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2007年1月22日 (月)

1/21(日)寿新春大歌舞伎昼の部@歌舞伎座

時間がなかったくせに、朝食を時間をかけて食べてしまったので(笑)、ホテルを出たのが開演20分前の10:40頃。チェックアウトした後、ホテルから日比谷線人形町駅まで走って、地下鉄に乗り込んで、東銀座駅ホームから走って改札を抜けて、歌舞伎座出口の階段を駆け上り、歌舞伎座に到着したのは5分前。本当にぎりぎりセーフでした。もう最近歌舞伎座来るときいつもこんな調子か(苦笑)?歌舞伎座は時間厳守で始まるので、絶対に遅刻できないのにね。もう走りっぱなしだったので、席についたら、汗がだくだく出てきて、しばらく止まらなくって、大変でした。11時開演ってなかなか大変だわ。

本当は当初1/21は歌舞伎を見る予定ではなかったんです。実はこまつ座の「わたしはだれでしょう」を観に行くことにしていたのです。ところが、2度の初日延期があり、結局初日は1/22になってしまったんです。おかげで観ることができなくなってしまったんですよ。来週以降はしばらく仕事で忙しく遠征が出来ないので、もう振り替えもできなくって、お金返金してもらうことにしたんですけどね。また台本ができなかったのとそれに練習が追いつかなかったから初日の延期になったようですが、それを思うと「箱根強羅ホテル」は初日の3日前に台本あがって、それでも予定通り初日をあけたのだから(でも初日はズタボロだったとは聞いていましたが)、あのときの出演者の皆さんの役者魂というか力はすごいと改めて感じた次第です(笑)。

それで予定が空いてしまったので、急遽歌舞伎を入れたのでした。というのもそもそも1月の歌舞伎、キャストがよかったので、観に行きたいと思っていたんですよ。でも予定がこの週末しかあいていなくって、やむなくあきらめていたんですね。お正月に友達と日帰りで行ってくるという話もあったんですが、私が風邪を引いてしまったり、天気大荒れだったこともあり、結局行けなかったんです。なので、もうこれは歌舞伎を観ろというお告げだ!って思って(笑)、チケットも良席とれたので、行って来ました!

1月の「寿初春大歌舞伎」は大物キャスト揃いのため、チケットもいつも以上に高くって、なんと1等は18000円(もちろん私は歌舞伎会で5%OFF購入)!!オペラかバレエかって感じですね。でもそれだけの値打ちのある内容でしたから、本当に行ってよかった~と思いましたよ。ただ、筋書の値段が1300円で、12月までは1200円だったのに、何、今年から100円値上げ?とか思ってしまいましたけど(苦笑)。100円引きで買っている人が何をいうって感じですが(苦笑→歌舞伎会会員は100円引きで買えるんです。)

昼の部の演目は4つ。最初は新作舞踊の「松竹梅」。それぞれ、松・竹・梅をテーマにした踊りの世界が繰り広げられます。舞台の背景がそれぞれで変わっていくのですが、竹が出てきたときに、「ん、雀かな?」と思ったら、本当に雀の扮装(しかもこわい)の人たちがでてきて(でも筋書によると雀の精らしい(笑))、おかしかったです。やっぱり竹といえば雀というのが日本人の感性なのですかね(笑)。梅の巻で梛の葉役の魁春さんの着物の柄が大変変わっていて、船の絵なんですよ。しかも日本の船というよりは外国の帆船のような。この柄に何か意味があるのかって思って筋書見たのですが、特に何も書いていなくて、結局わからず終いです。

次が「俊寛」。これはもう歌舞伎座の舞台芸術の素晴らしさを堪能できる作品でした!平家討伐計画が露見して島流しになった俊寛僧都、丹波少将成経、平判官康頼。舞台は流刑から3年後、成経と康頼が久しぶりに俊寛の庵を訪れる。成経が島の海女の千鳥を妻に娶ったという報告があり、みんなで祝言を行う。そこで島に向かってくる船に気がつく。

海とか川とか水面の表現が歌舞伎座では大変優れていると私はいつも感動するのですが、今回もよかったんです。まずは最初に幕が開いたときにすぐに舞台が見えたわけではなく、更に水色の幕が張られていたんです。そして始まったらその水色の幕がぱーんと水が弾けるように開いて、海の見える島の風景が目の前に現れました。心憎い演出!そしてこの船の場面なのですが、水平線上に沿って、小さい船の模型が下手から上手にずーっと移動して、船がどんどん近くなっていることを表して、最後に上手から大きな船が姿を見せ、島に着岸するんです。しかもその船の水際部分は水色に塗られていて、ちゃんと波に浮かんでいるように見せているんです。もう細部に渡って素晴らしい。

で、3人は赦免の船が来たと大喜びをします。船からはものすごい形相(見るからに悪役の赤っ面。12月に見た「神霊矢口渡」のおとっつあんの頓兵衛にそっくり)の上使の瀬尾が降りてきます。瀬尾は成経と康頼の二人に大赦があって、二人が赦免された旨を告げる。俊寛は自分の名前が読み落とされたのではないかと瀬尾に訴えるが、瀬尾は赦免状を俊寛に見せ、読み落としではなく、俊寛はいまだに清盛の不興を買っているがために島に残されることを厳命された旨を告げる。ショックを受ける俊寛。そこにもう一人の上使の丹左衛門が姿を現し、内大臣重盛の情けで、備前の国までの帰参を許した能登守教経の上意を告げる。喜ぶ3人は千鳥とともに船に乗り込もうとするが、瀬尾が千鳥の乗船を許さない。島に残されることになった千鳥は悲しみの余り自害しようとする。そこで俊寛が船から下りてきて、千鳥を押しとどめ、妻のいない(なんと俊寛の妻は清盛の命に背いたとして瀬尾の手にかかって殺されていた)都に戻っても何の楽しみもないから自分の代わりに船に乗るようにいう。ところが瀬尾はそんな俊寛の願いを聞き届けない。そこで俊寛は瀬尾の刀を抜き取って、瀬尾を切りつけ、ついにはとどめを刺してしまう。そして丹左衛門に上使を切った科で再び流刑と相成ったといえば重盛たちへの言い訳にもなるし、人数は千鳥を代わりに乗せることで帳尻が合うはずだといって自分を島に捨て置いて欲しいと懇願する。そして乗船を拒否する千鳥を船に乗せて、俊寛は一人島に残る。

