

『アンドレ、あなたは私を救ってくれました。私は私の名誉をあなたに負っています。私の命はあなたのものです。あなたがとても貴重なものを犠牲にしたその名誉の名において、私はあなたが私を姉と呼んでよいことを誓います。そうしてください。あなたは私を顔を赤らめて見ることはありません。私は私の感謝の誓いとしてこの手紙をあなたの手に置きます。―それは私の結婚の贈り物です。あなたの心は最も気高いものです。そして、それは私が自由に与えるものの価値を正当に評価するでしょう。マリー・アントワネット。』

王妃は重いため息をついた。

「私は理解しておりますわ。」アンドレが再び始めた。「なぜなら私がこのメモを燃やしたので、あなたは私がその内容を忘れたと思っていらした。いいえ、マダム、いいえ。私はあなたがそのすべての言葉を忘れているように見えても、私はそのすべての言葉を最初から最後まで覚えておりますわ。」

「私を許して、アンドレ、私を許して。私は彼があなたを愛していると思っていたのよ。」

「あなたは彼があなたを愛していないように見えたので、彼が他の人を愛しているに違いないと思って、そう信じたのです。」

アンドレはとても苦しんでいたので、彼女は順に残酷になっていった。

「それではあなたも彼が私を愛していないことに気付いていたのね?」

アンドレは答えなかった。しかし彼女は絶望している王妃をじっと見つめた時、軽蔑の微笑みのようなようなものが彼女の唇に浮かんだ。

「私は何をすればいいの?何てこと!私は彼の愛を取り戻すために何をしたらいいの?私の命はそれと堅く結び付けられているのよ!ああ、アンドレ、私のお友達、私の妹、私に教えて、お願いよ!」

「どうやって私が知ると言うのです、マダム?―彼の愛と共に敬意を払われたことが一度もない私が?」

「でもあなたはいつかそうなるかもしれないわ。いつか彼があなたの足元に身を投げ、過去を十分に悔い改め、彼があなたを苦しめてきたすべてに対してあなたの許しを請うかもしれないわ。そして苦しみは私たちが愛する人の腕の中ですぐに忘れられ、許しは私たちを苦しめた人たちにとても喜んで与えられるわ。」

「不幸が起こる場合は―というのは、マダム、それは疑いもなく私達二人にとっての不幸になるでしょう。―もしその日が来ても、私は彼に隠している秘密―致命的な秘密―あなたがとても恐れているように見える愛をすぐに破壊するのを阻止できないものを―持っていることをきっとお忘れではないはずです。」

「あなたは彼にジルベールがあなたにした驚くべき悪行を話すと言うことを―彼にあなたが子供を持っているということを話すということを意味しているの?」

「あなたがそのような疑いを表すだなんて、あなたは私をどう思われているのですか?」

王妃は再び息をついているように見えた。

「それではあなたはムッシュー・ド・シャルニーの愛を得ることは何もしないつもりなの?」

「私が過去に何もしなかったより、未来はもっと何もしませんわ。」

「あなたは彼を愛しているということを彼に話さず、彼にそれを気付かせることさえもしないと言うの?」

「彼が私を愛していると私に言いに来ないならば、はい、マダム。」

「でも、もし彼が私に対して誓ったら―」

「マダム!」アンドレが憤然として叫んだ。

「あなたは正しいわ、アンドレ、私の妹、私のお友達。私は不公平で、理にかなっていなかったわ。―ええ、残酷でさえあった。でもあらゆることが私を見捨てている時―お友達、権力、そして名声―、私は少なくとも私がとても多くを生贄にしたものへの愛を持ち続けたいのよ。」

「それではあなたは私に伝える新しい命令をお持ちになってはいかがでしょうか?」アンドレが、彼女が耐えた激しい苦痛を述べていた間でさえ、一瞬も彼女を見捨てなかったあの氷のような冷静さで、言った。

「いいえ、私はあなたには友情を与えたかったの。そしてあなたはそれを拒否するでしょう。さようなら、アンドレ、少なくとも私のあなたへの感謝の保証は取り除いて頂戴。」

アンドレはそれさえも拒絶するように見える身振りをした。そして深々と、しかしぞっとするようなお辞儀をして、幽霊のようにゆっくりとそして静かに部屋を離れた。

「あなたは正しいわ。私の感謝も友情も受け入れない氷の生き物、とても固い心の持ち主よ。」王妃が呟いた。「と言うのは、私は知っているのよ―それについて私を許してください、ああ、イエス・キリストよ!―私はこれまで決して死ぬべき人間を憎んでいなかったけれども、私はあなたを憎んでいるわ!もしシャルニーがまだあなたを愛していないのなら、彼はいつかあなたを愛するようになることを私は確信しているわ。」

その時、ウェーバーが呼び出され、彼女は言った。

「私の貴婦人たちに伝えて頂戴。今夜は彼女らの手伝いなく退出することを。そして私はとても疲れていて、事実ほとんど病気のような状態なので、朝10時まで起こされたくありません。私が明日受け入れる、最初の、そして本当に唯一の人物はジルベール医師だけでしょう。」

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23章も後から全文翻訳です。この章は王妃とアンドレの戦いの章です。アンドレが今まで黙っていた心の内を王妃に激しく吐露します。ここでアンドレは子供のことについて触れていて、どうやら『アンジュ・ピトゥ』の中でそれを打ち明けていたことが分かります。この章と対をなすのが3巻12章になります。王妃が恐れていたことが現実化するのです。前章でオリヴィエがアンドレに短信を書いたとあったので、本当に短い手紙だと思っていたら、全然短くなくって、しかも自分のアンドレへの思いをつづったもので、初見で読んだ時はもう早くこの二人が気持ちを通い合わせてくれ~!!と思いました。そもそも私はこの二人の行く末が気になって、この作品が読みたかったので。アンドレが王妃に王妃がオリヴィエと二度と会わないと約束したとありますが、『王妃の首飾り』にそれは出てきていないのです。『アンジュ・ピトゥ』でそんな場面があるのでしょうか?

『シャルニー伯爵夫人』英訳版1巻読了:その3\(≧▽≦)/!【ネタバレ注意】

*以下、『ジョゼフ・バルサモ』及び『王妃の首飾り』を未読の方はネタバレご注意ください。あと全文翻訳している章が正しく翻訳されているかどうかは保証しません。あくまで私の理解なので・・・sweat02

14章『残忍な人』:やっぱりセバスチャンを助けたのはマラーでした。そしてマラーからバルサモに言われたような内容を聞かされ、ジルベールがぞっとする話です。ギロチンの発明者ギヨタン氏も登場。『シャルニー伯爵夫人』1巻14章の英訳版タイトルは『THE MAN OF BLOOD』。直訳すると「血の男」になるけど、辞書に「a man of blood」=「残忍な人、人殺し」とあったので、「残忍な人」を採択。「人殺し」でもよかったけど、マラーの残忍性が表れていた章なので。

15章『カトリーヌ』:パリで滞在している家に戻ってきたジルベールとセバンチャンを待っていたのはピトゥとビヨの二人。セバスチャンの無事を喜ぶ一方で、ビヨは穀物の不作と娘カトリーヌがイシドールを思って気絶したことに心配をし、パリを去ることを告げる話。ビヨもピトゥも『アンジュ・ピトゥ』からの登場人物です。(ピトゥは『ジョゼフ・バルサモ』にちょこっとだけ出てきますが)ビヨの娘カトリーヌとシャルニー伯爵の弟であるイシドール・ド・シャルニー子爵がなぜ恋に落ちているのかは不明です。その辺りは『アンジュ・ピトゥ』で語られているのかと。

16章『休戦』:テュイルリーの中で今までを振り返るといった割と客観的な描写の話です。でも最後の方は違っていて、ルイ16世とマリー・アントワネットの態度や思いの食い違いが対照的に表されています。それにしてもシャルニー伯爵の不在を嘆く王妃って、この話にはフェルゼンは出てこないのか?これから誰がヴァレンヌへの逃亡を手伝う訳?ちょっと疑問です。ちなみに『王妃の首飾り』にもフェルゼン出てきません。

17章『チャールズ1世の肖像画』:ヴァンダイクが描いたチャールズ1世の肖像画を見て、自分の運命を重ね合わせているルイ16世がジルベールと話をする内容になっています。チャールズ1世は『ダルタニャン物語』の『二十年後』にも登場するので、読者にはすぐその末路がわかります。それが象徴しているところの意味が見て取れるという訳です。ジルベールはフランスと国王の両方を救うために革命派をうまく使うように助言します。そしてその人物としてミラボーが挙げられます。

18章『ミラボー』:国王とジルベールとの間の会話でミラボーという人物について語られる章です。

19章『ファヴラ』:ファヴラ侯爵なる人物がルイ16世に逃亡を持ち掛ける話です。この人物は王妃と結託してます。ジルベールからミラボーを買うように薦められたルイ16世はファヴラ侯爵の話を断る一方で、ミラボーも今いち信用できず、ジルベールからの提案を王妃に話すと王妃は意外にもじっくり考えようと言うというような話です。

『シャルニー伯爵夫人』英訳版1巻読了:その2\(≧▽≦)/!【ネタバレ注意】

*以下、『ジョゼフ・バルサモ』及び『王妃の首飾り』を未読の方はネタバレご注意ください。あと全文翻訳している章が正しく翻訳されているかどうかは保証しません。あくまで私の理解なので・・・sweat02

7章『パリへの道』

まさにその同じ晩、興奮させる事件がフォルチエ神父の学校の少年たちの静けさをかき乱した。セバスチャン・ジルベールは6時頃姿を消した。そして真夜中にフォルチエ神父と妹のアレクサンドリーヌ・フォルチエがとこを探しても見つけることができなかった。召使たちは彼の所在に関する情報を与えることができなかった。しかしアンジェリク伯母は椅子を準備するために8時頃教会に行き、教会を去る時に彼が教会と牢獄の間の狭い道を通り、それからパルテールとして知られる公園の方に出発しているのを見た。しかしながらこの報告はフォルチエ神父の心配を増すばかりであった。彼は時々ジルベールを捕える奇妙な幻覚を十分よく知っていた。とりわけ彼が母と呼ぶ人が彼に見えた時に、そして一度以上の散歩の間、彼が森に突進していくのを見た時に、少年が一緒に視界から消えてしまうのではないかと恐れた。そして学校で一番の走り手を彼の追跡に送った。

アンジェリク伯母は正しかった。彼女が月明かりの中で走ってパルテールに向かって真っすぐ進んでいたのはセバスチャン・ジルベールであった。パルテールから彼はキジ公園へ行き、キジ公園を去った後、彼はアラモンに通じる狭い小道を突進した。45分で彼はその村に到着した。彼の目的を察するのは容易なことだった。彼はピトゥを探していた。不幸にもピトゥはジルベールが到着したまさにその時に村を離れた。しかし後者はその事実を知らなかったので、真っ直ぐに小さな家に向かった。家には誰もいなかった。しかしドアは閉められていなかった。と言うのはピトゥは家が占有されていようといなかろうと、決してドアに鍵をかけることが必要だと思っていなかったからだ。セバスチャンはあたかも自分自身のものであるかのようにその小さな家に慣れ親しんでいたので、彼は火打石と火打ち金を見つけ、ろうそくに火を灯し、待った。しかし彼はあまりにも興奮していたので、静かに待っていることができなかった。あるいは本当に長く待っていることができなかった。彼は暖炉とドアの間を、そしてドアから通りへとあちこち歩いた。それからスール・アンヌのように誰も来ないことに気付き、彼はピトゥがしばらくそこに戻ってこないかどうかを確かめるために急いで戻った。

ついにどれだけの時間が経過したのかに気付き、彼はテーブルに行き、そこでペン、インク、紙を見つけた。最高級の紙の上に国民衛兵アラモン分隊を構成し、ピトゥに指揮されている33名の名前と年齢が書かれていた。セバスチャンはこの書類を注意深く片側に置いた。2枚目の紙の上の彼は次のように書いた。

「僕の親愛なるピトゥ―僕は1週間前神父とヴィレル・コトレの十分の一税受給司祭の間で交わされてた会話にうちひしがれていることをあなたに伝えるためにここにやってきました。神父は何人かのパリの貴族と文通しているように見えました。そして彼は司祭にヴェルサイユで反革命の準備がなされていると言いました。このニュースと後に続く宴会の後の出来事に関して僕たちが聞いたことは僕の父について僕をとても不安にさせました。しかし、今日の夕方僕が聞いたことはまだ更に僕に警告を与えました。司祭は再び神父に会うためにやってきました。そして僕は父についてとても心配だったので、僕が先日聞いた後で盗み聞きをする人になることは大きな害にはならないと感じました。僕の親愛なるピトゥ、人々はヴェルサイユに行き、多くの善良な人を殺し、その中にはジョルジュ・ド・イシドール氏もいました。神父は付け加えました。『声を低めて話しなさい。小さなジルベールに彼の父親がヴェルサイユにいて、他の人たちと共に殺されているかもしれないことを気付かせないために。』あなたは僕がもはや聞くのをやめなかったことをすぐに理解できるでしょう。僕は隠れていた場所からこっそり抜け出し、庭を通って、僕の足の可能な限り速く、ここにやってきました。あなたに僕をパリに連れて行ってくれるようにお願いするために―あなたがここにいたらとても喜んでしてくれることを僕は確信しています。しかしあなたはいません。あなたはしばらく戻ってこないのかもしれません。僕はあまりにも心配になり過ぎて、待っていることができません。だから僕は一人で出発します。あなたは僕の心配をする必要はありません。僕は道を知っています。更に僕は父からもらった2クラウンのお金も持っています。だから道で僕が最初に出会った馬車の席を借りることができます。

追伸:僕はかなり長く手紙を書いています。僕が出発の理由を説明するために、そして書き終わる前にあなたが戻ってくることをずっと祈っているからです。今、書き終えました。あなたは戻ってきませんでした。だから僕は出発しなければなりません。さようなら。正確に言えば、また会いましょう。もし不幸が僕の父に降りかかっておらず、彼が危険の中にいないのなら、僕はすぐに戻ってくるでしょう。もし彼が危険の中にいたら、僕は彼と共に留まることを決めています。フォルチエ神父の僕に関する心配を取り除いておいてください。でも明日まではそれをしないでください。明日ではあまりにも遅すぎて、彼は僕に追いつくことができないから。あなたが来ないのはとても明らかなので、僕は出発します。もう一度、また会いましょう。」

それからセバスチャンはピトゥの経済的な習慣を知っていたので、ろうそくを消し、出掛けた。彼は私たちが最後に彼を見てからずっと成長していた。そして今や15歳の、かなり青白くいくばくか繊細な外見を持つ、そして彼の年齢にしては少し神経質で、しかし判断の成熟においては彼の感情と野心はほとんど成人男子となっていた。彼は元気よくラルニーの方向に出発した。そこでまもなくコルネイユが表したように『星から降る青白い光』が目に見えてきた。そしてその村を通り過ぎ、まもなくそこからヴォーシエンヌに伸びる長い渓谷に辿り着いた。そこで彼は主要路を取り、ゆっくりと歩き続けた。今や彼は自分自身が国王の主要路にいることに気付いた。事実、彼は丘に達した時、少しずつ歩調を緩めた。しかしこれは数ヤード先に道が分かれている事実によるものであることは疑いがなかった。この地点に到着し、彼は突然立ち止まった。彼はパリから来た時この地点でどの道を取ったか気付いていなかった。そのため彼は戻るにあたってどの道を取ればいいのかわからなかった。左なのか、右なのか?道は速く、目に見えて分岐していた。そしてもし彼が間違えば、彼は朝の前に行程から長く外れてしまうだろう。彼は以前旅行した道を決めることができるものを見つける希望を持って、辺りを見回した。しかしこの手がかりは多分日中でさえ彼を失敗させ、暗闇ではもちろん見つけることができなかった。とても失望しながら、彼は道の交差点に座っていた。一部は休息のために、一部は熟考のために。彼は後ろの道から馬のひづめの音を聞いたように感じた。音は段々近くなってきた。そしてまもなく2人の馬に乗った人が一面に広がる光景の薄暗い光の中でさえはっきりと目に見えてきた。一人の男はもう一方の男の3~4ヤード前を走っていた。そしてセバスチャンはとても思慮深く、最初の男が主人で、二番目の男が召使だと結論付けた。そして最初の馬に乗った人に話しかけるために飛び出した。しかし彼は前方から人が飛び出してくるのを見て、何か危険が彼を脅かしていると思った。そしてセバスチャンは彼の手が彼のピストルの革ケースを探しているのを見た。

「僕は泥棒じゃありません。」少年は急いで叫んだ。「僕は父を探しにパリまで行く途中の少年にすぎません。僕はこれらの道のどちらを取ればいいのかわからないのです。そしてもし僕に教えてくださることができるのなら、お願いできないでしょうか?」話し手の声の中に若さが鳴り響いていた。馬の乗り手にとって知らないものではないように思えた。そして彼の十分に選ばれた言葉はとても印象深かったので、明らかに急いでいたにもかかわらず、その馬の乗り手の馬を止めさせた。

「子爵様、あなたはフォルチエ神父の学校で世話になっているこの若いセバスチャン・ジルベールを見たことがありませんか?」丁度やってきた従僕が尋ねた。「よくピトゥとカトリーヌ嬢の農場にやってくる少年ですよ。」

「これは本当にきみかい、セバスチャン?」

「はい、ムッシュー・イシドール。」少年はこの時完全に乗り手が誰かを認めて、答えた。

「では私の若い友人よ、私に教えてくれないか?きみが夜のこんな時間に道路にたった一人でいるのを私が見つけたのはどうしてなのかを。」

「すでにあなたにお話しした通りです、ムッシュー・イシドール。僕は父が殺されたか、まだ生きているか探すためにパリに行く途中なのです。」

「ああ、私のかわいそうな少年よ、私も同じような理由でパリに行くんだ。私の場合は疑いの可能性がないだけだ。」

「はい、僕は知っています。あなたの弟は―。」

「私の兄弟の1人―私の弟―ジョルジュは昨日の朝ヴェルサイユで殺された。私たちの状態はとてもよく似ているから、私たちは一緒に行った方がいい。きみは私と同じくらいパリに急いで行かなければならない。」

「はい、はい、ムッシュー!」

「きみは徒歩で旅行をすることはできない。」

「僕はとても簡単にできました。でもそれをするにはあまりにも時間がかかり過ぎるだろうと思います。だから同じ方向に行く次の馬車を見つけたら、席を借りるつもりです。」

「しかしきみが見つけられなかったら?」

「僕は歩いて行きます。」

「きみはそれよりいいことをするべきだ、私の親愛なる少年よ。私の従僕の後ろに飛び乗りなさい。」

セバスチャンはイシドールが握り締めていた手から自分の手を引っ込めた。

「ありがとうございます、子爵様。」彼は礼儀正しく、しかし冷淡に言った。

イシドールは彼が威勢の良い少年の感情を害したことに気付き、急いで付け加えた。

「いや、むしろ今や私はそう考えている。彼の馬に乗れと。そして彼はパリで私たちに再び加わることができる。彼は容易に私がテュイルリーで質問されている場所を確認することができる。」

「ありがとうございます。しかし僕はあなたから彼の奉仕を奪う訳にはいきません。」セバスチャンは静かな声で答えた。と言うのは、彼はこの提案の心遣いを理解したからだ。平和の予備段階は準備された。しかしながら小さな説得はすべてを必要とした。

「私たちはそうするよりまだいいことができると信じているんだよ、セバスチャン。私の後ろに飛び乗りなさい。今やほとんど朝だ。10時までにダンマルタンにいるだろう。つまり半分あたりということだ。私たちがこの町に着いた時、私たちは2頭の馬をそこでバティストの世話に委ね、私たちをパリに連れて行くための四輪馬車を借りよう。それが私がしようと思っている正確なことだよ。そして私はきみのためにその計画を変えることはしない。」

「これは本当ですか、ムッシュー・イシドール?」

「私の名誉にかけて誓うよ。」

「それでは。」少年は同意したくてたまらなかったが、まだ躊躇していた。

「バティスト、降りなさい。そしてムッシューが乗るのを手伝ってあげなさい。」

「ありがとうございます。でもその必要はありません、ムッシュー・イシドール。」と言ってセバスチャンは若き子爵の後ろに軽々と飛び乗った。

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7章は後から全文翻訳しました。セバスチャンはパリのル・グラン校に通っていたはずなので(後でピトゥが迎えに行っている。)、フォルチエ神父のところには一時的に置かれていたのか、それともその後パリに住むようになって、ル・グラン校に入ったのかは不明です。そしてアンヌいう名前の人は誰なのかがわからないので、そのまま明記しています。英訳版ではsister Annとなっているので、スール・アンヌとフランス語にしました。修道女のことなのか、普通に近所のアンヌ姉さんなのか、謎です。そしてここでイシドール・ド・シャルニー子爵と言うオリヴィエの弟が登場します。彼の初出は『アンジュ・ピトゥ』です。そしてジョルジュがイシドールの兄なのか弟なのかわからなかったので、東様に伺ってみたのですが、フランス語ではcadetという最上級がない「年下の、末子の」という形容詞が使われていて、仏仏辞典を調べてみたら、「二番目の」という意味があったそうなので、イシドールの兄ではないかということだったのですが、爵位が分かるかどうかも伺ったところ、ジョルジュの爵位は男爵だと言うことだったので、ジョルジュは爵位からシャルニー3兄弟の末っ子と判断し(爵位は上から順に継がれていくので、子爵であるイシドールは男爵であるジョルジュの上でなければなりません。)、弟と表現しています。

8章『突然現れし者』

3人の馬での行程は彼らが計画したようにダンマルタンまで続いた。10時頃そこに到着すると、彼ら全員が何か食べたいと感じた。そして早馬車と馬を手に入れる必要もあった。正午までに彼らは朝食を済ませ、馬と馬車はドアに待っていた。しかし彼らは途中で何度もイライラする遅滞にさらされていたので、彼らが柵に到着したのが4時半で、テュイルリーに到着したのは完全に5時だった。それからでさえ彼らは、護衛を管理し、彼自身国王の安全のために国民議会に対して責任があり、大きな気遣いと共に君主を守っていたラファイエットとの会見をする前にしばらく待つことを余儀なくされた。セバスチャンは彼の父親が以前いたサン・トノレ通りの下宿に連れて行って欲しいと頼んだ。しかしイシドールは彼にジルベール医師は国王の医師の1人であるので、国王が正確に彼をどこで見つけることができるかを確実に知っていることを思い出させた。

