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2011年5月25日 (水)

先生と僕~夏目漱石を囲む人々~

実家に置いていた芥川関連本をほとんど読み終え(先日入手できていなかった絶版本をアマゾンでgetしましたが、もう届いたと同時に瞬読(って言葉はないと思うけどcoldsweats01)してしまいました。それで新しい芥川関連本が欲しいなあと思って、今日は街の本屋に出かけたのですが、全く何もありませんでした。この街にはジュンク堂が2店舗あったのですが、私は最初にできた方のジュンク堂がお気に入りでした。フロアが広いので、全集とかも取り揃えていたし、あそこなら何か新しい本が入手できるかもと思っていたのですが、な、なんと震災の影響で店が入っているビルが危険な状態になり、閉店していたのでしたcrying。たぶんあのジュンク堂くらいしか取り扱っていないだろうと思いつつ、丸善ならあったりするかなと淡い期待を持っていってみたのですが、全く、ええ、何一つありませんでした・・・もう次の通院の際に京都に立ち寄った時にジュンク堂に寄って探すしかないって思いました。そう、京都って、お菓子が豊富、カフェが多い、本屋が多いと観光以外でも私の琴線に触れる街なんですよね~。

だったら、買ったっきり手を付けていない『十字軍物語2』を読めよって感じなのですが、何となくその気になれず、先日来の断捨離で発見したユルスナールの『ハドリアヌス帝の回想』を読んでみようかという気になりました。そもそもこの本はいうまでもなく『ローマ人の物語』を読んで、その影響で買った本ではあるのですが、読んだ記憶がないのです。読んだんだけど、記憶を失くしているのかなとも思ったのですが、本を開いたら、この本にはしおりの紐がついていて、50ページくらいのところで止まっていたので、どうやら挫折していたようですcoldsweats01。でももはやその読んだ部分の記憶もないので、最初から読み返すしかなく、読んでみたのですが、ちょっと難解な感じで、やっぱり今はだめかも、これなら『十字軍物語2』の方が読めるかもとまた投げ出してしまい、『別冊国文学芥川龍之介必携』に逃げ込んだのでした。先日友人に「辻邦生の『背教者ユリアヌス』貸すよ」といわれましたが、やっぱりそれより先に『十字軍物語2』を読むべきだろうなと思い、また断りました。一体いつになったらユリアヌスにたどり着くのか??

と、話はそれましたが、今日は私が思っていたようなものには巡り会えなかったのです。でも本屋に来たからにはと色々なところ(当然マンガコーナーもcoldsweats01)を見ていたら、マンガコーナーに『先生と僕~夏目漱石を囲む人々~』というマンガを見つけました。夏目漱石は芥川の師ですが、私は夏目漱石の小説はあんまり読んでいません。でも夏目漱石に関連する人で芥川が出てこないはずがないとその本の見本を見ました。(その書店ではその本を数ページだけ閲覧できるように見本を出していたのです。)目次を見たら、案の定「先生と芥川龍之介」という見出しがありました。しかし、見本として閲覧可能な部分に芥川部分は入っていなかったのです。まずは芥川部分が読みたいと思ったのですが、閲覧可能な部分を読んでいったら、これがかなり面白かったのです!4コマ漫画で夏目漱石やその周辺の人々のエピソードについて語られているのですが、芥川の書簡集も読んでいる私ですのでcoldsweats01、登場人物の名前は一般的にはマイナーな人でもわかっていたということも後押しして、買ってしまいました。2巻まで出ていたので、1・2巻とも買いました。

そして読み進めていったら、面白いのなんのって、もうこんなに笑ったのは久しぶりというくらいに面白かったのです!!それこそ夏目漱石については便覧に書いてある程度の知識しかなかったのですが、こんなに面白い、懐の深い、味のある人だったんだと改めて知って、夏目漱石の本を読んでみようかなと思ってしまったほどです。

ちなみに芥川の部分には全集を夏目先生と同じく岩波から出版してもらうことを希望するという遺書を残していたことが書かれていました。そうなんです。芥川の全集は岩波書店のを持ってして本当の全集といえると私も思っていました。しかし、私が芥川全集をどうしても欲しいと思った高校時代、岩波書店版は1冊4800円もしたのです!自分のお小遣いで買える金額でも親にねだれる金額でもありません。というわけで、私が持っている芥川全集は1冊1500円前後の筑摩書房版なのでした。(当時親におねだりして買ってもらいましたcoldsweats01。それでも9冊ありますから、当時のおねだりにしてはかなり高額でした。今だったらねえ、もうば~んと岩波書店版を自費で買いそろえられたんですけどね。でももう今買っても仕方ありませんから。棺桶まで持っていくのは今持っている筑摩版の全集で十分です。)

この作品を描いている漫画家さんは全く知らない人なのですが、5年前から漱石オタクになって、趣味で細々と描いていたら、雑誌に描きませんかと声を掛けられ、今に至ったそうです(とあとがきに書いてありました。)。何となく私の中の夏目漱石は自殺はしなかったものの神経衰弱になっていて、かなりやばかったようなイメージがあったのですが、こんな面白エピソード満載な人だったんだ~と感動を覚えましたcoldsweats01。で、芥川にこんなふうにパロれるエピソードってあるかなって考えたのですが、どうもないんですよね。結婚前に奥様と交わしたラブレターくらいで。奥様の芥川追想記がありますが、それにも楽しげなものはあまりないし、芥川の姪であり、長男の比呂志氏の奥様である瑠璃子さんが3冊ほど随筆を書かれていますが、瑠璃子さんが白いワンピースを着て、芥川家に遊びに行った際に龍之介に突然赤い液体をかけられ、ワンピースを汚されてしまい、大泣きした。しかし実はその赤い液体は時間が経つと色が消えてしまうものだったらしく、芥川としてはちょっとしたいたずらのつもりだったけど、不首尾に終わったって話くらいしか思い出せませんでした。というか私の場合、ファンの域ではあるけど、オタクの域には達していないんですよね(いや、全集持っている時点でオタク寄りってつっこまれそうだけどcoldsweats01)。だからこういうマンガを芥川版で描いてみようとしても、到底私にはできないと思いました。(先日買った『歯車・或阿呆の一生』のマンガの描き直しはできてもcoldsweats01

漱石を囲む人の中でも面白すぎるのが寺田寅彦と小宮豊隆で、小宮については「漱石神社の神主」と呼ばれることもと書いてあって、もう笑いが止まりませんでした。そして熱狂的な漱石ファンだった内田百閒が漱石が旅行するという情報を入手し、岡山駅を通過することを知って、駅に漱石を探しに見に行くというまさに追っかけ行動をしていたのにも笑えました。でも私も芥川が東北を講演に回っていた時代に女学生だったら、きっと内田百閒と同じようなことをやっていたに違いないと思うのでしたcoldsweats01。まさにファン行動、ファン心理!まあ、私を知る友人の皆さんは容易に想像つきますよねcoldsweats01。(以前漫画家の吉野朔実さんのエッセイに田端の以前芥川家があった場所にその時代から残っているという山茶花の垣根が残っているという話が載っていて、「えっ、それ見たいんですけど・・・」って思って、まじで田端行を考えた私ですからcoldsweats01。あっ、でもこれは実現してません。東京に行くときはいつもスケジュールびっしりで、そんな余裕ないので(苦笑))

このマンガの連載は続いているようです。早く次の巻が読みたいな~。

そういえば先日友人に「○○○ちゃん(私の本名)は本編というよりそれをとりまくサイドストーリーに興味を持つ人だよね」といわれました。確かにそれ当たっている!

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