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2011年5月25日 (水)

嘆かわしや、国語便覧・・・

土曜日友人と映画を見に行った後、食事をしながら色々な話をしていたのですが、その中でちょっと文学談義(?)をしました。この友人は読書家なので、本の話をすることが多いのですが、今時の本は大抵つまらないから、やっぱり東西問わず昔の文豪物を読んだ方がいいんじゃないかという話から今の日本文学を背負って立っている人って誰なんだろう?という話になりました。

震災前から断捨離を行っていた私ですが、一番最初の断捨離は実家を建て直すことになった時に行いました。この時はそれこそ小学校時代から延々残っていたものを教科書やら参考書やらを含め、捨てまくったのですが、その中で残しておいたものがあって、それが高校の時に使っていた国語便覧と日本文学史と世界史年表と中学の時に使っていた地理の資料でした。(私は高校の時地理を選択していなかったので。)中でも便覧は好きだったので、かなり読み込んでおり、今でも記憶があって、「いわゆる明治・大正・昭和初期の文豪ではなく、現代の作家として紹介されていたのは安部公房とか大江健三郎とか北杜夫とかだったよ。」といったところ、友人が「彼らはもはや現代とは言わないのでは・・・それ以降の今の現代作家って?」ということになりました。私の中では彼らとか辻邦生とかクラスでないと純文小説家というイメージがないので、悩みました。友人は「当然村上春樹は挙がるだろうけど(友人は村上春樹が好き。私は挫折していますが、でも客観的評価としては妥当でしょう。)、他って・・・?」といわれましたが、私はそもそもそれほど現代ものも読んでいないので、どうにもこうにも思いつかなかったのでした。というか、自分が読んでいた現代小説の小説家は便覧に名を連ねられるような人たちではないと思っていたのです。しかし考えども考えども私も友人もその他が思い当らなかったのでした。

で、友人との話はそこで終わったのですが、私はとっても気になったのです。今の時代を代表する小説家は今誰だと学校では教えているのかを!それで姪(現在大学1年生)に国語の授業で便覧を使っていたと思うが、その便覧で安部公房とか大江健三郎以降の現代作家として大きく取り上げられているのは誰だったか覚えていたら教えてほしいとメールを打ちました。姪は便覧を手元に持っていたらしく、それを見ながら返事をよこしたのですが、その内容に驚きましたwobbly

「いっぱいいるよ。村上龍、山田詠美、よしもとばなな、鷺沢萌、重松清、江國香織、柳美里、辻仁成…他にも必要ならまた答えるよ~」

絶句・・・・・sweat02

村上龍はともかく、辻??annoy

「いや、だから名前の羅列じゃなくって、その作家について1ページなり半ページなり説明が割かれているような人なんだけど。村上春樹くらいのレベル感。」

「う~ん、基本4分割とか6分割になっているから、そんな特別感ありありに取り上げられていないんだよね。」というコメントと共に送られてきた便覧画像に驚いた!

2011052223270000

村上春樹、全然特別扱いされていませんでしたsweat02。椎名誠やつかこうへいと同じ扱い・・・sweat02毎年ノーベル文学賞取るんじゃないかって騒がれている人なのに・・・友人が村上作品ではこれが一番のお薦めといってきた『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』を最初の30ページほどで脱落した私ですから、別に村上春樹に思い入れはないんですが、でもさすがにこれはひどすぎると思いました。もう「つかこうへいが載っているのなら、野田秀樹載っていないの?annoy」とまでいってしまいましたcoldsweats01。(野田秀樹は1文書かれているだけで、載っているともいえないような状態という返事が来ました(笑))「あとの6分割作家は誰だ?」と聞いたところ、「開高健、小川国夫、黒井千次、阿部昭、水上勉、丸山健二、芝木好子、幸田文、大庭みな子、竹西寛子、向田邦子、高樹のぶ子、井上ひさし、星新一、筒井康隆、池澤夏樹」との返答がきました。「池澤夏樹入っているのに、福永武彦入っていないの?」って聞いたら、6分割にあったと返信が来ました。そりゃそうでしょうよ。