国王一家がテュイルリーに到着したのは本の前日の夕方だったにもかかわらず、ある種の宮廷の礼儀作法がすでに確立されていた。そしてイシドールは名誉の階段を上らせられ、緑が壁にかけられ、2つの枝付き燭台によって薄暗く照らされた大広間に入った。宮殿の残りはとても暗かったので、手探りで進むことを余儀なくされた。と言うのは、いつも王家の住居を照らしていたシャンデリアは1つもなく、それは個人によって占有されていたからだ。約10分で案内係がシャルニー伯爵は王妃と共にいるという情報を持って戻ってきた。国王の従者が国王が医師と共に閉じこもっていると言っていたので、国王の医師は正規の医師以外に4人の補助医師がいるし、今陛下が一緒にいる一人がジルベール医師であるかどうか確実に言うことはできないが、ジルベール医師はしばらく見られていないし、全く確実ではないが、彼は国王と共にいることは全くあり得ることだろうと言った。もしジルベール医師であることが証明されたら、彼は王の部屋を去る時に誰かが控えの間で彼に会うために待っていることを聞かされるだろう。

セバスチャンはもう一度自由に呼吸した。彼は恐れる心配がなくなった。彼の父は生きていて、元気だった。

丁度その時ドアが開き、案内係が呼んだ。

「シャルニー子爵。」

「私です。」イシドールが前に進みながら言った。

「王妃があなたに謁見を与えます。」

「きみは私を待っているんだよ、セバスチャン!つまりジルベール医師自身がきみを探しに来たのでないならばだ。覚えておきなさい。私はきみのためにきみの父上に対して責任があるんだよ。」

イシドールは案内係の後を追った。そしてセバスチャンは再びソファに座った。彼の父に関するすべての心配から解放され、医師は許可なくパリに来たことについて彼を確実に許してくれるだろうと感じ、彼は息子側の子供の献身の証拠としての旅行と見做すことを心配せずに、彼の考えは神父とピトゥ、そして彼の逃亡が彼らに引き起こしたかもしれない心配について戻った。そして彼はなぜ彼らが出会った遅滞の全てによって彼らがパリに到着する前にピトゥが彼に追いつかなかったのかと思った。とても自然な一連の考えによって、彼はピトゥのことを考えた時、彼がいつも取り囲まれているものについて考えた。―つまり彼の時間の多くが費やされている非常に大きな木々、影の多い小道、森林の薄暗い見通しを。彼はとてもしばしば彼の夢の中に出てくる美しい貴婦人のことも考えた。―そして一度少なくとも彼はそう信じた、実際にサトリーの森を歩いている時にそこで彼女が2頭の素晴らしい馬によって引かれていたオープン馬車で彼の側を突進していった。彼は夢の中でさえ彼女を見ることはいつも深い感情を刺激することを思い出し、息をひそめてつぶやいた―。

「僕のお母さん!僕のお母さん!僕のお母さん!」

突然イシドールの後ろで締められたドアが開いた。しかしこの時現れたのは女性の姿だった。そしてその時、彼の思考を奪っていたものととても正確に一致したので、視覚は突然生命を満たしたように見えた。しかし、彼の驚愕の判断は彼が自分の前に自分の夢の中の偶像だけでなく、サトリーの高貴な美しさを見たことを確信した時だった。彼は飛び上がり、唇はぶるぶる震え、目は驚きと共に大きくなり、体を広げた生徒たちのように彼の胸は感情で持ち上げられた。その貴婦人は高慢で、威厳があり、ほとんど軽蔑的に、彼にわずかな注意も払わずに動いた。しかし、彼女の明らかな穏やかさにもかかわらず、すぐそばの観察者は彼女がしかめたまゆ、極度の顔色の悪さ、そして呼吸困難によって極度の神経質な苛立ち状態にあることを知っていただろう。彼女が部屋を横切り、真向いのドアを開けた。このドアは廊下につながっていた。そしてセバスチャンは突然次の瞬間彼女が彼に気付かなかっただろうということに気付いて、彼は彼女の後を追った。しかし廊下は暗く、彼は彼女を見失うのではないかと恐れた。しかし、彼女の後ろに足音が聞こえ、彼女は頭を振り向けた。セバスチャンは低い喜びの叫びを挙げた。それは彼女だった。

貴婦人は少年が両腕を広げて彼女の後を走ってきたのを見た時、丁度階段の上に辿り着いたところだった。そしてこの追跡の意味を理解することができず、彼女は曲がって、全速力で階段を下り始めた。

「マダム、ああマダム!」若者は懇願しながら叫んだ。

その声は女性の存在全体に奇妙な戦慄を送った。半分悲しい、半分我を忘れるような感情で彼女の心は満たされた。しかし、それを刺激する懇願も感情も理解することができなかったので、彼女が一続きの階段を降り終えるまで、まだ更に歩調を速めた。しかし、彼女は彼に気付かない程少年の前を遠く離れてはいなかった。事実、彼らはほとんど同時に階段の根元に到着した。貴婦人は素早く中庭に動いた。そこには馬車が彼女を待っていた。召使が彼女が現れるとドアを開けていた。彼女はそれに飛び乗った。しかし、ドアが閉められる前にセバスチャンが階段にいて、貴婦人のドレスの裾を掴み、情熱的にキスをして、再び懇願するように叫んだ。

「マダム、ああマダム!」

若い女性はその少し前に彼女を怯えさせていた少年をじっと見つめた。そして彼女は使い慣れているよりもずっと優しい口調で尋ねた。

「あなたはどうして私の後を追ってきたの?あなたは私に何をして欲しいの?」

「僕はあなたに会いたかったんです!僕はあなたにキスしたかったんです!」少年は行きを切らせながら言った。それからとても低かったので、その貴婦人しか聞くことができなかった口調で、付け加えた。「僕はあなたをお母さんと呼びたかったんです!」

貴婦人は叫び声を挙げ、少年の顔を両手で掴み、彼の額に温かいキスをした。それから誰かが来て彼女が見つけたばかりの子供を彼女から奪わないかを恐れるかのように、彼女は彼を馬車の中に押しやり、自分自身でドアを閉め、それから言葉を発するに十分なくらいに窓を降ろし、叫んだ―。

「家へ!コ・ケロン通り9番地、プラトリエール通りの角から最初の入口に。」

それから再び少年の方に振り返った―。

「あなたの名前は?」彼女が尋ねた。

「セバスチャン。」

「いらっしゃい、セバスチャン、私の胸に!」

それから椅子に沈み込み、半分気絶しながら彼女は呟いた―。

「この奇妙な感情は何なの?人々が幸せと呼ぶものなのかしら?」

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8章も後からの全文翻訳です。アンドレとセバスチャンの再会の場面です。セバスチャンは夢の中で彼女を見ていて、実際にも彼女を見ていると語っています。実際の方はシャルニー家の城がブルソンヌにあるので、そこに馬車で行ったことがあることは容易に考えられるので、『アンジュ・ピトゥ』でそういう場面が出てくるんでしょうか?また、夢の中で出会っているアンドレについてもどうやらアンドレ側の体験でもあるようで、二人のシンクロした経験のようなのです。これも『アンジュ・ピトゥ』で語られているのかもしれません。

9章『アンドレの家』

そして彼女の子供―と言うのは母の心は一瞬たりともこれが自分の子供であることを疑わなかった。―ある恐ろしい夜、苦悩と屈辱の夜に彼女の手から奪い取られた子供、その子供の誘拐者は雪の中に足跡を残した以外は足ががりを何も残さず消え去った。この子供を彼女は虚しく探していた。そして彼女の兄はこの子供を見つけるために大海を渡っていた。この子供のために彼女は15年も嘆き悲しんでいた。そして彼女は、最初産声を聞いてさえもうれしいと思わなかったくらい、彼を呪い、憎んでいたけれども、再び会うことさえできないことに絶望していた。この子供は彼女が少なくともそれを予期していなかった時に奇跡によって彼女の元に戻された!奇跡によって彼もまた彼女を認め、彼の番になって彼女を追い、彼女を母と呼んだ。彼女が心から胸に抱きしめているこの子供。彼女を見ることも知ることもなかったにもかかわらず、子供の愛を信じ、彼女を愛していた子供がここにいた。その時人々の出来事を導いたのは全能の恵み深いそして支配している神であったに違いない。全世界は単に偶然と運命によって支配されてはいなかった。

「コ・ケロン通り9番地」はアンドレの命令だった。15年後にこの子供を、彼が最初に光を見た、そして彼の父親によって盗まれた同じ家に連れてくることは本当に奇妙な一致だった。この家は大昔のタヴェルネ家によって買われたが、王妃が彼の家族に名誉を与える厚意によって事情が改善された時にフィリップ・ド・タヴェルネによって持ち続けられ、以前の所有者たちが家と共に売るように見えた年老いた門番によって世話をされ、若い男爵が旅行から戻ってきた時の、あるいは彼の妹がパリで数日過ごす時の滞在場所として使われていた。そのため、テュイルリーで夜を過ごした後、アンドレはコ・ケロン通りの家に召使を送り、小さい応接間、食堂、居間、寝室で構成されている建物に彼女の占有のための準備をさせた。と言うのは彼女は出来る限り彼女の心の中に悲しみを持ち続けているライヴァルから遠く離れてることを決意したからだった。彼女は王妃に自分に与えられた部屋を保有しなかったことを、とりわけ彼女に結び付けられる人間ではない者の代わりに彼女の近くの寝室付きの侍女の1人に与えるべきであるということと王妃にあてがわれた棟に部屋はそんなに数がないので、アンドレがその1つを独占する権利を持たないと感じていることを口実に詫びた。王妃はアンドレを保持することを強く主張しなかった。あるいは少なくとも彼女は大目に見ることが必要とされていることを主張した。そこで伯爵夫人は同じ日の午後5時にテュイルリーを去る準備をしていた。そしてセバスティアンが彼女の後を追いかけて、彼女を知った時、彼女は予め注文していた馬車にその意図と共に進み出たところだった。

あらゆることがその夕方に彼女の願いと組み合わさったように見えた。と言うのは事実彼女は彼女自身の自由になる家を持っていた。そこで彼女は見物人や盗み聞きする人の心配をすることなしに彼女の母の愛情に自由に出口を与えることができた。そして彼女が作者側のこのわずかな逸脱を必要とする住所を与えることはまさに自然な喜びの感情をもってだった。

馬車が建物の前に到着したのは6時だった。アンドレは御者が御者台から離れるのを待たず、自分でドアを開けた。御者にほぼ2倍の運賃を与え、彼女は手にしっかり息子を抱いて、急いで家の中に入った。彼女は居間に着くまで立ち止まらなかった。

部屋は暖炉の火と炉棚の上で燃えている2つのろうそくだけで照らされていた。アンドレは小さなソファに座り、彼女の側に息子を引き寄せた。

「ああ、私の子供よ、私の子供よ!」彼女は叫んだ。「そしてここなのよ!それを考えることができる唯一の場所はここなのよ!」

「どういう意味なの、お母さん?」

「それはね、私の子供よ、あなたが15年前にまさにこの部屋で生まれたということよ。そしてこれら多くの年月の後、このように驚くべきことにあなたを私に戻してくださった慈悲深い神の名において祝福します。」

「うん、本当に驚くべきことだったね。」セバスチャンが答えた。「というのはね、もし僕がお父さんの命を心配しなかったら、僕は一人で夜にパリに出発しなかっただろうし、そしてどの道を取るべきか悩んでいなかっただろうし、馬で側を通ったムッシューイシドール・ド・シャルニーに質問しなかっただろうし、彼が彼と共に僕をパリに連れてくることを提案しなかっただろうし、僕をテュイルリーに連れて行かなかっただろうと思うんだ。そこで僕はあなたを見て、あなたを認めたのだから。」

セバスチャンが「もし僕がお父さんの命を心配しなかったら」という言葉を発するのを聞いて、アンドレにはあたかも短剣が彼女の心臓を突き刺したかのように思えた。そして彼女は頭を後ろにもたげ、あえいだ。しかし彼女は彼女の息子をパリに、続いてテュイルリーに連れてきたのはムッシュー・イシドール・ド・シャルニーと言ったのを聞いて、極度の安堵の感情を覚えた。と言うのはセバスチャンが彼女の夫の弟の手で彼女の元に戻されたことは本当に奇跡に他ならないように思えたからだ。

「あなたはパリであなたの存在を明らかにしたのね。」短い沈黙の後、アンドレが突然叫んだ。「でもあなたは私を認めたことは明らかにしてはダメよ。あなたが私を追いかけたこともあなたがどうやって私を母と呼び、やってきたのかも。」

「どうして僕はこれらのことを明らかにしてはならないの?」セバスチャンが口に出せない愛情と共にアンドレを見つめながら言った。

「私が通り過ぎる時、何かがあなたに囁くように思えるからよ。『子供よ、あれがお前の母親だ!』ってね。」

「ええ、僕の思う通りです。」

「あなたの思う通り?」

「聞いて、お母さん。僕はあなたに奇妙なことを教えます。僕はあなたをもう10年も知っていたんです、お母さん。」

アンドレは激しく動いた。

「僕はよく奇妙な夢を見ました。僕のお父さんは幻覚と呼んでいたけれど、これらの夢の中で僕はあなたに何度も会っていたんです。僕が子供の時、僕が村の子供たちと遊んでいた時、僕の感情と印象は正確に彼らのものと似ていました。でも僕が村を離れ、森に入るや否や、僕は奇妙な音と声を聞いたように思えたんです。僕は僕の前にガウンがさらさら動くのを聞きました。時々僕はそれを掴もうとして両手を伸ばしたこともありました。でも空を掴むだけでした。時々僕は僕の前をすべるように動く曖昧な影のような姿を見たんです。―女性の姿で、それは僕に森の薄暗い奥まったところの中に来るように合図しているように見えました。僕は差し出された腕と共に彼女の後を、彼女同様無言でついて行きました。と言うのは、僕が話そうとすると声を発することができなかったんです。彼女に追いつくことができずに、僕はどんどん急ぎました。彼女の存在を僕に知らせた同じ力が彼女の出発の合図を与えるまで。それからその幽霊は段々消えて行きました。でも彼女は僕と同じように僕たちの強制的な別れを嘆き悲しんでいるように見えたんです。と言うのは彼女は消えるまで僕を物思いに沈んで見つめていたからなんです。その間僕は極度の疲労によって打ちひしがれ、彼女の存在によってもはや支えられなくなった時に地面に倒れました。」

この二重の命、これらの鮮明な夢はアンドレ自身が経験したものとあまりにも似すぎていたので、彼女は彼女の息子の中に自分自身を認めた。

「私のかわいそうな息子よ!」彼女は彼を優しく胸に抱きしめながら言った。「私たちを引き離す人間の強い嫌悪感や怨恨は無駄だったのよ。神は私がそれを疑うことなしに私たちを一緒にもたらしてくださった。でもあなた自身よりも不幸な私はあなたを私の夢でも目覚めている瞬間にも見ることができなかったのよ。私が緑の間であなたを通り過ぎた時、私の身体全体に奇妙な戦慄が走るのを感じたけれども、あなたが私を母と呼んだ時に、私はあなたに触れて、ほとんど気を失っていたわ、私はあなたを知っていたって!」

「お母さん、お母さん、お母さん!」セバスチャンはあたかもこの優しい名前が発せられるのを長い間聞かなかったことをに対して彼女を慰めるかのように三度繰り返した。

「ええ、ええ、あなたのお母さんよ。」伯爵夫人は言い表せない優しさで答えた。

「そして今僕たちはついにお互いを見つけたんだ。僕たちはもう決して離れることはない。そう僕に約束して。」

アンドレは激しく動いた。現在のことに夢中で、彼女は過去についてほとんど忘れてしまっていた。そして未来のことさえ考えていなかった。

「もしあなたがそのような奇跡を達成することができるのなら、私はどうやってあなたを祝福すればいいのかしら、私のかわいそうな子供よ。」彼女はため息をつきながら、呟いた。

「僕に任せて。そして僕は」セバスチャンは確信して答えた。

「どうやって?」

「僕はあなたを僕のお父さんから話した理由を知らないけど―。」

アンドレは真っ青になった。

「でもこれらの相違は重大だったかもしれないけど、僕の涙と懇願がそれらを消し去るよ。」

「決して!決して!」アンドレは頭を振りながら、叫んだ。

「聞いて!」セバスチャンが強く主張した。「僕のお父さんは僕に献身的なんだ。僕が彼にあなたと会う準備をさせるよ。僕は彼にあなたがどれほど僕を幸せにしているかを話すよ。そしていつか僕はあなたを彼の元に連れて行って、言うんだ。『彼女はここだよ!見て、お父さん、彼女は何て美しいんだ』って。」

アンドレはほとんど荒々しく少年を彼女から押しやった。

「決して!決して!」彼女は繰り返した。そしてこの時、彼女の口調は危険であり、彼女の顔は死人のように青ざめていた。少年が後ずさりする番だった。

「どうしてあなたは僕のお父さんと会うのを拒否するの?」彼がほとんどむっつりして尋ねた。

「なぜ!あなたがなぜと聞くの?」

「はい。」セバスチャンが答えた。「僕はあなたになぜと尋ねます。」

「それなら教えてあげるわ。」アンドレは彼女の心の中に暴れている憤怒の大嵐をもはや制御することができなくなって、答えた。「それはあなたの父親が悪名高き卑劣漢だからです。最も極悪な悪党だからです。」

セバスチャンはソファから飛び跳ね、アンドレと向き合った。

「あなたが僕の父についてこんなことを言うだなんて、マダム!」彼は叫んだ。「僕の父、つまりジルベール医師に、僕をとても優しく育て、僕があらゆることに対して恩義があり、僕が今まで知っていた両親の1人に!―僕は間違っていました、マダム。あなたは僕の母じゃない。」

彼はドアに向かって動いた。しかし、アンドレは彼を止めた。

「聞きなさい!」彼女は叫んだ。「あなたは知らないのです。あなたは理解していないのです。あなたは判断することができないのです!」

「いいえ、でも僕は感じることができます。そして僕はあなたをもう愛していないと感じています。」

アンドレは絶望の叫びを挙げた。しかしこれと同時に外の音が彼女にこの決定的な一撃を一瞬忘れさせた。音は外の門が開き、明らかにドアの前に立ち止まった馬車によって引き起こされたものだった。

「待って。」アンドレは囁いた。「待っていなさい。そして黙っていなさい!」

怯えた少年は従った。控えの間が開き、足音が広間に近づいてくるのが聞こえた。アンドレは黙って身動きせず立っていた。彼女の目はドアを見据え、不安の像のように青ざめて冷たくなっていた。

「私が到着をお知らせするのはどなたでしょう?」年老いた門番が言うのが聞こえた。

「シャルニー伯爵だ。マダムが光栄にも私を受け入れてくださるかどうか聞いてきてくれ。」

「その部屋に入って、子供よ、その部屋に入って!彼があなたを見てはなりません!彼はあなたの存在さえも知ってはならないのです!」アンドレはかすれた囁きで叫んだ。彼女は怯えた少年を隣接した部屋に押し込めた。それから彼の前のドアを閉めようとした時に声をひそめて言った―。

「そこにいなさい。彼が帰った時に私はあなたに全てを話しましょう。だめ、だめ、だめ、それ以上は!私はあなたを抱きしめるわ。そしてあなたは私があなたの本当の母親だということがわかるわ。」

セバスチャンはある種の呻き声によってだけ答えた。

丁度その時、広間のドアが開いた。そして年老いた門番が帽子を手にして、彼に預けられた伝言を届けに来た。彼の後ろの薄暗い光の中にアンドレの素早い目は人間の姿をした影のような輪郭を見つけた。

「シャルニー伯爵を中に案内なさい。」彼女は彼女が命令で来たしっかりとした口調で言った。門番は後ろに下がり、伯爵が頭を低く下げ、敷居に姿を現した。

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9章も後から全文翻訳です。アンドレとセバスチャンの劇的な再会の途中にオリヴィエが登場したというアンドレの驚愕の展開です。それにしてもアンドレはセバスチャンにジルベールのことを何て説明するつもりでいたんでしょう?この巻の中では私的に大きな山となる一連の章が7~13章になります。

10章『夫と妻』

たった二日前に殺された弟の喪中のために、シャルニー伯爵は全身黒衣だった。彼の深い嘆き悲しみもまたハムレットのようで、彼の暗い衣服に閉じ込めておくのではなく、彼の心の最も深いところで広がり、彼の青ざめた顔は彼が流した涙と彼が耐え抜いた深い苦悩を証明していた。伯爵夫人はこれらのすべてを素早い一瞥で見てとった。美しい顔は涙の雨の後には決して美しく見えない。そしてシャルニーは決してとても美しいようには見えなかった。彼女は一瞬目を閉じ、あたかも長い息を吸い込むかのように、頭を後ろにもたげ、手をほとんど破裂しそうに鼓動している心臓の上に押した。彼女が再び目を開けた時―彼女が目を閉じていたのはわずか一秒だった―、シャルニーはまだ同じ場所に立ったままだった。アンドレの身振りと表情はとても明らかになぜ彼が入って来ないのかを尋ねていたので、彼はその身振りと一瞥に答えるかのように、言った。

「私はきみの許可を待っているんだよ、マダム。」

彼は一歩前に進み出た。

「私は伯爵の馬車を去らせましょうか?」門番が尋ねた。

伯爵の目から奇妙な輝きが放たれた。アンドレはあたかもそれによってめくらませられたかのように一瞬再び目を閉じた。しかしあたかも彼女は質問を聞いてさえも、表情を見てさえもいないかのように完全に静止したまま立っていた。シャルニーはこの生きた像の顔の中に彼が与えられることを期待している答えの糸口を虚しく探し求めた。その時アンドレの上を通り過ぎたかのように見えた突然の身震いがまさに彼が留まるべきということと同じくらい立ち去るべきだという願いから生じようとしていた時、彼は答えた―。

「御者に待てと伝えてくれ。」

ドアは閉められた。そして多分彼らの結婚以来、初めて伯爵と伯爵夫人は二人だけでいることに気が付いた。沈黙を最初に破ったのは伯爵だった。

「私を許してくれ、マダム。しかし私の存在は侵入かい?私の馬車はドアにある。そして私は来たのと同様に行くことができる。」

「いいえ、ムッシュー。」アンドレは素早く答えた。「全く逆です。私はあなたが御無事でお元気なのを知っていました。しかし私はそれにもかかわらず最後の数日の出来事の後、あなたに再びお目にかかれることをうれしく思っています。」

