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2008年5月14日 (水)

5/11(日)「わが魂は輝く水なり」マチネ@シアターコクーン

オペラグラスを持っていくことを失念していたのには訳があって、実は「わが魂は輝く水なり」の座席がオペラグラス無しでOKの超前方席だったからなのです。だからうっかり忘れてしまいました。

今回チケットメイトで配席されたのはなんとXB列の席。3月の「覇王別姫」は2階席ですから、この差は何?ってくらいの落差の激しさです。それで、2列目、2列目って思って行ってみたら、なんと今回はXB列が最前列だったのです!という訳で最前列観劇となってしまい、びっくりしました。ところが、こんなことをいったら後方座席の方々に怒られそうですが、とっても見づらかったのです。ずっと舞台を見上げていなくてはならなかったので、首が疲れました。それに舞台全体を見渡すことができなかったので、背景とかが遠近感をもって見ることができなかったんです。幕代わりに使われていた扉に描かれていた木々は離れてみたら、後の緑と重なって、ちゃんと森というか林というかそういう空間を感じさせたと思うのです。また断崖の場面の夕陽とかも近すぎてしまいましたし。やっぱり適度な距離って必要だなと思ってしまいました。

すでに述べたようにシアターコクーンに来る前に近代美術館で「東山魁夷展」を見てきたのですが、そしたら「わが魂は輝く水なり」のセットにまるで東山魁夷の絵か?と思えるような枝垂れ桜が出てくるではありませんか!ブログの「東山魁夷展」の記事のところに乗せているパンフレットの絵を見ていただきたいのですが、こんな感じの桜が舞台上にあったのです。本当に偶然の一致なのでしょうが、これにはびっくしりました。写真ではあまりはっきり見えないのですが、この桜の絵は森(林?)を背景に月明かりに照らされているもので、それはそれは幻想的で美しい絵なのです。(ちなみに幕代わりに使われていた紗(?)の扉に描かれた木々の絵も東山魁夷っぽかったのです。)それがすぐに頭に浮かんで、私の中では舞台における亡霊の息子・五郎と父・実盛の語らう空間の幻想性と精神性の深さを感じることができました。「東山魁夷展」は見るべくして見たのねと思ってしまいました(笑)。

しかしこの舞台、シリアスものかと思っていたら、予想に反してコミカルだったので驚きました。父・実盛(萬斎さん)と息子・五郎(菊之助さん)の会話は親子というより親友のような、上下というより対等なといった間柄を感じさせる雰囲気でした。萬斎さんの飄々とした演技がそう感じさせたのかもしれません。終盤で実盛と巴が語る場面で、実盛は五郎が自分よりも先に森の世界を選んだから、自分はそれを選ばなかったというようなセリフがありましたが、こういうセリフにも実盛と五郎が親子である一方で、親子を超えた男対男であることが表れていたので、二人の関係を単なる親子とは感じさせない距離感を生み出すことがこのお芝居には不可欠で、それを萬斎さんと菊之助さんの演技から感じたってことだと思います。

萬斎さんのじいさん役を見ていたら、自然と内野さんのペリクリーズを思い出してしまいました。何だかじいさんの演技がとてもよく似ているような感じがしたのです。これは内野さんにこういうストプレに出て欲しいと思っている私の願望がそう思わせてしまったのかもしれません。

菊之助さん、とっても美しかったです。間近で見ているから、もうお肌つるつるなのもよくわかりました。萬斎さんにしろ、菊之助さんにしろ所作が美しいので、安心して観ていられるなと思いました。自然でかつ美しい所作って大切ですよ。殺陣の場面の萬斎さんの身のこなしの軽さといったら、さすがは狂言師!って思えました。

秋山さんの時代劇(?)は初めてみましたが、どんな設定でもこの人はやっぱりいい女優さんなあと思いました。

長谷川さんの維盛が笑いをとる役柄で、近くの席の人たちがやたらと受けていました。長谷川さんファンの方々だったのでしょうか?

最後に実盛が髪を黒く染め、顔に化粧をし、自分とはわからなくするというシーンがありましたが、これを見て、「ヴェニスに死す」を思い出した人多いのではないでしょうか?髪を黒く染めたことは史実(?)のようですが、更に化粧をさせ(しかもこの舞台では白塗り)、滑稽な姿をさらすことには意味が込められていると思うのです。もちろん「ヴェニスに死す」とこの「わが魂は輝く水なり」はまったく違う話ですけど、若さと老い、狂気と死、更にこの最後の死化粧にアッシェンバッハを感じてしまいました。

奇しくも前日は洋の日(絵画展も洋物)、この日は和の日になりましたが、当然のことながら軍牌は和に上がりました。(休憩時の友人の言葉は「これって昨日よりもチケット代安いんだよね?」です(笑)。)和の日が後で本当によかったです。逆転していたら、ちょっと嫌な気持ちで帰途に着いた気がします(苦笑)。

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