2017年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
フォト

« 藤原伊織ファンの友人に怒られそうです(苦笑) | トップページ | よかったよ~(T▽T) »

2008年4月22日 (火)

4/20(日)「どん底」マチネ@シアターコクーン

日曜日は「どん底」を観るための東京遠征でした。なんでこの作品を観る気になったのかというと、それはいうまでもなく段田さんが観たかったから(笑)!

新聞の劇評などによると原作からの改変が激しいということでしたが、そもそも原作を知らない私はどこがどう変わったのかはわからず、まあそのほうがたぶんストレス無く観れたのではないかと思いました。というのも休憩のときに観客のおじさんたちが原作との違いを語っていたのが聞こえてきたので。(そう、今回は年配の男性の観客が結構いたんです。一方で十代くらいの若い観客もいて、まさに老若男女って感じの幅広い客層でした。私がシアターコクーンに来るときは同世代の女性客が多いので、ちょっと珍しいなという感じでした。)

で、観終えた感想はどうだったのかというと、「何だか『ベガーズ・オペラ』を観終えた感じの印象に似ている」と思ったんです。社会の底辺で生きる人たちを描いていることもそうだと思うのですが、最後が唐突に「カチューシャの歌」の大合唱で終わるところなんかにも同じようなにおいがしたというか・・・。なんなんでしょう?最近の演出傾向として音楽劇ははやりなんでしょうか??

ちょうど公演前の「笑っていいとも」にKERAが出ていて、自身が語っていたようにギャグは連発で、会場はかなり受けてはいたんですが(特に2階席からの男性の笑い声がすごくっていちいちギャグに受けていたから、KERAの熱狂的なファンがいたのかもしれません)、カテコが続かなかった(客電ついたら、みんな立ち去ろうとした)ので、こういうところにもベガーズを感じてしまいました(苦笑)。まあ、私はKERAのギャグにはあまり受けないんですけどね。野田さんのギャグにはあんなに受けるのになぜだ??

あとあんまり話らしい話がないところもそうでした。底辺に生きる人たちは結局今の生活から抜け出せないってことはわかるんですが、それを語るのに3時間は要らないのでは?って。まあKERAの舞台はいつも長いので、今回が特別な訳ではありませんが。ただ救いのない話なので、原作通りでは受け入れがたいことはわかる気がしました。ギャグの連発だったので、暗い話も普通に観ていられたというか・・・

何ていうんでしょうか、救いのない話というのはたくさんありますが、ありえない救いのない話は作り事として割と受け止められるのですが、実際に起こり得そうなこと、または起こっていることで救いのない種類の話だととっても後味悪いんですよね。この「どん底」で生きる人たちってまるで現代のworking poor層といわれている人たちやホームレスの人たちを描いているようで、一旦堕ちたら二度と這い上がれない絶望的な感じがあって、例えば「死んだら楽になる」とか自殺の勧めのようなセリフとか、ギャグで飾らなかったら、とてもついていけそうにもない暗い感じがしたのです。改変はそのあたりを狙っていたのかもしれませんけどね。でも一応話の筋として今の世の中を考えさせるというか。

昔、ヴェネツィア共和国には「恥じ入る乞食」制度というのがあって、破産して没落した人でも敗者復活できるチャンスがあったそうですが、今の時代、一度転落したら、敗者復活はない気がします。格差社会が広がっていることにも表れていますし、何よりもそれは国がそれだけ力を失っている証拠なんだろうなとも思います。(「恥じ入る乞食」がいた時代のヴェネツィアは国力があったからこそ、敗者復活もありえたのでしょうから)

暗い話にも種類がありますから、私はこの種の暗さは好きではないことを改めて感じた次第です。暗さの中に美しさがないとダメなんです・・・

でも段田さんは期待通り素敵でした(笑)!本当に存在感があるというか、段田さんがでてこないとつまらなくって(最初と最後が出てこないので(笑))。

あと気になっていた荻野目慶子さんはすごかったです。もう叫びまくりで、まさに狂女という感じで、本当に恐かったです。緒方たまきさんも2幕の最後で絶望の極限で絶叫する場面があるのですが、毎日公演を続けていて、よく声をつぶさないものだと変なところに感心していました(笑)。そうそう、皆川猿時さんも警官役で出ていたんですが、警笛を鳴らす場面で思わず「メタル・マクベス」を思い出してしまいました。そう、あの門番のようなキャラでしたし・・・(彼はこういう役しかしないのか??)

KERAの舞台装置(?)は実はいつもいいなと思うことが多く、今回も見た目はボロなんですけど、なかなか凝った作りで印象的でした。2幕の吹雪の場面がよかったなあ。緑の草地にどんどん雪が積もって、白くなっていく様とかが自然な感じで。

舞台で使われる音楽が生バンドだったんですが、何が驚いたって「パスカルズ」って書いてあるじゃないですか!「パスカルズ」ってあの大竹サラさん(私が愛読している(苦笑)雑誌flowersに連載している漫画家)が所属しているバンドでは?って驚いたんです。そしてこのバンドに「たま」の山下清みたいな人(すみません、名前知らなくて)がいたことにも驚いたんです。つまり彼もあの旅仲間だったんだと・・・いやはや、思わぬ発見でした。

この生バンドの演奏と共にカテコだったんですが、段田さんがフルートを吹いていて、それにも驚きました。段田さん、何でもできるんですね!素敵~!!

という訳で微妙なお芝居でした。やっぱりロシア文学も受け入れられるものとそうでないものがあるぞってことで。

« 藤原伊織ファンの友人に怒られそうです(苦笑) | トップページ | よかったよ~(T▽T) »

観劇・舞台関連」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 藤原伊織ファンの友人に怒られそうです(苦笑) | トップページ | よかったよ~(T▽T) »

お気に入り

  • Twitter
    twitter仲間大募集中!携帯からでもつぶやけるからさあ~、アカウント作って!。ちなみにブログより小ネタをリアルタイムでつぶやいています。(最近あまりブログを更新していないので、Twitterの方がリアルタイム情報です)
  • 東様によるデュマ作品翻訳HP
    日本で未翻訳の『或医者の回想』の第一部にあたる『ジョゼフ・バルサモ』が掲載されています。現在は第三部にあたる『アンジュ・ピトゥ』を毎週土曜日に翻訳連載ブログにて連載中!毎週の楽しみです!!私内的師匠です(笑)!
  • NODAMAP
    賄いエッセイにはいつも笑わせてもらっています。
  • Ryuichi Sakamoto Playing The Piano 2013
    教授の活動が見れます。
  • はなのきろく
    RAMAママさんの新しいブログ RAMAママさん宅の素敵なお庭の花の数々
  • DouzoMesiagare!!
    2児の母RAMAママさんによるお弁当ブログ新装版
  • リラフリ
    東京でリラクゼーションを無料体験!
  • Happiest Magic
    ディズニー大好き一家のHPです。膨大な量のキャラクターサインが自慢です。
無料ブログはココログ