「それではきみは光栄なことに私について尋ねてくれたということかい、マダム?」

「最も確かに。昨日と今朝私はあなたがヴェルサイユにいたと聞きました。今日の夕方彼らは私に言いました。あなたは王妃とご一緒だったと。」

これらの最後の言葉は隠れた非難が含まれていたのか、それともこれらは無邪気に発せられたのか?伯爵は考えていることが正確にわからなかったので、一瞬沈黙した。しかしほとんどわずかな間隔の後、彼は言った。「悲嘆に暮れた義務が昨日と今日私をヴェルサイユに引き留めたのだよ、マダム。そして王妃が今置かれている状況の中で等しく私が神聖だと見なす義務が私をパリに着くや否や陛下との謁見を求めることに導いたのだよ。」

アンドレは伯爵が終えようとしている言葉の意味を十分に理解しようと虚しく努めた。それから彼女は少なくとも彼の最初の言及に対する答えをするべきだと感じて、言った―。

「ええ、ムッシュー、ええ、私はあなたが耐えている恐ろしい損失について聞いています。」

「ああ、マダム、あなたが言っているのは私にとっての恐ろしい損失だ。私の唯一の慰めはかわいそうなジョルジュはイシドールが死ぬように、そして私も多分死ぬように、死んでしまったという考えだ。―義務を果たして。」

「私が多分死ぬように」という言葉はアンドレの心を深く動かした。

「ああ、ムッシュー、物事がそのように絶望的な状況の中で更なる命が天の激怒をなだめさせるために生贄にされなければならないと本当に信じているのですか?」

「私は信じているよ、マダム。君主制は凶運に運命づけられていることを。そしてもしそれが破滅するなら、私はその豪華さに関与している人々はそれと共に倒れなければならないと思っている。」

「それは真実ですわ。そしてその日が来た時本当にあなたは自分自身のように生贄になる資格のある他の人を見つけるでしょう。」

「きみは過去に誰かのために―すべての中で少なくとも私自身に―きみの献身の証拠をあまりにも与えすぎたから、未来の献身を疑うことができないのだ。多分私は自分自身のものよりきみの忠誠を疑う理由を持たない。私は自分自身が最初に王妃の命令に従うことを断ってきたばかりなのだから。」

「私はあなたが理解できませんわ、ムッシュー。」

「ヴェルサイユから到着して、私はすぐに陛下の前に姿を現すように命令された。」

アンドレは悲しげに微笑んだ。

「それはとても自然なことですわ。王妃は先に重大な問題の兆候を見ているので、彼女が全く信頼できる人を集めたかったのでしょう。」

「きみは間違っている、マダム。彼女が私を呼びにやったのは彼女の王室に私を結びつけるのではなく、私を遠くに送る命令をするためだったのだ。」

「あなたを遠くに送る命令のためですって!」アンドレは伯爵の方に一歩進みながら答えた。それからシャルニーがまだドアの近くに立っていたことに気付き、彼女は肘掛け椅子を指して、付け加えた。「お許しください。私はあなたを立ち続けさせていましたわ。」そして彼女が話した時、自分自身ソファに沈み、本当にもはやまっすくな姿勢を保持することができない状態だった。

「あなたを遠くに送る命令のためですって!」彼女はシャルニーと王妃が離れるであろうという考えで喜びにとらわれた感情で繰り返した。「何の目的でです?」

「トリノでフランスを去ったアルトワ伯爵とブルボン公爵と共に任務を果たすためだ。」

「それであなたはそれを受け入れたのですか?」

シャルニーはアンドレを鋭く見つめた。

「いいや、マダム。」

アンドレはとても青ざめていたので、シャルニーはあたかも彼女を支えるかの如く、彼女の方に歩を進めた。しかし動きを起こさず、アンドレは全力を呼び起こした。

「いいえ?」彼女は口ごもった。「あなたは王妃からの命令を拒否したのですか?―ムッシュー、あなたが!」

この最後の二言は激しい驚きと容易に信じないという口調で発せられた。

「私は答えたよ、マダム。私の存在がトリノでよりも今まさにパリで必要だと信じていること、そして陛下が光栄にも私に提案してくださった任務は他の誰かが果たすことができること、そして田舎から丁度到着したばかりのもう一人の弟を持っていること、そして彼が私の代わりに行く準備ができていることを。」

「そして王妃は多分代理人として彼を喜び以上に受け入れたでしょうね。」

アンドレは伯爵の注意を逃さない辛辣さで言った。

「いいや、マダム、全く逆だ。と言うのは私の拒否は彼女を深く悩ましているように見えるからだ。そして私は多分行くことを余儀なくされるべきだったのだ。丁度その時国王が入ってこられなかったら、そして私が彼に懇願しなかったなら。」

「そして国王はあなたは正しいと言われたのですね、ムッシュー?」アンドレが皮肉めいた微笑みと共に答えた。「国王はあなたと共にいて、あなたがテュイルリーに留まっていた方がよいと思われたのね。何てお優しんでしょう、陛下は!」

伯爵はこのあてこすりに尻込みさえしなかった。

「国王は私の弟のイシドールは任務に十分適応できると考えていると言った。」彼は静かに答えた。「とりわけ最初に宮廷に来た時に彼の不在は知らされていなかっただろうから。陛下はこうも付け加えた。このような時に私がきみの元を去ることを強く主張する王妃は残酷だとね。」

「私ですか?」アンドレが叫んだ。「国王が私について言及されたのですか?」

「私は彼の言葉をまさに繰り返しているのだよ、マダム。その時王妃から振り返って、直接に私に話しかけて、彼は尋ねた。『しかし、親愛なる伯爵夫人はどこにいるのです?私は昨日の夕方以来彼女に会っていない。』質問は私になされたが、私が答えられることは何もなかった。そこで私は言った。『私はとてもたまにしかシャルニー夫人と会う喜びを持っていないので、この瞬間伯爵夫人がどこにいるのか言うことができません。しかし、もし国王がその問題について情報をお望みでしたら、王妃に問い合わせてみてはいかがでしょう。彼女は多分それを与えることができると思います。』私はきみの名前が言及された時に王妃のまゆがしかめられたのを見て、彼女ときみの間に何か不快な性質のものが起きたに違いないと思って、更に理由を主張した。」

アンドレは何も答えなかった。そしてシャルニーは続けた。

「『シャルニー夫人は1時間前くらいにテュイルリーを去りました、陛下。』と王妃が答えた。『何と!伯爵夫人がテュイルリーを去った?』国王が叫んだ。『ええ、陛下』―『しかし彼女はすぐに戻ってくるのだろう、もちろん?』―『私はそうは思いませんわ。』ー『あなたはそう思わないのかね?なぜ、どんな理由であなたの親友である伯爵夫人がそんなことができるのだ―。』王妃はいらいらした身振りで彼を遮った。『伯爵夫人は彼女の気に入る部屋を見つけられなかったからだと思いますわ。』―『確かに私たちは彼女により広々とした部屋を与えることができるだろう。そして伯爵にも部屋を。それは簡単なことだ。私にはそう思えるよ。それで伯爵夫人はどこへ行ったのかね?』―『私は知りませんわ。』―『何と!あなたの最も親しい友人があなたの元を去ったのに、あなたは彼女がどこに行くのかさえも尋ねなかったのですか?』―『私のお友達が私の元を去る時には彼女らは気に入ったところのどこに行こうと自由です。私は彼女らにどこに行くのかを尋ねるような無分別の罪は持っていませんわ。』王妃がやり返した。『女性の喧嘩だと思うね。』国王が私の側で耳打ちした。それから大声で言った。『私は王妃に言いたいことがある。ムッシュー・ド・シャルニー、私の部屋に行きなさい。そこで私を待っていなさい。私はできる限りすぐにあなたの弟に会ってやりたいのだ。彼は今夜トリノに出発しなければならない。私はあなたと全く同じ意見だ。私はあなたをここで必要としている。そして私はあなたを取っておくだろう。』そこで私はすぐに弟を呼びにやった。彼は緑の間で私を待っていると聞いていたからだ。」

「緑の間」という言葉をを聞いて、ほとんどセバスチャンのことを忘れていたアンドレは突然彼女と彼女の息子の間で起きたばかりのことを思い出した。そして彼女が彼を隠した部屋のドアに心配そうな一瞥を投げた。

「失礼、マダム。」シャルニーは一瞥に気付いて、言った。「私はきみがほんの少しも興味を持たない問題できみを困らせているのではないかと心配しているよ。そして多分きみは自分自身に何が私をここに連れて来たのかを訪ねている。」

「いいえ、ムッシュー。逆にあなたが光栄にも私にお話しくださったことは私に最も活発な関心を刺激してくださいましたわ。あなたがここに来られたことに関して言えば、きっとあなたはあなたのために私が受ける心配の後で、あなたの幸福の確信している証拠であるあなたの存在は私にとっては喜びと安堵とは違ったものでありえないことを知らなければならなかったからですわ。ですからどうぞあなたのお話をお続けになって。あなたは国王があなたに彼の部屋の棟で彼を待つように要求したと言いましたわね。そしてあなたがあなたの弟に陛下が会いたがっていることを知らせたことも。」

「私たちは国王の部屋の棟に行ったよ、マダム。そして陛下は10分後にやってきた。王子たちへの用件が緊急だったので、国王はそれを最初に話した。彼は王子たちにすぐにここで起こっていることについて知らせたいと思っていた。そして私の弟は15分以内にトリノに旅立った。陛下はしばらくフロアを歩き、考えに没頭していた。それから私の前に立ち止まり、王妃と伯爵夫人の間で起こったことにつて知っているかどうか尋ねた。『いいえ、陛下。』私は答えた。『何か不愉快なことが起こったに違いない。』彼が言った。『と言うのは王妃は恐ろしい気分の中にいて、私にも伯爵夫人に対してとても不公平であるように見えるのだよ。―彼女にとっても普通でないことだ。と言うのも彼女はいつも友人たちを勇敢に守っている。例え彼女らが間違っていても。』―『私は起こった問題が何であれ、何も知らないのです、陛下。』と私は答えた。『しかし私は1つ確信していることがあります。もし不平の原因があるとしたら、きっと伯爵夫人から始まったことではないということを。』」

「私をそのように好意的に判断してくださって感謝申し上げますわ、ムッシュー。」アンドレが言った。伯爵はお辞儀をして、それから彼の話に戻った。

「『王妃は伯爵夫人がどこにいるのか知らないかもしれないが、あなたは知らなければならない。』国王は続けた。私はきみの所在について王妃よりよい情報がなかった。しかし私は答えた。『伯爵夫人はコ・ケロン通りに家を持っています。そして彼女は多分そこに行ったのでしょう。』―『それは多分ありえるな。』国王が答えた。『行って見てきなさい。私はあなたに明日までの不在の許可を与えます。あなたが伯爵夫人をあなたと共に連れ帰ってくることを条件に。』」

シャルニーの目は彼がこれらの言葉を発した時にとても意味ありげにアンドレを見据えていたので、彼女は不安を感じていた。そして彼の視線を避けることができず、彼女は目を閉じた。

「『あなたは国王からの言葉を彼女に言うのです。』陛下は続けた。『私たちは彼女のためにここに適した部屋を見つけます。ヴェルサイユでのようなとても広いものではないけれども、多分夫と妻にとって十分広く便利なくらいのものを。すぐに行きなさい、伯爵。彼女は極度にあなたのことを心配しているに違いない。』それで私はここにいるのだ。国王の命令によって。それをきみは多分十分な言い訳と見做してくれるだろう。」

「ムッシュー、あなたは何か言い訳が必要だとお思いですの?」アンドレが急いで立ち上がって、両手をシャルニーに差し出しながら言った。伯爵は熱心にそれらを掴み、彼の唇を押し当てた。アンドレはあたかも彼のキスで両手の表面が焼かれたかのごとく、叫び声を挙げた。そしてソファに沈み込んだ。しかし彼女の両手はとても密接にシャルニーの両手と重なっていたので、彼女は伯爵を彼女と共に引きずりおろした。そこで次の瞬間彼は自分自身が彼女の側に座っていることに気付いた。しかし丁度その時、アンドレは隣接している部屋の中から音が聞こえたように思えたので、急いで彼女の身体を引き離した。そして伯爵はどんな感情が貴婦人側のこの突然の動きを刺激したのか知らなかったので、すぐに立ち上がった。

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10章も後から全文翻訳しました。アンドレとオリヴィエのお互いの気持ちがかみあわない、並行線状態が続いています。ただオリヴィエの方には何となくアンドレに対する気持ちが傾いています。これがどうしてなのかは『シャルニー伯爵夫人』では語られていないので、その経緯は『アンジュ・ピトゥ』で語られているのかと・・・

11章『奥方の部屋』

シャルニーは一瞬沈黙して、妻を見つめながら立っていた。それから彼は重くため息をついた。アンドレの頭はうなだれていた。彼女の心をかき乱した感情を述べることは不可能だっただろう。結婚して4年が経っていたが、彼女が敬愛している男にとって、彼のあらゆる考えは外見上は他のものに与えられ、彼女が彼と結婚したという恐ろしい生贄について全く気に留めていないように見えたので、彼女は彼女に必要とされている妻と臣下という2つの役割を放棄して、あらゆることを不平を言わずに見て、耐えていた。過去しばらくの間、彼女の夫のとても優しい一瞥と王妃の鋭い言葉がなかったことは彼女にとって自分の献身が全く虚しいものではなかったように思えた。そしてこの数日の恐ろしい日々の間でさえ、アンドレの心臓は言葉、表情あるいは身振りがシャルニーが彼女について考えている―彼女を心配して見守っている、そして喜びと共に彼女と再び会っていることを一度以上示した時、激しく鼓動した。そして今やこの哀れで孤独な人は彼女の子供を取り戻したところであり、愛情の薔薇色の光は彼女の薄暗い地平線をまさに覆うかのようにも見えた。ただ奇妙な同時発生によって、幸せは彼女のためではないように見えた。二つの出来事は一方のことが他方のことを相殺するように組み合わさっていたので、―子供の存在は夫の育まれている愛情を破壊し、夫の帰還は子供を追放しただろう。伯爵は若い妻が目を彼の目の方に上げたら、間違うことができないだろうという表情でアンドレを見た。

「私は国王に何と言えばいいのかな、マダム?」伯爵はついに尋ねた。

アンドレは彼の声に震えた。しかし彼女の澄んだ目を彼の顔に向けて、全く穏やかな顔つきで言った―。

「私は宮廷に住んで以来、とても苦しんでおりますの。王妃が私に宮廷から退くことをお許しくださったので、私は感謝して彼女の許可を受け取ったのですわ。私はそのような生活をするように生まれてはおりません。と言うのは私はもし幸せがなくとも、一人でいることにいつも満足を見出しているからですの。私の人生の幸せな日々は私が父の人里離れた城で過ごしていた時と、続いてサン・ドニ修道院でマダム・ルイーズと呼ばれる高貴なフランス王家の御息女と共に過ごしていた時ですわ。ですから、ムッシュー、私が悲しい記憶もありますが楽しさで満ち溢れたこの静かな住居に留まることをお許しくださいませ。」

「ではこれがきみが決めた決意なのだな、マダム?」

「ええ、ムッシュー。」アンドレは優しく、しかししっかりと答えた。

「それでは私はきみにお願いがある、マダム。私はここにきみを訪れる許可をいただけますか?」

アンドレがシャルニーを見上げた目は驚きと喜びが満ち溢れていた。

「もちろんですわ、ムッシュー。そして私は他の誰の訪問者も受け入れませんから、あなたのテュイルリーでの義務があなたにここでほんの一瞬過ごすことを許す時はいつでも、それが短くても、私はいつも訪問してくださるあなたに感謝しますわ。」

シャルニーはアンドレの一瞥の中にそのような魅力を、あるいは彼女の声の中にそのような優しさを今まで一度も見たことがなかった。そして最初のキスに伴ったような戦慄が彼の血管を走り抜けた。彼はアンドレの側の空いている場所を見た。彼は拒絶されずにそこに座ることを彼の人生の1年分与えられていただろう。しかし彼は敢えてそのような度を越した親しさを見せなかった。アンドレに関して言えば、彼女は1年だけでなく10年分、彼女の側に彼を置くことを与えていただろう。しかし不幸にも彼らのどちらも他方の感情を理解していなかった。再びシャルニーが最初に沈黙を破った。

「きみは宮廷に住むためにやって来て以来、とても苦しんでいると言った。」彼は言及した。「国王はいつもきみを最高の敬意で、王妃はほとんど偶像崇拝になるくらいの優しさで対応していたのではなかったかい?」

「国王は私に親切でしたわ。」

「きみは私の質問にある程度しか答えていないと言うことを許してくれますか?王妃は国王ほど親切ではなかったのかい?」

アンドレはあたかも彼女の全本質が答えることに反抗するかのように、歯を噛み合わせた。ついに彼女は明らかな努力をして、言った―。

「私は王妃を非難する理由を持っていませんわ。もし私がそう言うことで陛下を正当に扱っていないとしたら、私は不公平であったでしょう。」

「私はきみにこの質問をしているのだよ、マダム。」シャルニーは固執した。「なぜなら私にはここしばらく―多分私は間違っているのだと思うが―かつて王妃を慰めていた友情がきみに対してとてもそれとわかるほど冷たくなっているように見えるからだ。」

「それは全くあり得ることですわ。そしてそれが私が宮廷を去りたいと願う理由かもしれません。」

「しかしきみはここでとても一人ぼっちになってしまうのではないかと私は思うが。」

「私はいつもそうではありませんでしたか?」彼女はため息をついて答えた。「子供として、乙女として、そして―」

彼女はあまりにも言い過ぎたと感じて、突然止めた。

「きみの文章を終わらせてくれ、お願いだから。」

「あなたは私が言おうとしたことをきっと推察していると思いますわ、ムッシュー。私はこう付け加えようとしていたのです。そして妻としてと。」

「私はもったいなくもきみが私を責めているのを聞く幸せを持っているということかな?」

「あなたを責める?とんでもない!私があなたを責めるどんな権利を持っているというのです?私たちが結婚した事情を私が忘れているとお思いなの?祭壇の足元で相互の愛と保護を約束する人達とは違って、私たちは永遠の無関心―全くの離別を約束したのです。私たちの1人がこの誓いを忘れない限り、私たちは自分自身を責める理由を持ちません。」

シャルニーが再び深いため息をついた。

「私はきみの心が決心していることを理解したよ、マダム。」彼は答えた。「しかし、きみは少なくとも私がきみのここでの生活様式について質問させてもらうことを許してくれるかい?きみはかなり不快ではないのかい?」

アンドレは悲しげに微笑んだ。

「私の父の家はとても簡素なものでしたので、この家はあなたにとっては家具もなく侘しいものに見えるに違いありませんが、私には慣れていないくらいの贅沢な家具付きのものですわ。」

「しかし、きみのトリアノンやヴェルサイユでの魅力的な部屋は―。」

「まあ、私は一時的なお客様にすぎなかったことを十分よく知っておりますわ。」

「しかし、きみはここで必要な物をすべて持っているのかい?」

「私はかつての年月、そしてそれ以上に私が慣れているものすべてを持っておりますわ。」

「見てご覧。」シャルニーはアンドレが占有する部屋について意見したいと思って、言った。「きみの好みはとても謙虚に思えるよ。と言うのはここでの適応は極端に制限されなければならないからだ。私は小さな控えの間を通り過ぎた。これが唯一の居間だと判断するよ。というのはこのドアは」―部屋の側面に開いているもの―「食堂につながっているに違いない。そしてこれが―。」

アンドレは伯爵と彼が動いている、そして彼女がセバスチャンが怒って憤りながら立っているのを想像したもう一方側のドアの間に飛び込んだ。

「それ以上踏み込まないでください、お願いです、ムッシュー!」

「ああ、わかったよ。」シャルニーはため息をついて言った。「そのドアはきみの寝室のドアだろう?」

「ええ、ムッシュー。」アンドレは息苦しそうな声で口ごもった。

シャルニーは彼女を見た。彼女はとても青ざめていた。そしてあらゆる手足が震えているように見えた。彼女の顔の上に示されたより人間の表情に明らかに絶望的な恐怖を表すものは決してなかった。

「ああ、マダム。」彼は悲しげに呟いた。「私はきみが私を愛していないことを知っていた。しかしこのように私を憎んでいるとは思わなかった。」

彼は酔っ払いのように一瞬よろめいた。それから全力を奮い起こして、彼はアンドレのまさに魂に突き刺さる絶望したうなり声を挙げて、部屋の外に飛び出した。アンドレは彼が見えなくなるまで彼を見守っていた。それから彼の馬車の車輪の音が遠くに消えるまで息もつかずに聞いていた。彼女には自分の心臓が確実に壊れているように思えた。そしてこのもう一方の愛と闘っていた彼女の母親の愛情の全ての欲求を感じ、彼女は寝室に突進して、激しく叫んだ―。

「セバスチャン!ああ、セバスチャン!」

しかし声は返ってこなかった。彼女は自分の絶望的な叫びの答えを虚しく聞いていた。辺りを見回し、彼女は部屋が空であることに気付いた。しかし彼女はほとんど目を信じられなくなっていたので、二度目に叫んだ―。

「セバスチャン!セバスチャン!」

同じ沈黙が行き渡った。それからこの時まで彼女は窓が開いていることに気付かなかった。そして外からの空気がナイトランプの光を激しく揺らめかせていた。それは15年前彼女の子供が盗まれた時に開け放たれていたのと同じ窓だった。

