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ETV特集「ロシア・ロマノフ王朝の悲劇」

この週末はまたしても1日の4分の3を寝て過ごすということをしていました。もう何もかもが億劫で、そして起き上がれないし。実際寝ているわけではなく、横たわっているっていうのが正しいんですけどね。本当に寝れるのは小刻みに1~2時間くらいなんで、余計に疲れる・・・でも月曜日から休んでられないと思って、毎週月曜日はがんばって出社するので、火曜とか水曜がいつも調子が悪くなる。もうここしばらく毎週そんな感じで、呆れられている。

最近今までやれていたことがとても億劫になってきていて、今一番つらいのは携帯でメール打つことかな?ただでさえ携帯からメール打つのが嫌いなんだけど、更に億劫になっている。字を書いたり、PC打つのも実は面倒になっていて、このままだとやばいって気がしていて、今はちょっと奮起して書いています。

そんな中でも日曜日にはとりあえず「篤姫」だけは見たんですが、1つ録画にとどめ、リアルタイムでは見なかった番組があり、それを見ようとさっきTVをつけたら、福田首相辞任表明というニュースをやっていて、びっくりした!何ですと~??明日(もう今日)のワイドショーで今日(ってもう昨日)行われた舞台「私生活」の制作発表を取り上げるって話だったのに、こんなんじゃあやらないかも・・・写真の感じでは内野さん、かっこよい感じになっていたのに・・・捕獲できないかも・・・

で、本題に戻るんですが、その昨日録画した番組というのがNHKのETV特集で、標題の通りロシア最後の皇帝ニコライ二世の遺骨鑑定にまつわる内容だったんです。「オルフェウスの窓」のロシア編にはまった私としてはこのネタに食いつかないはずがない(笑)。

1991年にエカテリンブルグで見つかった9体の遺骨は銃殺されたニコライ二世一家だといわれてきたが、本当にそうなのか?そしてニコライ二世、アレクサンドラ皇后、アレクセイ皇太子、オリガ・タチアナ・マリア・アナスタシアの4皇女を含め11名が銃殺対象だったはずなのに、この時見つかったのは9名。では残りの2名の遺体はどこにいったのか?ということで当時の記録や新たにエカテリンブルグで見つかった2体の遺骨のDNA鑑定を行うことでその謎を解明していくという内容でした。

ニコライ二世一家がエカテリンブルグで銃殺されたことは銃殺を実行に移した人物が詳細な記録を残しており、番組ではそれに基づく検証も行われた。それが発砲したときに皇女たちのコルセットから縫い付けてあったダイヤなどが飛び散って、銃弾が跳ね返されたという証言!実際に実験したら、本当に銃弾は貫通せず、コルセットは防弾チョッキの役目を果たしていたことが判明。そして記録には皇女たちは銃弾を浴びても死んではおらず、死を確認するまでに時間がかかったとあったのである。銃弾では死ななかったけど、やっぱり最終的には殺されてしまうのである。

そして新たに見つかった2体の遺骨をアメリカの研究者によってDNA鑑定をしたところ、男女の遺骨であり、男と女のDNAは合致したので、兄弟姉妹であることが科学的に証明された。そして男のDNAはニコライ二世とアレクサンドラ皇后のDNAと一致した。二人の間の息子はアレクセイしかいないので、男の遺骨はアレクセイ皇太子、女の遺骨は4人のうちのどの娘かはわからないがいずれかの皇女と判明したのである。

結局アナスタシア伝説は作り話で、実際にはみんな銃殺されていたってことだったのですが、ちょっと気になったのが、1991年に見つかった9体の遺骨のDNA鑑定結果に異議を唱えてた研究者が多くいたらしいということ。でも当時のロシア政府はそのままその遺骨はニコライ一家のものとして埋葬してしまった。異議を唱えた研究者は日本にもいて、ミトコンドリアDNAの並びが違うと訴えていた。では今回の2体の鑑定のために使ったニコライ二世とアレクサンドラ皇后のDNAってどこから持ってきたの?ということとその9体の結論はどこにいった訳?と何だか新たな謎が残ってしまった、ちょっと中途半端感が否めない最後で終わっていました。皇帝夫妻のDNAはどっかに保管されていたんでしょうか?二人ともイギリス王家に近いから9体のDNA鑑定のときにエリザベス女王のご夫君エジンバラ公がDNA鑑定を受けたとか聞きましたねえ。(ニコライ二世のお母さんとジョージ五世(あれ六世だっけ?)のお母さんは姉妹なので、二人は兄弟のようにそっくりな顔をしている。そしてアレクサンドラ皇后はヘッセン・ダルムシュタット公家の出身で祖母はイギリスのヴィクトリア女王。)結局新しくわかったこともあったけど、依然として謎のままも残ったって気がしましたね。

