「身毒丸 復活」大阪公演@シアター・ドラマシティ
先程も触れましたが、今日は「身毒丸 復活」を観に大阪に日帰りで行ってきました。最初は前泊して京都で遊んでこようかなとか思っていたんですが、やっぱりそこまでの元気は無くて・・・終演後も大阪の街をあまりふらつくことなく、早々に帰ってきてしまいました。(でもお菓子は大量に買い込んできてしまいました。これはまた後ほど報告(?)します。)
私はこれまでの「身毒丸」は観たことがなく、今回が初めてです。いつも舞台を一緒に観に行っている友人が蜷川さんの舞台で好きなものとして「オイディプス王」と「身毒丸」を挙げていて、「身毒丸」は面白いといっていたので、今回の再演を観てみようと思った次第です。仕事の状況が微妙だったので、もしかすると行けないかもとかやや大阪行きが危ぶまれていましたが、何とか無事行ってくることが出来ました。
そして今回の再演の演出はこれまでとどう変わっているのかはわかりませんが、今日観た感想としては「作りこまれているお芝居らしいお芝居を観た!」と久々に満足感を得ました。このように思ったのは去年の「タンゴ-冬の終わりに」以来かもしれませんね。
この舞台には私の中のアングラ演劇のイメージが爆発していて、猥雑感が漂う一方で、どこか歌舞伎チックで、視覚的に大変印象的な作品だと思いました。
特に最初と最後のあの工具(よくわからないんですが、研磨機みたいな機械でした。)の火花の場面の幻想的な空間と、撫子が母として買われて、身毒丸の家に連れて来られた時のあの玄関、そしてそれぞれの座敷が次々とまるでパズルのパーツのように組み立てられて家が出来ていく様が印象深いです。
あの工具の火花は線香花火のように見えました。だけどあの工具の騒音が線香花火の持つはかなさを持たず、幻想的なあの空間に不安とそして人工的な色を落としていたかのように思えました。(それにしてもあの火花が飛び散る中、よく出演者はたじろがずに演技できるものだと感心しました。火の粉当たったら絶対に熱いはずなのに。そこもすごいと思いました。)
藤原くん、顔が「ヴェニスの商人」の時よりずっと痩せていて、髪も短すぎないいい感じの短髪になっており、ものすごくかわいらしく、まさに華奢な身体の少年になっていました。(実年齢25には見えません。)
白石さん、卒塔婆のわら人形に釘を打つシーンはまさに般若って思いました。恐かったです(苦笑)。母として買われた時に撫子柄の着物を着ていましたね。つまり撫子って若いんだとか思ってみてました(笑)。
本当に濃厚な1時間半でした。やっぱり私はこうして場面の1つ1つに色々な考えをめぐらすことができるシリアスな作品が好きなんだよって思いました(笑)。
今日は客電がついた後も拍手が鳴り止ます、藤原くんと白石さんがまた出てきてカーテンコールに応えてくれました。もちろん観客はほぼ総立ちのスタオベ状態。ふと2月に観た「ベガーズ・オペラ」を思い出し、今日のがあるべき姿だよなと思ってしまいました(笑)。というかこういう作品として優れているものにしか惜しみない拍手は送れませんけど(苦笑)。
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