「彼は逃げたんだわ!彼は私が彼の母親じゃないと言っていなかったかしら?」

夫と子供の両方を取り戻したと思ったまさにその瞬間彼らの両方を失っていたことに気付いて、アンドレは両腕を伸ばし、両手を固く握りしめ、絶望して、ベッドの上に身を投げた。彼女の忍耐の力は使い果たされた。諦めあるいは祈りさえも今や不可能なものになっていた。彼女の激しい苦痛は涙とむせび泣きと嘆きだけでしか表すことができなかった。1時間以上が過ぎた。彼女はこの完全な精神的疲労の状態のまま、世の中の他のあらゆることに全く気付いていなかった。それから彼女は突然彼女の深い苦悩よりももっと恐ろしくさえある感覚―彼女が以前3~4回だけ経験したことがあり、いつも彼女の人生において大きな危機に先行して起こる感覚に気付いた。彼女は自分自身の意志がほとんどないまま立ち上がり、話す力は彼女から全く失われていた。彼女の脳はぐるぐる回っているように思えた。彼女の視界を曖昧にしたある種の霧によって、彼女はもはや部屋に一人でいるのではないことがわかっているように思えた。彼女の涙は乾き、彼女はよりはっきりと一人の男が窓の棚をまさに飛び越え、彼女の前に立っているように見えたことに気付いた。彼女は叫ぼうとして、ベルの紐の方に手を伸ばそうとしたが、できなかった。彼女は過ぎ去った年月の中でいつも彼女にバルサモの存在を警告する抑えられない麻痺状態の感覚を感じ始めた。ついに彼女の前に立っている男がジルベールであることを彼女は認めた。最も軽蔑し、嫌悪する父親であるジルベールがどうして彼女が切望している子供の代わりにそこにいるのか?ここは私たちが読者に説明することを努力することである。

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11章も後から全文翻訳です。アンドレとオリヴィエの本当はお互いを思い合っているのに、かみ合わない状態が続いていますweep。何と言うのかオリヴィエは王妃を愛していた時はかなり強引だったのに、アンドレに対してそれができないのは彼女を自分の王妃への愛の犠牲にしたことへの引け目からなのか?結婚式の際にアンドレが祭壇でそんなことを思っていただなんて、あまりにも悲しすぎます。だから、結婚式の後オリヴィエと別れて自分の家に去ったのか?そして夫も子供も失ってしまったアンドレの絶望はいかばかりか・・・という感じですcrying

12章『精通した光景』

イシドール・ド・シャルニーとセバスチャンがテュイルリーに到着した時、国王と共に引きこもっていたのはジルベール医師だった。彼は国王の部屋の棟を去った後、召使が彼に緑の間で望まれていることを知らせた。そして隣のドアが開いた時、彼はその棟の方に足を向けていたところで、あたたも右か左かどちらに曲がるかどうかを悩んでいるかのように、一瞬立ち止まって、若者に道を開けた。

「ムッシュー・イシドール・ド・シャルニー!」ジルベールは叫んだ。

「ムッシュー・ジルベール!」イシドールも同じように驚いて叫んだ。

「光栄にも私を訪ねてくださったのはあなたですか?」

「そうです、ムッシュー。私と―他のもう一人です。」

「誰ですか?」

「これ以上あなたをここにお引き留めする私は残酷です。来てください、いや正確に言えば私を緑の間として知られる棟にお連れいただけますか?」

「私はあなたより宮殿の内部によく精通していません。しかしあなたの案内人として振る舞うように努力しましょう。」

彼らは言及された部屋へ向かった。しかしイシドールが驚き、驚愕したことには、その部屋には誰もいなかった。イシドールは案内係がいないかと熱心に辺りを見回した。しかし隣接している控えの間にさえもそのような職員はいなかった。

「その男はとても遠くに行っていないに違いないでしょう。」ジルベールが言及した。「その間に私に会いたがっている人物が誰かを教えることについてあなたから秘密漏えいしていただけませんか?」

「あなたは推察できませんか?」

「ええ。」

「パリに徒歩で来ようとして、私が道で会った人物です。」

「あなたはピトゥのことを言っているのですか?」

「いいえ、ムッシュー。私はあなたの息子のセバスチャンのことを言っているのです。」

「セバスチャン!それでは彼はどこに?」

「彼はここで私を待つことを約束しました。私は彼がどこかに行くだなんて想像もできません。」

丁度その時案内係が入ってきた。

「私がここに残した少年がどうなったか知らないか?」イシドールが尋ねた。

「どんな少年でしょう?」案内係が尋ねた。

「ちょっと考えてください。」医者が遮った。「少年は私の息子です。彼はこの街には慣れていません。もし彼が宮殿を離れたら、彼は破滅するかもしれない大きな危険の中にいることになります!」

「あなたがお尋ねなのは15歳くらいの少年ですか?」丁度入ってきた二番目の案内係が言った。

「はい。」

「私は彼が一人の貴婦人の後について廊下にいたのを見ましたよ。」

「あなたはその貴婦人がどなたかご存知ですか?」

「いいえ、彼女は目の近くまでマントを引き寄せていましたので、私は彼女の顔を見ることができませんでした。彼女はほとんど走っていました。そこで少年は彼女の後を追い、『マダム、マダム!』と叫んでいました。」

「下に降りて門番に質問してみよう。多分彼は問題について私たちに何か情報を与えてくれるに違いない。」

「ええ、私は貴婦人がその説明に答えているのを見ましたよ。そして少年によって後を追われ、ドアのここで馬車に入りました。」門番は質問されて、答えた。「彼女は少年を馬車に押し込み、ドアを閉め、御者に住所を伝え、馬車で走り去りました。」

「あなたはその住所を思い出せますか?」

「正確に。コ・ケロン通り9番地、プラトリエール通り近く。」

ジルベールは激しく動いた。

「どうして、それは私の義姉―つまりシャルニー伯爵夫人の住所だ!」イシドールが叫んだ。

「運命だ!」ジルベールが呟いた。世界はその時代あまりにも哲学的すぎたので、神ということができなかった。それから彼は自分自身に言った。「セバスチャンが彼女を認めたのだ。」

「すぐに伯爵夫人のところに行って見てきましょう。」イシドールが叫んだ。

しかしジルベールはもし彼がアンドレの前に彼女の夫の弟と共に現れたら、彼女の置かれる辛い立場を理解して、言った―。

「私の息子は伯爵夫人と一緒にいて、全く無事です。そして私はすでにこの貴婦人の知人を持つと言う光栄に浴していますので、あなたの世話を必要としているとても多くのことがあるに違いない時に、あなたが私と一緒に行くお手数をかける必要はありません。私は国王の部屋の棟で聞いたのですが、あなたはトリノに向けて旅立とうとしているはずです。」

「もしあなたが必要と思わなくても、もちろん、ムッシュー―。」

「あなたはこれ以上心配なさらないでください。私は息子が無事であることを確信しています。そして私は困難なく彼を見つけることができるでしょう!」

イシドールが宮殿に再度入っていくや否や、ジルベール医師はコ・ケロン通りに急いだ。彼は一目で家を認めた。そしてそこに入る口実を作り出すことができず、他の方法で到達することを決意した。彼は門を試した。しかしそれはしっかりと閉められていることに気付いた。それから彼は壁づたいに歩いた。しかし少なくとも10フィートの高さがあり、それによじ登るのを手伝う荷車は近くになかった。そこで彼はプラトリエール通りに急いで戻り、16年前彼が善良なテレーズと有名なルソーの寛大さの恩恵を被っていた固い黒パンを濡らすために足しげく通っていた噴水を通り過ぎた時、一瞥を与えた。彼らは二人とも死んでいた。彼は人生において成功していた。そして名声と未来を勝ち得た。しかし彼は狂気の情熱によって夢中になり、彼の固いパンの皮をこの噴水の水に濡らしに来た時の日々より幸せだろうか?数歩で上部が鉄格子になっている小さな門まで彼を連れてきた。ジルベールは過ぎ去った年月の中で、夜に時々この家の占有者が内部のかけ金を外す紐を引き忘れていたことを思い出した。と言うのは、それから家は今やあまりにも貧乏すぎて、どんな泥棒にも恐れを感じない人々によって占有されていたからだ。彼は門の上に手を滑らせた。そして彼がとても喜んだことに紐が垂れ下がっていることに気付いた。彼はそれを引っ張り、門を開けた。そして彼は湿っぽい暗い裏通りの中にその遠い先にある曲がりくねった階段と共に自分自身がいることに気付いた。ジルベールはそこへの道を手探りした。彼は10歩上った後、立ち止まった。黒ずんだガラスを通ってもがいている薄暗い光がこの場所に窓をあることを示した。ジルベールは窓のさし錠を探して見つけ、窓を開け、以前二度行ったこととまさに正確に同じように、下の庭に通じている道を進んだ。多くの年月が経過していたにもかかわらず、ジルベールは庭のあらゆる人目のつかないところや角を、そしてそれぞれの配列の小さな特徴や庭師が梯子を置いていた蔓で覆われた角さえも認めた。

彼はこの時間にドアが閉められているかどうか、伯爵が彼の妻といるかどうかを知らなかった。しかし彼はセバスチャンの所有を取り戻すことは決意したけれども、アンドレと妥協しないべきではないか、そして続いて彼女が一人でいることを見るべきだということを絶対的に必要であると感じた。突然微かな光が彼から遠くないところにある開かれた観音扉の窓から現れた。―彼が認めた窓は彼が今まさに探している子供を彼が盗み去ったまさにその窓だった。彼は誰かに見られることなしに自分が見ることができるように、脇にそれて、影の中に入った。彼が今立っている場所から彼は明るく照らされている居間に通じている開かれたドアを見ることができた。そしてドアが立っているほとんど線上のベッドの上に乱れた髪の女性が、時々彼女の唇からほとんど臨終のうめきのようなしわがれた声が発せられたが、身動きもせず横たわっていた。ジルベールは彼の手が土台に載るまでゆっくりと注意深く窓に這って行った。

女性はアンドレだった。そして彼女は一人だった。しかしなぜ彼女はこのような深い苦悩の苦痛の中にいるのか?この深い苦悩はセバスティアンと関係があるのか?彼は彼女に質問することによって確かめることしかできなかった。そこで彼は物音を立てずに窓によじ登り、二人が再び向かい合っていることに気付いた。

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12章もあとから全文翻訳です。前章でアンドレが見たジルベールは幻影でもなく、本人だったという経緯です。

13章『セバスチャンの冒険』

ジルベールに気付いたアンドレの最初の感覚は極度の恐怖だけではなく、同様に極度の嫌悪感だった。彼女にとって彼はまだ昔と同じトリアノンの木立をよく訪れていた卑劣で小さな平民であり、アメリカ人のジルベールでも、ラファイエットやワシントンの友人であり、学問と科学によって、そして彼自身の輝かしい天才の力によって高められた人物でもなかった。ジルベールは逆にアンドレに対して彼女のために罪を犯すことに導いた熱烈な情熱をもはや感じてはいなかったが、まだ彼女を男を強く駆り立て、女に自分自身の人生を犠牲にしてさえも奉仕させる、深く優しい対象と見做していた。彼はアンドレの不幸のすべての原因は自分にあることも感じていた。そして彼女が彼を通して苦しんできた不幸と同じくらいの量の幸せを保証するまで、彼は償いをするべきではないと感じていた。彼は以前そのような絶望の中に残したこの女性が新しい不幸の犠牲者になっているのを見つけて、彼の心は哀れみで動かされた。そして彼が以前成功と共に使った催眠術の力を使う代わりに彼女と優しく話をし、もし彼がそうすることを絶対的に必要としないならば、彼の以前の方法に頼ることはしないと決心した。

最初に話したのはアンドレだった。

「あなたは何をお望みなの、ムッシュー?」彼女は喘いだ。「どうやってここの入口を手に入れたの?」

「以前と同じやり方で。だからあなたは私がここにいることを誰かに疑われる心配をする必要はありません。どうして私がやって来たか?私は宝物を見つけに来ました。あなたにとっては価値のないものだけれども、しかし私にとっては信じられない程愛おしいものです。―私の息子です。私はあなたに私の息子がどこにいるかを教えていただきたい。―私の息子はあなたがさらって、ここに連れてきたのです。」

「どうやって私が彼がどうなったか知ることができると言うの?彼は私から逃げたのよ。あなたは彼にあまりにも効果的にだけ教えていたから、彼は彼の母親を憎むことしかできなかったのよ。」

「彼の母親、マダム!あなたは本当に彼の母親ですか?」

「彼は私の苦悩を理解しているのよ。彼は私の嘆きを聞いていたわ。彼は私の絶望を目撃していたわ。そしてまだ彼は私が母親かどうか尋ねるのよ?」アンドレは激しく叫んだ。

「それではあなたは彼の所在を本当に知らないのですか?」

「言ったでしょう、彼は逃げたって!私は彼をこの部屋のここに残したのよ。私が戻った時窓が開かれ、部屋が空だったことに気付いたわ。」

「何てことだ!彼はどこに行くことができたんだ?」ジルベールが叫んだ。「かわいそうな少年はパリについて何も知らない。そしてほとんど真夜中だ。」

「あなたは彼に何か不幸が起こると恐れているの?」

「それが私たちが探さなければならない理由です。あなたが私に話さなければならないことです。」彼は手をアンドレの方に伸ばした。

「ああ、ムッシュー、ムッシュー!」彼女は致命的な恐怖の中で彼を避けようとして、懇願した。

「恐れることはありません、マダム。あなたは私の目の中で神聖なる存在です。私が息子の運命に関して質問しようとしている母親です。」

アンドレは重くため息をついて、セバスチャンの名前を呟きながら、肘掛け椅子の中に崩れ落ちた。

「さあ、眠ってください。」ジルベールが命令した。「しかしあなたは眠りの中で見たことを私に話してください。」

「私は眠ります。」アンドレは夢見るように答えた。

「私は私の意志の力の全てを使わなければならないのだろうか?あるいはあなたは自発的に答えてくれますか?」

「あなたは決して二度と私の子供に私が彼の母親でないと言わないと約束してくださる?」

「それは時と場合によります。あなたは彼を愛しているのですか?」

「ええ、ええ、献身的に!」

「それならあなたは彼の母親です、私が彼の父親であるように、マダム。そしてあなたは自由に答えますか?」彼は付け加えた。

「あなたは私に再び彼と会うことを許してくださる?」

「私はあなたは彼の母親だと言いませんでしたか、マダム?あなたはあなたの子供を愛しています。だからあなたは彼と再び会うでしょう。」

「ああ、ありがとう!」アンドレは彼女の両手を嬉しそうに握り締めて、叫んだ。

「では私に質問をして。―私は見えるわ―。」

「あなたは何が見えるのです?」

「私が間違わないように彼の出発の瞬間から彼を追わせて頂戴。」

「それならそれでいいですよ。あなたは最初にどこで彼を見ましたか?」

「緑の間の中よ。」

「どこで彼はあなたに追いつきましたか?」

「私が馬車に乗り込もうとした丁度その時よ。」

「どの部屋に彼を連れてきましたか?」

「そこの居間よ。」

「どこに彼は座りましたか?」

「ソファの上よ、私の側に。」

「彼はそこに長くいましたか?」

「30分くらい。」

「なぜ彼はあなたの元を離れたのですか?」

「なぜなら、私たちはドアの前に馬車が止まるのを聞いたからよ。」

「馬車の中には誰がいたのですか?」

アンドレは躊躇した。

「馬車の中には誰がいたのですか?ジルベールは断固とした口調で、より強い努力で意志の力を使って、繰り返した。

「シャルニー伯爵よ。」

「あなたは少年をどこに隠しましたか?」

「私はこの寝室に彼を押し込んだわ。」

「彼が入った時、彼は何と言ったのです?」

「私が彼の母親ではないと。」

「なぜ彼はそんなことを言ったのですか?話してください。私は知らなければなりません。」

「なぜなら、私が彼に言ったから―。」

「続けてください。」

「あなたが―悪名高き卑劣漢だと。」

「哀れな少年の心を覗いて、あなたが彼にもたらした不幸を見てください、マダム。」

「ああ、何てこと!私を許して、私のかわいそうな子供よ、私を許して!」

「伯爵は少年がここにいたことを疑っていましたか?」

「いいえ。」

「確信していますか?」

「ええ。」

「それならなぜ彼は留まっていなかったのです?」

「伯爵は決して私と一緒にはいません。」

「それならどうして彼はやって来たのです?」

アンドレはあたかも真っ暗な暗闇の中で見抜こうとしているかのように激しく目を動かして、一瞬完全に沈黙して座っていた。

「ああ、何てこと!」彼女が突然叫んだ。「ああ、オリヴィエ!愛しい、愛しいオリヴィエ!」

ジルベールは驚愕して彼女を見つめた。

「ああ、何て不幸な女なんでしょう、私は。」アンドレが呟いた。「彼は私を愛し始めようとしていた。彼はあの任務を断って、私の近くに残ってくれようとしていた。彼は私を愛しているのよ!彼が私を愛してくれているのよ!」

ジルベールはこの奇妙な状況を理解し始めていた。

「それであなたは彼を愛しているのですか?」彼は尋ねた。

アンドレはため息をついたが、答えなかった。

「あなたは彼を愛しているのですか?」ジルベールが繰り返した。

「どうしてあなたが尋ねるの?」

「私の考えを読んでください。」

「わかったわ。あなたの意図は十分よ。あなたは私があなたが引き起こしたすべての不幸を忘れるくらい十分に幸せにしたいと思っているわ。でも私は私の幸せがあなたに恩恵を被っているより、私の全人生でむしろ不幸になっているわ。私はあなたを憎んでいるわ。そして私が生きている限りあなたを憎み続けるわ。」

「何て弱い人間の本質だ!」ジルベールが呟いた。「あなたに与えられた至福はこの世でとても多すぎて、あなたはどれを受け入れるか選択できる余裕があったのではないのですか?あなたは彼を愛しているのですか?」彼は付け加えた。

「ええ。」

「いつから?」

「私が彼を最初に見た時から―彼が王妃と私自身と共にパリからヴェルサイユまで馬車で連れて行ってくれた日からずっと。」

「あなたは愛がどんなものか知らないのですか、アンドレ?」ジルベールが悲しげに尋ねた。

「私は人が愛することができる能力は人が苦しみを受け入れられる容量と正確に等しいと知っているわ。」

「あなたは正しく話しています。あなたの言葉は本当に妻と母のものです。最初粗いダイヤモンドだったあなたはその厳しい宝石職人の手によって悲しみと呼ばれるものに形を変えられてしまっています。しかし私たちはセバスチャンに戻りましょう。」

「ええ、ええ、彼に戻りましょう。私に伯爵のことを考えさせないで。さもないと私は私の子供の代わりに多分彼を追ってしまうだろうから。」

「その通りです。妻は汝の夫を忘れない。母は汝の子供だけのことを考える。あなたが伯爵と話している時、少年はどこにいましたか?」

「彼はそこで聞いていたわ。―そのドアのところで。」

「彼はどれだけの会話を立ち聞きしていましたか?」

「最初の部分の全てを。」

「彼が家を去ろうと決心した時ですか?」

「伯爵が―。」

アンドレは止まった。

「いつ?」ジルベールは情け容赦なく、要求した。

「シャルニーが私の手にキスをして、私が叫び声を挙げた時よ。」

「あなたはそれから彼を見ることができますか?」

「ええ、私は彼がまゆを深くしかめて、唇を引き締め、固く握りしめた両手を胸に押し当てているのが見えるわ。」

「彼の後を追ってください、その瞬間から彼を見失わないように。」

「彼が見えるわ!彼が見えるわ!」アンドレが叫んだ。

「彼は何をしていますか?」

「彼は庭に続くドアがないかどうか辺りを見回しているわ。何もないのを見て、彼は窓を開け、居間の方に最後の一瞥を投げ、土台に上り、消えたわ。」

「夜に出て行った彼を追ってください。」

「できないわ。」

ジルベールはもっと近づき、彼女の目の前で手を振った。

「あなたはあなたにとって暗闇のようなものはないことを知っています。」彼は言った。「さあ、見てください。」

「ああ、私は彼が裏通りを通り抜けていくのが見えるわ。彼は門に辿り着いいる。それを開けて、プラトリエール通りに滑り出ているわ。彼は通り過ぎている女性に話しかけようとして立ち止まっているわ。」

「聞いてください。そしてあなたは彼が何と言っているのか聞こえるはずです。」

「聞いています。」

「彼は何を訪ねていますか?」

「彼は彼女にサン・トノレ通りへの行き方を尋ねているわ。」

「それは私が住んでいるところだ。彼は私を探しているんだ。彼は今、私の部屋で私を待っているんだ。」

「いいえ。」アンドレが答えた。「いいえ―。」

「それから彼はどこにいるのです?」

「彼の後を追わせて、さもないと彼を見失ってしまうわ。私は今彼を見ているわ。彼はパレ・ロワイヤル広場を横切って走っているわ。彼は再び道を聞くために立ち止まっているわ。それから急いでリシュリュー通りに到着している。今、彼はヌーヴ通りサン・ロックの角のところよ。止まって、セバスチャン、止まって!馬車がド・ラ・スルディエール通りに近づいてきているのが見えないの?私は見えるわ!ああ、神様!馬よ!」

アンドレは突き刺すような叫び声を挙げた。そして飛び上がった。大きな汗の雫が彼女の顔に流れ落ちた。

「神を讃えよ!馬の胸が彼に当たって、車輪の到着から外れて、片側に投げつけられているわ。彼はそこに感覚を失くして横たわっているわ。でも彼は死んではいないわ。ああ、そうよ、そうよ!彼は死んではいない。彼は無意識なだけよ。助けて、助けて!それは私の子供よ!そこに横たわっているのは私の子供よ!」

胸を引き裂くような叫びと共にアンドレは椅子に半分気絶した状態で崩れ落ちた。ジルベールのもっと知りたいと言う極度の望みにもかかわらず、彼はアンドレに彼女がとても必要としていた一瞬の休息を与えた。彼はもしあまりにも遠くまで固執し過ぎていたら、彼女の心臓の繊維が壊れてしまうか、彼女の脳の血管が破裂してしまうのではないかと感じた。しかし、彼が安全に質問が出来ると思うや否や、「それで、それからどうなりました?」と彼は尋ねた。

「待って、待って!」アンドレは答えた。「群衆が彼の周りに集まってきているわ。ああ、神様!私を通らせて!怪我をしているのは私の息子です。ああ、神様!これら全ての群衆の中に内科医か外科医はいないの?」

「そうだ、そうだ!私がすぐ行こう!」ジルベールが答えた。

「待って!」アンドレが彼の腕をつかんで、叫んだ。「群衆が開いている。誰かがやって来ているわ。急いで、急いで、ムッシュー!あなたは彼が死んではいないこと、そして彼を救うことができることを見なければならないわ。ああ、ああ!」