ここからがまたまた歌舞伎座の本領発揮で、船が去った後俊寛はいたたまれなくなり、船を追っていこうとするが波にはじかれる。この場面は花道に敷いた波の青い布で表され、更にそれまで砂浜を表現していたサンドベージュの布がはぎとられたら、なんとその下には波の青が隠れていて、俊寛は波に囲まれてしまうのでした。それでもあきらめきれない俊寛は岩場に上っていきます。ここで盆が回って、岩場の周りがすべて海に囲まれ、一人取り残された俊寛が際立ちます。岩の上には木が一本立っていて、もちろん本物。本物があるのは意味があるのが歌舞伎座のお約束。枝に俊寛がとりすがろうとしたときにぼきっと枝が折れて、俊寛の哀れをかきたてます。そして岩の上から船を行方を目で追って嘆き悲しむ俊寛の孤独が舞台全体から感じられて、本当にかわいそうでした。俊寛役は吉右衛門さんです!もうもうこの嘆きの場面は涙無しには見れません!!「播磨屋!」「播磨屋!」ってさかんに声がかかっていましたが、本当に熱演でした~!!吉右衛門さん、かっこいいからボロ着ていても素敵だったし(笑。どっかで聞いたせりふ?)さすが歌舞伎座だけあって、ボロも配色を考えた美しいものになっていました。ちなみに俊寛に殺される悪役の瀬尾を演じたのは市川段四郎さんで、亀治郎さんのお父さんです。やっぱり面影あるなと思いました。

3つめは歌舞伎十八番の「勧進帳」。今回のキャストは弁慶が松本幸四郎さん、富樫が中村梅玉さん、そして義経は中村芝翫さんという顔ぶれでした。私は昔のNHKドラマ「武蔵坊弁慶」に感動して、弁慶といえば吉右衛門さんなのですが(笑)、去年弁慶上演900回を達成した当代の弁慶役者の幸四郎さんの弁慶はどんなのか楽しみでした。そして、やっぱりすごかった!!私が以前見たときの「勧進帳」は弁慶が現・三津五郎さん、富樫が現・勘三郎さんでした。富樫は最後に義経一行とわかっていながらも関を通ることを許すときに無念といわんばかりにくう~っという苦い顔をして去っていきますが、そのときの勘三郎さんの姿は思い浮かんだんですが、申し訳ないことに三津五郎さんの弁慶はあんまり思い出せないのでした(苦笑)。しかし、今回みた幸四郎さんの弁慶はもうまさにこれぞ弁慶だよ~と思わせる力強い、そして泣かせる弁慶でした。はい、富樫とやりあう場面も主君義経を助けるためとはいえ、打擲した非礼を詫びる場面も、最後の富樫の振る舞い酒を飲んで舞を舞った後、義経たちが先に出発し、それを安心して見届けてから、飛び六方で去っていくところももう全部弁慶の思いがひしひし伝わってきて、泣けました~!もう「勧進帳」って日本人の心に響く、まさに十八番に選ばれてしかるべき作品だなと思ってしまいました。もちろん、ものすごい拍手でした。

最後の演目は「喜撰」という舞踊です。ユーモラスな喜撰法師を勘三郎さん、喜撰法師が一目ぼれする祗園のお梶を玉三郎さんが演じました。勘三郎さんは一昨年の12月以来の歌舞伎座ですよ~!もうこの人じゃないと~!!って思いました。はい、勘三郎さんには歌舞伎座に年に1回以上は出てくださいって思います。なんていうのか滑稽な場面はこの人の右に出るものなしなんですよね。玉三郎さんは去年の7月に泉鏡花もので見ていますが、やっぱり現代風(?)よりもお着物姿がお似合いです。もう立ち姿の美しいこと。すらーっとしていて、本当に美しかったです。女形だからみんな美しいってことないと思うんですが、やっぱり玉三郎さんは優れているんだなと思いました。

とまあどれをとっても素晴らしい内容だったわけなんです。これならチケット代がうなずける、満足のいく内容でしたよ。もうやっぱりこうでなきゃね。

そしてこの日の昼の部は満員御礼だったんです。食事処のお弁当は売り切れになっていました。私はもう過去の反省よりインターネット予約に切り替えましたから(笑)、お弁当食べましたけどね。

Photo_73

いつもの花かご弁当はなく、初春弁当というものでした。お値段は花かご弁当と同じで2500円。ご飯はご覧の通りお赤飯と白米という紅白ご飯でおめでたい感じでした。写真にはちょっと写っていませんが、デザートのぜんざいの餅も紅白だったんです。まあ1月ならではなんでしょう。

またまた売店めぐりも楽しかった!なんと歌舞伎座の2階の売店にはあの果匠正庵のあんず大福やその他お菓子が売っていました~!!やっぱりおいしいものは選ばれるのね(笑)。しかし松屋銀座で売っているより高値で売られていたので、松屋で買うことをお勧めします(笑)

というわけで、大満足の歌舞伎座でした。

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