エカテリンブルグのニコライ一家が銃殺されたイパチェフの館は取り壊され、その館跡にニコライ一家を祭る教会が建てられて、たくさんのロシア国民が教会に訪れているとのこと。教会の名前は「血の上教会」。そういえばサンクト・ペテルブルグにもアレクサンドル二世が暗殺された場所にまさに「血の上教会」って名前の立派な教会があったなって思い出しました。

私が昔読んだ中公文庫のニコライ二世の銃殺にまつわる話はイパチェフの館のような狭いところで11名も銃殺できないという仮定で書かれていて、皇后と娘達はその後もペルミへ移送され、生きていたってことになっていたのだけれども、今回の番組の内容では、実行部隊のウラル・ソビエトはモスクワ・クレムリンに2通の異なる内容の電報をほぼ同時に打っていたことを明らかにしていた。実際は殺しているが、対外的なことを考え、家族は生かして他に移送しているということにしているということだった。死後90年経ってようやく真実が少しずつ明らかになってきたってところなのかなと思いました。昔読んだあの本は今ではうそっぱちの内容になりますわな。歴史が紐ほどかれるってこういうことがありますね。まだまだ謎な歴史はたくさんあるので、解明していって欲しいですね。個人的にはルートヴィヒとかルドルフとか(笑)。

なぜ今この特集だったのかはわからなかったけど、私には興味深い内容でした。

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コメント

わぁ~この番組見逃したんですよ~ETV特集って時々いいのやってますよね。くわしく教えてくださってありがとうございますheart

「オル窓」ロシア編>ソ連が崩壊したとき「アレクセイたちが流した血はなんだったんだ~」とTVに向かって叫びましたよbearing

皇女たちのコルセットから縫い付けてあったダイヤなどが飛び散って、銃弾が跳ね返された>すごくリアルな証言ですね。しかも実験して証明してみせたんですかcoldsweats02あぁ、やはり見たかったな

たしかニコライ2世が皇太子時代に日本で遭遇した大津事件の際の血染めのハンカチもDNA鑑定にかけたことありましたね。
残念ながら血液が微量すぎてか、はたまた他の理由でか検出できなかったそうですよね。このハンカチから鑑定ができてたら日本人としてはちょっとドラマチックな展開だったんですけどね。

昨今、科学の力で歴史の謎を解くケースが見受けられますね。
「ルイ17世らしい少年の心臓」と「マリー・アントワネットの髪の毛」をDNA鑑定して親子関係が証明されたので「ルイ17世は生きていた」説が覆されたってこともありました。

投稿: P | 2008年9月 8日 (月) 21時36分

Pさま

こんばんは。そうなんです。この番組唐突にやっていたんですよね。たまたま新聞を見たから気づいたって感じで。HDDに残っていたらダビングして差し上げられたんですが、HDDの残り時間が少なくて、見終えた後に削除してしまいまして・・・なので、お役に立てず、すみません。

やっぱりPさんも「オルフェウスの窓」読まれていましたねhappy01。私もニコライ二世の名誉回復した時にこの人たちって何のために殺されたんだろうって思ってしまいましたよ。まあ時代の流れとして仕方がなかったのでしょうが。

日本の研究者がまさにニコライ二世の衣服の汗からDNAを取り出して、異議を唱えていましたよ。此れに対する結論がなかったので、じゃあこの話は一体何のために挿入したんじゃ?って思ってしまいましたよ。

コルセットの件は実際に木製のボディにダイヤと同じ硬度のジルコニアをつけて実験されました。確かに弾かれて、ボディには弾は貫通しなかったんです。

娘達が宝石を隠し持っていたという話をモチーフに夢野久作が「死後の恋」という作品を書いていますが、これ読まれたことあります?かなり妖しい話ですけど、宝石持っていたって本当の話だったんだって思ってしまいました。

ルイ17世とマリー・アントワネットの遺髪のDNA鑑定の話は前にTVでやっていたのを見た気がします。ルイ17世も謎ですものね。でもマリー・アントワネットとルイ16世の遺体もどうやって探し当てたのかちょっと不思議だなと思っているんですよね。今、サン・ドニだったかの教会(詳細の記憶がありません。)に葬られているじゃないですか?革命の際には遺体は他の遺体同様に共同で埋められたので、わからないって聞いていたのに、いつの間に発見されたんだ?って大昔宜保愛子がマリー・アントワネットの棺の前で霊視(?)するって番組見て思いました。