彼女は明らかな恐怖の中で金切り声を挙げた。

「一体、どうしたのです?」ジルベールが激しく尋ねた。

「あの男が私の子供に触れませんように!」アンドレが叫んだ。「彼は人間じゃないわ。彼は悪魔よ、吸血鬼よ。ああ、恐ろしい、恐ろしい!」

「お願いですからセバスチャンを見失わないでください、マダム。」ジルベールが震えながら、懇願した。

「ああ、落ち着いて、落ち着いて!私は。」アンドレが答えた。

「その男は何をしているのです?」

「彼はセバスチャンを連れ去ろうとしているわ。彼らはド・ラ・スルディエール通りに上がっているわ。そして狭い通りを左に曲がっているわ。彼らは開いている小さなドアに近づいて、それから階段を上っているわ。彼はセバスチャンを筆記用具で埋め尽くされているテーブルの上に置いているわ。彼は少年の上着を脱がせて、袖をまくっているわ。彼は彼自身と同じくらい汚れて、恐ろしく醜い顔の女性の側に連れて行き、布で彼の腕に包帯を巻いているわ。彼は箱を開けて、開き針を取り出しているわ。彼は血を抜き取るつもりよ。ああ、私は私の息子の血を見たくないわ!私は見たくないわ!」

「それでは戻って、階段が何段あるか数えてください。」

「数えたわ。11段よ!」

「ドアを注意深く見てください。もしあなたがその辺りに何か独特なものに気付いたら、教えていただけますか?」

「ええ、柵が通っている小さな四角い窓があるわ。」

「それが私が知る必要のあるすべてです。」

「走って、そして私があなたに教えたところに正確に彼を見つけることができるでしょう。」

「あなたはすぐに目が覚めて、あなたが見たことを思い出したいですか?それとも明日の朝まで眠って、その時全てを忘れていたいですか?」

「今目覚めさせて。」

ジルベールは彼女の眉の上に親指を置いた。そして、「目覚めよ!」というたった一言を発しながら、彼女の額の上に息を吐いた。どんよりした表情がアンドレの目の中に残った。そして彼女の手足はすぐに柔軟になった。しかし、彼女はほとんど恐怖の中でジルベールを見つめていた。そして彼女が催眠術によるまどろみの中で発した熱心な勧告を繰り返した。

「走って!走って!」彼女は叫んだ。「そしてあの恐ろしい男から彼を連れてきて頂戴!私は彼が怖いのよ!」

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13章後から全文翻訳です。この章を最初に読んだ時にセバスチャンを助けたのはマラーでは?と思いました。アンドレがジルベールにオリヴィエのことを語るのは本当に悲しいことです・・・「あんたのことがなかったら、アンドレはオリヴィエに負い目を持たずに済んだんだよannoy!」と言ってやりたい気分でした。それにしてもこのジルベールのバルサモのような力は一体いつの間につけたのやらという感じなのです。4章でバルサモと再会した時に彼を「master」と呼んでいたので、バルサモから伝授されたのか?そのあたりがよくわからず、詳細は『アンジュ・ピトゥ』で、って感じです。でもこの章を初めて読んだ時にはすっかり改心していたジルベールにほっとはしたんですけどね。

『シャルニー伯爵夫人』英訳版1巻読了:その1\(≧▽≦)/!【ネタバレ注意】

とうとう昨日『シャルニー伯爵夫人』の1巻を読了しましたよhappy02!!恐るべき執念coldsweats01??1章読む度にあらすじ&所感をtwitterに書き込んでいたのですが、twitterは最新の3200ツイートしか表示されないとわかり、ブログにも移していくことにしました。各巻を読み終えたところでUPしたいと思います。

という訳で、以下1巻各章のあらすじ&所感です。(ちなみに適当な理解ですので、間違っているところもあるかと思います。正しい内容はいずれ東様が原文からの翻訳をしてくださるはずなので、それをお待ちください。)思い切りネタバレしていますんで、『ジョゼフ・バルサモ』及び『王妃の首飾り』を未読の方はご注意ください!あと、記述の長さと各章の長さは比例していません。私の関心事が大きいところは記述も長いってだけですcoldsweats01

1章『セーヴル橋の居酒屋』:1789年10月5日にパリの市民が食料を求めてヴェルサイユに乱入し、国王一家がパリに連れて来られる行列が進行している中、セーヴル橋の居酒屋で見知らぬ男がある鍛冶職人と話をする。その鍛冶職人は大変不思議な仕事をしたことを話す。のっけから謎めいていて話の掴みはOKって感じになっていました。さすがはデュマ!

2章『ギャマン親方』:見知らぬ男は国王のお抱えだった鍛冶職人のギャマン親方にお酒を振る舞って、おだてて、色々な情報を引き出す。親方も調子に乗ってベラベラしゃべる。この見知らぬ男ってバルサモでは・・・?

3章『カリオストロ』:私が気になっていた男はカリオストロ(バルサモ)でした!もうやっぱり・・・f^_^;って感じです。パリに向かう国王の馬車の中にいたのは国王、王妃、王太子、内親王(マリー・テレーズ)、プロヴァンス伯爵、エリザベート内親王(国王の妹)、そしてシャルニー伯爵夫人。なぜアンドレがここに??アンドレは結婚の際に王妃と決裂したのでは??王妃は人々が歌を歌っているのが聞こえて、その意味をジルベールに尋ねる。ええっ、ジルベールって??ジルベールは王妃に歌詞の本当の内容を伝える。そして二人は道中カリオストロの姿を認め、仰天する。それ例の居酒屋でギャマン親方と話をしていた見知らぬ男だった。

4章『運命』

ジルベールは彼の20ヤード程前を歩いていた見知らぬ男の後について行き、丘を半分上った辺りで、自分自身が大きく、美しい家の前にいることに気付いた。彼の前にいた男はポケットから鍵を取り出し、明らかに家の主人が召使に知られることなく出入りすることが出来るために作られた小さなサイドドアから家に入った。彼はドアを半開きにしていた。それは明らかにジルベールが後についてくることを望んでいることを示していた。そしてジルベールは彼の後ろのドアを閉め、後について行った。―ドアは蝶番で全く音を立てずに揺れ、とても静かに閉まったので、差し錠がカチッと音を立てるのでさえ聞くことができなかった。手短に言えば、ギャマン親方の賞賛さえも刺激したであろう錠だった。中に入ってすぐに、ジルベールは自分がフィレンツェでギベルティが洗礼堂の価値を高めたものから模造された銅版で覆われた約6フィートの高さの壁―そのため目は素晴らしい詳細を見失ったかもしれない。―の広々とした広間にいることに気が付いた。床は高価で、柔らかいトルコの絨毯で覆われていた。左側に開いているドアがあった。そして、ジルベールはこれはあまりにもわざと開けられていると考え、そこを通って、部屋に入った。部屋は高価なインドサテンが垂れ下がっており、家具は同じ素材で覆われていた。中国の絵や刺繍のような素晴らしい小鳥たちの1つは天井を青や金の翼で覆っていて、その鉤爪が部屋を照らしていた、いくつかの巨大な百合の枝を表す枝付き燭台が一緒に堂々とつけられたシャンデリアを支えていた。部屋には1つだけ絵があった。そしてこれは大きな暖炉の鏡の真向かいに掛かっていた。それはラファエロの聖母像の1つだった。ジルベールはこの傑作を感服して見つめていた。彼が自分の後ろのドアが開いたのを聞いた、正確に言うと感じて、振り返った時、彼はカリオストロがある種の化粧室から現れるのを見た。

この短時間の間隔は彼の腕や顔から汚れを取り除き、髪を再度整え、服を全部着替えさせることを十分可能にしていた。彼はもはや苦役で汚れた手を持ち、泥だらけの靴を履き、着古した服を着ていた機械工ではなく、私たちがすでに読者に最初に『或医者の回想』、続いて『王妃の首飾り』で紹介していた、上品な貴族の男だった。彼の衣装は高価な刺繍で覆われており、彼の両手にはダイヤモンドが輝き、ジルベールの簡素な黒のスーツと彼が指にはめていた地味な金の指輪―ワシントンからの贈り物―と対照をなしていた。微笑んだ顔をして、カリオストロは両腕を開きながら、歩み寄ってきた。ジルベールはカリオストロの腕の中に飛び込んだ。

「私の親愛なる師匠!」彼は叫んだ。

「ちょっと待ちなさい!」カリオストロは笑って、叫んだ。「お前は私たちが別れて以来、とりわけ哲学においてとても進歩したのだから、今や師匠はお前だよ。それに対して私はかろうじてお前の生徒と呼ばれる価値があるだけだ。」

「そのような補足をありがとうございます。しかし、例え私がどんなに進歩しようとも、あなたはどうやってその事実に気付かれたのですか?私たちが会ってから8年です。」

「お前は不在のために単に忘れられている人々の1人だとは思わないかい、私の親愛なるお医者様?私がお前と8年間会っていないことは真実だ。しかし、私はお前が過去10年の日々をどのように過ごしていたかを教えることができるよ。」

「本当にできるのですか?」

「お前はまだ私の力について懐疑的だね?」

「私は数学者です―。」

「そして、その結果、容易に信じないのだ。今、見てみよう。お前は家族の問題で最初にフランスにやって来た。お前の家族の問題は私に関わっていない。そして、それゆえ―。」

「いいえ、いいえ、続けてください!」ジルベールはカリオストロを困惑させていると考えて、言った。

「よろしい、それでは。お前はパリから18~20リーグ離れた小さな町にお前の息子のセバスチャンを置いていることに不安を感じて、彼の教育の世話をするためにやって来た。そしてお前の代理人である、彼の意志にひどく反してお前がパリに置き続け、多くの理由のために彼の妻と共に家にいるべきだった、とても価値のある男と仕事上の問題を解決するために。」

「本当にあなたは驚くべき方だ!」

「ちょっと待ちなさい。二度目にお前はお前にもたらされた政治的な問題でパリにやってきた。お前はいくつかのパンフレットを準備して、それらをルイ16世に送った。そしてお前の中に残されたまだたくさんの古いアダムがあるように、お前はお前のかつての教師であるジャン・ジャック・ルソーのもの以上に国王についての賞賛を評価した。もしルソーが今生きていたら、彼はどんな国王よりも偉大だと見なされると思うがね。お前はルイ15世の孫がジルベール医師についてどう思っているのか知りたいと思った。不幸にも、お前は少なくとも予想していなかった小さな喧嘩騒ぎがあった。しかし、それがある日私に私の船が偶然立ち寄ったアゾレス諸島の洞穴で胸に弾丸の穴を持ったお前を見つけさせた。この出来事は今はシャルニー伯爵夫人となり、王妃の側近の侍女として重要な人物である、アンドレ・ド・タヴェルネ嬢に関わっていた。そして王妃がシャルニー伯爵と結婚した女性に何も拒否できなくなった時に、彼女はお前の極秘投獄令状を求め、手に入れた。お前はアーヴルからパリへの途中で逮捕され、バスティーユに連れて行かれ、もし国民がある晴れた朝にその昔の大建造物を破壊する気にならなかったら、お前は今日までそこにいただろう、私の親愛なるお医者様。それから、お前は忠実な王党派のように、お前は急いでお前を侍医の1人にした国王の理由を支持した、私の親愛なるジルベール。昨夜、正確に言えば今朝、お前は眠ったばかりのラファイエットを起こしに突進したことによって、国王一家に測り知れないほどの奉仕をした。そしてたった今、王妃―話の途中だが、お前が完全に憎んでいる―の命が危険な状態にあると信じて、おまえは自分の身体をお前の君主を守るための城壁に変える準備をした。私は正しくないかい?しかし重要ではない1つの出来事について言及することを私に無視させないでくれ。―某パドルーという人物の代理人によって差し押さえられていたある小箱を取り戻すことだ。もし私が1つでも間違っていたなら、今教えてくれ。そして私は謙虚に謝罪する準備ができているよ。」

ジルベールは、世界中で起こっているすべてのことに関してある種の不思議な洞察力を与えられているだけでなく、人間のまさに心を読み取ることができるように見える、この驚くべき男側のこれらの暴露によって驚愕して、困惑していた。

「ええ、あなたは真実を話しています。」彼は言った。「あなたはまだ魔術師カリオストロ、魔法使いで、呪術師だ。」

カリオストロの微笑は少しも満足を示していなかった。彼は明らかにこの彼の力を見せることによってジルベールにそのような印象を与えたことに誇りを持っていた。

「そして今、あなたが私を気に入ってくださっているように、私もあなたを全く気に入っています、私の親愛なる師匠様。」ジルベールは続けた。「そして対応して、私は私たちが別れてからあなたに起こったことについて知りたいので、もし私が世界のどんな部分であなたがあなたの非凡な才能を示し、あなたの力を使ったのか尋ねたなら、あなたは私をあまりにも詮索好き過ぎると思われますか?」

「私も国王たちと、多くの国王たちとつきあっていたよ。しかし全く異なる目的でだがね。お前は彼らに彼らを支えるために近づいている。私は彼らを退位させるためだ。お前は立憲的国王を確立しようとしているが、お前は成功しないだろう。私は国王、王子たち、哲学者たちを作ることを試みている。そして私の目的は達成している。」

「本当に!」ジルベールは懐疑的な雰囲気と共に叫んだ。

「そうだ。しかしながら、ヴォルテール、ダランベール、そしてディドロは物事のこの新しい秩序の道を切り開いたのは真実だよ。私にとって、私たちの最愛の王妃の兄であるヨーゼフ二世をお前に思い出させる必要があるかね?少なくとも34の修道院の活動を止めさせ、デンマークの国王の聖職録を没収した―ほんの17歳の時、早熟な若者が言った。『私に考えることを教え、私を人間にしたのはヴォルテールである。』と。エカテリーナ二世は彼女がポーランドの手足を切り取っている間にさえ、哲学において非常に大きな進歩を成し遂げた。そしてヴォルテールは書いた。『ディドロ、ダランベールと私自身はあなたに祭壇を設立する。』と。スウェーデンの国王やその他多くの偉大な王子たちや支配者たちは?」

「あなたにとってローマ法王をあなたの考え方に変えること以外にすることは何も残っていないように見えます。そしてあなたにとって不可能なものは何もないように見えるので、その場所でさえあなたの成功が全く自信に満ち溢れているように感じます。」

「私は今お前が私についてあまりにも尋ねすぎているのではないかと思うよ。しかし私はローマ法王の手中から逃げ出したばかりだ。私は6ケ月の長く、侘しい時をサン・タンジェロ城の中にいたのだよ。」

「しかし、一度サン・タンジェロ城の中に入ったら、人は出てくることができないと思っていましたが。」

「ばかばかしい!ベンヴェヌート・チェリーニはどうかね?」

「あなたは現代のイカルスのようにあまりにも大きな翼を手に入れて、テベレ川を飛んで渡ったのですか?」

「私は深く、暗い地下牢の中に滞在していたので、残念ながらそれは不可能だったと言わねばならない。」

「しかし、あなたは結局そこから何とか脱出できたように見えますが?」

「そうだ、お前が見ているように、私はここにいる。」

「あなたは看守に賄賂を渡したのだと思いますが。」

「私は本当に不幸だったよ。私は買収されない看守に出会ったのだ。」

「買収されない?ちくしょう!」

「そうだ。しかし幸いにも彼は永遠に生きることを許されなかった。幸運あるいは私自身より敬虔な信者たちが神と呼ぶもの、それが彼が私の牢獄の扉を開けることを三度目に拒否した後の日に彼が死ぬことを準備してくれた。」

「彼は突然死んだのですか?」

「そうだ。」

「ああ!」

「彼の持ち場につく人間を見つける必要があった。彼らはそうした。」

「そしてその後継者は買収されないことを証明しなかったのですね?」

「彼が彼の義務に着手したまさにその日、彼は私に夕食を持ってきてくれた時に言った。『十分な食事を摂れ。というのは我々は長い旅行に出るからだ。』勇敢な人は真実を話した。その同じ夜私たちはお互い3頭の馬を台無しにして、100マイル旅をした。」

「それであなたの逃亡が見つかった時、当局の人々は何と言ったのですか?」

「何も。彼らは埋葬されることを知らなかった他の看守に私が後に残した服を着せた。それから彼らは彼の顔にピストルを発射し、彼の側に武器を落とし、そして私はある不思議な方法でピストルを手に入れ、脳を撃ち抜いたと宣言した。私は公式には死んでいると宣言されているのだよ。そして看守は私の名前で埋葬された。それで、お前も分かっただろう、私の親愛なるジルベール、私は全ての意図と目的のために死んでいるのだ。そして、例え私が生きていると主張しても、私は多分私の死の記録と向き合わされるだろう。そして私の死はこのようにして疑いの余地もなく証明されたのだよ。しかしそれに対して何の要求もない。と言うのは、まさにこの時に世界から姿を消すことは、正確に言えば別な名前で再び現れることは私に都合がよいのだ。」

「それであなたは今自分自身を何と呼んでいるのか、尋ねてもよいですか?」

「ザンゾーネ男爵だ。私はジェノヴァの銀行家だよ。そして、ところで、お前はお金が必要だろう、私の親愛なるジルベール?お前はいつものように、今も私の頭脳と財布をお前の自由に使っていいことを知っている。これも覚えておきなさい、私の友よ。もしお前が金が必要な場合はいつでも、お前はいつも私の金庫のここにかなりの量を見つけるだろう。私がここにいようがいまいが、お前が望むものは何でも受け取りなさい。私はお前にそれの開け方を教えよう。このばねを押しなさい―見なさい、このようにだ。お前はいつもここに約100万を見つけるだろう。」

「あなたは本当に驚くべき方だ。」ジルベールは笑いながら言った。「しかし私の2万クラウンの収入で私は国王や富裕家と同じくらい金持ちになりました。しかし、あなたはこのパリで逮捕されるかもしれないことを恐れないのですか?」

「何を!首飾り事件のために?彼らはとてもやれまい。現在の民衆の感情の状態の中で私は暴動を引き起こす一言だけを言わなければならない。お前も忘れている。私はその日の偶像―ラファイエット、ネッケル、ミラボー、そしてお前自身だ―と最も親密な関係にあると言うことを。」

「パリに来たあなたの目的は何なのです?」

「それは言うのが難しいな。多分お前がアメリカに行ってしたのと同じこと、すなわち共和国の確立だ。」

「しかし、フランスはそのような傾向にありません。」

「にもかかわらず私たちはフランスを共和国にするだろう。」

「国王が反対するでしょう。」

「大いにありうるね。」

「貴族が武器を取るでしょう。」

「それはまったくありそうなことだ。」

「それでは私たちは共和国ではなく、革命を持つでしょう。そしてもし私たちがそれに達したら、物事は恐ろしい状態になるでしょう。」

「もし私たちがお前たちの戦う能力のあるたくさんの男を持つとしたら、本当にそれは恐ろしいことだ。」

「私は利口な人間ではありません。私は単に正直なだけです。」

「それが私たちにとって一層悪いことなのだよ。そしてそれが私がお前を納得させなければならない理由なのだ。」

「私はすでに納得しています。」

「お前が私たちがこの仕事を達成することから妨げるべきであるということを?」

「私たちは少なくともそうするつもりであることをです。」

「お前は間違っているよ、ジルベール。お前はこの国の本当の任務を理解していない。フランスは世界の頭脳だ。それゆえフランスは考えなければならない。そして自由に考えなければならない。世界も思考や行動において自由であるために。お前はバスティーユの破壊を生じさせたものが何かを知っているのかね、ジルベール?」

「国民です。」

「お前は間違っている。お前は結果を原因と間違えている。500年間、伯爵たち、男爵たち、そして王子たちはバスティーユに監禁された。そしてそれは損なわれていないままだった。しかし、ある日愚かな国王がそこに思想を投獄するという不幸な考えを心に抱いたのだ。―思想、限りない空間と無限を必要とするもの。そして思想はその牢獄から道をこじ開け、国民がこのように作られた突破口を通って突進したのだ。」

「それは真実です。」ジルベールが考え込んで、呟いた。

「お前はヴォルテールがほぼ26年前の1764年3月2日にショーヴランに書いたことを覚えているかね?」

「よろしければ、繰り返してください。」

「ヴォルテールは次のように書いた。『私が見ているあらゆることは確実にやってくる、しかし、私は目撃することを満足しない革命の種子の芽を出させている。フランス人は遅いが、彼らは最後に確実に目的地にたどり着くだろう。光はだんだん近づいてきている。若者は本当に幸運だ。というのは彼らは素晴らしいことを見るだろうから。』お前は昨日、今日の暴動についてどう思っているのかね?」

「それらは恐ろしいものでした。」

「そうだ、これは始まりに過ぎないんだよ、ジルベール。数日前、私は有名な医者であり、博愛主義者と一緒にいた。お前は彼が何をしているのか想像することはできないだろう。」

「多分治せない病気のための手当てを見つけようとしているのでしょう。」

「おや、違うよ。疫病、コレラ、黄熱病、天然痘、卒中、治らないと思われているその他500の病気、更にもし上手に処置できないのなら、治せないことを証明するかもしれない1000~1200の他のものを知っている。大砲、銃、剣、短剣、水、火、さらし絞首台、そして拷問台について言うものは何もない。にもかかわらず、彼は命を滅ぼす方法は十分ではないと結論づけたのだ。そこで彼は国家に提供しようと目論み、1時間かからずに50人、60人、80人の人間さえも死に至らしめる機械の発明に従事したのだ。私の親愛なるジルベール、今、お前はもしそのような機械の必要性を感じさせないならば、ギヨタン医師のような有名な医師で博愛主義者がそのような機械に専念していると思うかね?私はお前に貴族や王家は私たちのこの国の中で、並んで墓に向かって行進していることを教えるよ。」

「私は貴族の目的を見捨てています、私の親愛なる伯爵。いやむしろ、彼らは8月4日の有名な夜に自分自身の目的を見捨てた。しかし、私たちは王家を保持させなければならない。と言うのはそれは国家の守り神だからです。」