2011052300150000

で、この6分割の以下の扱いになるとこんな感じで羅列されていることも判明!赤川次郎と泉鏡花が同じ扱いなんだ・・・sweat02もう絶句するしかない・・・

あまりの衝撃で、友人にすぐにこの画像と共にメールを打ちました。友人も当然のことながら衝撃を受けていました。

何ていうんですかね、我々の高校時代の便覧の6分割対象の現代作家は安部公房、遠藤周作、大江健三郎、北杜夫、開高健、高橋和巳だったんです。レベル的にえらい違いじゃないでしょうか??今の現代日本文学って大衆文学が中心ということがよくわかりました。そしてもはや日本文学は語れる状態にはないということがよくわかりました。本当に衰退しているんだって実感しました。でも友人曰く「そもそも読書をする層が少なくなってきているわけだから、この今の便覧がとんでもないものであること自体、きっと今の人たちにはわからないだろう」とのこと。まあ我々と同世代以上の先生方はわかっておられるはずだから、釈然としないものを感じながら教えているのかもなあと思ってしまいました。時代の流れって難しいですね。

そして、やっぱり今時のものを読むのなら、昔の名作を読んだ方がずっと質が高いだろうという結論になったのでした。

ちなみにここまで大衆文学中心の説明になっているのなら、塩野七生や藤原伊織や高村薫はどうなっているんだ?と思って聞いてみたところ、3名とも載っていなかったそうです。友人に伝えたら、塩野七生はノンフィクション作家、藤原伊織と高村薫はミステリー作家って位置づけになっているんじゃないのかといっていましたが、赤川次郎が載っているのにさあ~って思いたくなるんですよね。本当にどういう基準でこの主な小説家を選んでいるのか問いただしたいって感じですね。

そして、また私が芥川関連本再読に戻ったのはいうまでもありません。

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コメント

国語便覧なつかしいですねー。社会人になっていまさら、捨てたことを後悔して検索したらたどりつきました。写真みたら、なつかしくなりましたー。
現代作家ものっているんですね・・・

コメントありがとうございます。
ゆかさんはいつ頃の国語便覧で習った方なのでしょうか?coldsweats01
私はもうだいぶ昔になりますので、激変ぶりに驚愕しました!!(゚ロ゚屮)屮
しかし、現在の情報を提供してくれた姪の話では「私がいうのもなんだけど、現代作家は超適当~って感じだよgawk」って言っていて、あの姪に「超適当」といわれてしまう国語便覧って・・・って情けなくなりました。編集者も恥ずかしいって思わないのかな?と友人と話しましたが、どうなんでしょうね・・・教科書会社のサイトを見る限りでは素材文はそんなに激変しているという感じではなかったようですが・・・
今度姪に会う時に「その国語便覧持ってこい!」っていってあるので、その日が恐ろしいですけど、楽しみですcoldsweats01

はじめまして。最近の『国語便覧』を購入したいと思い、検索しておりました折、こちらのサイトに行きつきました。海外在住で手にとって比較検討できないため、もしお差し支えなければ、姪御さんの『国語便覧』がどこの出版社のものか、情報いただけますと有難いです。また、編集内容が信頼でき、かつ充実した『国語便覧』でおすすめいただけるものがありましたら、お教えいただけますと助かります。

紫苑様

初めましてhappy01
さて、お尋ねの国語便覧についてですが、現在大学4年生の姪が高校時代に使用していたこの国語便覧は第一学習社の「新訂総合国語便覧」改訂36版だそうです。

ちなみに私が大昔高校時代に使用していた国語便覧も第一学習社のものでしたので、国語便覧界(?)においては第一学習社は老舗な感じがしますね。(歴史で言うところの山川出版みたいな感じですかね?)

しかし、大変申し訳ないのですが、私は普通の一般人なので、現在の高校での国語の授業でどんな便覧を使用し、またどんな内容なのかまではわかりかねる状況です。

何を目的に購入をご検討されているかによっても多分選択が変わってくるような気がします。ちょっとamazonで見た限りではビジュアル重視のもの、内容重視のものとあるみたいなので。

ちなみにご覧になられているかもしれませんが、こんな記事を見つけました。これは数研出版で出しいる便覧のようですね。何だか作品紹介が充実しているっぽい感じですね。
http://ddnavi.com/news/111108/

お役にたてなくって申し訳ありません。

お忙しいところ、ご回答くださいまして、ありがとうございます。実は第一学習社には内容照会のメールを送ったのですが、一向に回答が返ってこない状況でしたので、情報をいただけて大変助かりました。取り急ぎ、お礼申し上げます。

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