投稿: マトリョーシカ | 2008年9月 9日 (火) 00時59分

アントワネットの遺髪は親族のだれかが形見として持ってたモノを鑑定したらしいですよ。なのでほぼ本人のものとみていいようです。
遺体のほうは藤本ひとみ著「マリー・アントワネットの遺言」とフレイザー著「マリー・アントワネット」によると1815年に王政復古にともなって
埋葬しなおすため発掘されたらしいですね。
頭骨と靴下留めが決め手になって王妃の遺体と判定された、とのことです。

夢野久作の「死後の恋」>未読です~coldsweats02ぜひ読んでみたいと思います。娘たちの宝石はその後どうなったんでしょうね?おそらく処刑に関った人々が山分けにしたんでしょうかねぇ。だとしたらこの宝石も数奇な運命をたどったもんですdespair

オル窓>池田理代子といえばわたしにとっては「オル窓」です。世間じゃ「ベルバラ」のほうが知名度高いけど…外伝もいくつか描かれてるようですがウィーン編の登場人物の話だったような…?今の絵柄についていけず未読なんです。sad
エッセーかなんかで「マリア・バルバラとダーヴィットのその後」とか「ヴェーラのその後」とか作者の中では構想はあるような話をどっかで読みました。
わたしもユスーポフ兄妹には思いいれがあるんでロシア編がらみの外伝だったら絵柄をがまんしてでも読んでみたいですhappy02

投稿: P | 2008年9月 9日 (火) 13時51分

Pさま

Pさんも「オルフェウスの窓」派なんですね!私もです!そしてロシア編が好きで、レオニード&ヴェーラ兄妹が大好きでした。外伝は一応読みましたが、ウィーン編でしたよ。(しかも池田理代子さんの弟子?の方が作画されていて。私は「エロイカ」からもう池田さんの絵柄についていけなくなりまして。「エカテリーナ」が最後ですね。いや、あのポーランドの話までは読んだんでした。)イザークがピアノを教えていたザイデルホーファー(?でしたっけ?)家の長女イングリッドの誘拐された息子のお話でしたよ。そんなんじゃなくって、ロシア編の続き描いて欲しいですよね!池田さんがご存命中にがんばっていただきたいものですね。
夢野久作の「死後の恋」はグロイ話なので、そういうの苦手でしたら、おやめになったほうがよいかもしれません(苦笑)。

投稿: マトリョーシカ | 2008年9月11日 (木) 01時22分

私もETV特集「ロシア・ロマノフ王朝の悲劇」みました。血の上教会のあったイパチェフ邸もアンソニーとサマーズがエカテリンブルグ事件を調査していることを嗅ぎつけたKGBが慌てて屋敷を壊したのです。ロシアは偽造捏造の総本家ですから、番組の中でロシアが出してきた証拠物件の真贋をどうやってチェックすればいいのでしょうか?。ニコライ2世一家以外にも処刑されたロシア皇族は大勢いるので、遺体の保存に関しても信用できません。保存状態の悪いDNA検体からあのような都合のいい結論がでますかね?。日本の法医学者は異議を唱えています。一家の遺体が一緒に発見されたからといって、全員が同じ場所で処刑されたことにはならないでしょう。皇帝・皇太子だけは白軍に奪回されると困るから即処刑したでしょう。しかし残りの家族は他の研究者によると、ロシア内戦が赤軍勝利で終わった時点で処刑され、遺体は話の辻褄をあわせて、エカテリンブルグに移送されて合葬されたと推理することも可能だそうです。アフガンのテロリストやソマリア海賊だって身代金目当てに拉致被害者を生かしているじゃありませんか?。レーニンも自分が戦争に負けた時の保険を掛けていたはずでしょう。事件から90年たった今もイギリス、デンマーク、ドイツ等のエカテリンブルグ事件に関する公文書が公開されたという話を聞きません。事件の顛末が番組どおりならば、何故事件当時の関係各国の情報公開ができないのか?。つまり公開できない政治的事情がいまだに残っているとしか思えないのですが。あの番組を見ても結局真相は闇の中としか思えません。アンソニーとサマーズの調査から一歩も進歩していないと思います。

投稿: ツシマ | 2009年2月11日 (水) 02時23分

ツシマ様
初めまして。コメントありがとうございました!happy01

>アンソニーとサマーズがエカテリンブルグ事件を調査していることを嗅ぎつけたKGBが慌てて屋敷を壊したのです。

そうだったんですか!!coldsweats02
恐るべしKGB・・・

謎な事件はどれもやっぱり謎なままってことが多いですよね。この事件も結局は永遠に謎なままなのかもしれませんね。

投稿: マトリョーシカ | 2009年2月12日 (木) 23時40分

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