「それはまさに素晴らしい話だな、ジルベール。しかし、守り神はトロイを救ったか?王家の保持!お前はそれをこのような国王で容易にできることと思っているのかね?」

「しかし、彼は偉大なる一族の子孫です。」

「そうだ、オウム種の最後の鷲の一種だ。お前自身のような夢想家が王家を救うことができるかもしれないという目的で、王家はそれ自体を救う最初の努力をしなければならない。お前はこれまでルイ16世を見てきて、そして毎日彼を見ている。そしてお前は注意深く研究することなしに誰かを見たり、何かを見たりする人間ではない。そうだ、今、私に真実を教えてくれ。王家はそのような国王によって代表されることで長く生き永らえることができるのか?彼はお前の理想の王笏を持つ人なのか?シャルルマーニュあるいはフィリップ・オーギュスタンあるいはフランソワ一世あるいはアンリ四世あるいはルイ14世はたるんだ肉体とうなだれた唇とさえない目とびっこの足取りを持っていたと思うのか?いいや、彼らは男たちだった。彼らの王家のマントの下に血と神経と体力と活力を持っていた。ある種の動物、そして野菜であっても保護するためには、健康、活力の中で本質そのもの種と異なった家系の混ぜ合わせを定める。野菜において接ぎ木で繁殖させるように、王国は異なった種の善良さと美しさを保持する長なのだ。そのために人と共にあるのだ。親戚間の結婚は個人の悪化という結果に終わることをほとんど確実にする。数世代が同じ血から生み出された後、本質が弱り、退化する。他方で、本質は、外国の要素がその家系に導入された時に、活気づき、再生し、強化される。ヴァロアの末裔のアンリ三世、メディチの末裔のガストン、ハプスブルグの末裔のシャルル6世!彼らの退化の主な要因は疑いなく彼らの家系の不変の近親婚によるものだ。ルイ15世の曾々々父母たち32人から、ブルボン家の家族の6名、メディチ家の5名、オーストリアのハプスブルグ家の11名、サヴォイ家の3名、そしてステュアート家の3名だ。そのようなテストを条件に世界で最も優れた犬を支配しろ。そうしたら、お前は価値のない雑種犬持つだろう。私たちはどうやってそのような影響に抵抗することを期待できるのだ?―私たちは人間なのだぞ。お前は私の理論に対して何と言うかね、私の親愛なるお医者様?」

「私はそれは私を驚かせ、私の場所は国王の側であることを私に更に確信させたとしか言うことができません。」

ジルベールは振り返って、ドアの方向に動き始めた。その時カリオストロが彼を止めた。

「聞きなさい、ジルベール。」彼は言った。「お前は私がお前を愛していることを、私がお前の痛みを容赦するために拷問に耐えるだろうことを知っているね。それなら、私にお前に1つだけ助言させてもらえないか。」

「それは何です?」

「もし国王が自分自身を救いたいのなら、彼は時間がまだある間にフランスを去るべきだ。1年以内、6ケ月以内、3ケ月以内は多分遅すぎるだろう。」

「あなたは兵士に留まることが危険だから自分の持ち場を見捨てろと助言するのですか?」

「もし兵士がすでに取り囲まれ、武器を取り上げられていて、それで自分自身を守る可能性がなくなったのなら、その上、もし自分の命を危険にさらすことによって他の50万人の命を危険にさらすことになるのなら、私は確実に彼に逃げることを助言するだろう。お前はいつかこの助言と同じ一部を国王に与えるだろう、ジルベール。しかしそれではあまりにも遅すぎるだろう。待っていてはならない。今彼に言うんだ。夕方まで待つな。今この時に彼に言うんだ。」

「私はあなたもご存じの通り、伯爵、何がしかの運命論者です。どんなことが起ころうとも、私が国王に影響を持てる限り、国王はフランスに留まり、そして私は彼と共に留まるでしょう。さようなら、伯爵。私たちはいつか会うでしょう、そして多分戦場で並んで眠ることでしょう。」

「お前の意志のように」カリオストロが呟いた。「しかしながら、どんなに利口な人間であっても、悪運から逃れられる人はいないと言われている。私はお前にそれを言うためにお前を見つけようとしたのだよ。そして私はそれを言った。お前は聞いた。しかし私の警告はカッサンドラのもののように無駄なことが証明された。さようなら。」

「教えてください、伯爵。」ジルベールがカリオストロを厳しく見つめながら言った。「あなたはまだ、あなたがアメリカでしたように、人の顔から未来を読むことができると主張しますか?」

「ああ、大多数の人間は天体の動きの中で無動あるいは無軌道と見做しているが、お前が大空の上の天体の軌道をたどることができるのと同じくらいに確実にね。」

「それでは、その時―しかし、待ってください。誰かがドアのところにいます。」

「それは本当だ。」

「では今ドアを叩いているこの人の運命を、彼が誰であろうとも、教えてください。いつどんな方法で彼が死ぬかを教えていただけますか?」

「それならそれでよし。彼を私たちのところに入らせるよ。」

ジルベールは広間の遠い端のドアまで歩いた。そしてドアを投げ開いた。彼はこの知ったかぶりを重要視することは道理に合わないと自分自身に言っていたけれども、彼の心臓は興奮をこらえながら、激しく鼓動した。背の高い、際立った表情の男が彼の顔に刻まれた不屈の意志を持って入り、彼が敷居を超えた時にジルベールに素早い、そしてかなり不安な一瞥を投げかけた。

「こんにちは、侯爵。」カリオストロが言った。

「こんにちは、男爵。」

それからカリオストロは新しく来た人がまだジルベールに別な一瞥を投げているのに気が付いて、言った。「侯爵、私の友人のジルベール医師を紹介させてください。私の親愛なるジルベール、私の顧客の一人のファヴラ侯爵だ。」二人の男たちはお辞儀をした。それから新しく来た人に挨拶をして、主人は付け加えた―。

「侯爵、もしあなたがご親切にも隣に部屋に入ってくださったなら、私は1~2秒であなたの自由になります。」

侯爵は部屋から出ていく途中に二人の男たちの前を通り過ぎた時、二度お辞儀をした。

「どうです?」ジルベールが要求した。

「お前は侯爵がどんな死で死ぬかを知りたいと主張したかね?」

「あなたは私に教えてくれると約束しませんでしたか?」

独特の微笑がカリオストロの顔にさっと動いた。それから、あたかも誰も彼らを立ち聞きしている人がいないことに満足しているかのように辺りを見回した後で、彼が尋ねた―。

「お前は今まで貴族が絞首刑になるのをみたことがあるかね?」

「いいえ。」

「それは珍しい光景だが、お前はファヴラ侯爵が絞首刑になる日にグレーヴ広場にいるだろう。」

それから、彼はジルベールを外のドアに案内して、付け加えた―。

「ちょっとだけ、私の友よ。お前が個人的に、お前自身が見られることなく、他の誰かを見ることなく、私に会いたい時はこのノブを右から左に押しなさい。そしてそれから降ろしなさい。この緊急の要を許してくれ、しかし長く生きられない人を待たせ続ける訳にいかないのでね。」

彼はこの予言に驚いているジルベールを残して、立ち去った。そしてこの予言はジルベールの容易に信じないことを抑えることなく、彼の驚きを刺激した

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4章、後から全文翻訳です。バルサモとジルベールとの緊迫した密会です!ジルベールは『王妃の首飾り』の最後にフィリップ・ド・タヴェルネによって銃殺されたのかと思いきや、バルサモの手によって救われていたことが判明!そしてジルベールは彼を「master」と呼んでいるので、弟子入りしたのか?ジルベールはドクターと評されており、つまりこの物語の標題『或医者の回想』の「或医者」ってジルベールのことだったんだよ~!ってことも判明!!確かに東様に以前伺った時に示唆されたページにはジルベールの記載があったんだけど、まさかジルベールが医者になるとは夢にも思わなかったので、本当にびっくりです。つまり前作『アンジュ・ピトゥ』で医者になったと思われます。何でジルベールが国王の侍医になっているかも不明。これも『アンジュ・ピトゥ』で語られているのか?この章は12ページもあり、読むのに長くかかったけど、ものすごく面白かった!バルサモ、やっぱりものすごく私好みにキャラ立っているし、この話自体ものすごく面白いから、誰か漫画化してくれ!って感じです。(いや自分で描けよって感じf^_^;?)いや、そもそも小説自体翻訳されていないんだから無理があるんだけど、痛快ピカレスク小説って感じなのよね、彼が出てくると。すごくイメージ沸くのよ!

5章『テュイルリー』:国王一家がテュイルリー宮殿に到着した模様を描いた章。国王と子供たちはお腹を空かせているが、王妃、エリザベート内親王、アンドレは食欲がない。一緒に食卓に着くように国王から言われるが、それを断り退室するアンドレ。やっぱり何でアンドレは王妃に随行しているのかわからん。

6章『4つのろうそく』:マリー・アントワネットがこれまで起こってきたことを思い浮かべ、その度に部屋にあった燭台の4つの蝋燭の灯が一つずつ消えていき、彼女が恐怖に陥る話。王妃の叫び声を聞いて、アンドレが姿を現し、王妃はアンドレに「私を助けて!」と頼むがアンドレは彼女を冷たく突き放す。やっぱり依然としてアンドレ側に王妃との距離感があるって感じがした。当然なんだけど、それなのに何でアンドレは王妃の側にいるのか?夫に頼まれたのか?

2012年11月28日 (水)

英語でもツイート始めてみました・・・f^_^;

何じゃこれ??と思われる方がほとんどだと思いますcoldsweats01

事の発端は先日英国在住の長年の文通の友から手紙が届いたことです。彼女との文通開始は私が高校3年の時に遡ります。当時のクラス担任が英語教諭で、彼が文部省からイギリスのグラマースクールに研修に派遣されることになり、「もし現地のグラマースクールの子と文通したい人がいれば住所を持っていきますよ。」と言われたので、それじゃあと軽い気持ちで頼んでみました。そして、彼が帰国した後、私に紹介されたのが彼女でした。

当時の英語力と今の英語力はほとんど変わらないどころか、劣化しているとさえ思います。いや、冗談抜きで私の英語はイケてないんです!実際海外旅行をする際にも事前準備係は私ですが、現地での交渉係(つまり英語を話す)は全部友人ってくらいにcoldsweats01。会社の同僚に「私、英語全然ダメなんですよ~!」と言っていた上智大卒の人が二人もいましたが(しかも一人は英米文学科annoy!)、「あなたたちのできないってレベルは一般的には高度なレベルですが・・・annoy」って思いましたが、そういう謙遜ではなく、マジでできないんです。高校生レベル・・・sweat02

まあ、そんな私でも文章なら辞書を片手に何時間もかけて何とか適当に書けますし、我々の文通はお互いの誕生日とクリスマスと念に2回程度なので、何とか続けてこれたんですよね。私も何とか書いていますが、何よりも彼女もちゃんと返事をくれる人なんですよね。そんな彼女には色々愚痴まで聞いてもらって、励ましてもらっている状態です・・・coldsweats01。(そんな遠くの人にまで愚痴るなよって感じですcoldsweats01

実際に会ったのは初めて海外旅行をした時にロンドンに行った時の1回だけです。彼女は当時ロンドンから列車で2時間くらいのところに住んでいて、学校をさぼって会いに来てくれたのでしたweep。なのに私ときたら、さっぱり英語が話せず、彼女を落胆させていたと思いますcrying。彼女の話す英語が分からず、思わずコンパクト英和辞書を手渡して、「どれ?」って聞いて、意味を理解したりしていたくらいに・・・coldsweats01。なので、私の英語力のなさについては彼女自身が一番痛感していたと思います。でもこんなにも長く続いているんですよ~coldsweats01

震災の際にも心配してメールをくれました。

で、先日届いた手紙にちょっと気になることが書いてあったので、メールをしたのです。そしたら即レスで返ってきましたcoldsweats01

実はメールに「Twitterのアカウントを持っているか?」と聞き、私のユーザー名を知らせてあげたのです。そしたら、彼女も持っていて、早速フォローしてくれたので、「う~ん、これは英語でもつぶやかないとダメかな?」と思い、できる範囲で英語でもつぶやいてみようと思った次第ですcoldsweats01。なぜなら彼女は日本語が全くわからないのです。

という訳で、これからはたま~に拙い英文でつぶやいていることもありますが、そういう事情だとお察しください。日本語でもつぶやき、英語でも簡単につぶやくって感じです。

当然のことながら入り組んだオタクネタの披露はできないので、ごく簡単なことだけですけど・・・sweat01。いやはや、何だか国際的になってきたなcoldsweats01。中身は全くばかばかしいことしか書いていないんですけど・・・coldsweats01

彼女には死ぬ前にもう一度会いたいと思っていますhappy01

2012年11月23日 (金)

NHK杯国際フィギュアスケート競技大会に行ってきました!

今日はNHK杯フィギュアスケートに行ってきました~happy02。今帰ってきたところです。

本当は明日の男女シングルフリーのチケットを取りたかったのですが、大激戦でそれは叶わず、何とか今日のショートプログラムのチケットを取れたので、行ってこれました!

何せ会場が会場なので、普通なら難儀したのですが、一緒に行った友人の旦那さんが車で送迎してくれたので、行きも帰りも楽々でした~。本当に旦那さんにはお休みのところ恐縮ですcoldsweats01

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何か変な太陽光線が入ってしまいました。ゲートです。すでに長蛇の行列ができていました。明日のチケット譲ってくださいプラカードを持っている人もいました。

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こんなところ初めてきました。いや、もう二度と来ないcoldsweats01

会場入り口に切符のもぎりヶ所が8つあったのですが、もぎっている女の子たち、全然チケットの券面チェックしていなくって、普通日付は確認しないか?とか思ってしまいました。もうもぎることに専念みたいな感じでした・・・sweat01

会場は撮影禁止だったので、会場内の写真はありません。会場にはグッズ売り場が色々ありました~。プログラムパンフレットは1部2000円です。結構高い。

ちなみにリンクに投げ入れ用に花やぬいぐるみを売っているお店もあって、「そうか、こういうお店で買うんだな」って初めて分かりました。そして何となく、投げ入れられた花、花屋さんが回収して、また明日売っているんじゃないだろうか?って思ったのは私だけcoldsweats01?(友人に言ったら、友人も「きっとそうだよ~!」っては言っていましたが。大人はみんなそう思うかも・・・)ちなみに私は投げ入れ用の花を買ったんですが、1本500円でした。友人たちからは驚かれ、「何で投げたいの?本人に手渡るわけでもないのに~!」と言われたのですが、「いや、ファンとして投げ入れたいのよ!」と言って、購入してきて、投げ入れていた私を友人たちは呆れていました。う~ん、一緒に行った友人たちの中では一番私の行きたい熱は低かったはずなんだけど・・・coldsweats01、おかしいな・・・

会場にはこんな展示がありまして、ここは撮影OKでした。

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髙橋大輔くん

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羽生結弦くん

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浅田真央ちゃん

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鈴木明子ちゃん

この写真を撮るのもものすごい行列で、押すな押すなの大混乱でした・・・sweat01ちなみにこの撮影が終わった後その付近をうろうろしていたら、NHKから「おみやげです~!」とビニール袋が手渡されました。怪訝そうに中身を見たら、ウェットティッシュが入っていたので、友人たちにももらえと言って、もらわせましたcoldsweats01。(多分数量限定。)

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右がプログラム、左がNHKからのおみやげグッズです。ウェットティッシュの他に「八重の桜」の一筆箋、「純と愛」のはがき、NHK仙台放送局キャラクターのやっぺぇのクリアファイルとシール等々です。いや~っ、こんなのを作っていたこと自体驚きました、NHK・・・sweat02

私の座席は端の方のブロックでも前の方の列だったので、かなりよく見えました。思ったよりリンクが近かったです。だからコーナーを滑ってくれると肉眼で顔を見ることができる距離でした!

ただ、思っていた以上に足元が冷えて、ジャパンオープンに行った友人から「冷えるから防寒対策しっかり!」と言われていたので、防寒してきたつもりだったのですが、それ以上に寒かった・・・shock。でも途中から寒くなくなったのは、競技を見ていて、自分が熱くなっていたからでしょうかcoldsweats01

食事の場所は多分なかろうということで、おにぎりなどを持参しましたが、それは正解でした。食べるところありません。

会場に入ったのは開場時間まもなくなのですが、すでに会場内にはバナーが貼られており、友人が「これ一体いつの間に貼ったんだろうねえ・・・??」と突っ込んでいました。う~ん、一番乗りくらいの勢いで入場なんでしょうかね?バナー貼る人たちは。

いや~っ、それにしても初めてのスケート観戦は楽しかったです。解説がないからわからないところもあるのですが、カメラ視線ではなく、自分の目で演技を追えるので、どういう演技の流れだったかとか、前の選手の得点が出るまでの間どういうことをしているのかとかも見ることができました。

そして、私が一番驚いたのは一番人気は不動の髙橋大輔くんだったということです。いや、もちろん彼の人気がとびきりなのはわかっていましたが、浅田真央ちゃんとかも同じくらいの人気だと思っていたんですよね。もう全然違いましたcoldsweats02

羽生結弦くんが出て来た時は「ゆづ、ガンバ!」って掛け声がぱらぱらと掛かりましたが、髙橋大輔くんが出て来た時はもうその瞬間から大声援!!しかも女性のみならず男性ファンもものすごく多くて、みんな「大ちゃ~ん!!!」って大声援を送っていたんです。いや、私も送りましたが、髙橋大輔くん人気のすごさにもうただただ驚くばかりでした。真央ちゃんの時なんて、出てきてもみんなし~んと静まり返っていて、「えっ、さっきの髙橋大輔くんの時のような声援がなぜない??」と思ったくらいです。あとから「真央ちゃ~ん!」と声は掛かりましたが・・・・投げ入れられた花の数も髙橋大輔くんがダントツです。いや~っ、彼のスターぶりに圧倒されました。TVで見ていても声援が大きいのは感じていましたが、生の会場はTV以上のすごさでした!!想像を超えるすごさ!!でも謙虚なところがいいんですよね、彼は。

結弦くん、本当に素晴らしかったです!!もう見ていて、「おおっhappy02!!」「きゃ~っhappy02!!」と思わず声を挙げてしまったほどです。演技を始める前にブライアン・オーサーコーチが結弦くんの手をぽんぽんと握っていたのを見て、「何か信頼関係ができてて、いい感じだぞ~」と思えました。それがあの結果なんですよね。フェルナンデスと二人続いてオーサーコーチだったんですよね。いやはや。彼もオーサーコーチで伸びている人ですよね。結弦くんは前回の反省をふまえて、明日こけないように頑張ってほしいです!!

大輔くんはSBは更新できたものの、4回転がまだなんですよね。残念です。明日のフリーで挽回してほしい!!モロゾフコーチも来てました。

そしてもう真央ちゃん!!本当によかったよ~\(T▽T)/!!生・真央ちゃんは本当にかわいらしかったですlovely。そしてあの衣装、実際見るとそこまで変な色でもなかったです。TVで見ると変だけど・・・

長州未来ちゃんががんばっていました!あとあの中国杯にも出ていたかわいい中国の女の子!本当にお人形さんのようにかわいかった!

今井遥ちゃんの曲が映画「シャレード」のテーマ曲で、「これってヘップバーンの映画だったよな?どういう内容だったけ?(見たけど記憶失っている)共演したのってハンフリー・ボガードだっけ?ゲーリー・クーパーだっけ?」と思い、終わった後に映画マニアな友人に(チケ取りは各自でしたので、席はみんなバラバラだったのでした。)「『シャレード』ってどういう映画だっけ?」って聞いたら、何と共演者はケーリー・グラントで、ネタバレしてもらって、内容を思い出しました!(ちなみにハンフリー・ボガードは『麗しのサブリナ』、ゲーリー・クーパーは『昼下がりの情事』でした。何かケーリー・グラントって私の中ではヒッチコック俳優なので、ヘップバーンと結びつかなかったcoldsweats01!)

鈴木明子ちゃんもジャンプが抜けちゃって、SBは更新したものの今日は伏兵が多かったので、ちょっと残念なスタートでしたが、明日挽回してもらいたいです!きっと彼女なら大丈夫!!明子ちゃんファンの男性、結構多かったです。私の周りは!

あと今回思ったのはフィギュアスケートファンって何か心温まりますね。どの選手も応援し、拍手をし、失敗しても頑張れ拍手を送ってくれて、「いいなあ~happy01っ」て思いました。そして、出場選手の国旗まで持ってきているし・・・sweat01すごいです!!

ちなみに観客の年齢層、ものすごく高いです。若い子あんまりいないって感じ。どう見ても40~50代くらいの女性中心・・・sweat02何となく追っかけするというのもわかるような年代です・・・coldsweats01

ただ、1つ文句を言わせてもらいたいのは東側スタンド(ジャッジ席の斜め上の方)のSS席にかなり大きな空席があったのですannoy。ざっと見30席以上はあったと思います。そんな一等席がガラガラなんですannoy。ありえませんannoy。どう見てもいやいや来たようなおじさんとかがぱらっと座っていて、どうも関係者席と思われましたannoy。あんな空席作るのなら、来たくても来れない人がたくさんいたのだから、そういう人たちに分配してほしかったと思いましたannoy。明日もあんな状態だったら、みんなキレると思いますよpunchannoy。どんな思いでチケ取りしているんだと思っているんですかannoy!!更に今回のNHK杯を宮城県で開催したのは復興支援のためだと思うんですが、その割には被災地の人たちへの観覧席を設けるとかいう措置がなかったように思えます。あの会場で被災地の人、どれだけいたんでしょうか?他の地域から集客することで、経済が潤うっていう意味では復興支援かもしれませんが、何かもうちょっと地域住民に配慮が欲しいと思いましたね。

あの関係者席の激しい空席についてはスケート連盟に物申したいって感じですよannoy!!

でも選手の皆さんは本当にお疲れ様でしたhappy01!明日も頑張ってくださいhappy01!!

友人たちに「ほら、来てよかったと思うでしょ?また来たくなったでしょう?」と言われましたが、遠征してまでは・・・sweat01って感じですsweat02。つーか、席がよくないと行く気になれない?TV見てた方がいい感じになるので。そこが観劇とはちょっと違うところですかね。でも楽しかったことは楽しかったです!

ちなみにリアルタイムの実況中継(?)はtwitterにつぶやいていますcoldsweats01

【追記】さっきNHKの番組を見たら、地元のスケートクラブに所属している子供たちが毎日招待されているそうです。でもTVに映ったのは10名くらいだったんだけど・・・そんな人数しか招待しないの??

2012年11月22日 (木)

『先生と僕~夏目漱石を囲む人々~』4巻(最終巻)(´;ω;`)

今日は『先生と僕~夏目漱石を囲む人々~』の最終巻になる4巻の発売日でした。

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この漫画の存在を知った時、もう続きが読みたくて読みたくて仕方のない日々でしたが、もう終わってしまって、本当に残念です・・・weep

何せ4コマ漫画8Pくらいの連載なので、中々単行本にならなかったんですよね。でも3巻から4巻の発売は案外あっという間でしたかね?

