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2007年2月19日 (月)

2/18(日)「ひばり」マチネ@シアターコクーン

蜷川2daysの2日目はシアターコクーンで「ひばり」です。

「ひばり」はジャンヌ・ダルクのお話です。神の啓示に従い、イングランドとの百年戦争でフランスに勝利をもたらし、シャルル7世を王位に導いた奇跡の乙女。彼女は敬虔なクリスチャンゆえ、神の言葉は絶対で、神が与えた言葉は自分の使命としてそれを遵守しようと行動する。神の御心に従う。ただそれだけである。しかし、彼女をとりまく人々は奇跡の幸運を手にすると様々な思惑から起こったことはなるべくしてなった(フランスの勝利もシャルル7世の戴冠も)として、神の奇跡を否定し、彼女を見限る。そして彼女はイングランドの捕虜となって捕らえられ、異端審問の裁判を受けることとなる。

開演時刻になると出演者が舞台上にばらばら集まってきました。舞台の奥から、そして通路から。シアターコクーンは開演時間通りに始まらないのが常なので、昨日も出演者の人たちが姿を見せても、まだ着席していないお客さんが多くて、通路から現れた出演者の通行の妨げになっていた状態でした(笑)出演者の人たちは舞台上で着替えをしたり、準備を整えていて、ウォーリック伯爵役の橋本さとしさんが現れて、「みんな、準備はいいかい?」と声をかけ、お芝居がスタートしました。始まり方がなんとなく「ベガーズ・オペラ」っぽいです。

舞台の中央にはリングのような四角い舞台が設えてあり、その周りをいす(というか段というか)が取り囲んで、そこには出演者が全員座っていて、裁判の進行を見守るような形になっていました。正面には大きな十字架。左右には大きなジャンヌ・ダルクの肖像画が掲げられていました。基本、話をする人はリング状の舞台に上がり、横槍を入れる人は自分の座席から立ち上がり、リング状の舞台に向けて言葉を発するというような流れでした。

まったく予習していなかったので、橋本さとしさん、どういう役なんだろう?って思っていたんですが、キザな英国貴族役はなかなかよかったと思いました。橋本さん、背が高いので、長衣も似合うし・・・・・山崎さんはケラの舞台でしか見たことなかったのですが、割とそのイメージ通りのキャラクターなような気がしました。(軽い感じのノリが(笑))かつらがとれるハプニングは演出だと聞いていましたが、それを聞いていなければわからないほどなんとなく山崎さんと松さんの動きはハプニングといわんばかりの自然な動きで、あれはちょっとすごいと思いました(普通こんなところほめるか??(笑))

一番こわかったのはやはり壌さん演じる異端審問官。もう声も表情(とくにまゆげ)も姿もおどろおどろしくて、まさに暗黒の中世を思わせる人物を演じていて、いい感じでした。益岡さん演じるコーション司教は劇中でも「あなたはよくわからない」みたいなことをいわれていましたが、確かにいい人なんだか腹に一物ある人なんだかわからない謎な人物でした。

私はジャンヌ・ダルクについては映画も見たことがなく、小説で佐藤賢一さんの「傭兵ピエール」と藤本ひとみさんの「ジャンヌ・ダルク暗殺」を読んだくらいです。でもこの2つを読んだときもラ・ピュセル(=乙女)と呼ばれるジャンヌは度が過ぎるほどの純真無垢な乙女で、ちょっと引いてしまうようなところも持ち合わせていると感じたんですが、今回のお芝居のジャンヌもまさにそんな感じで、松さんはまさに私が抱いていたジャンヌのイメージを具現化していたと思いました。ジャンヌの純真無垢なところもそれが行き過ぎてまゆをひそめたくなるようなところも神ががりな状態になるところも・・・・・自分を追い込んでいくような役は松さん、ぴったりだから、はまっていました。

救国の乙女は一転して異端として火刑に処される。お芝居も炎の中で十字架を求めながら火あぶりになっていくジャンヌの姿で終わろうとしていた。と、そのときボードリクールが突入してきて、火刑を中止させ、こんな終わりではなく、ハッピーエンドで戴冠式の場面で終わらせようという。そして唐突に、ジャンヌの人生において最も輝かしかったであろうシャルル7世の戴冠式の場面に変わり、ジャンヌは誇らしげに旗を掲げ、そして彼女の頬に一筋の涙が流れて、お芝居は終わるのでした。

始まりも「ベガーズ」?って思ったのですが、まさか終わりまで「ベガーズ」っぽかったとは・・・・・これは元々の脚本がこうなっているってことなんですよね?火刑で終わるよりはもちろん後味悪くなくてよいのですが、でもなんとなくしっくりきませんでした。彼女の人生はまさにその一瞬のためにあり、そのために生きたのだから、それをたたえるってことなんですかねえ?

さて、昨日シアターコクーンに行って、一番びっくりしたことは観客に占める男性の割合が大変高かったこと。休憩時間に男性トイレに列ができるのを私はシアターコクーンで初めて見たような気がします。皆さん、松たか子嬢のファンなのですよね、きっと・・・・・

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