この漫画を読まなかったら夏目先生の著書を読むなんてことはしなかったし(この漫画を読む以前に私が読んでいた夏目先生の作品は『坊っちゃん』と『こころ』だけ)、何よりも熊本や松山まで出掛けませんでしたよ!!それに『ペッジ・パードン』も観に行かなかったと思う。

著者の香日ゆら先生が4巻のあとがきに「夏目漱石の作品にはまって人物が好きになったのではなく、夏目金之助という人間にはまった」ということを力説されておられましたが、それ、本当によく分かるって思いました。この漫画を読んで、あまりにも夏目先生が面白すぎて、「じゃあ作品も読んでみようかな?」と手を出す逆パターンでしたから、私も・・・coldsweats01そして私は夏目先生の作品はあまり琴線が触れず、一番のお気に入りは未完の『明暗』、そして半自叙伝の『道草』、あと随筆が好きなくらいで、他はそれほどピンとこなかったんですよね。ほぼ全作品読破したんですが・・・sweat02。『明暗』はそれまでの夏目先生の作品とはちょっと違った感じの作品なので、それが琴線に触れたともいえます。なので、「何でこれを書き切ってくれなかったんだ~crying、夏目先生~crying」ってすごく思いました。いや、夏目先生ご自身が一番死ぬに死ねない気持ちだったでしょうけど・・・weep。なので、作品のお薦めはそんなにないんですよね。ほら、私はデュマのようなドラマティックな話が好きだからcoldsweats01

そして、よく夏目先生の手紙が面白いって書かれていますが、確かに手紙って面白いんですよね。何か覗き見するようで趣味が悪い気もしますが、私も芥川の書簡がものすごく好きなんですよね。夏目先生のようには面白くないんですけど、妻の文夫人との婚約時代のラブレターはもう胸きゅんものですよ~heart04以前夏目先生の鏡子夫人が夏目先生の英国留学時代に書いたらしい手紙が見つかったということで、それをちょっと読みましたが、「あなたがいなくてさびしいの」っていうようなことを書いていて、うるっときました(私は意外と鏡子夫人擁護派ですcoldsweats01。)。門下生たちへの手紙も心温まるものがあります。さすがは「先生」!

多分私のような逆パターンの人も多かったんじゃないでしょうか?それだけこの漫画には夏目先生への愛を感じさせました。本当に知れば知るほど面白すぎる夏目先生・・・happy02そしてどうしてこんなにもキャラ立っている友人や門下生ばっかりなんだ、夏目先生・・・coldsweats01って感じだったし・・・そんな夏目先生&囲む人々にもう会えないのかと思うと悲しすぎます・・・weep

私にとって夏目先生は芥川の師匠としての認識だけで、彼がいかに自分にとって夏目先生が偉大かを書いていてもあんまり気に留めていなかったのですが、この作品を読んで、いかに夏目先生が懐の深い人物であったかと知り、芥川が夏目先生を失ったショックの大きさを改めて実感しました。夏目先生がもっと長生きしてくれたら、芥川も自殺することはなかったかもしれないとさえ思います。

実は今日出掛けにこの本が届いたので、移動中に読もうと思って、カバーをはずして持って行こうとしたら、カバーをはずした装丁が新潮か岩波の文庫本のカバーをはずしたような感じの装丁になっていて、こんなところにまで気を配っていたんだ~!!とちょっと感動しました。今まで気が付かなくってすみませんですって感じです。

4巻の最後は4コマではなく、2ページ物になっているのですが、またそれが最後を締めくくるにふさわしい愛のこもったページで泣かせます。「ああ、夏目先生・・・。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。」って余韻が残るページです。

高校時代、国語便覧で紹介されて面白かった作家と言えば芥川と太宰で、夏目先生には何にも感じませんでした。でも、そんな人もこの漫画を読んだら、絶対に夏目先生を好きになる!そう太鼓判が押せる作品ですhappy02

あ~あ~、同人誌でもいいからもっと夏目先生ネタ描いてくれないかなと思う、しつこい私ですcoldsweats01

2012年11月20日 (火)

伊右衛門サロンで夕食

最後は伊右衛門サロンでさくっと夕飯を食べて別れようということになりました。

当然のことながら伊右衛門サロン、めちゃ混みで待たされました。でもここ、2階にお店もあるし、ギャラリーもあるので、時間潰せるのでいいなと思ったのです。そしてここでもかわいい小物に友人は琴線が触れ、買い物をしていましたcoldsweats01

今、千總ギャラリーでは千總謹製のものすごくご立派なお着物の展示をしており、二人して、「この着物すごいよね~!素敵だよね~!でも一体いくらするんだろうね・・・sweat02」と話していました。友人は着物好きなので、ここもセレクト的にはよかったかなと思いました。

で、ここで夕飯に食べたのが釜飯だったんですけど、それが珍しくかぶとゆずと鶏そぼろの釜飯だったんです。かぶって珍しくありません?

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すごくおいしかったです!

1日中しゃべりまくりだったにも関わらず、それでもまだしゃべり足りず、「また今度別日程で会おう!」と言って別れてきました。はい、この友人と会うのは1年ぶりくらいだったんで。気心知れた友人なので、とても楽しい1日になりましたhappy01。友人にも京都を満喫してもらえたのではないでしょうかと思っています。(私と一緒じゃなかったら舞妓さんはなかったと思うしcoldsweats01。)

祇園での買い物

平安神宮の後はまだ時間があったので、お昼に向かう前に祇園の町を通り過ぎていた時に友人が色々なお店に興味を持っていたので、「じゃあ祇園でもぶらぶらしようか?」ってことになり、祇園に向かいました。

で、着くなり、二人して、「やや~っ!!」と琴線の触れる店を見つけ、そこから友人の留まるところがない買い物がスタートしたのでしたcoldsweats01。私は現在月1京都状態なのでcoldsweats01(いつまで続くの?)、セーブが効いたのですが、友人は年に1回くらいの京都なので、もう「きゃっ、これかわいいhappy02!」とどんどん買い物をし、途中で「ちょっと待て、私!この通り過ぎるまでに一体いくらお金を遣うんだcoldsweats01?」と自分で自分に突っ込みを入れていたほどでしたcoldsweats01。でも友人の気持ちはよくわかって、なぜなら私も毎月のように何かしらの物を買ってきているからです。つまり一度に買うか、小分けに買うかの違いであり、出費的には同じ?ということです。浪費家で貯金がないことで有名な私ですが、この友人だけはそんな私にとってとても心強い存在ですhappy02

そして今回私が衝動買いをしてしまったのはこれ・・・

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これを買わずにおれるか~happy02!!ご覧の通りムーミンパパ(?)を描いているリトルミーのセラミックフィギュア(もちろんフィンランドのアラビア製です。)です!!箱もかわいくって、後ろに置いている通り側面全部にムーミン関連のイラストが入っています。

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もう、このかわいらしさ、たまらんhappy02!!これ、多分ただ寝そべっているだけだったら買わなかったっと思うんです。このムーミンパパらしきものが描かれているところで、琴線が触れたんですよ~happy02!!何か私はタンタンとピングーとミーには反応しますね。キャラ物に弱い私・・・coldsweats01

本当にまさに衝動買いでした・・・sweat01もはや飾り物を置くスペースは皆無に等しいというのに・・・sweat02

平安神宮の右近の橘

みやこめっせの後はとりあえず平安神宮にお参りに行こうという話になり、平安神宮に向かいました。

で、ふと「あれ?」と気になったのが右近の橘だったんです!

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ちょっと不鮮明な画像ですが、わかります?黄色い実がなっているのが。

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はい、この通りです。

いや~っ、ものすごく驚きました!というのも、私、橘の実って勝手に夏みかんくらいの大きさだと思っていたんですよ。多分それは間違いなく雛人形のお飾りの橘の実が大きかったので、そのすり込みなんですよね。実際はすだちくらいの小さな黄色い実で、「これが本当の橘の実なんだ~coldsweats02」と意外な事実を知った次第です。本当に百聞は一見に如かずってこのことねって思いました。

そして当然みやこめっせへ・・・

昼食の後は当然のことながらみやこめっせに向かいましたcoldsweats01。友人には「今、私、かなり舞妓さんにはまっているので、つきあってね。」と事前告知済でしたcoldsweats01

私たちが到着した時はちょうど第二部が始まろうとしていた時でした。もう満席状態で、立ち見をしていました。座って見たのは第三部です。最後まで見るという話も友人には事前告知済でしたcoldsweats01

ちなみに舞妓舞台第三部を待っている間、いつもお会いする某氏を見つけて、ご挨拶&歓談していましたcoldsweats01。ちょうど前日割烹bar土井でもあのご夫婦に「明日みやこめっせに行くので、あの方とお会いすると思います。」という話をしてきたところでした。間違いなく再会できましたcoldsweats01。でもさすがにこれには友人も「えっ、何?舞妓さん仲間いるんだcoldsweats02?」と驚いていました。確かに何かにはまると行動パターンが似通ってくるので、必然的に再会する確率が高くなりますね。観劇トップピークの時もそうでした。今もやりとりしているメル友さんが何人かいますが、みんなその時の観劇仲間です。「そんなふうになるんだ~?」と友人は驚いていましたが、う~ん、そういうシチュエーションにはまりやすいのか、私は??

この日は祇園東の涼香さんと富多愛(とみたえ)さんの2名でした。

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そして、この二人もやっぱり出てくる時と退出するときに二人並んでお辞儀をしていて、祇園東の舞妓さんたちはちゃんと躾されていて、本当に好感もてるなあ~と思いました。

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右の水色のお着物が涼香さん、左の黒のお着物が富多愛さんです。

実は私の前に座っていた超立派カメラ&レンズを持ったおじさんたちが舞妓さんたちにカメラを向けるとおじさんたちのレンズやら頭やらが邪魔になって、写真が撮れなくって、ものすごくイライラしていましたpout。後から友人に「マトちゃん、さっき写真撮ろうとしたら、前のおじさんのレンズが入って、イラ~っとしていたのがわかったよ。もう立っちゃえばよかったのに~!」と言われたのですが、「いや、それは後ろの人たちに申し訳ないからさ。」って話をしたら、「いや、だって私の後ろのおじさんも立って写真撮っていたよ!」と結構、友人、あれこれ見てましたcoldsweats01

第二部は富多愛さんが「京の四季」を踊って、第三部は二人で「祇園小唄」を踊りました。

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という訳でいつもは二人一緒に撮れるはずの立ち姿が一人ずつしか撮れませんでした。富多愛さんのお着物、とっても素敵で、彼女によく似合っていますlovely!!

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二人とも割れしのぶ髷だけれども、涼香さんの方が白が多い赤襟になっているので、富多愛さんよりお姉さんなのがわかります。何かこの写真折角の立ち姿がピンぼけている・・・weep

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後ろ姿。友人は一人で着付けができる人なので、舞妓さんの衣装全体にとても興味をもって見てくれていて、今まで私が舞妓さんイベントに同行させた母以外の誰よりも反応がよくって、うれしかったですhappy02!友人は鹿の子留めの飾りの違いまで見てました!すごいぞ!そんなところまでチェックしていた人はいないぞ~!!さすがMちゃん!!

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舞妓舞台が終わって、退出していく二人。二人ともおこぼ履いています。最近他の花街の舞妓さんたちは草履になっていたんですが、おこぼだったのもうれしかったhappy02!!

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みやこめっせ内の別のイベントに祇園東の叶笑さんが来ていて、二人にご挨拶に来ていました。

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みやこめっせ内をお客さんと歓談しながら歩くお二人。笑顔がいいですね。

何と今回はスペシャルなことがあって、舞妓さん二人に外でタクシーを待ってもらっている間に撮影させてもらえたんですhappy02。(コネって素晴らしすぎる~!!)

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紅葉をバックにした舞妓さんlovely。ああ素敵~heart04!!

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富多愛さんには9月にお会いしている旨を伝えて、1枚撮らせていただきました。かわいい~lovely!!

何かいつもはすぐにタクシー来るのに、この日は中々来なくって、待ち時間が長くなってしまった舞妓さん達ですが、私たちにとってはもうとってもラッキーでしたhappy02!!

という訳で、いつも以上に楽しいみやこめっせでしたhappy01。某氏様、いつも本当にありがとうございます~happy02!!友人共々大感謝ですhappy02!!

以上今月の芸舞妓さんネタでしたcoldsweats01

久々のぎおん琢磨

お昼は祇園のぎおん琢磨白川店でとりました。ここ雰囲気いいし、安価だし。

友人が出されたお茶を飲んで、「えっ、このお茶、何coldsweats02??」ととても驚くので、「えっ、何ってほうじ茶でしょ?」って言ったら、「え~っ!!ほうじ茶なんだcoldsweats02??そっかあ、ほうじ茶って本当はこういう香ばしい味がするのね。」と感動していました。確かに家で飲むほうじ茶って香ばしくないものねcoldsweats01

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八寸

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お造り。友人は泡しょうゆにも感動してました。

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お吸い物

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焼き物

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炊き物

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天ぷら。この海老天、すごくおいしかったです。

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茶わん蒸し

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お食事。大豆とひじきとごまのごはんと赤だし味噌汁と漬物

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デザートはアップルケーキと果物。

これで税込3150円なので、いかに安いかお分かりかと・・・

友人は金曜日には別な出張先でフレンチを食べて来たらしく、「何かもう私当分節食しなきゃ~!!」と言っていたのが笑えました。そんなこと気にしなくていいのよ、Mちゃんhappy01

東福寺の紅葉

日曜日は東京在住の友人と京都で会い、1日京都観光をしました。

友人との待ち合わせは10時だったのですが、もう京都駅はものすごい人で殺伐としていて、ちょっと怖いくらいでしたcoldsweats01。友人が荷物を預けるロッカーを探すのも一苦労で、でも何とか烏丸口の地下のロッカーで空いているところを見つけ、そこから移動になりました。

紅葉はどこに行っても混んでいるっては思っていたんですが、午前中の行動ならまだそんなに混んでいなかろうと思っていたら、全くそんなことはなく、ものすごい人出でした。土曜日が雨だった分混んでいたのかもしれません。

JR東福寺駅には東福寺方面の臨時改札が設置されていたほどcoldsweats02

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最初の橋を渡った眺めはこ~んな感じです。ここ右側通行って言われたんですが、右側通行じゃ写真撮れないっつーのannoy!って思ってしまいました。ここがあまり紅葉していなかったら引き返せと京都在住の友人から言われていたのですが、問題なかったので、そのまま進みました。また同行した東京在住の友人は東福寺に来たことがないというので、それは重森三玲の庭園見なきゃ!って思いましたし・・・

で、方丈庭園を見た後で、通天橋を渡ったんですけど、これがもう恐ろしいほどの混雑ぶりで、真ん中に出っ張っている見晴らし台があるのですけど、そこで写真を撮ろうとする人と写真を撮り終わって出て行こうとする人が押し合いへし合い状態で、もう圧死するかと思えたほど・・・正直怖かったです・・・sweat02

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でも眺めはこんな感じで、下から見た方がきれいでした。

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御庭もこんな感じ。一応紅葉はしているのですが、何ていうのか枯れている?みたいな感じで、美しい赤って感じではなかったんですよね・・・

とにかくすごい人で、出口に出るまでも大変sweat01

更にバスに乗ろうとするもバスにも乗れない。混んでいて。あと何か列を作っているのに乗らない人が前方にいるとバスの運転手さんが乗る人いないと思って、発車してしまったりして、もう「ぎゃ~!!」って感じでした。お昼は祇園に12時に予約していたのですが、もう間に合わんと思ったので、遅れますという電話を入れていたのですが、とにかく来たバスに乗り込まなくてはと思い、何とか乗り込んで、お店には13時ちょっと前に到着しました。はい、道路も混んでいたんですよ~。

本当に京都の紅葉時の人出と道路混雑は恐ろしいです。

初の芸妓night(≧∇≦)!@割烹Bar土井

で、土曜日の夜は今までとっても行ってみたかったけど、日程的に合わなかった割烹Bar土井さんのイベントの芸妓nightに参加してきました!いつも月末開催なのに、今回だけは中旬開催だったので、めでたく参加できた次第です。

お店に到着して、「席は相席で、こちらになります」とご案内されたテーブルには2名の男女の方がすでに座られていました。二人とも下を向いています。で、最初は気付かなかったのですが、二人が顔を上げた瞬間「え~~~っ!!(゚ロ゚屮)屮!!!」とものすごく驚いてしまいましたcoldsweats02!!な、何とお向かいに座られていたのはあのいつもお会いするご夫婦だったのですcoldsweats02!!もうお二人とも肩を震わして笑いをこらえていてcoldsweats01、「何か、相席になる人は女性の方1名って言われたんですよ。でもこういう割烹に一人で来る人って言ったらあの人くらいしか考えられない??と思っていたら、本当にそうだったんですもの・・・ヽ(*≧ε≦*)φ」とバカ受け状態。私もまさかこんなところでお会いするとは思わなくて、もうびっくり仰天でした!お店の女将さんも「あら、お知り合いでしたか?じゃあ、このテーブル配置でよかったんですね。」と言っていたほど。いやはや、恐るべし偶然coldsweats01!!

本当はお昼のイベントで会うんじゃないかなって密かに思っていたんですよね。でもいらっしゃらなかったので、参加されなかったんだ~と思っていたら、よもやこっちでお会いすることになるとは・・・です!本当にご縁ってすごい!!

またこの日の芸妓さんが宮川町のあの富美苑さんだったんで、更にびっくりcoldsweats02!!富美苑さんには2年前に高雄のもみぢ家さんの川床で舞妓時代にお会いしているんですよ!母と一緒に行った時だったんですが、その時来た舞妓さんは3名いたんですが、3名とも美人さんだったんですけど、とりわけ美人だったのが富美苑さんで、母は富美苑さんを一番気に入って、「本当に絵に描いたようなきれいな舞妓さんだlovely!」ってものすごく感動していて、富美苑さんの踊りを見たかったと言っていたくらいでした。

詳しくはこちらをどうぞ。

なので、富美苑さんだとわかった瞬間すぐにその話をしてしまいましたcoldsweats01。富美苑さんも驚いておられましたが、「本当にご縁なんですよね」と言ってくださいました。いやいや富美苑さんとの再会もお向かいの席のご夫婦との再会も本当にご縁ですよ~!!

富美苑さんに5年前くらいって言ってしまったけど、家に帰ってからブログ見たら2年前でした。すみません、嘘つきました・・・coldsweats01。富美苑さんは芸妓さんになられて1年半くらいなんだそうです。つまりあの後まもなく襟替えしたってことですね。

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富美苑さん。あいかわらずの美人さんlovely!!

この宴は18時からスタートで、まずは各テーブルを回ってご歓談。この日はお座敷全部が埋まるご盛況ぶりでした。

今度芸妓さんにお会いしたらぜひとも聞いてみたいと思っていたことがあったんですが、それはお向かいの席の奥様が質問されていて、「やっぱりみんな同じこと思うのね?」って思いましたcoldsweats01

それは何かと言うと鬘は何個あるのかということ!1つなんだそうです。この鬘、人毛で作られているので、結構なお値段するらしく(まあ当然ですよね。)、どんなに持っているお姐さんでも2つくらいだそうです。ヘルメットくらいの重さはあるそうで、一日中被っている時はかなり大変なんだそうです。

そして鬘はどのように保管するのかということ!これは専用の頭の形のした鬘置きに置いて、ボックスに入れて持ち運びするそうです。日帰りの時は鬘のまま帰ってきたりしますが、お泊りの時は帰りは鬘をはずしてくるので、そのボックスに入れて持って帰ってくるそうです。はは~っ、なるほど~!!って感じでした。

各テーブルを回られた後、1曲踊りを披露されました。「秋の色種」です。

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はぁ~、もう素敵過ぎ~lovely

で、この後、金毘羅船船に・・・

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私も対戦させていただいたのですが、な、何と私、富美苑さんに勝ってしまいました~happy02!富美苑さんに勝ったのは挑戦者の中でも確か私を含め3人くらいだったかと・・・なので、富美苑さんに罰杯飲んでいただきましたhappy01

で、この後記念撮影タイムになって、富美苑さんご退出~ということになりました。それが20時過ぎです。

この日は雨だったので、当然のことながら富美苑さんは雨コートを着てきていたのですが、帰り支度をしていたのを見ていて驚いたのが、お引きずりを後ろにまくり上げて帯のお太鼓部分に引っ掛けて、そして縛ってコートを着るという鮮やかな姿を見せていただきましたhappy02!お向かいのご夫婦とも「あんな風にしてお引きずりの部分を上げるんだ~!!」と感動していました。普通に舞妓さんのようにただ紐で縛っているだけかと思っていたんですよね。いや~っ、あれは通常お目に掛かれない素晴らしい場面でしたね。

お食事の方もどれもおいしくて、このお店、とってもいいって思いました!

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手前が胡麻豆腐、後ろが八寸みたいな感じの盛り合わせ。

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鱧のあぶりって言っていたかと思います。これすごくおいしかった!

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天ぷら。

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最後のお食事がアボガドと何かのお寿司って言っていました。

Barだけあってお飲物メニューも豊富そうでしたし、普通に利用するにもいいお店だなって思いました。

でもできればまた芸舞妓さんnightで参加したいんだけど、月末開催なんだよねえ~。次は1月末のようです。

ちなみに前回の舞妓さんnightの時はとし輝さんが来たそうです(ご夫婦談)。あれ、とし輝さん、まだ襟替えしていないんだ?って思って、その話をご夫婦に振ったら、「何か来年の京おどりまでは舞妓さんって言っていましたよ」とのこと。まあ、彼女は小柄でかわいらしいからまだまだ舞妓さんでいけますよ。

という訳で、思いがけなくあのご夫婦とも富美苑さんとも再会できた楽しい会でしたhappy01

【追記】家に帰ってきて、早速母に富美苑さんの話をし、写真を見せたら、「まあ、相変わらずきれいねえ・・・heart04」とほれぼれしてました。

初のお茶屋体験!舞妓さんと楽しむ京都の秋@上七軒「梅乃」

今回はたまたま日程が合致したということで、舞妓倶楽部さんで募集していたイベントに参加してきました。

場所は上七軒の梅乃さんというお茶屋さんです。地図を見て、この辺りだなと思いながら上七軒の通りを歩くも全く梅乃さんを見つけることができず、何往復もしてしまいましたsweat01

そしたら、思いのほかひっそりとたたずんでいたのでした。

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もう見逃すわけだってsweat01

で、ここを入っていったら、梅乃の女将さんと舞妓倶楽部の代表の方さんからご挨拶を受け、一旦VIPルームというところに通されて(大型画面のTVが2台あるカラオケルームのようなところでした。)、しばし参加者を待つという感じでした。いつもfacebookに記事と写真を載せている女性担当者の方もご挨拶に来られました。

で、その後に奥座敷に移動し、舞妓さんの舞、昼食、お座敷遊び(金毘羅船船)、歓談を楽しむといった内容でした。

さすがは京都の町屋作り、ものすごく入り組んだ奥の奥のお部屋でした。何畳くらいのお座敷かなあ?20名は軽く入ると思います。掘りごたつ式のテーブルで、床暖房が入っていました。

この日の舞妓さんは梅やえさんと梅ちえさんの2名。実は梅やえさんは去年の嵐山花灯路の際に私が一緒に写真を撮ってもらった舞妓さんでした。そのお話をするとものすごく驚かれました。本当にご縁があったんですね。

まずは最初に梅やえさんと梅ちえさんによる「祇園小唄」を披露。地方は女将さんです。

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右が梅やえさん、左が梅ちえさんです。

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女将さんと梅ちえさん。

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で、この後昼食となり、一旦下がった舞妓さんたちがお座敷に入ってきたのですが、その際に女将さんが三味線を弾いてくれたということだと思うのですが、女将さんに「おおきに、おかあはん。」とお礼を述べていたのです。それは次に梅やえさんが踊った後にも同じことがあったので、礼儀作法なんですねって思いました。

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昼食は松花堂弁当です。なぜかお吸い物が食事が終わった後にやってきたというちょっと「ん?」って感じでした。ちなみにデザートはありません。

食事をしながら女将さんや舞妓さんたちとご歓談という感じで、舞妓さんとの歓談タイムは十分にとれて、とてもよかったです。

食事の後に梅やえさんが「わしが在所」を披露しました。

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梅やえさんのお着物、とっても素敵でした。

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梅やえさん。舞妓さんになって3年目。「この間のNHKのお昼の番組も見ましたよ!」という話をしたら、あの撮影はとても緊張したと話していました。

そして梅やえさんが踊っている時に「むむっ?」と気になったのが、梅やえさんの髷の鹿の子です。

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わかりますか?おふく髷を結われていますが、鹿の子の部分にピンブローチのような飾りがついていたんです!!とってもおしゃれで、ゴージャスです!!こんなの今まで見たことない!って思ったので、すぐに目についてしまいました。素敵ですね~。

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梅ちえさん。つい先日お見世出ししたばかり。まだ下唇だけの紅です。「上にくっついたりしないんですか?」って聞いたところ、「ものすごく気を付けているんです。」とのこと。なので、チェックして、おしろいたたくんだそうです。色々大変ですね・・・紅葉柄のお着物がこの季節にぴったりで、かわいらしいです。

ちなみに二人とも関東出身者でした。

そうそう、梅やえさん、今度ハルピンだったかに海外出張するそうで、以前に中国に呼ばれていくはずだったのが無くなってしまい、「せっかくパスポート作ったのに・・・と思っていたからうれしい」とは言っていましたが、舞妓さん姿でハルピンってどうよ??凍死しないのか??って思ってしまいました・・・そしてびっくりしたのはパスポートの写真で、髷結ったままの写真なんだそうですcoldsweats02。大抵仕事で行くことになるので、それで問題ないそうです。ただ襟替えしたら、微妙かもしれませんが・・・髷結ったままパスポート写真って言うのが舞妓さんならではって感じで、すごい事実だ・・・って思いました。

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で、この後に金毘羅船船をやりました。まずは舞妓さんたちでデモンストレーション。お客さんとは梅ちえさんが対戦しました。最初のお客さんがものすごく強くって、梅ちえさんが負けてしまい、そのお客さんは梅やえさんとも対戦し、梅やえさんは勝って、面目躍如を果たしたという感じになりました。いやいや、このお客さんものすごく上手で、テンポがどんどん速くなっても全然つまずかないんです!もう家でも特訓しているんですか?って感じでしたcoldsweats01。ちなみに私はおあいこというか二人で同時につまずいたって感じになりました。

で、またしばしご歓談タイムがあり、散策になりました。

ところがこの日はあいにくの雨模様rain。舞妓さんたちは雨コートを着て、傘をさしてお店をご案内という形になりました。なんか着物の裾がぬれるんじゃないかとこっちが心配になる感じでした。かなりお気の毒・・・まあ天気はどうすることもできないので、仕方がないんですけどね。

がまぐち専門店の「まつひろ」さん、お漬物屋の「もり」さん、和菓子屋の「老松」さんの3店を巡った後、本当は北野天満宮にお参りに行くはずだったのですが、あまりにも雨がひどくなってきたので、北野天満宮はカットして、上七軒歌舞練場に向かいました。

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梅ちえさん@「まつひろ」さん。このお店、中々素敵なお店でした!

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二人の傘はこの通り名前入り。

上七軒歌舞練場は当然のことながら現在は開いていない状態ですが、このイベントのために女将さんの顔で(?)開けさせたというすごい状態でした!

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雨コート姿のお二人@上七軒歌舞練場。

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で、この後歌舞練場内で記念撮影タイムに・・・二人の草履には雨除けがかかっていますが、あの雨では足袋ぬれちゃったんじゃないのかな?と思ってしまいました。だってもう水瓶が割れたかのような大雨だったんですもの・・・もしかして雨女疑惑の私の所為??

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後ろ姿。何で後ろ姿もって言われたのかって思われたかもしれませんが、帯の柄を見たいからなんですよね。着物姿は正面立ち姿と後ろ姿の両方が見たい人なんですcoldsweats01

上七軒歌舞練場は400名くらいの収容人数みたいで、こじんまりした会場でした。ここには夏のビアガーデンの時しか来たことないので、今度おどり物でぜひ来てみたいと思いました。

おみやげとして今年の北野をどりのポスターをいただきました。

皆様、色々お世話になり、ありがとうございました。

ナツメヤシの実

ナツメヤシの実
なんか風邪を引いたかもしれません。ちょっと頭が重いし、何より鼻が出る。

実はblogネタ、結構あるのですが、今は『シャルニー伯爵夫人』の読書が最優先なので、ちょっと後手になりそうです。

昨日友人から「妹がブルーノートに教授のライブを見に行くと言っていたが、マトちゃんも参加するの?」というメールが来ましたが、残念ながらそれには行きません。行きたかったんですけど。伊右衛門のお茶会が当たったら、そこに引っ掛けようかって思っていましたが、見事落選したので、ブルーノート行きも無くなったのでしたcoldsweats01。まあ23日にNHK杯行くかもしれなかったしね(もう行くこと確定したけど)。

さて、金曜日に京都在住の友人とお茶してきたのですが(ホテルグランヴィア京都のスイーツバイキング、すごかった!)、その時に旅行のお土産にナツメヤシをいただきました。友人は何とチュニジア旅行に出掛けていたのです。カルタゴ遺跡見たくて。

ナツメヤシといえば私の頭の中にすぐよぎるのは『T.E.ロレンス』(アラビアのロレンスの漫画)でロレンスがいつもナツメヤシを食べていたということです!「これがあのナツメヤシなのか!」とちょっと感動しましたhappy02。まあこれはお土産用に小綺麗になっているものですけど。日本でナツメヤシなんて手に入るのかしら?

早速食べてみましたが、おいしかったですhappy01

それにしてもチュニジア旅行、さぞやマニアックな人たちばかりが参加していたのかと思いきや、全然だったらしく、ハンニバルのことさえも知らない人達ばかりだったとか・・・なのになぜチュニジアに行こうなんて思うのかな?わからん・・・

まずはFちゃん、どうもありがとう~happy01!ごちそうさまでしたhappy01

2012年11月14日 (水)

NHK杯フィギュアスケート競技大会に行けることになりましたヽ(´▽`)/!

いやいや、もう連日深夜まで『シャルニー伯爵夫人』の読書が続いています。どこまで続くの?って終わるまでなんですけど、本当にどこまで気力が続くかってところですね。ちなみに全部で185章あるんです。1日3章分読み進めても2ケ月以上かかる計算なんです。毎日熱心に続けても、読了まで軽く3ケ月はかかる見込みです。本当に読了できたらいいんですけど・・・coldsweats01

昨日は6章分読み進め、今日は3章分で終わりかな?今日はちょっとペースが下がっています。他のこともしていたりしたので。週末定例の外出がありますが、英和中辞典持参で行く予定です!

さて、9月からずっと懸案だったNHK杯フィギュアスケート競技大会のチケット取りについてですが、本日ようやく終わりました。本当は24日のフリーに行きたかったのですが、もう激戦でそれどころじゃなくて、かろうじて23日のショートが取れたという感じですcoldsweats01。めでたし、めでたし。

NHK杯には2人の友人が行くことを熱望していました。私はまあチケット取れたら行ってもいいレベルです(何せチケットが高いんで!)。チケット取りには2人の友人の内の1人(友人Aとします)に全権委託されました。この友人Aが何とか23日のチケットを1枚獲得し、あと2枚となった時に友人Bにちょっと確認をしたところ、すでに友人Bはチケットをgetしていたことが判明し、私の分はもう自己責任で自力でgetすることになりました・・・sweat01なんとまあ・・・って感じですsweat02。結局は各々が自分で自分のチケットを確保したという形になったのでしたsweat02。もう友人Bがそこまで熱望していたのかcoldsweats02?と驚きを隠せなかった私ですが、私が無事チケットをgetした旨を連絡したところ、友人Bからは「え~っ、マトちゃん、そこまで行きたかったんだ~coldsweats02!」と逆に驚かれ、「何それpout??」とちょっとプンスカ状態でした。

まあとりあえず3人とも席はバラバラなんですが、行けることは確定したので、生・真央見てきま~すlovely

2012年11月13日 (火)

いやいや、『シャルニー伯爵夫人』の意外な事実にびっくり・・・!!(゚ロ゚屮)屮

『シャルニー伯爵夫人』の読書にかかって本日で3日目です。昨日3章分読み進め、今日もすでにこの段階で3章分読みました。一応自分の中では1日2章はノルマって思っています。

今8章まで読み終わったところなのですが、もうびっくり仰天な事実に出くわしました~coldsweats02!そして『或医者の回想』というこの一連作のタイトルの「或医者」とは誰なのかわかってしまいましたcoldsweats02

いや、以前東様に質問した時に「この章にヒントが隠されています」って指示されたところがあったんですけど、確かにその人物の記述ではあったんですが・・・「ええっcoldsweats02??」と驚きを隠せない私です・・・sweat01

そしてすでにこの8章分だけで『アンジュ・ピトゥ』で起こったかなりなことを垣間見ました。段々話の辻褄が合ってきたんですが、まだ謎はたくさん潜んでいます。

とりあえずちょっと注意をしておきます。1章分読了後にtwitterにコメントしています。そこにかなりネタバレしてますんで、これから読みたいと思う人(いるのかそんな人?)はあんまり見ないでくださいcoldsweats01。自分内記録として書いています。東様のような翻訳はできないので。

いやいやますます続きが気になる『シャルニー伯爵夫人』でした・・・

2012年11月11日 (日)

とうとう『シャルニー伯爵夫人』英訳版に着手!

今日、ついにamazonから『シャルニー伯爵夫人』の1巻が届きました。郵便でしかもゆうめーるなのに何で日曜日の配達なのか、全くよく分かりません、amazon・・・sweat02

で、届いたペーパーバックを手に取って、すでに届いていた2~4巻と比べて高い理由がわかりました。紙質と印刷の質が2~4巻よりよかったんです。2~4巻は廉価版なのか?でも2~4巻の方が判型は大きいんだけど・・・sweat01

という訳で、午後からとうとう着手しました!!大学時代に使用していたスタボロ(なぜか呪いの(?)666ページで分断されている)の英和辞典を引っ張り出して、右手に書き込み用のシャープペン、左手に辞書という状態で、とりあえず先程2章まで読み進めました。

今日は雨rainで湿度が高いからか、異様に前傾姿勢(ベッドに足を伸ばして座って、読んでいる状態)がたたってか、ものすごく腰にきていて、激しく腰が痛い状態です・・・sweat02

1章は8ページだったんですが、何と3時間以上もかかってしまいました・・・sweat02いや~っ、全部で185章もあるのに大丈夫か??ってすでに読了が危ぶまれています・・・coldsweats01

大体そんな185章もある長編小説の英訳版を読むなんて暴挙に出たこと自体信じられないという感じですね。謙遜ではなく私の英語力は高校生レベルなので。いや、現在はそれ以下だと思うなsweat01。なのにこの無謀極まりない計画を実行してしまったのはフランス語原文では読むことができないというただその1点です。英語なら死ぬ気でがんばれば何とかなるだろうって感じで・・・ってか、それしか手段がないんですもの。『シャルニー伯爵夫人』の内容を知るには・・・そこまでして読みたいか?って感じでしょうが、はい、読みたいんです!!

実は今日、何気に東様の翻訳連載ブログを見たら、な、何と東様は今度は『アンジュ・ピトゥ』の翻訳に掛かられていたのですcoldsweats02!!『アンジュ・ピトゥ』は先日まで東様が翻訳されていた『ジョゼフ・バルサモ』の次の『王妃の首飾り』の次の作品になります。(『或医者の回想』という4部作の3作品目になります。『ジョゼフ・バルサモ』が1作目、『王妃の首飾り』が2作目です。『王妃の首飾り』だけは以前創元文庫で出版されていたので(現在は絶版)、『ジョゼフ・バルサモ』の後に『アンジュ・ピトゥ』になったわけです。『シャルニー伯爵夫人』は4部作を締めくくる最後の作品です。)また土曜日のお楽しみが出来て、しかも私としては続きが読めてものすごくうれしい状態ですhappy02!!『アンジュ・ピトゥ』が何章まであるのかわからないのですが、この作品、どうもデュマが途中で投げ出してしまった作品みたいで、あんまり長くなさそうなんですよね。でも例え100章だとしても1週1章の翻訳なら2年以上はかかるわけで、本当は東様が『シャルニー伯爵夫人』を翻訳してくださるのを待っていたかったのですが、それ以上に「読みたい!」というはやる気持ちを抑えられず、英訳版買っちゃった・・・coldsweats01ってことになってしまったのでしたsweat01。私がこの『シャルニー伯爵夫人』英訳版全4巻を読了するより、東様の『シャルニー伯爵夫人』の翻訳完了が早くならないことを祈りたいですcoldsweats01。いや、それ大いにありうる話なので・・・coldsweats01

でもですね、とりあえず今日2章読み進めたんですが、最初からやっぱり面白いんですよ!「もうつかみはOK?」状態?日本語じゃなくって英語で読んでいるのにそう思うのは自分内適当翻訳がすでにデュマワールドを形成しているためなのか、ちょっとよくわからないんですが、のっけから出てくる推定年齢40代の謎の見知らぬ男がもう話を盛り上げている・・・そして3章のタイトルは『カリオストロ』!バルサモのお出ましか??もう引き込まれないわけがないって感じです・・・coldsweats01

まあ、とりあえずものすご~くのろのろですが、読み進めていくとは思います。

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はい、これが4冊です。一番下のが今日届いた現在着手中の1巻です。ご覧の通り2~4巻は同じ出版社から出ているというのにタイトルがてんでばらばらで、巻数表示があるのは4巻だけで、本当にこの中身合っているのか?と購入したお店に何度も問い合わせをしました。お店側は出版社にも問い合わせをして確認をしてくれ、これで間違いないということで購入したのですが、結果としては1巻として届いたものが1巻じゃなかったんです。それで私が求めているものはそのお店では取り扱っていないからという理由で返金対応となり、そして届いた1巻も返送しなくていいという回答でした。このお店の担当者の方は本当に色々とご尽力くださったので、できればこのお店で1巻も購入したかったのですが、買えずに本当に残念です。無事英訳版を購入できたのもこのお店の担当者のおかげなんです!本当に私のしつこい問い合わせに最後までお気の毒なほど大変丁寧な対応をしてくださったお店でした。amazonのマーケットプレイスに出店しているブックデポジトリーさんです。今度また洋書を買う機会があったら(そんな機会あるのか?)、絶対にまたこのお店で買おうと思っています。

ちなみに今日1巻が届いたので、最初に届いた1巻と中身を見比べてみたら、全く内容が違っていて、「なんじゃこりゃあ??」と2巻を見てみたら、何と1巻として届いたものは2巻の途中からの内容が1巻として掲載されていたという大変お粗末な物でした。これを1巻だといって回答してきたこの出版社のずさんさに驚きました・・・もうありえない・・・外国ってやっぱりアバウトなのかな?大体目次もない本ってありえないし・・・ブックデポジトリーさんからも1巻はご処分くださいと回答があったけど、「本当に処分だわ、これ・・・sweat02」って思いました。

よし、明日以降もがんばるぞ~!!

【追記】そういえば以前東様の読書履歴で『シャルニー伯爵夫人』のところを読んだ時に、『アンジュ・ピトゥ』が尻切れトンボになった言い訳をデュマが本文の前置きにしていると書かれていたことを思い出し、もう一度東様のサイトで確認したら、間違いなくそう書いてある・・・しかし、英訳版にはその前置き翻訳されていませんでした・・・何で?ちゃんと翻訳してよ~!!やっぱり外国人の翻訳ってずさんなの??

そして「或医者」が誰なのかが判明するのは『アンジュ・ピトゥ』だったことも再確認しました。という訳で東様の毎週土曜日の翻訳連載ブログで近々明らかになりますね。楽しみ~!う~ん、私が辺りをつけた人、当たっているかしら?

2012年11月 6日 (火)

お祝い事が続く年代・・・

一昨日は父の誕生日でした。今回の父の誕生日は喜寿のお祝い。通常は数え年でやるのでしょうが、うちでは満年齢でしかお祝いしません。という訳で温泉に行ってきました。当日思いがけなく姪からも電話が来て、父はとても喜んでいました。

若い頃は周りの結婚&出産でやたらとお祝い事が多かったけど(仕方がないこととはいえ、出費分を全く回収できない私・・・sweat02)、年齢が上がるとともに今まではなかったこんなお祝い事が多くなってきたわけですsweat01。そしてこれからは不祝儀も増えることであろう・・・sweat02本当に年代によってお祝い内容は異なるとはいえ、減ることはないんだなって感じですsweat01

誕生日はわかりやすいからいいのだけれど、一番わかりにくいのは結婚記念日!!これは子供が祝ってあげるのではなく夫婦間でやれよって感じではありますが、そんなことは絶対にわからない父のために管理(?)をしてあげる必要があり、来たるべき金婚式へ向けての準備(?)に余念のない私・・・再来年の3月なんだよねえ・・・とにかく忘れないようにしないとといつも意識していますsweat01

母方祖父母の家に祖父母の金婚式の記念状が飾られていたのを覚えています。あの頃夫婦で金婚式を迎えられた人たちが少なかったようで、もちろん老人の数も少なかったこともあり、記念状とどうやら金一封もあったようなのですcoldsweats02。市もあの頃は潤っていたんだなあ・・・coldsweats01。今では考えられない対応です。祖父母は別にそんなに長生きしたわけじゃないけれど(普通?今だったら短い方かも?)、結婚した年齢が若かったから、金婚式も早かったんだよね、きっと・・・

2012年11月 1日 (木)

大京都展@三越

今日から三越で大京都展が開催され、今日と明日は上七軒の芸舞妓さんが踊りの披露をします。(11時、13時、15時の1日3回。)

という訳で、もちろん行ってきましたともさ!しかも回によって踊りが違うことも去年でわかったので、しっかり2回見てきちゃったcoldsweats01

今年来られた芸舞妓さんは芸妓さんが尚そめさんで、舞妓さんがさと龍さん。さと龍さんは去年に引き続き連続です。三越の京都展にはいつも上七軒の芸舞妓さんが来られます。(藤崎は宮川町)

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向かって左側が尚そめさん、右側がさと龍さん。

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尚そめさん、ものすごい美人さんlovely。実は会が始まる前に尚そめさんが7階フロアを歩いていた際に「お写真撮らせてもらってもいいですか?」って声を掛けたら、「おおきに。おたの申します~。」とご快諾lovely。何て素敵な美人さんなんだ~!!と感動しました。

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さと龍さん。あれっ、おふく髷になっている!ってすぐに気が付きました。祇園祭の時はまだ割れしのぶだったんですよ。司会進行を務めた京都観光物産協会の理事の方の話によるとさと龍さん、なんと4日前におふく髷に変わったばっかりなんだそうです。襟も白刺繍で埋められたものになり、着物も去年とはまた違ったとても華やかなお着物ですlovely

踊りの披露の会は3曲披露で、13時の回はまずはさと龍さんによる「七福神」

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続いて、尚そめさんによる「御所の御庭」。これ去年も梅はるさんが踊られていたので、この時期の踊りなのかな?

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で、この後、芸舞妓さんの装いの違いなどについての説明がありました。

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表。

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裏。さと龍さんのおふく髷がわかるかと思います。

あと質問タイムなどもありました。ちなみに尚そめさんは愛知県豊橋市、さと龍さんは鹿児島県種子島ご出身だそうです。

現在上七軒には8名の舞妓さん、20名の芸妓さんがおられるそうです。舞妓さんの人数、結構少ないなって思いました。花街も小さいからでしょうけど・・・

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最後にお二人で「京の四季」を踊られました。

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後ろ姿も美しい~lovely

で、会は終了です。

終わった後にさと龍さんが出てくるのを待ってみました。それで声を掛けて「覚えておられます?」って聞いたら、「ええ、もうお姉さん、来てはられたってすぐにわかりました~happy01!」と言ってくださいました。覚えていてくれてうれしかったですhappy01

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お願いして撮らせてもらったお二人の2ショット写真。さと龍さんが小さいのか、尚そめさんが背が高いのか??

ちなみに15時の回は

最初にさと龍さんの「萩桔梗」

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次に尚そめさんの「もみじの橋」

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そして最後はお二人で「祇園小唄」でした。

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「祇園小唄」は「本当に各花街で違うな~」って実感しましたねえ・・・踊りの流派が違うとここまで変わるかって感じで・・・

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上七軒の「だ~ら~り~の帯よ~♪」部分はこんな感じです。

11時の回は起きられませんから、行けません。もしかすると明日の午後は今度は母と行ってしまうかも?多分踊りの演目は変わらないのではないかと思われます。

芸舞妓さんに会いたい方は明日までにLet's go to 三越!ですね。(別に三越の回し者じゃないのですが・・・sweat02

ちなみに京都でも見たことがない満月の最中というのが販売されるとチラシに載っていたので、それを買ってみようかと思いきや、もう売り切れていました・・・sweat02入庫数少なかったのかも?今度京都で買ってみよう。

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